2023年 東京スプリントの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.04.19
2023年 東京スプリントの予想

昨年の東京スプリントでは、2番枠だったリュウノユキナ。レース当日は外差し馬場で、好スタートを切った後、外から被されて2列目の最内でレースを進めた本馬。最後の直線で2頭分外に出し、ギシギシとシャマルの間を通そうとしたが、間隔が狭くなって割れず、そこから早めに動いて砂厚の深い内から先頭に立ったために、最後に失速してシャマルに交わされ、ギシギシにも危うく交わされそうになった。

リュウノユキナは内枠を引く確率が異常に高く、2021年から国内のレースを14戦して、「1~2番枠」が半数の7回もある。そして今回も1枠1番。今年も昨年同様に外が伸びる馬場である。また今回は何が何でも逃げたい馬が不在。1200m戦としては前が手薄なだけに、昨年に似た流れとなる可能性が高い。これをどう読むかが馬券の要となるだろう。

大井11R 東京スプリント ダ1200m
 ◎ (1)リュウノユキナ
 〇 (6)ケイアイドリー
 ▲ (7)ギシギシ
 △ (4)オーロラテソーロ
 △ (11)アポロビビ
結論 馬連1-6,7,4,11 (18:18:10:4) 複勝1 (50)

◎ (1)リュウノユキナ

 一昨年のクラスターCで圧勝や昨秋のJBCスプリント2着を始め、1200mの国内ダートグレード競走で11戦2勝、2着8回、3着1回と、これまで3着以内を外したことがない馬。一昨年のクラスターCは8番枠から五分のスタートを切って、内目を追走。3~4角で外に誘導し、直線で再び内に切って最内からしぶとく粘り通した。

 しかし、同レースはジャスティンが3~4角から捲りに行ったために前が苦しくなったもの。中団で我慢の競馬をした同馬は展開に恵まれた面はあったが、それ以降のレースでも崩れていないように幅広いレースに対応できる。

 今回は外が伸びる大井で1番枠を引いたテンがネックだが、本馬は近2走とも出遅れて、差し競馬をしている。好位でレースを出来なくなっているので、今回は昨年のように積極的に出して(7)ギシギシに被される可能性は低いはず。また前走リヤドダートスプリントは休養明けで相手が強く、6着に敗れたが、今回はひと叩きされての前進が見込める。

○ (6)ケイアイドリー

 ダ1200mの中央オープンのりんくうSと大和Sを連勝した馬。本馬6走前にもオープンの天保山Sを勝利しているように、ダ1400mでも問題がないが、前走の黒船賞は逃げて目標にされる競馬をしたことで、苦しくなって8着に敗れた。ダ1200mのここなら2~3走前のように、好スタートを切って他馬の出方を窺いながら、折り合う競馬も出来るだろう。

 実際に黒船賞で3角2番手以内だった馬は、2012年、2014年のセイクリムズン(1着・2着)、2015年、2016年のダノンレジェンド(1着・3着)、2018年のグレイスフルリープ(1着)と、よく巻き返しているだけに、期待が高まる。

▲ (7)ギシギシ

 ダートグレード競走どころか、南関東の重賞にも出走したことがない格下の立場だったが、昨年の東京スプリントでいきなり3着と好走した馬。同レースでは10番枠からトップスタートを切って、ひとつ内から好スタートを切ったカプリフレイバーと内の◎(1)リュウノユキナらを被せて2番手を追走する形。当日は軽いダートで例年の東京スプリントと比べると前がやや有利な流れではあったが、それでもシャマルや○(1)リュウノユキナとの接戦の3着ならば、ここでも通用するはず。

 本馬はその後3連勝で前々走のSⅠ・習志野きらっとスプリントも制覇。前々走のアフター5スター賞は3番枠から出遅れ、そこから押して位置を挽回したために、最後苦しくなって7着に敗れたが、前々走のJpnⅡ東京盃ではハイペースで逃げて5着に粘っている。休養明けで1Fの距離延長となった前走はラスト1Fで甘さを見せたが、ダ1200mなら通用すると見る。

△ (4)オーロラテソーロ

 昨夏のクラスターCで初重賞制覇を達成した馬。前々走では大外13番枠から軽斤量を生かし、好スタートを切ると、楽々と2番手を取って追走。4角出口でジャスティンを競り落とし、リュウノユキナの追撃を1馬身ほど振り切った。ただし、同レースは逃げ馬ダンシングプリンスが出遅れたことで、ペースが上がらず、前有利の流れに恵まれたもの。それでも速い流れの昨秋の東京盃では、好位の最内から3着に粘っていることから、ここでも見劣りしない。

 前々走の根岸Sはタフな馬場やオーバーペースで逃げたことを考慮しても16着はさすがに負けすぎだが、前々走の千葉Sではトップハンデ58.5Kgを背負って、オーバーペースで逃げるテイエムトッキュウに競り掛けながらも、1.0秒差の12着と悪くない走りを見せている。今回は前走時と比べると、楽に前に行ける公算が高いだけに警戒したい。

△ (11)アポロビビ

 中央のダ1200mのオープンで2勝、リステッドで2着の実績があるバリバリのオープン馬でありながら、アポロサラブレッドクラブの解散に伴ってサラオクの出品され、浦和に移籍した馬。本馬は一昨年の千葉S勝利時も、昨年の京葉S2着時も後方からの競馬で展開に恵まれたもの。

 1400mでは追走が楽になるが距離が長く、1200mでは追走が忙しいが展開に恵まれれば浮上というタイプの馬だけに、ここは展開ひとつでチャンスがあると見る。また外差し馬場の大外11番枠と枠にも恵まれただけに一考した。

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