2024年 高松宮記念・マーチS+阪神9R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.03.24
2024年 高松宮記念・マーチS+阪神9R以降の予想

本日4番で中京12Rの予想を出しますm(__)m。

■馬場回復なら内が有利に

 高松宮記念は過去10年で不良2回、重3回、稍重2回と雨の影響を受けることが多い。不良まで悪化すると外が伸びるが、重くらいなら内からでも結果が出ており、重馬場で行われた一昨年の高松宮記念は2番枠から終始最内を通ったナランフレグが優勝した。

 土曜日の中京芝は内が掘れて中目が伸びていたが、馬場が回復すればまた内が伸びるだろう。逆に不良まで悪化した場合には昨年同様に外差し有利の馬場が予想されたが、本日は昨日重から回復の見込み。昨日から一転して内が伸びると見て予想を組み立てた。

 ただし、(7)テイエムスパーダが『逃げ宣言』をしており、スタート抜群で序盤は先頭が予想される(10)ビクターザウィナーのハナを叩いてそれなりにペースは上がりそう。好位の内目から差せる馬が穴メーカーとなるだろう。

本日1番 中京11R 高松宮記念 芝1200m
 ◎ (6)ルガル
 ○ (2)マッドクール
 ▲ (11)メイケイエール
 注 (1)ビッグシーザー
 △ (5)トウシンマカオ
 △ (7)テイエムスパーダ
 △ (9)シャンパンカラー
 △ (10)ビクターザウィナー
 △ (14)ママコチャ
結論 馬連6-2,11,1,5,7,9,10,14 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝6 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (6)ルガル

 デビュー当初はダートを使われていたが、芝路線に転向して本格化。芝2戦目、不良馬場で行われた昨年の橘Sを5馬身差で圧勝し、3歳春の時点で古馬OPでも十分に通用する指数を記録した。その後は出遅れやレース中の不利が続いて善戦止まりだったが、前走のシルクロードSで重賞を初制覇した。

 前走は4番枠から好スタートを決めると前に行き、最終的には2番手。3~4角では持ったまま逃げるテイエムスパーダに並びかけ、直線序盤では馬場状態の良い中目から同馬をかわして先頭に立った。ラスト1F地点で2馬身差だったリードを3馬身差まで広げてゴールした。

 ルガルがシルクロードSで記録した指数は今回の出走馬の近2走のなかではNo.1。例年のスプリントGⅠ通用レベルの指数だった。前走の疲れという不安はあるが、馬場不問タイプで自在性もある。ここは新王者誕生に期待する。

○ (2)マッドクール

 芝のスプリント路線で軌道に乗り、4連勝でOP入りを決めた馬。重賞初挑戦となった昨年の中京開催のシルクロードSはアタマ+クビ差の3着に敗れたが、積極的にハナを主張して緩みないペースで逃げたものであり好内容だった。またこのレースで先着を許したナムラクレアとファストフォースの2頭が次走の高松宮記念で連対したように指数も高かった。

 しかし、昨夏のCBC賞では1番人気を裏切り9着敗退。このレースではデビューから初めて馬券圏外に敗れる結果となったが、熱中症に近い症状で体を絞り切れなかったのが敗因と考えられる。そのうえトップハンデ58.5kgを背負っていたためダッシュが付かずに前の位置が取れなかった。3、4番手争いの外を追走し、3~4角で2頭分外を回って4角で置かれるロス。直線序盤で一気に仕掛け、内のスマートクラージュとの接触もあって失速した。この一戦は敗戦もやむなしの競馬だったので度外視できる。

 そして前々走のスプリンターズSでは2着。このレースは内、前有利の展開だった。マッドクールは10番枠から五分のスタート。押して二の脚で挽回し、好位の内目に入れて2列目付近を追走した。3~4角の最内を通って先頭のジャスパークローネとの差を詰め、1馬身半差で直線へ。直線では内からしぶとく伸びて抜け出したママコチャに迫ったが、ハナ差の惜敗だった。

 前走の香港スプリントは出遅れて後方から挽回して好位の外を追走したが、3~4角で置かれて直線でも伸びずに8着に敗退した。これは休養明けのスプリンターズSで目いっぱい走った反動だろう。今回はそこから立て直されての一戦。マッドクールは中京芝で3勝を挙げ、中京開催のシルクロードSでも3着の実績がある中京巧者。4走前の重馬場の春雷Sを勝利しているように、道悪でも対応できる。また馬場が悪化しても先週同様内有利が予想される中、2番枠もいい。今年の高松宮記念は昨年よりも層が厚いが、全ての条件が好転する今回は高評価したい。

