2023年 東京ダービーの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.06.07
2023年 東京ダービーの予想

南関東クラシック一冠目の羽田盃はミックファイアが6馬身差で圧勝。当時はダートが軽かったが前半4F48秒6-後半5F49秒6の緩みない流れを考慮すると、離れた2番手から突き抜けて優勝した内容はとても強かったと言える。しかし、今回は休養明けで激走した疲れが懸念材料である。

また羽田盃まで現世代トップ級として走り続けていたヒーローコールは、羽田盃でミックファイアに6馬身も離されての2着。同馬は昨秋の鎌倉記念で、2着馬スペシャルエックス(次走、兵庫JGで2着)に2馬身、3着馬デステージョ(次走、兵庫JGで3着)に7馬身差を付けて圧勝しているが、その頃から大きな成長を見せていない点が不安。そこで印は下記のとおりとなった。

大井11R 東京ダービー ダ2000m
 ◎ (11)リベイクフルシティ
 〇 (8)オーマイグッネス
 ▲ (15)ナイトオブバンド
 △ (2)サベージ
 △ (3)ヒーローコール
 △ (4)ピノホホッア
 △ (12)ミックファイア
 △ (9)ボヌールバローズ
結論 11-8,15,2,3,4,12,9 (8:8:8:8:8:8:2) 複勝11 (50)

◎ (11)リベイクフルシティ

 4戦4勝でゴールドジュニアを優勝した馬。当時2着に下したポリゴンウェイウは次走のハイセイコー記念でマンダリンヒーローと差のない2着しているように、もともとトップクラスに準ずる実績を持っていた。

 ただゴールドジュニアは、前半3F34秒2-後半3F38秒6(ラスト2F12秒5-13秒3)の超絶ハイペース。4番枠からやや出遅れ、中団中目を追走し、最後の直線で大外から差し切った本馬は展開に恵まれた優勝であり、その後はやや苦戦するかもと見ていた。

 ところが前走の羽田盃は3番枠から好スタートを切って、好位を追走。3~4角で位置を押し上げ、4角で先頭に立った(12)ミックファイアを追いかけて直線へ。直線序盤ではスパートする同馬について行ったが、ラスト1Fで甘くなっての4着だった。

 それまではテンが速い流れだとテンに置かれる面があり、伸び悩んでいたが、ここへ来て勝ちに行く競馬ができるようになったのは大きな収穫。それまではテンが速い流れだとテンに置かれる面があり、伸び悩んでいたが、ここへ来て勝ちに行く競馬ができるようになったのは大きな収穫。また同時に距離が延びてこそだと強烈にアピールした。今回は前走からさらに1Fの距離延長。レースの流れに乗っての好走が狙える。

〇 (8)オーマイグッネス

 2歳時のサンライズCではマイペースで逃げて、最後の直線序盤でベルピット(次走、JBC2歳優駿2着、その後、2連勝で先月の北斗盃は7馬身差の圧勝)に交わされながらも、最後に差し返して優勝した馬。本馬はベルピットとともに門別の2歳中距離路線を盛り上げてきた馬で、トップ級の実績がある。

 JBC2歳優駿以降は、脚をタメる競馬で伸び切れていないが、本馬は前に行ってスタミナを生かしてこその馬。よって前走から1Fの距離延長も好ましく、逃げ馬も不在。今回は逃げ得意の鞍上に乗り替わっているだけに、前に行っての本領発揮に期待する。

▲ (15)ナイトオブバンド

 前々走のクラウンCで(10)ライズゾーンに先着の2着と好走した馬。前々走は10番枠から五分のスタートを切ったが、そこから無理をさせず、中団やや後方の中目を追走。向正面でじわっと進出し、3~4角の中目から位置を上げ、4角出口で2列目の外。そこから追い出されるとしぶとく伸びて、2着に浮上した。

