2023年 優駿スプリントの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.06.27
2023年 優駿スプリントの予想

■昨日は、逃げ馬天国の馬場

5回大井2日目、昨日月曜の大井は12レース中逃げ切り10回。昨日は内が極端に軽い馬場状態だったため、極端な結果となったが、今、大井が目指しているのは、JRAと同じくらいの速さのダートとのこと。開催後半になるにつれて差しが決まり出すのが通例だが、これからも基本的にタイムの速い決着になるはず。

大井11R 優駿スプリント 芝1200m
 ◎ (12)ハーンドルフ
 〇 (2)ウインドフレイバー
 ▲ (9)スタードラマー
 △ (5)リベイクフルシティ
 △ (15)メンコイボクチャン
 △ (16)シロイトイキ
 △ (4)デザートウインド
 △ (8)クラティアラ
 △ (11)サグアロ
 △ (13)フジコチャン
 △ (14)マテリアルガール
結論 馬連12-2,9,5,15,16,4,8,11,13,14 (8:8:8:8:8:2:2:2:2:2) 複勝12 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (12)ハーンドルフ

 4走前のはくたか賞では、トップスタートを切ったコロロアのハナを内から叩いて前半3F35秒1-後半3F38秒2のかなりのハイペースで逃げて2着。その次走のジェムストーン賞では好スタート&好ダッシュでハナを主張し、前半3F36秒1-後半3F37秒5のややハイペースで逃げ切っている。また、ここで負かした相手は、オピニオンリーダー(次走で大井1200mの内川賞を完勝して、クラシック2戦でも善戦)やクラティアラ(後の若潮スプリント3着馬)である。

 前々走のユングフラウ賞は、浦和の大外枠でひとつ内のエイシンエイトと競り合いながら内に切れ込み、オーバーペースの形。結果7着に大敗した。また前走の若潮スプリントは、スタミナが不足する休養明けで、タフな馬場の船橋で逃げる競馬。ここでもメンコイボクチャンに終始突かれて厳しい形となった。しかし、今回は実績のある大井、さらに前有利の状況下となれば、期待せずにはいられない。今回は外枠なので、内からハナを主張する馬に行かせて、その外を狙っていってもいいと見ている。

〇 (2)ウインドフレイバー

 前走の東京ダービーはミックファイアには大きく引き離されたが、2着ヒーローコールと1.1秒差、8着に善戦した馬。前走はレコードタイムが記録された前有利の超絶高速馬場を軽くアオって出遅れ、後方4番手からの追走。3角手前で外から徐々に進出し、直線でさらに外に出されると、そこからしぶとい伸びを見せた。前走は休養明けだったが、休養中の成長を示す内容だったと言っていい。

 本馬はもともと浦和の900mの新馬戦、1400mの新選特別を連勝したように短い距離がベストの馬。その後の若武者賞2着や浦和ジュニアCを勝利した実績もある。相手弱化のこの舞台で、一昨年のワールドリングのような浮上を期待する。

▲ (9)スタードラマー

 昨年12月に大井に移籍し、ダ1200mを3連勝目でクロッカス賞を制した馬。クロッカス賞はタフな馬場の船橋で前半3F35秒5-後半3F39秒5のかなりのハイペース。大外枠から内の馬の出方を窺いながら差す競馬となった本馬は展開に恵まれたのは確かだが、今回人気のメンコイボクチャンを撃破して勝利している。

 また前走の優駿スプリントTRでは、6番枠から出遅れてかなり押して中団中目を追走。3~4角でもじわっと位置を上げ、最後の直線でさらに外に出されると、しぶとく伸びて2着に善戦した。前走では(16)シロイトイキに敗れたが、3~4角で内目を通して、4角出口で上手く外に出した同馬よりも、出遅れを挽回するロス、3~4角で中目を通す距離ロスを作りながらも2着に好走した本馬に魅力を感じる。

△ (5)リベイクフルシティ

 4戦4勝で大井1200mのゴールドジュニアを優勝した馬。当時2着に下したポリゴンウェイウは次走のハイセイコー記念でマンダリンヒーローと差のない2着しているように、2歳時はトップクラスに準ずる実績を持っていた。

 ただゴールドジュニアは、前半3F34秒2-後半3F38秒6(ラスト2F12秒5-13秒3)の超絶ハイペース。4番枠からやや出遅れて中団中目を追走し、最後の直線で大外から差し切った本馬は展開に恵まれた面が強く、その後はやや苦戦するかもと見ていた。

 しかし、京浜盃4着、羽田盃4着と意外と好走。特に羽田盃は3番枠から好スタートから好位を追走し、3~4角で位置を押し上げて4角で先頭に立ったミックファイアを追いかけて行く競馬。直線序盤ではスパートする同馬について行く脚を見せながらも、ラスト1Fで甘くなったもの。なかなかの好内容だった。

 前走の東京ダービーは先行馬手薄の状況下で好位の外でスムーズにレースの流れに乗れてはいたが、3角手前で外からヒーローコールが捲って来て、それに抵抗して早仕掛けをしたために9着に敗れた。内容は着順、着差ほど悪くなく、この舞台で実績もあるとなればここは狙ってみたくなるが、京浜盃から始動し、クラシックを目標にしたことがどう出るか…。

 このレースはクラシック組がよく巻き返してはいるが、その大半はプライルードやワールドリングのように、クラシックを一戦ちか使わなかった馬。そこが懸念材料で評価を下げた。