▲ (11)メイケイエール

 中京芝で行われた2022年秋のセントウルSで1分6秒2のレコードタイムで優勝した馬。同レースでは5番枠からやや出遅れたが、二の脚が速くすっと好位の中目まで挽回した。この日の中京は開幕週で超高速馬場。ペースも速く、速度が出ていたので折り合いに苦労しなかった。3~4角でもスムーズに好位の中目を追走し、4角出口で外に誘導。直線序盤で一気に先頭列に並びかけ、ラスト1Fでは抜け出して先頭に立った。そこからは後続を寄せ付けず、2馬身半差で完勝した。

 メイケイエールはこの時のセントウルSでGⅠ通用レベルの指数を記録。折り合いさえつけばGⅠを勝つ能力を秘めている。ぶっつけ本番で挑んだ昨年の高松宮記念は不良馬場で行われた影響もあって12着大敗。そこからスランプだったが、昨秋のスプリンターズSでは内、前有利の展開を出遅れや4角で大外を回るロスを作りながらも5着と善戦し、復活の気配を見せている。

 近2走は、ダートを使ったり、大きく出遅れて折り合いを欠く競馬で崩れたりで、2戦とも度外視できる。昨年の高松宮記念はペースが上がらず好位馬群の中目でコントロールに苦労し、4角で進路を作れなかったのも敗因のひとつであるが、進路を作ってからも伸びあぐねたのは不良馬場の影響だろう。

 馬場悪化は好ましい条件ではないが、本日はレース中に雨は降らない予報。昨日、重馬場から馬場が回復するとなればチャンスが広がる。また昨年よりも逃げ、先行馬多数でペースが上がりそうなだけに、折り合いがついての一発が見込める。

注 (1)ビッグシーザー

 中京芝1200mの2歳未勝利戦を1分7秒9の2歳レコードタイムで逃げ切り、そこから4連勝でマーガレットSを完勝。重賞の葵Sでも3着に善戦した。昨秋のセントウルS、オパールSで2桁着順に敗退した。その次走の京阪杯では外のヴァトレニに絡まれながら、馬場が悪化した最内を逃げて5着と健闘、前々走の淀短距離Sで久々に勝利し、完全復活を果たした。

 前々走は7番枠から五分のスタート。二の脚で楽に2番手まで挽回して追走した。道中で逃げるカルネアサーダとの差を徐々に詰めて3角では同馬と2馬身差。3~4角で前のスペースを維持して最短距離を通り、4角でじわっと差を詰めて4角出口で外に出された。直線序盤で1馬身あったカルネアサーダとの差をすっと詰めて並びかけ、ラスト1Fで抜け出した。外からメイショウソラフネが迫ってきたが、寄せつけず1馬身半差で完勝した。

 前走のオーシャンSはやや出遅れ、押して挽回を試みたが好位までは上がれず、中団中目を追走した。3~4角で(5)トウシンマカオの後ろを狙って4角出口で外に出されると、直線序盤で3列目からじわじわ伸びて2列目まで上がり、ラスト1Fでも伸び続けて大接戦の2着争いをハナ差で制した。

 ビッグシーザーは初勝利が好タイムでの逃げ切りだったせいか、トップクラスが相手となるとスタートも二の脚もそこまで速くはないのに、無理目に前の位置を取って終いが甘くなるレースが続いていた。しかし、前走は差す競馬で善戦。また昨春のセントウルSやオパールSでは揉まれ弱さを見せて大敗したが、前走で揉まれる競馬にも対応できた。これにより、鞍上の意識は「前に行かなくても大丈夫」となるはず。無理に前の位置を取っていく競馬では危ういが、内々で脚をタメる競馬なら一発ありそう。

△ (5)トウシンマカオ

 休養を挟んで目下2連勝中。前々走の京阪杯は17番枠からまずまずのスタートを切って、じわっと好位馬群の直後まで上がった。4角で馬場状態の良い外に出して追い出されると、直線序盤で3列目まで上がり、ラスト1Fで突き抜けて2着ルガルに2馬身差をつけて完勝した。本馬はエンジンが掛かってから堅実に伸びてくるタイプ。前走のオーシャンSでも15番枠から好スタートを決めてじわっと先行し、好位の外からしぶとく粘って完勝している。

 ひと叩きされての良化があればチャンス大だが、今週の追い切りで一瞬ソラを使っており、疲れが残っている印象がある。またトウシンマカオは一昨年の京阪杯を走破タイム1分7秒2で優勝した一方、昨年の高松宮記念は不良馬場で大敗と高速決着が得意なタイプ。馬場が悪化すると良くないが、堅実な末脚は侮れない。

