2024年 スパーキングレディーCの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.07.03
2024年 スパーキングレディーCの予想

■波乱誘発の番組編成へ

 昨年まで4月のマリーンC(ダ1400m)からスパーキングレディCまでの間があり、中央のOPやさきたま杯など短距離路線を経由してここに出走してくる実績馬が大半だった。しかし、今年から5月エンプレス杯(ダ2100mm)からスパーキングレディCに向かうという番組編成になった影響で、実績馬が信頼しきれなくなった。

 というのも昨年のグランブリッジがエンプレス杯1着からここに直行して4着に敗れたり、2016年のタイニーダンサーが関東オークス1着からここに直行して3着に敗れたりと、前走2100mからここに直行した、特にダ1600m以下で実績のない馬の取りこぼしがしばしば見受けられるからだ。

 今年エンプレス杯から直行する馬は、(7)ライオットガール、(8)キャリックアリード、(10)アーテルアストレアの3頭。ライオットガールやアーテルアストレアはこれまでダ1600m以下での実績がない。

 キャリックアリードは昨年の神奈川記念で2着とダ1600mで実績はあるが、このレースは勝った(12)ヴィブラフォンが次走の兵庫女王盃でライオットガールやアーテルアストレアから離された3着に敗れているように、レベルが高くなかった。

 また前走のエンプレス杯で3着でも3着と好走しているが、内有利の馬場を1番枠を利して中団の最内を立ち回り、4角外から早め先頭に立った無敗のオーサムリザルトのペースについて苦しくなったライオットガール、アーテルアストレアなどの先行馬をかわして3着に浮上したもの。展開に恵まれた面が大きかった。よって、ここは波乱予想をしたい。

川崎11R スパーキングレディーC ダ1600m
 ◎ (2)ボヌールバローズ
 ○ (10)アーテルアストレア
 ▲ (4)スピーディキック
 注 (7)ライオットガール
 △ (9)ドライゼ
 △ (11)ミラクルティアラ
 △ (12)ヴィブラフォン
 △ (6)ミチノアンジュ
馬複 2-10,4,7,9,11,12,6 (14:12:10:4:4:4:2) 複勝2 (50)

◎ (2)ボヌールバローズ

 4走前の楠賞では逃げてカラ馬に絡まれ、3角手前でスペシャルエックスに前に出られてしまう不利がありながらも4馬身差で勝利すると、次走の兵庫GTでもサンライズホークにプレッシャーをかけられる苦しい競馬になりながらも、0.9秒差の7着と大崩れしなかった馬。兵庫GTは前後半36秒8-40秒0の激流で、3番手を追走したスティールペガサスが大差の最下位に敗れていることからも強い内容だったと言える。

 しかし、1番人気に支持された前々走の梅見月杯では3着。前々走は10番枠からトップスタートを切って逃げたが、3角手前で内からブンブンマルらに捲って来られ、それに抵抗してペースを引き上げて最後に苦しくなり、3着に敗れた。相手を考えると物足りない内容だったが、調子が悪かったのだろう。

 立て直された前走のしらさぎ賞は、大外12番枠から五分のスタートだったが、かなり押して前後半3F35秒8-38秒6のハイペースの逃げ。スタミナが不足しがちな休養明けだったこともあり、苦しくなって4着に失速したが、今回はひと叩きされての上積みが見込める。昨年の東京ダービーで逃げて13着に大敗した後、短距離路線を使われているが、ダ1800mの東京プリンセス賞で2着の実績もあるので、1600mでは距離が短いということもなさそうだ。

 問題は相手が強化されるということ。確かにここでは足りないかもしれないが、このレースは小回りで前が残りやすい舞台の上に、前走で関東オークスやエンプレス組などのテンの遅い長距離組が多く出走することが多いため、過去10年で逃げ馬が3勝2着3回3着1回と活躍している。前記の逃げ馬の大半が前走中央のOPやさきたま杯などの短距離路線組だ。