 前走の東京湾Cは、好位の内目を追走から4角で先頭の競馬で6着。外差し馬場で前に行く馬には厳しい展開だったことを考えると、1.2秒差は良く粘っている。前々走は超絶ハイペースで勝ちに行かない競馬が功を奏した面はあったが、今回は前走で苦しい流れを経験したことが粘り強化に繋がるはず。巻き返しを期待したい。

△ (2)サベージ

 羽田盃の3着馬。同レースでは9番枠から出遅れて最後方ポツンの競馬。向正面でじわっと位置を挽回し、3~4角の外から位置を押し上げ、好位の外の(3)ヒーローコールの後ろまで上がって直線へ。直線ではヒーローコールに2馬身近く差を広げられたが、残り100mで1馬身半差まで差を詰めての3着だった。

 前走は(12)ミックファイアが前を潰してくれたことで展開が楽だったが、本馬はこれまで9戦して大崩れしたのは、タフな馬場の船橋で好位の中目を追走と勝ちに行く競馬をした平和賞のみ。後半型の競馬では崩れがないので、警戒が必要だ。

△ (3)ヒーローコール

 羽田盃の2着馬。同レースは8番枠からやや出遅れたが、二の脚で楽に前に行って好位外を追走。向正面でやや位置を上げて2列目の外で直線へ。ただ直線では手応えがなく、(12)ミックファイアに突き放され、6馬身差の2着だった。前走時は序文でも記したようにミックファイアが強かったのもあるが、成長力にやや疑問を感じさせる内容。

 小久保厩舎は東京ダービーを大目標とする点があり、おそらくここが目標であると推測されるが、前走で付けられた差はあまりに大きい。ただし、デビュー2戦目の1200m戦、紅花特別で2着に敗れていることからも距離が延びていいと見ているし、(12)ミックファイアが本来の能力を出し切れないようであれば、チャンスは広がる。

△ (4)ピノホホッア

 復帰戦となった前々走の東京湾Cで4着だった馬。前々走は3番枠から五分のスタートを切ったが、進みが悪く、後方2番手を追走。3角手前で進出開始し、4角では外に出して先頭列に並びかけたが、直線で脚色が鈍っての4着。同レースは外差し馬場で前に行く馬には厳しい展開だっただけに、もっと走れても良かったはずだが、休養明けの影響もあったのだろう。

 前走までは5戦2勝2着1回3着1回の馬。本馬がそれまでに敗れたゴールドジュニア、ハイセイコー記念、ニューイヤーCで先着を許した相手は◎(11)リベイクフルシティ、ポリゴンウェイヴ、マンダリンヒーローの3頭で、その後の重賞でも上位の馬ばかり。それを考えると軽視は禁物だ。

△ (12)ミックファイア

 羽田盃の覇者。同レースは6番からスタートは五分だったが、二の脚で楽に先頭列に並びかけたが、外からポリゴンウェイヴがハナを主張してきたので、それを行かせて3馬身くらい離れた2番手と追走。3角で外から同馬に並びかけ、4角で楽な手応えで先頭。直線序盤で追い出されると、ヒーローコールとの差を広げて6馬身差の完勝だった。

 本馬は前走を勝って4戦4勝。本馬はテンが速いのでこれまで砂を被る競馬を経験したことはないが、前走で折り合えた点は、長期的にはプラス。ただ今回は序文でも記したように、休養明けで激走した疲れが懸念されるため、評価を下げた。

△ (9)ボヌールバローズ

 東京プリンセス賞の2着馬。同レースでは7番枠からトップスタートを切ったが、外からハナを主張するポーチュラカを行かせて同馬の外2番手を追走。最後の直線序盤で早々と交わして先頭に立ったが、残り100mでサーフズアップに差され1馬身1/4差離された。

 本馬は前々走のクラシックTRでも砂埃が舞うタフな馬場で、逃げて残り100mまで先頭に立ち、勝ち馬(16)ブルマリンシェールと0.5秒差の5着。4着△(2)サベージと半馬身差のレースが出来ているだけに、展開ひとつで馬券圏内突入のチャンスがありそうだ。

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