△ (7)テイエムスパーダ

 小倉のコンクリート馬場で行われた2022年のCBC賞を、1分05秒8の驚異的なレコードタイムで逃げ切り勝ちした馬。同レースでは5番枠から五分のスタート。そこから押して二の脚でハナを主張し、じわっとハナを取り切る。そこから軽斤量48Kgを生かして淡々と超ハイぺースを刻んで3角。3~4角でもそのままリードを広げて3馬身差で直線へ。序盤で4馬身差、ラスト1Fで減速する形になってここで後続にやや差を付埋められたが、3馬身半差で圧勝した。

 テイエムスパーダは3走前のセントウルSも逃げ切り勝ちだったように、揉まれずに前に行ってこその馬。これまでの5勝全てが1~2番手でレースを進めた上での結果である。そして今回でハナ宣言。香港の(10)ビクターザウィナーがスタートが速く、行きっぷりもいいが、同馬の陣営は「ハナにはこだわらない」とコメントをしており、テイエムスパーダがハナへ行く可能性もある。

 また前走のシルクロードSでは14番枠から押して押してハナを主張し、オーバーペースでぶっ飛ばしているので、今回はダッシュが付きやすいだろう。仮にハナを取り切れなかったとしてもビクターザウィナーの外に誘導して2番手に付けるなど、揉まれない競馬ならば問題なく、警戒が必要だ。

△ (9)シャンパンカラー

 昨春のNHKマイルCの覇者。同レースでは11番枠から出遅れて最後方列付近からのスタート。そこから押して行ったが二の脚はなかなか良く、中団馬群の後方外目まで挽回。道中も中団やや後方を追走し、3~4角のコーナーワークでやや置かれて下がったが、直線序盤では楽々伸びて3列目まで上がる。ラスト2Fでそのまま伸びて先頭列まで上がり、残り100m付近で抜け出したところを外からウンブライルに迫られたが、アタマ差で振り切って勝利した。

 この時の鞍上は内田騎手。馬場悪化で行われたNHKマイルCピンクカメオを思い出させるような勝ち方だった。後に内田騎手が「5着を拾うつもりで乗った」とコメントしているが、まさにそんな感じで、前がバテたところを、外差し有利の馬場を利して優勝という内容だった。

 シャンパンカラーは昨秋の富士Sに出走登録していたが、直前で突然の回避。そして前走ではダートのフェブラリーSに出走。このことから想像付くのは、体調面に不安があったということ。しかし、始動戦で芝よりもタフなダートを使ったことで、体も絞れてスタミナも強化され、ここで一気に変わる可能性がある。前に行ける馬ではないので、不良馬場のほうが好ましかったが、そこまで馬場が悪化しなくても警戒しておきたい。ゲートに不安があるが、二の脚はそこまで遅くないので、スタートを決めた場合の一発を警戒した。

△ (10)ビクターザウィナー

 前走のセンテナリースプリントCの覇者。前走では10番枠から抜群のスタートを切って、楽にハナを主張。そこからペースをコントロールして進め、3~4角でも持ったままで1馬身ほどのリードで直線へ。序盤ですっと抜け出して1馬身半差。残り300mで中団から2番手に上がったラッキーウィズユーに対して、ラスト1Fでリードを広げ、1馬身3/4差で完勝した。

 しかし、前走は推定前後半3F35秒99-後半33秒44(日本の計測法だと前半が約1秒速い34秒99)のかなりのスローペース。展開に恵まれたのが勝因である。

 ビクターザウィナーは昨年の香港スプリントの4着馬。ここでは4番枠から抜群のスタートを切りながらも、外のジャスパークローネを行かせて2番手外でコントロールしながら追走。3~4角でもジャスパークローネをマークしながら追走し、直線序盤で追い出されると、すっと伸びてジャスパークローネをかわして残り300mで先頭。しかし、ラスト1Fで甘くなって、そこを外から差されて4着に敗れた。

 香港スプリントではジャスパークローネ、〇(2)マッドクールに先着しているが、この2頭はスプリンターズS好走後の遠征で余力が残っていない状態。一方、ビクターザウィナーは前哨戦のジョッキークラブスプリントで逃げバテ2着後で走れる状態にあったはず。

 香港のトップクラスとは言えない馬が、前走のGⅠを大目標とし、そこで展開に恵まれて優勝した馬が、本気の日本のトップスプリンターを相手に楽に勝てるとは思えないというのが私見である。特ににスプリントは二連続G1勝利が難しいので評価を下げた。

△ (14)ママコチャ

 4走前のリステッドの安土城SでスプリントGⅠ通用レベルの指数で勝利した馬。同レースでは12番枠からまずまずのスタートだったが、二の脚が速く楽に先行。内のプルパレイを行かせると、さらに内からコムストックロード、グルーヴィットが前を主張してきたので、控えて2列目の外を追走した。3~4角でもペースが上がらず、ブレーキ気味に外々を回り、4角でさらに外。直線序盤で先頭との差は1馬身あったが、グンと伸びて一気に先頭に立った。ラスト1Fでは楽々と後続を突き放して3馬身差で完勝した。

