2021年 ゴールドCの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

お問い合わせ

地方競馬

2021.12.21
2021年 ゴールドCの予想

浦和ダ1400mは最初の1角までの距離がおおよそ300m。それも急コーナーなので、先行各馬がそこで外に張られないようにペースを引き上げて最後が苦しくなるレースが目立つ一方、最後の直線が約200mしかない浦和は、差し、追い込み馬の台頭も難しいもの。差し馬は向正面で動いて4角ではある程度前の位置にいる必要性があるので、結局、持久力のある馬が勝ち負けします。

浦和11R ゴールドC ダ1400m
 ◎ (8)ベストマッチョ
 〇 (5)ティーズダンク
 ▲ (4)グレンツェント
 △ (3)モジアナフレイバー
 △ (7)アランバローズ
 △ (6)グランドボヌール
 △ (12)アマネラクーン

見解
 そこで◎には、昨年はこの時期の兵庫GTで逃げて2着の(8)ベストマッチョを推します。同馬は4走前のさきたま杯でも中央馬相手に逃げ馬に競りかけ、4角先頭の4着の実績あるように、ここでは実力上位。その後やや行きっぷりが悪くなり、ややスランプ状態でしたが、前走のJBCスプリントでは行きっぷりに復調気配を見せ、モズスーパーフレアの2番手。

 同馬は揉まれ弱い馬で、尾持ちスタートを求めて地方へ移籍した馬。今回は逃げ馬多数の外枠の入り、それらを見ながら揉まれない競馬が出来る公算大。遡ればプラチナC勝ちやオーバルスプリント2着の実績がある、得意の舞台のここで巻き返しを期待します。

 〇は、前々走のオーバルスプリントでは、アランバローズに5馬身差をつけ、2着と好走した(5)ティーズダンク。前々走は逃げたアランバローズにテイエムサウスダンが競り掛け、前半3F34秒9-後半3F37秒4のハイペースを、かなり離れた4番手から、向正面で前との差を詰めに動いた同馬は、展開は噛み合ったもの。

 前走のサンタアニタTの敗因は陣営が「力走続きの反動」とコメントしているように、展開に恵まれ、自己最高指数を記録した後の反動によるもの。それでも馬場の内が軽く、内有利の馬場を外々から差して0.4秒差(4着)ならば、及第点の内容。巻き返しが期待できるでしょう。

 ▲は、前々走のマイルグランプリでは、3角手前の外から動いて4角3番手から〇ティーズダンクとクビ差2着に好走した(4)グレンツェント。前々走では4角でグレンツェントを見ながら、内を捌いて直線に入ったティーズダンクにわずかに差されたものの、レース内容は同馬に見劣りしないものでした。

 前走のスパーキングサマーCは、外枠から早めに内に切り込み、ハイペースで逃げるサルサディオーネとの差を詰めに動いたために最後に苦しくなり、外から追い上げたティーズダンクにも差を広げられての3着。前走のサンタアニタTは内有利の馬場を大外枠から終始外々を追い上げる競馬になったために5着に敗れました。同馬はマイルでもテンが遅いので、距離が短くなるのは好ましくありませんが、向正面である程度は動ける馬。昨年のこのレースで2着したように、今回も善戦は見せられるはず。

 あとは△に一昨年の東京大賞典や昨年のマイルCS南部杯で3着の実績がある(3)モジアナフレイバー。同馬は真島騎手への乗り替わりとなった3走前の川崎マイラーズCでは大出遅れしたように、尾持ちスタート馬で、本質的には出遅れ癖のある馬。このため長い距離を使われていたのですが、大幅距離短縮となった3走前の黒船賞で置かれることなく好位を追走し、3着と善戦したように、基礎スピードがあり、本質的には1400mは合います。ただ、今回は休養明けの前走・JBCスプリントで4着と好走後の一戦になるので、前々走のマイルGPのように反動が出る危険性があるので、狙い下げました。

 他では、デビューから6連勝目の全日本2歳優駿では、JRA勢を相手に逃げて独走と、とても強かった(7)アランバローズ。同馬はその後も逃げた羽田盃、東京ダービー、オーバルスプリントでは3着以内に好走していますが、同型馬多数で出遅れた5走前の京浜盃と前走のJBCスプリントでは大崩れしています。ともにキックバックを嫌がって、後退する場面があっただけに、やはり逃げてこそなのでよう。楽に逃げるにはもう1Fは距離が欲しいところですが、ここも押して行けばハナを狙えるメンバー構成。しかし、無理して行かせれば、当然しまいの甘くなるし、出遅れた場合にはまた苦しい競馬になるので狙い下げました。

 さらに2017年の1月以来のダート戦となった、2019年のサマーチャンピオンを優勝した(6)グランドボヌール。しかも、スプリントのダート戦は、サマーチャンピオンが初めて。同馬はその次走の東京盃で10着大敗を喫したことで、再び芝路線へと戻りましたが、ダートのスプリントがベストの馬。南関東に移籍してからは1400mを中心に使われ、再び返り咲きました。前々走の浦和スプリントオープンでは逃げて4馬身差の圧勝。当時の再現ができれば、ここでも馬券圏内に突入できるはず。その後の2戦が不振ですが、立て直されての今回は変わり身を警戒します。

 最後にデビューから11戦連続連対、目下7連勝中の(12)アマネラクーン。同馬はB3クラスとはいえ、出遅れを1角で2列目の中目3番手まで挽回し、4角手前で外から楽な手応えで先頭に立つと、7馬身差の快勝を飾った4走前の涼暮月特別が好内容。前走のトライアル、’21まがたま賞でも前2頭がペースを引き上げて行く中、3~4角で一頭だけ違う脚で位置を押し上げ、4角手前で先頭に立って、2馬身半差の楽勝。今回は一気の相手強化となりますが、近走の勢いから警戒が必要でしょう。

結論 馬連9-5,4,3,7,6,12 (16:14:8:8:2:2) 複勝8 (50)


記事一覧へ戻る