■スマイルウィの2番枠は不安
断然1番人気のスマイルウィが2番枠に入った。同馬は昨年のこのレースでも2番枠から積極的に出し、ジョーパイロライトとジャスティンの競り合いを見ながら3番手で進めて勝利しているが、最近は当時ほど前に行けなくなっている。
まして今回は初速の速い(7)エンテレケイアや(3)シーサーペントが出走。シーサーペントの外には(4)アウストロもいるだけにスムーズにスムーズに外に出せない可能性もある。まして本日は内があまり伸びていない。
人気に見合わないリスクがあるので、スマイルウィは対抗○とし、ここは攻めの予想で「Merry Xmas」を狙う🎄
浦和11R ゴールドC ダ1400m
◎ (10)オメガレインボー
○ (2)スマイルウィ
▲ (7)エンテレケイア
注 (4)アウストロ
△ (1)サヨノグローリー
△ (3)シーサーペント
△ (6)グレートジャーニー
結論 馬複10-2,7,1,3,6 (20:10:10:4:4:2) 複勝10 (50)
■有力馬と評価ポイント
◎ (10)オメガレインボー
2021年のエルムSの2着馬。同レースでは13番枠から五分のスタートを切って、コントロールしながら中団やや後方から馬群の中に入れていく形。道中も中団のやや後ろで前のスペースを維持して3角へ。
3角でソリストサンダーの後ろから追い上げたが、同馬の手応えが悪く、その外から仕掛けざるを得ない形。4角でも外々から押し上げて2列目で直線へ。序盤で内のスワーヴアラミスとともに先頭列を飲み込んだが、ラスト1Fで同馬に前に出られて半馬身差で敗れた。
オメガレインボーはデビュー当初は先行馬だったが、2020年の武蔵野Sで大敗したことなどがキッカケで差しにシフトし、その後のダートグレードで活躍。前記のエルムSの他、ダートグレードで3着4回の実績がある。
南関東に移籍してからは1400mを主体に使われ、今年2月のフジノウェーブ記念は外差し有利の馬場を内枠から先行して2着。4走前のオグリキャップ記念でも、今年の黒船賞2着のヘルシャフト、3着のタイガーインディを相手に2番手から4角先頭の競馬でクビ+アタマ差の3着に善戦している。
3走前のさきたま杯は逃げたアランバローズが大差の最下位に敗れるオーバーペースを追い駆けたために8着に敗れたが、2走前のマイルGPでは3着。ここではハイペースの2番手で進めて、最後の直線序盤でいったん先頭に立ったものの、ラスト1Fで甘くなって3着に敗れた。ここも3走前から1Fの距離延長だったことを考えれば、悪い内容ではない。
断然1番人気に支持された前走の浦和スプリントでは7着に大敗したが、これは体調不良によるもの。今回はそこから立て直されての一戦。地方競馬は3走前の(2)スマイルウィのように、休養明けは走らないことが多い。しかし、小久保厩舎は坂路で調整するので、緒戦からでもそれなりに結果を出してくるので、展開に恵まれる可能性が高いここは本命に推す。
○ (2)スマイルウィ
2022年の京成盃グランドマイラーズで、当時の南関東トップクラスのカジノフォンテン、ギガキング、モジアナフレイバーを下して優勝すると、その後、1400mから1600mの南関重賞やダートグレード競走で11戦連続で連対。
昨年はさきたま杯、オーバルスプリントでも2着。長期休養明けのスパーキングサマーCこそ10着と大敗したが、そこから立て直された2走前のオーバルスプリントでは悲願のダートグレード制覇を達成した。
2走前は大外7番枠から五分のスタートを切り、好位の外を追走。向正面の半ばで外からサンライズホークが早めに動いてくると抵抗したが前に出られてしまう。
3角で外に誘導し、サンライズホークを追いかけてじわじわ進出し、4角で出口で先頭の同馬に並びかけ、直線序盤で先頭に立つ。そこから抜け出したところをスレイマンに追撃されたが、振り切って3/4馬身差で勝利した。
本馬は2走前のオーバルスプリントを含め、南関東の1400~1600mの重賞で8勝。前走のマイルGPも2走前を大目標にした後の一戦ながら、好位の外からラスト1Fで前を捉えて完勝しており、この路線では現役NO.1の存在と言えるだろう。ただし、前記したように今回は2番枠でスムーズに外に出せないリスクがあるので対抗評価とした。
