2023年 ゴールドジュニアの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.09.21
2023年 ゴールドジュニアの予想

ゴールドジュニアは今年で4年目。第1回の覇者アランバローズはここを快勝し、5連勝でJpnⅠ・全日本2歳優駿を優勝と2歳馬の挑戦に上り詰めた。今年も素質が高い馬が出走しており、見逃せないレースとなっている。

大井11R ゴールドジュニア ダ1200m
 ◎ (11)クルマトラサン
 〇 (8)マローネアバンティ
 ▲ (5)スピニングガール
 注 (4)ミモレフレイバー
 △ (1)ムサシジェリーナ
 △ (2)ピコニ
 △ (9)モンゲースパイ
 △ (10)トーセンヴィオラ
 △ (12)イソエヴィクラント
結論 馬連11-8,5,4,1,2,9,10,12 (12:12:6:4:4:4:4:4) 複勝11 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (11)クルマトラサン

 前走の新馬戦のタイムが圧倒的に優秀。5番枠から好スタートを切ってハナを主張し、一頭だけ付いてくる2着馬エスケイチャンスを4角出口から差を広げて大差勝ち。3着馬にはさらに大差を付けて、ラスト2Fを12秒6-12秒2でまとめたことも評価できる。

 船橋1000mで1分0秒4は破格で、1分03秒1だった(6)ルージュノデンゴン(出走取消)が2戦目に浦和の新星特別で2着。(10)トーセンヴィオラ、(9)モンゲースパイがワン、ツーを決めた浦和の新生特別の3着馬リュウノメディナは、船橋ダ1000mの新馬戦で1分03秒3だった馬だ。キャリア2戦目は思わぬ崩れを見せることもあるが、ここは単純に能力の違いに期待する。

○ (8)マローネアバンティ

 新馬戦では2番枠からまずまずのスタート。外からハナを主張するタツノソニックに抵抗して3角で先頭。3~4角でも同馬が付いて来たが、直線序盤でどれを振り切り、どんどん後続との差を広げて9馬身差で圧勝した。

 前走のフレッシュスター特別では、2番枠から好スタートを切ったが、外からサイレントニャーに競り掛けられる形。3角手前でハナを取り切ったところで、外からダブルオーキングが2番手に上がって来たが、直線序盤でそれを振り切り、5馬身差で完勝した。

 前走のラスト2Fは12秒2-13秒7。ラスト1Fで大きく失速したが、前半のペースが速かったせいだろう。相手強化の今回でハナを主張し切れば、前走時よりも競り掛けられるリスクはある。しかし、折り合う競馬でも問題なければ、ここでさらに前進する可能性が高いと見て対抗評価とした。

▲ (5)スピニングガール

 新馬戦では3番枠から好スタートを切ったが、外からハナを主張するゲールタクトに行かせて、その外2番手を追走。同馬が4角から動いてスパートしたところでやや置かれたが、直線で追い出されるとじわっと先頭に立ち、ラスト1Fで一気に加速して3馬身差で勝利した。

 前走のニューホープ特別でも3番枠。ここでも好スタートを切って、外の各馬行かせて、2列目を追走。シューニカがやや後続を離して逃げていたが、3~4角でじわっと差を詰めて4角で同馬に並びかけると、直線序盤で楽々と先頭。追い出されると差を広げて6馬身差で圧勝した。

 本馬もこれで2戦2勝。操縦性が高く、スムーズに折り合える点に好感が持てる。今回は前走から約2ヵ月ぶりの一戦となるが、休養中にさらに成長していれば上位争に加わってくるだろう。

注 (4)ミモレフレイバー

 デビュー2戦目の前々走では、2番枠からまずまずのスタートを切って2列目を追走。4角で前2頭の外に出されると、4角で外に行こうとはしていたが、口向きを直すと真っ直ぐ走り、しぶとく伸び続けて4馬身差で圧勝した。

 前走のフレッシュスター特別も大外8番枠からまずまずのスタートを切ったが、内の行きたい馬を行かせて好位の外を追走。4角でやや外に膨らむロスはあったが、直線では伸びを欠いて5着敗退。前々走で激走した疲れがあったと推測される。

 また本馬は新馬戦でも4角で外に逃げようとして立て直すのに苦労していたことから、3~4角で外に壁を作りやすい内枠はいいはず。ここでの変わり身を期待する。

△ (1)ムサシジェリーナ

 好位の外からの競馬で目下2連調中の馬。前々走では4馬身差の圧勝、前走のオオタカ特別は4角大外から押し上げて、早めに抜け出したリッキーフェイスを残り100mでしっかり捉えて1馬身半差の完勝と、とても強い内容だった。

 しかし、新馬戦では1番枠から出遅れ、砂を被って行きっぷりが悪く、単独最後方から最後の直線でも全く伸びずに最下位に敗れているように、今回の最内1番枠が課題。しかし、その後の成長で難なく克服する場合もあるので警戒が必要だ。

△ (2)ピ二コ

 新馬戦は2番枠から出遅れて序盤は最後方だったが、最内から挽回して行く形。3~4角でも促されて単独4番手まで上がり、4角で前3頭の外に出されると、そこからしぶとく伸び続けて、逃げ粘るケテンドリームに半馬身差まで迫った。

 新馬戦ではかなりスタミナがあるところを見せていただけに、距離が短くなって置かれる不安はあるが、前に行きたい馬が揃ったここは展開に恵まれる可能性もある。また、前走時は出遅れなど、スムーズさを欠く競馬だっただけに、ここでの前進が見込める。

△ (9)モンゲースパイ

 前走の新生特別は、大外9番枠からトップスタートを切って、二の脚でハナを主張。ハナを取り切ってからはマイペースでレースを進めていたが、3角で外から(10)トーセンヴィオラにプレッシャーを掛けられ、それに抵抗して直線ではマッチレースとなったが、残り100mで苦しくなって1馬身半差の2着に敗れた。今回も○(8)マローネアバンティとの兼ね合いが心配だが、折り合う競馬でも問題なければチャンスがある。

△ (10)トーセンヴィオラ

 デビュー3戦目の新生特別は、7番枠から好スタートを切って、外からハナを主張したモンゲースパイを追いかけるように前に行って、2番手からの追走。3角から同馬にプレッシャーをかけて、ラスト100mでしっかりかわして1馬身半差で完勝した。

 前走はモンゲースパイに完勝だったが、前々走の新選特別では、向正面で逃げ馬を交わして先頭に立ったところで外からアムクラージュ(次走・ルーキーズサマーCを圧勝)にプレッシャーをかけられる苦しい競馬になっており、それが前走の好走に繋がった面はある。

△ (12)イソエヴィクラント

 川崎900mの新馬戦では4番枠から出遅れたが、早々と挽回して先頭に立ち、5馬身差で圧勝した快速馬。前走のフューチュリティスプリントでは2番枠からまずまずのスタートを切って、2列目の最内を追走。そこから何度も頭を持ち上げ折り合いを欠いたが、最後の直線で最内から抜け出しを図ったところで脚が止まって4着敗退。

 気性面を考えるともっと短い距離のほうが良さそうだが、1200m戦を一度使われたことで前走よりは折り合いが付きやすいはず。もともと素質が高い馬だけに、ここは警戒が必要だ。

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