2023年 レディスプレリュードの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.10.05
2023年 レディスプレリュードの予想

川田騎手は先週の白山大賞典のウィルソンテソーロも日本テレビ盃のウシュバテソーロも圧巻だった。さらに先週のスプリンターズSも好位の中目の狭いところに入って、コントロールに苦労する痛恨のミスをやらかしながらもギリギリ優勝を収めた。

まさに絶好調の川田騎手。その影響なのかグランブリッジも少し前まで断然の1番人気に支持されていた。昨年のJBCレディスクラシックではヴァレーデラルナに、クイーン賞ではテリオスベルに、前走のスパーキングレディーCではスピーディキックに敗れたのに…だ。

先週はウィルソンテソーロやウシュバテソーロに抗って他馬に◎を打ち、無駄な抵抗に終わった山崎だが、正直な話、グランブリッジは前記2頭のような抜けだ存在ではないと見ている。それに同馬は川崎ダ2100mがベストでもあるだけに、ここも川田騎手に抗うぜぇ!!

大井11R レディスプレリュード ダ1800m
 ◎ (10)ヴァレーデラルナ
 ○ (2)グランブリッジ
 ▲ (3)スピーディキック
 △ (5)テリオスベル
 △ (6)ノーブルシルエット
 △ (1)ライオットガール
 △ (9)アーテルアストレア
結論 馬連10-2,3,5,6,1,9 (20:14:6:6:2:2) 複勝10 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (10)ヴァレーデラルナ

 昨秋のJBCレディスクラシックの覇者。同レースでは12番枠から五分のスタートを切り、内を見ながらじわっと上がって2番手の外を追走。3角手前で外からテリオスベルが並びかけてくると、それに抵抗して並走。4角出口で仕掛けて直線で早々と先頭に立つと、しぶとく粘り、外から迫るグランブリッジをクビ差退けた。

 昨秋のJBCレディスクラシックは超高速馬場。サルサディオーネが逃げたが、ペースを引き上げられなかったことで、前有利の流れとなった。今回も超高速馬場で、逃げ馬がテンが(5)テリオスベルとなると、JBCレディスクラシック同様に前有利の流れになる可能性が高い。

 本馬はその後のTCK女王盃、エンプレス杯では(2)グランブリッジに敗れているが、TCK女王盃はJBCレディスクラシックを大目標にした後の一戦。ラスト1Fでテリオスベルを交わして先頭に立ち、勝ちに行ったところをグランブリッジに差された。

 またエンプレス杯は距離延長とタフな馬場が応えたもの。また、前走のかしわ記念は川崎以上にタフな馬場の船橋で、1番枠から積極的に出して逃げ、カジノフォンテンに競られて苦しくなって大敗したもの。立て直されて最適条件の今回は巻き返しに期待する。

○ (2)グランブリッジ

 昨秋のJBCレディスクラシック、クイーン賞ではともに2着と勝ち切れなかったが、今年はTCK女王盃とエンプレス杯をともに優勝した馬。TCK女王盃では大外7番枠から五分のスタートを切って、内からハナを主張した◎(10)ヴァレーデラルナの外へ。1角で外からテリオスベルがハナを主張したが、そのままヴァレーデラルナの外3番手を追走し、ラスト1Fで同馬が先頭のテリオスベルを交わして甘くなったところを差し切って1馬身差で優勝した。同レースはヴァレーデラルナをマークで乗り、仕掛けのタイミングがドンピシャだった。

 エンプレス杯は2番枠から出遅れて、そこから無理をさせず、中団やや後方を追走。向正面で外に誘導し、3角手前から進出開始。3~4角で3頭分外から位置を押し上げ、先頭のサルサディオーネとは1馬身差で直線へ。直線ですぐに先頭に立つと、じわじわ差を広げて2馬身半差で完勝した。

 本馬はさすがに昨年の関東オークスを圧勝した馬だけにことはあって、長距離やタフな馬場では強い。そのカテゴリーなら、ヴァレーデラルナよりも上だろう。しかし、超高速馬場の1800m戦では、ヴァレーデラルナのほうがやや上。それでも前走のスパーキングレディーCで4着に敗れているように、マイルよりは1800mのほうがいいので、本馬を対抗評価とした。

▲ (3)スピーディキック

 前走のスパーキングレディーCの2着馬。前走は大外9番枠から五分のスタートを切って、後方2列目の外を追走。3角手前から徐々に進出開始し、3~4角では中目から内目を何とか捌いて直線で外に誘導。進路取りにやや苦労したが、最後まで伸び続けて、ラスト1Fで先頭に立ったレディバグにアタマ差まで詰め寄った。3~4角の進路取りがもう少しスムーズなら、優勝まであったか…という内容だった。