 今回は2番枠を利して逃げるか、外からハナを主張する馬に行かせて2列目の最内を追走するかはわからないが、ロスなく前に行ける優位性がある。よって、同馬の一発に期待したい。3着くらいに終わる可能性もあるが、ここは配当妙味も加味して連対圏内突入まで攻めることにした。

〇 (10)アーテルアストレア

 昨年のエンプレス杯では4着に敗れたが、その後に地力をつけて7走前の名鉄杯では、3着馬に4馬身差をつけ、今回の出走馬NO.1の高指数で勝利した。7走前は9番枠から五分のスタートを切って、中団やや後方から追走。前2頭が飛ばしてペースが速かったが、3~4角でペースが落ちると、外から手応え良く前との差を詰め、4角出口で外に誘導。直線序盤で追われてスピードが乗ると一気に2番手に上がり、早めに抜け出したメイクアループにクビ差まで迫った。

 アーテルアストレアは中団からのロングスパートが持ち味で、その次走のレディスプレリュードではテリオスベルの捲りによる前崩れの流れを利して、グランブリッジをクビ差で差し切って勝利。本番のJBCレディスクラシックでは休養明けのレディスプレリュードで好走した反動でグランブリッジにも敗れているが、今年2月のクイーン賞では中団やや後方追走から向正面から動いて捲って行く競馬で完勝している。

 前々走の兵庫女王盃は、休養明けのクイーン賞で好走した反動で出遅れ。スタンド前や向上面で強気に押し上げて3角では先頭に立ったが、さすがに3~4角から苦しくなって(7)ライオットガールに敗れた。前走のエンプレス杯は内有利の馬場を、好位の外からオーサムリザルトを負かしに行って6着に失速。距離も長かったようだ。ダ1600mはベストではないかもしれないが、ダ2100mよりも好ましく、相手弱化のここは期待したい。

▲ (4)スピーディキック

 昨年のこのレースで2着に善戦しているように、ダ1600mがベストの馬。同レースでは大外9番枠から五分のスタートを切ると、そのまま控えて後方2番手で1角へ。内のグランブリッジをマークで乗られていたが、向上面で手応えの悪い同馬をかわし、3~4角で馬群の間に突っ込んでいった。直線序盤で外に誘導し、そこから前を追ったが、レディバグと首の上げ下げで2着に敗れた。

 昨年のこのレースはマークする馬を間違えて仕掛けが遅れたもの。普通に乗っていれば勝っていた可能性が高い内容だった。ただし、このレースはレベルが低く、その後がテンに置かれ気味でやや不振であることからも強気には推せない。しかし、前走で芝1600mにスピード競馬を経験したことで、テンのスピードが復活する可能性もある。

注 (7)ライオットガール

 前々走の兵庫女王盃でダートグレード3勝目を挙げた馬。前々走は7番枠から好スタート。内の(12)ヴィブラフォンよりも好スタートを切ったが、同馬よりも加速が付いたので、そのままハナへ。マイペースで逃げて、2周目の向正面で徐々にペースアップ。3角で外から〇(10)アーテルアストレアに並びかけられたが、それに抵抗して4角で2馬身ほど差を広げれ直線へ。直線でもしぶとく粘ってその差を維持して完勝した。

 ライオットガールは前に行ってこその馬。また前々走では鞍上の岩田望来騎手が、レース後に「地元のジョッキーに聞いても逃げて内を通るのが有利だということでしたので、出していって、先手が取れそうだったので、逃げる選択をしました」とコメントしていたように、園田としては馬場が軽く、内と前が有利な状況下でマイペースで逃げることができた。

 前走のエンプレス杯でも積極的に出してハナを取り切ったが、1周目の4角でオーサムリザルトに捲られ、それでも何とか付いていったが、最後に苦しくなって(8)キャリックアリードにも差された。ライオットガールは内有利の馬場で、上手く2列目の最内を立ち回れていたが、ここは相手が強かったと言える。