▲ (7)エンテレケイア
今夏のSⅠ・習志野きらっとスプリントを勝利した馬。同レースでは11番枠からトップスタートを切り、押してハナを主張。内から競りかけるオールスマートを制してハナを取り切ると、そのままペースを落とさずに3角へ。3?4角でやや息を入れて、直線で追い出されると、どんどん後続との差を広げて4馬身ほど。ラスト1Fでさらに差を広げて6馬身差で圧勝した。
本馬はその後のアフター5スター賞、船橋記念を勝利。2走前の東京盃では外からヘリオスにプレッシャーをかけられ、前半3F34秒2のかなりのハイペースで逃げたために4着と失速したところがあったが、相手を考えれば上々だ。
今回は1400m戦。本馬は中央所属時代も含めダ1400m~1500mで5勝しているが、あくまでも下級条件でのもの。ベストは初速の速さが行かせる1000mで、今回は2Fの距離延長。前走で1000m戦を使った後の一戦となるために、前半からペースを引き上げて、終いが甘くなってしまう可能性もある。しかし、同厩舎の(3)シーサーペントに可愛がってもらって、ある程度脚をタメて行ければチャンスがある。
注 (4)アウストロ
4走前のA2・五月特別では、(7)エンテレケイアとクビ差。4走前は4番枠から五分のスタートを切り、押して枠なりで逃げるエンテレケイアの外2番手を確保。そこからエンテレケイアとスペースを広げて2馬身差で3角へ。
3~4角で内からブラックオパールが上がって、2列目の外で直線へ。直線序盤ではブラックオパールに前に出られたが、ラスト1Fで差し返して2番手に上がり、残り100mで甘くなったエンテレケイアに一気に迫ってクビ差だった。
本馬はその次走でもムエックスを相手にクビ差の2着。ムエックスは今年4月から7連勝で、今年のマイルGPで○(2)スマイルウィとクビ差の2着となったほどの馬。3着馬には3馬身差をつけており、その後、A2の海の日特別とまがたま賞を連勝している。
前走のまがたま賞が休養明けで馬体重11Kg減と体を絞っての勝利だっただけに、上積み面での疑問はあるが、近走の勢いは軽視できない。
△ (1)サヨノグローリー
3走前のさきたま杯で5着。3番枠から好スタートを切ったが、無理に前に行かずに後方4番手を追走。3角で中団列の後ろに取りついて、3~4角で中団の外まで上がって直線へ。そこからじわじわ伸びてバテた馬をかわして5着に上がった。
ここはレモンポップが逃げるアランバローズを突いていったことでペースが速くなり、前後半3F34秒8-39秒6のかなりのハイペース。アランバローズは大差の最下位に失速したように、最後の直線では前がバテており、本馬は展開に恵まれた面があった。
前走の浦和記念はスタミナが不足する休養明けで、2走前から3Fの距離延長。6着に大敗したが、距離ベストの1400mなら巻き返せる。今回は3走前ほど展開に恵まれない可能性が高いが警戒が必要だ。
△ (3)シーサーペント
3走前の浦和スプリントを勝利した馬。3走前は3番枠から好スタートを切り、スピードの違いでハナへ。主導権を握るとややペースを落とし、3角では2番手と1馬身差、4角で仕掛けてその差を3馬身に広げて直線へ。ラスト1Fでラヴケリーが差し迫ったが、余裕を持って3馬身差で完勝した。
次走のオーバルスプリントでは大逃げを打って大敗したが、前走のA2B1・ミズナラ賞では3番手から4角先頭の競馬で勝利。今回は相手が強化されるが、同厩の▲(7)エンテレケイアと競らずに行ければ展開の後押しがありそうだ。
△ (6)グレートジャーニー
9走前のA2B1・早花咲月特別が逃げ切り勝ち、3走前のA2B1・処暑特別が中団外から差し切って勝利しているように、砂を被らずに行けるとなかなか強い馬。本馬は1600mがベストの馬で今回のメンバーで1400mだと後方追走が濃厚。つまり、砂を被らない競馬が期待できる。休養明け3戦目で大幅な上昇が見込めるここは一考したい。