2024年 若潮スプリントの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

お問い合わせ

地方競馬

2024.05.29
2024年 若潮スプリントの予想

■狙いは内目の枠の差し馬!

 南関東のトップクラスが集結したニューイヤーCとネクストスター東日本の勝ち馬(8)ギガースが出走。しかし、本馬は中央が相手の交流重賞を使った後の一戦で、ここが大目標ではないはず。

 また本日は重馬場、900m巧者のリノデスティーノのレースメイクでかなりのハイペースが予想される。船橋としては走破タイムの速い決着になることが予想されるだけに、ロスを小さく立ち回れる差し馬を狙いたい。

■有力馬と評価ポイント

◎ (4)モノノフブラック

 エーデルワイス賞3着の実績馬。同レースでは10番枠からまずまずのスタートを切ったが、そこからじわっと位置を下げて、中団の外目を追走。3~4角の外から動いたスティールマジックを追い駆けて進出し、4角では4列目5番手。直線ではバテた馬をかわし、前のスティールマジックとの差をしっかり詰めてクビ差まで迫った。しかし、外からモズミギカタアガリに一気に来られて同馬と3/4差の3着に敗れた。

 そのモズミギカタアガリは後の兵庫CSで3着と、現時点で1番人気の(8)ギガースに0.3秒先着。また、モノノフブラックはイノセントCで現時点で2番人気の(5)サイデルバストにイノセントCで先着している。

 またモノノフブラックは、1500m以上の3走前の東京2歳優駿牝馬では4角で外に張られる不利、前走の桜花賞では伸びない内を先行したこともあって2桁着順に敗れているが、1400mの前々走ユングフラウ賞では3着。

 同レースでは8番枠からやや出遅れたが、じわっと上がって好位外の3番手を追走。3角手前から進出して4角では先頭列と2馬身差ほど。直線では差を広げられ、4馬身半差の3着に敗れたが、後の桜花賞馬プリンセスアリーのイン強襲を振り切っており、なかなかの好内容だった。最適距離の1200mで巻き返しを期待する。

○ (5)ザイデルバスト

 南関東に移籍後、短距離路線に転向して2戦2勝と勢いがある馬。前走のクロッカススプリントは5番枠から五分のスタートを切って、前3頭から離れた4番手を追走。3~4角の最内から一気に3番手まで追い上げ、4角出口で前2頭の外。直線序盤で先頭に立つと、そのまま突き抜けて3馬身差で完勝した。

 前走は実質差し競馬。900m巧者のパレスレガシーのレースメイクで、前後半3F34秒8-40秒0の超絶ハイペースとなったことで展開に恵まれた面がある。しかし、今回も800m巧者の(10)リノデスティーノの逃げで、展開に恵まれる可能性が高く、対抗馬とした。

▲ (8)ギガース

 ニューイヤーC、ネクストスター東日本と南関東馬が相手の重賞を勝利した馬。1400mのネクストスター東日本では4番枠から五分のスタートを切って、逃げ馬の外2番手を追走。3角手前でから進出して4角で先頭に立つと、直線では徐々に後続を引き離し、2馬身半差で完勝した。

 前々走はタフな馬場で前後半3F37秒8-41秒1の超絶ハイペースを先行して押し切る強い内容。前走の兵庫CSは相手強化の一戦。前々走で好走した疲れもあって5着に敗れたが、外枠から勝ちに行ってのもので悪い内容ではなかった。今回は斤量58Kg。目標は優駿スプリントと見るが、これまでの実績から有力と見る。

注 (3)エイムフォーエース

 船橋1200mで2戦2勝。5走前のジュニアスプリントでは▲(8)ギガースを撃破した馬。5走前は3番枠から五分のスタートを切って後方最内を追走。3~4角では最内からじわっと押し上げたが、4角でもまだ後方最内。直線序盤で追われると一気に2列目まで上がり、ラスト1Fで前2頭を差し切って半馬身差で勝利した。

 5走前は逃げ馬にギガースが掛かり気味にプレッシャーをかけていき、差し馬有利の展開になったもの。しかし、今回も(10)リノデスティーノの逃げで、かなりのハイペースが予想される。今年は芝のレースばかりを使われているが、4走前の芝1400m戦で0.1秒差の4着の実績があるように、短距離がベスト。芝で見せた成長にも期待したい。

△ (9)エドノフェニックス

 目下4連勝で前走の若潮スプリントTRを勝利した馬。前走は1番枠から五分のスタートだったが、最内から先頭のスマイルナウに並びかけ、向上面半ばでかわして先頭。3角~4角で半馬身のリード、ラスト1Fでも半馬身差。最後まで凌ぎ切って勝利した。

 前走はかしわ記念同日の逃げ馬天国の馬場。しかし、前に行けるスピードがあること自体が才能であり、前走で2着のスマイルナウは本日の海風スプリントを勝利している。今回は前走からさらに相手が強化され、展開も厳しくなりそうだが、近走の勢いは軽視できない。

△ (11)フクノフードゥル

 休養を挟んで目下3連勝。前々走のジェムストーン賞は大外8番枠からやや出遅れ。そこから挽回して好位の外3番手を追走した。3~4角で2列目の外に上がり、直線序盤で2番手。残り100mで抜け出して1馬身3/4差で勝利した。

 休養明けの前走は出遅れたが、そこからじわじわ進出していく競馬で勝利。前走は前々走比でややパフォーマンスが落ちている。ひと叩きされての前進を警戒したい。

△ (2)トーセンヴィオラ

 デビュー3戦目の新選特別では、後のルーキーズサマーCのアムクラージュを2着に降して勝利し、その次走の新生特別は後のゴールドジュニアの2着馬モンゲースパイに先着したほどの馬。

 新生特別では7番枠から好スタートを切り、外からハナを主張したモンゲースパイを追いかけるように進出して、2番手からの追走。3角からモンゲースパイにプレッシャーをかけ、ラスト100mで同馬をしっかりかわして1馬身半差で完勝した。

 トーセンヴィオラは次走のゴールドジュニアで大敗後、しばらく不振だったが、4走前の青島特別では2番手から早め先頭に立って勝利と復調気配を見せた。その次走の雲取賞ではレース中の箱で競走中止したが。前々走のアヴニール賞で0.4秒差(4着)と復調気配を見せているだけに、最適距離のここは警戒しておきたい。

記事一覧へ戻る