 今回は前走時よりも相手が弱化するが、ダ1600mで今回のメンバーが相手だと前に行けないのが課題。しぶとい馬なのでハイペースになって前が崩れればチャンスがあるが、そういう展開になるか(?)。ここでは割引が必要だ。

△ (9)ドライゼ

 前々走でアリエスS(3勝クラス)を勝利した馬。前々走では16番枠からまずまずのスタートを切ったが、控えてコンスタンティンの後ろの中団外を追走。このレースはかなりペースが遅く、コンスタンティンが向上面の下りで折り合いを欠いて先頭列に並びかけにいく展開。

 3角手前でペースが上がったがワンテンポ待って、3~4角の外からじわっと上がって直線へ。序盤で好位に上がり、ラスト1Fでしぶとく抜け出し、外から迫るォレストキャットを振り切ってクビ差で勝利した。

 前々走は牝馬限定戦でレベルがあまり高くなかったが、休養中の成長力を見せることができた。前走の平城京Sは休養明けで好走した反動で9着に敗れたが、立て直されての今回は巻き返しが期待できる。

△ (11)ミラクルティアラ

 前走の(3勝クラス)を勝利した上がり馬。前走は13番枠から好スタートを切り、二の脚でじわっと内に切れ込みながらハナを主張。主導権を握るとペースを落としてゆったりとしたマイペースの逃げ。3角手前から徐々にペースを引き上げ、1馬身差のリードで直線へ。直線序盤でも3/4差程度のリードがあったが、ラスト1Fで内と外から迫られ、クビ差の辛勝となった。

 前走は行った、行ったの展開だったが、△(9)ドライゼが勝ったアリエスSよりもレベルが高く、前に行ける強みもある。ただし、今回はスタミナが不足しがちな休養明け。休養明けは差し馬よりも逃げ、先行馬のほうが不利なので評価を下げた。

△ (12)ヴィブラフォン

 今回と同舞台の前々走、神奈川記念を勝利した馬。前々走は4番枠からまずまずのスタートだったが、最内から好スタートを切ったポリゴンウェイヴが押して出鞭も入れてハナを主張するので、2番手に控える競馬を選択。しかし、1~2角で早々とペースが落ち着いて、2角では団子状態。3角手前で先頭に立って、徐々に後続との差を広げて直線へ。直線ではしぶとく粘っていたが、ゴール目前で(8)キャリックアリードに迫られ、3/4馬身差の勝利となった。

 ヴィブラフォンは3走前の奥羽S(3勝クラス)でも逃げ切り勝ちしているように、逃げるとしぶとい馬。前走の兵庫女王盃は外の注 (7)ライオットガールのほうがテンが速く、ハナを切れずに2列目の最内で揉まれる形になって5着に敗れた。今回も12番枠でハナに行けない可能性が高いが、揉まれない競馬ができる大外枠は好材料。巻き返しに注意したい。

△ (6)ミチノアンジュ

 前々走のユングフラウ賞の覇者。前々走では五分のスタートを切って、二の脚の速さと枠の利を生かしてすんなりハナへ。外からスティールマジックがプレッシャーをかけてきたが、それに動じることなくマイペースを貫き、半馬身差のリードで直線へ。そこからさらに1馬身差を広げて、1馬身半差で完勝した。

 前々走はスティールマジックとは1馬身半差だったが、3着馬には4馬身半差をつけており、ユングラグ賞組では断然の内容。また前走の桜花賞でも逃げて小差の3着に善戦しており、マイルもこなせる下地はある。

 今回の問題点は一気に相手が強化されること。しかし、 〇 (10)アーテルアストレアや注 (7)ライオットガールよりも5Kg軽い斤量52Kgは魅力。昨年の地方競馬リーディングを背に、前に行ける優位性を上手く活かせればワンチャンスありそうだ。

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