2023年 プラチナCの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.07.19
2023年 プラチナCの予想

■断然人気のアマネラクーンの悲願の重賞制覇はあるか?

 デビューから浦和ばかりを使われ、これまで21戦16勝2着2回。しかし、重勝となると過去2年のゴールドCで5着、4着。昨年のこのレースでは陣営から「馬の雰囲気は前走以上で、タイトル戦を迎えるための備えは整っている」と強気なコメントが発せられながらも7着と崩れ、未だに未勝利である。

 昨年も新春賞、梅花賞、五月特別、浦和スプリントと4連勝後のドボンだった。さて、強豪ティーズダンクが不出走の今年は勝てるか? 結論から言うと他に狙いたい馬がいるため、アマネラクーンは対抗評価とした。

浦和11R プラチナC ダ1400m
 ◎ (5)サヨノグローリー
 〇 (2)アマネラクーン
 ▲ (1)コパシーナ
 △ (4)ベストマッチョ
 △ (7)エンテレケイア
 △ (3)スウィングビート
結論 馬連5-2,1,4,7,3 (28:6:6:6:4) 複勝5 (50)

■有力馬とその他のコメント

◎ (5)サヨノグローリー

 3走前のプリムローズ賞では、3番枠から好スタートを切って逃げ、現時点で1番人気の(2)アマネラクーンとハナ+クビ差の2着に好走した馬。前走は最後に甘くなったところで、(5)アマネラクーン、リヴィフェイスに差されたが、地力強化を示す好内容だった。

 前走の浦和スプリントでは、(5)アマネラクーンに1馬身差を付けられたが、好位の最内を追走し、3~4角で包まれ、最後の直線で詰まる不利があったもの。それもゴール前で手綱を引く場面があり、不完全燃焼のレースだった。ここは前進を期待したい。

○ (2)アマネラクーン

 前々走のプリムローズ賞、前々走の浦和スプリントともに◎(5)サヨノグローリーを3着に下し、勝利した馬。前々走は9番枠から五分のスタートを切ったが、その後、内の馬にタックルされて後手を踏んだが、位置を挽回して好位の外5番手を追走。向正面でじわじわ差を詰めて、3角4番手。そこから進出して先頭列で直線へ。そこから3頭の追い比べになったが、最後はクビの上げ下げでハナ差の勝利を収めた。ヒヤヒヤものの勝利だったが、前半3F37秒2-後半3F36秒2のスローペースを、外からロスを作りながら勝利した内容は強い。

 今回はロスなく立ち回れる2番枠。(7)エンテレケイアの逃げに(4)ベストマッチョが競って行くことが予想され、それらを見ながらレースを進められるのもいい。必勝態勢だ。

▲ (1)コパシーナ

 中央のダ1200mの3勝クラス(八海山S)で3着など、何度か好走の実績がある馬。八海山Sでは11番枠から五分のスタートを切って中団中目を追走。3~4角では上手く内に入れてロスなく立ち回り、4角出口で外に出されると、そこからしぶとく粘った。レースが緩みなく流れたことで展開に恵まれたことは確かだが、3勝クラス勝ちに準ずる実績があれば、南関東のSⅢなら条件ひとつで通用する。

 川崎移籍後の2戦は距離が短い900m戦を使われ、出遅れて忙しい競馬になり6着、7着に凡退。前走のスパーキングサマーカップTRは一転して距離が長く、また前に行く競馬で終いが甘くなったが、ダ1400mは守備範囲の距離。ここでの好走を期待する。

△ (4)ベストマッチョ

 2020年のオーバルスプリント2着、兵庫GTで2着の実績馬。2021年のさきたま杯でも、プレシャスエースの2番手から3~4角で同馬に競りかけ、3~4角で競り落として先頭から粘って4着と好走しているように、前に行って持久力を生かしてこその馬。

 本馬はその後、行きっぷりがやや悪くなり、それが不振に繋がったが、近走は行きっぷりに良化を見せ、前々走の東海桜花賞では2着、前走の中原オープンは勝利。ただ近走は同型馬不在が功を奏したのは確か。今回はテンが速い(7)エンテレケイアが出走しているが、同馬との兼ね合いひとつでチャンスはあるだろう。

△ (7)エンテレケイア

 昨年の船橋記念でも勝ち馬キモンルビーと0.4秒差(6着)の実績や前走の川崎スパーキングスプリントでも同馬と0.6秒差(3着)の実績があるように、砂を被らずに行ける超短距離戦がベストの馬。前走は1番枠だったが、かなり押して出ムチを入れて一旦2列目まで出し、そこからスペースを作って追走と、砂を被らない競馬が功を奏して3着に善戦した。

 1400mはやや距離が長いが、7番枠と外枠の今回は前走時のようにおっつけて積極的に出して行く必要もないのが好材料。スムーズなレースが出来ればチャンスがありそうだ。

△ (3)スウィングビート

 2021年の浦和スプリントで2着の実績馬。同レースでは9番枠から五分のスタートを切って位置を押し上げ、3番手を追走。2角で内に入れて3~4角の最短距離から逃げるグランドボヌールに4馬身差に迫った。本馬は当時と比べると先行力はなくなったが、いい脚を長く使えてはいる。

 近4走とも◎(5)サヨノグローリーや○(2)アマネラクーンに完敗だが、前有利の馬場や展開で展開に恵まれなかった面はある。今回(7)エンテレケイアや△(4)ベストマッチョが加わったことで、展開の後押しがあれば、上位争いに加わってくる可能性もある。

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