別定戦のこのレースは、A1格付けの実績馬が斤量を背負わされることを嫌うため、実績馬がここを目標にしないのがデフォルト。このため格下馬が活躍しています。今年もカプリフレイバー、キモンルビーが休養明けで出走。目標はこの先のSⅠ・習志野きらっとスプリント(定量戦)であるのは明確でしょう。
しかし、カプリフレイバーは一昨年のこのレースで斤量57Kgを背負い、休養明けで優勝しました。ゆえにその後、強い反動が出て、習志野きらっとスプリントを取り消す悲劇に見舞われました。今回はおそらくプラス体重。重め残りに仕上げて叩き台仕様に作って来た感はありますが、果たして結果はどうなるか❓
川崎11R 川崎スパーキングスプリント ダ1800m
◎ (8)ティアラフォーカス
○ (2)プリモパイソン
▲ (3)カプリフレイバー
△ (9)コウギョウブライト
△ (7)コパシーナ
結論 馬連8-2,3,9,7 (18:18:8:6) 複勝8 (50)
別定戦のこのレースは、A1格付けの実績馬が斤量を背負わされることを嫌うため、ここを目標にしないのがデフォルト。このため格下馬が活躍しています。今年も実績馬のカプリフレイバー、キモンルビーが休養明けで出走。目標はこの先のSⅠ・習志野きらっとスプリント(定量戦)で、ここが目標ではないのは明確でしょう。
しかし、カプリフレイバーは一昨年のこのレースで斤量57Kgを背負い、休養明けで優勝しました。ゆえにその後、強い反動が出て、習志野きらっとスプリント取消の悲劇に見舞われました。今回はおそらくプラス体重。重め残りに仕上げて叩き台仕様に作って来た感はありますが、果たして結果はどうなるか?
■有力馬とそのコメント
◎ (8)ティアラフォーカス
3走前の船橋記念で初重賞制覇を達成した馬。3走前は大外12番枠からやや出遅れたが、そこから好位の外まで挽回。3~4角でもじわっと位置を上げ、直線の外から早めに抜け出した(11)キモンルビーを差し切り、半馬身差で勝利した。
前走の東京スプリントは、前半3F33秒8-後半3F36秒5のかなりのハイペース。逃げたギシギシに競り掛けて行ったため9着に大敗した。しかし、別定戦でA1クラスの2頭(3)カプリフレイバー、ギシギシが重くなるここが目標だからこそ、前走で行かせ切ったはず。前走でテンの速いレースをしているので、ここは楽にレースの流れに楽に乗れると見て、本命馬とした。
○ (2)プリモパイソン
前走のスパーキングスプリントTRは、9番枠から好スタートを切って、マッドシェリー、ムジックらとの先行争いを制してハナを奪取。そのまま逃げ切る強い内容だった。本馬は川崎900mが最適条件。近2走は逃げているが、これまでの実績から折り合うことも可能。同型馬(1)エンテレケイアの出方を窺いながら、内目を立ち回れるここは期待する。
▲ (3)カプリフレイバー
一昨年の川崎スパーキングスプリントの覇者。同レースでは前走で1400mのフジノウェーブ記念を使われていたこともあり、9番枠からまずまずのスタートだったが、押してダンディーヴォーグに競りかけ、最後の直線半ばで同馬を競り落とし、突き抜けて2馬身半差で完勝した。
本馬は昨年の船橋記念で2着、アフター5スター賞でも2着と好走しており、少なくともその時点までは能力の低下を感じさせない。その後は調子を落としたようだが、今回は立て直されての一戦。一昨年のこのレースも休養明けで制した鉄砲巧者だけに、ここでの変わり身を期待したい。
注 (9)コウギョウブライト
昨年の川崎スパーキングスプリントの2着馬。同レースでは2番枠からかなり押して3列目の最内を追走。4角出口で前2頭分の外に誘導すると、最後までじわじわ差を詰め、(11)キモンルビーをハナ差交わして2着に浮上した。
川崎スパーキングスプリントはキモンルビーが別定重量の55Kgを背負ってコパノフィーリングに競り掛けたことで、前が苦しい展開になったことが好走要因。4角出口でスムーズに外に出すことも出来ており、正直、そこまでの強さは感じさせなかった。
しかし、本馬は3走前の船橋記念で、5番枠からここでもかなり押して序盤で先行争いに加わり、最終的には2列目の最内から3~4角の最短距離を通して0.6秒差(4着)に好走している。これは前半2F22秒1-後半2F26秒1の消耗戦で前が崩れたことを考えるとなかなかのもの。
休養明けの前走・スパーキングスプリントTRは、斤量57gを背負っていたこともあり、行きっぷりが悪かったが、今回は斤量55Kg。叩かれての上積みがあればここも上位争いが期待できる。
△ (7)コパシーナ
中央のダ1200mの3勝クラス(八海山S)で3着の実績がある馬。同レースでは11番枠から五分のスタートを切って中団中目を追走。3~4角では上手く内に入れてロスなく立ち回り、4角出口で外に出されると、そこからしぶとく粘った。レースが緩みなく流れたことで展開に恵まれたことは確かだが、3勝クラス勝ちに準ずる実績があれば、南関東のSⅢなら条件ひとつで通用する。
当日の前半3F34秒8。900m戦で今回のメンバーならば後方からの競馬になるが、前がペースを引き上げてくれれば3着くらいはあると見ている。前走のスパーキングスプリントTRは4番枠から出遅れ、斤量が57Kgだったこともあり追走にも苦労していたが、900m戦の速い流れを一度経験したことで、もっとレースに流れに乗れるようになるだろう。叩かれて斤量55Kgのここは前進に期待する。