△ (15)メンコイボクチャン

 前走の若潮スプリントを優勝した馬。前走は5番枠から五分のスタートを切って、二の脚の速さで逃げた◎(12)ハーンドルフの外2番手を追走。3~4角で同馬に並びかけ、4角出口で先頭。直線序盤で後続を突き放し、外から迫る(15)フジコチャンを振り切って勝利した。

 本馬は昨秋のイノセントCでも、かなりのハイペースで逃げるスペシャルエックス(後の兵庫GP・2着馬)を追い駆けて2番手を追走し、同馬にクビ差まで迫った実績があり、1200mは最適条件。しかし、その後に芝路線を使われて敗戦したこともあり、前走を勝たなければ確実にここに出走できない立場だった。前走を目標にしているだけに、ここへの余力がどこまであるのか不安である。

△ (16)シロイトイキ

 デビューから5戦3勝2着2回の実績馬。前々走のフォーチュネイト菖蒲特別では3馬身差で圧勝し、前走の優駿スプリントTRでも2馬身差で勝利した。ただ前走は12番枠から五分のスタートだったが、積極的に出して好位馬群の中目を追走。3角で内にスペースがあったので、そこを通して4角出口で外と、上手く乗られていた。

 また前々走も3番枠からスタートは五分だったが、一旦ハナを主張し、そこから位置を下げて上手く内々を立ち回っての勝利だっただけに、今回は大外15番枠がネックとなる。内有利の馬場傾向の今回で、3角で内がガッポリ開くことは考えにくく、外々を回らされるリスクがある。キャリアが浅く、成長力でアッサリここを突破されても不思議ないが、人気ほど信頼できない。

△ (4)デザートウインド

 連闘策で若駒スプリントを勝利し、その次走のユンフラグ賞でも3着に好走した馬。同レースは8枠2頭が競り合って、前半3F35秒6-後半40秒3の超絶ハイペース。サーフズアップの外一気が決まる流れを、6番枠からやや出遅れ、二の脚で先行争いに加わるかの勢い。一旦好位の直後の中目から向正面で外に出して捲って行く競馬。早仕掛けだったが、よく粘れていた。

 その後の牝馬クラシック2戦では距離の壁に当たったが、前走の優駿スプリントTRは大外16番枠からスムーズに好位の外でレースの流れに乗れていた。前走は終始外々を回る競馬になってしまったが、今回は4番枠。ロスなく立ち回っての一発が怖い。

△ (8)クラティアラ

 前走の早苗月特別は11番枠からトップスタートを切って、ハナを取りに行こうとしたが、内から(7)ポーチュラカがハナを主張したので競らずに2番手を追走。3~4角で差を詰めに行ったが、逆に差を広げられて4馬身差の2着に敗れた。完敗ではあったが、1400mは少し距離が長いのも確か。

 本馬は3走前の弥生スプリントの覇者。前々走の若潮スプリントでもスタート後に躓いて後手を踏みながらも、内じわっと位置を上げ、3角では2列目の内まで挽回。それでありながら直線でも残り100mくらいまでしぶとく粘っている。前走は超高速馬場のスローペースで(7)ポーチュラカに展開が向いた面もあっただけに、得意距離のここで巻き返しがあっても不思議ない。

△ (11)サグアロ

 中央時代は阪神ダ1800mの1勝クラスで3着の実績。同レースでは8番枠から好スタートを切って2番手を追走し、4角出口で先頭と早仕掛けで勝ち馬と0.4秒差に粘った。当時記録した指数はヒーローコールの伏竜S時よりもやや上である。川崎に移籍して挑戦した羽田盃ではミックファイアの後ろ3番手を追走したものの、ペースが厳しくなって15着大敗。

 しかし、初めての1200m戦となった優駿スプリントTRでは14番枠から2列目の外を追走と、楽に前に行くスピードを見せられているだけに、この距離に慣れての前進を期待した。

△ (13)フジコチャン

 前走のツインベスト特別を大楽勝した馬。前走は5番枠から好スタートを切って5頭雁行状態の先行争いに加わったが、2角でハナを主張し切ってハナへ。向正面でやや息を入れ、3角から再びペースアップ。直線でさらに差を広げて独走し、9馬身差で勝利した。前走は前半3F35秒9-後半38秒5のかなりのハイペースで逃げ切っており、本馬はハナへ言ってこそなのだろう。

 ただし、そこまで消耗度の高いレースをしてしまうと疲れが出てここで上昇力を見せられない可能性が高い。また1200mで今回のメンバーで14番枠となると逃げられない可能性がかなり高い。こういったことから、本馬も人気ほどの信頼はできない。

△ (14)マテリアルガール

 前走のツインベスト特別を大楽勝した馬。前走は5番枠から好スタートを切って5頭雁行状態の先行争いに加わったが、2角でハナを主張し切ってハナへ。向正面でやや息を入れ、3角から再びペースアップ。直線でさらに差を広げて独走し、9馬身差で勝利した。前走は前半3F35秒9-後半38秒5のかなりのハイペースで逃げ切っており、本馬はハナへ言ってこそなのだろう。

 ただし、そこまで消耗度の高いレースをしてしまうと疲れが出てここで上昇力を見せられない可能性が高い。また1200mで今回のメンバーで14番枠となると逃げられない可能性がかなり高い。こういったことから、本馬も人気ほどの信頼はできない。

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