 本馬は昨年暮れの東京シンデレラマイル以降、マイル路線を使われているが、昨秋に戸塚記念、ロジータ記念を連勝しているように、長距離がベストの馬。特にロジータ記念では、14番枠から五分のスタートを切って序盤は中団の外。そこから徐々に位置を上げ、向正面では2列目の外を追走。2週目の3角手前でティーズハクアが先頭に立つと、本馬も軽く仕掛けてそこからマッチレースとなったが、それを6馬身差で完勝している。

 本馬は昨年の東京プリンセス賞でも4角で外に出しながらすっと位置を押し上げて、ラスト1Fで先頭に立ったところで甘くなり、当時、南関の特別戦で3着以内の実績もなかったコスモポポラリタに突っ込まれそうになった辺りことからも、高速馬場の1800mはベストではない。この距離だと前記2頭よりも後ろからの競馬Tなるが、脚力が強化された今なら、もっと上の走りが出来るだろう。

△ (5)テリオスベル

 前走のブリーダーズゴールドCで、昨秋のクイーンC以来のグレードレース2勝を達成した馬。前走は6番枠から五分のスタートを切って、かなり押して出鞭を入れてハナを主張。ハナを取り切ると後続との差を徐々に広げ、3角では2番手のパライバトルマリンとは4馬身差。4角ではそれを6馬身差まで広げて直線へ。ラスト1Fでパライバトルマリンに4馬身差まで詰め寄られたが、余裕を持っての完勝だった。

 本馬は前に行って持久力を活かしてこそだが、出遅れ癖もある上に二の脚も速くないので、1800mだと昨年のこのレースの時のように、序盤から逃げられない可能性もある。それでも昨年のこのレースでは向正面先頭から押し切って2着に善戦していることを考えると、警戒が必要だ。ただし、今年は前走で能力を出し切った後の一戦であることと、相手が強化されることを考慮し、評価を下げた。

△ (6)ノーブルシルエット

 4走前の中央のオープン・総武Sの4着馬。同レースは大外16番枠から五分のスタートを切って、そこから押してハナを取りに行ったが、内のタイセイサムソンが抵抗したので、無理せずその外2番手を追走。3角で同馬に並びかけて直線。しかし、直線ではタイセイサムソンが食い下がりを見せ、差が詰まらず、最後に外から2頭に差された。しかし、着差は接戦の上位3頭と半馬身差の好内容だった。

 本馬はスタミナが不足する休養明けの3走前・スパーキングレディーCでも▲(3)スピーディキックや○(2)グランブリッジらと小差の5着に善戦。同レースは平均ペースで逃げて残り100mで4頭に差されてたものだったが、展開に恵まれればそれくらいは走れるということ。また3走前は4走前と比べると指数をダウンさせており、本調子ではなかったと言える。

 前走の水沢ビューチフルドリーマーCを逃げて圧勝と、ここへ来て調子を取り戻した感があるだけに、△(5)テリオスペルの出方によっては展開に恵まれることも視野に入れ、警戒した。

△ (1)ライオットガール

 前走でスーパーGⅡのレパードSを優勝した馬。前走は5番枠からまずまずのスタートを切って、そこから促し、外からハナを主張するルクスフロンティアの外を狙う形。2番手の外を確保し、道中は2馬身ほど後ろでレースを進めた。しかし、向正面でルクスフロンティアが早めに仕掛けて6馬身くらい差を広げたが、3角手前で3馬身差まで詰め、3~4角では同馬のひとつ外からじわっと仕掛け、半馬身差で直線へ。序盤で追い出されるとしぶとくルクスフロンティアに食らいつき、ラスト1Fで外から一気に上がってきたオメガギネスの追撃もクビ差で振り切った。

 前走はとても強い内容で、ここでも通用する指数を記録している。しかし、本馬は前走を大目標にした後の一戦。ジャパンダートダービーの2着馬キリンジや、3着馬ミトノオーがその次走で凡走したように、激走した後を狙うのは怖いものがある。よって、評価を下げた。

△ (9)アーテルアストレア

 前走で中京ダ1800mのリステッド、名鉄杯を勝利した馬。前走は9番枠から五分のスタートを切って中団のやや後ろからの追走。3~4角では外から手応え良く前との差を詰めて、4角出口で外に出して追い出されると、序盤はジリジリだったが、最後までしぶとく伸び続けてあと数メートルのところでメイクアループをクビ差捉え、3着馬に4馬身差で完勝した。

 本馬は長くトップスピードを維持できる点が魅力だが、前に行ける脚がなく、今の大井では後ろ過ぎると届かないので評価を下げた。また前走で差し馬台頭の流れとなり、能力を出し切っている点も△(1)ライオットガールと同じ理由で好ましくない。△(5)テリオスベルが前を潰し切ってくれれば「チャンスあり」といったところになる。

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