 ママコチャは前で立ち回れて、直線でもうひと脚使えるのが魅力。昨秋のスプリンターズSでも6番枠からまずまずのスタートだったが、そこから押して好位の中目を追走した。3角手前で外に誘導し、4角で2頭分外から2番手のテイエムスパーダをかわして、先頭のジャスパークローネに半馬身差の2番手で直線へ。直線序盤でじわじわ伸びてラスト1Fでジャスパークローネを捉え、内から捌いて上がったマッドクールとの叩き合いをハナ差で制した。

 スプリンターズSは内と前が有利な展開。これを3角手前で思い切って外に誘導し、ロスがありながら勝利した内容は良い。このスプリンターズSではママコチャを本命としたが、その理由は安土城SでGⅠ級の走りを見せたことと、休養明けの北九州記念を叩いてスプリンターズSを大目標にしていたことが理由。しかし、今回は体調を崩したようで前哨戦を使えなかったことが誤算。上位の能力があるのは確かだが、ぶっつけ本番となるぶん、割引だ。______________________________________________________________

■1番人気は勝てないのにはワケがある

 マ―チSは過去10年で1番人気が優勝したのは、2020年のスワーヴアラミスのみ。同馬は2009年のエスポワールシチー以来の1番人気での優勝を達成したが、その後の一昨年も昨年も1番人気が優勝しておらず、過去10年で連対したのも2016年のバスタータイプと昨年のウィリアムバローズのみ。とにかく1番人気の勝率、連対率の悪く、マーチSは1番人気が勝てないジンクスが続いている。

 これは、なぜか? ハンデ重賞だからだろう。実績馬にとってハンデ戦は目標のレースではなく、流動的に出走してくることが大半。「調子良くないが、相手もそんなに強くないから使ってみるか…」、「思ったよりもハンデが軽いから、とりあえず出走」、「実績馬でハンデ重いけど、負けてもハンデのせいにできるから、まっ、いいかぁ~」という具合で出走してくる。ハンデが重いということよりもここを目標にしていないことが、波乱を生み出だしていると言える。

 同じハンデ重賞でも秋のシリウスSよりも荒れるのは、この時期は地方では名古屋大賞典、中央ではアンタレスSやOP・リステッド競走も多数。有力馬を所有する陣営はハンデ戦のこのレースよりも、前記のレースを目標にすることが多いことが影響している。

 それではどのような馬が1番人気で3着以下に敗れているのかというと、エスポワールシチーのような実績馬よりも、2014年のエーシンゴールド、2015年のマスクトヒーロー、2017年のコスモカナディアン、2019年のテーオーエナジーのように、近2走でオープンやリステッドで連対した馬。特に前走ハンデ戦で好走している馬の凡退が目立っている。

 もしくは2013年のジョヴァンニ、2018年のハイランドピーク、2020年のアメリカンシードように、ダートの2勝クラス、3勝クラスを逃げ、もしくは捲り気味に上がって連勝した揉まれたことがないタイプ。前記3頭は重賞のここで逃げられず、揉まれ弱さを見せたり、逃げ馬に競り掛けてペースが厳しくなって大敗している。

 人気を作り出すのは、馬ではなく人。1番人気が悪いのではなく、前記に該当するような馬は1番人気でなくとも危うい要素があるということだ。消すまでは至らずとも、疑ってかかりたい。今年もこの点を踏まえて予想を組み立てた。

本日2番 中山11R マーチS ダ1800m
 ◎ (13)ミトノオー
 ○ (11)キリンジ
 ▲ (12)ブライアンセンス
 △ (1)ヴァルツァーシャル
 △ (2)キタノリューオー
 △ (5)ニューモニュメント
 △ (14)ペイシャエス
結論 馬連13-11,12,1,2,5,14 (15:15:5:5:5:5) 複勝13 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (13)ミトノオー

 デビュー2戦目、ダ1400mのオキザリス賞ではテンに置かれて前に行けず、キックバックを嫌がる素振りを見せて11着に大敗した。しかし、その次走の兵庫CSでは、前走で短距離戦を使われたことで6番枠からスッと加速して内に切り込みながら楽にハナを主張。ハナを取り切るとコントロールしてスローに持ち込み、3~4角でペースアップ。4角でGoサインが出されると、2着馬(11)キリンジに6馬身差をつけて圧勝した。

 その次走のジャパンダートダービーは、同型馬のテーオーリカードに絡まれ、オーバーペースで逃げて3着。その次走の日本テレビ盃もスワーヴアラミスに絡まれ、オーバーペースの逃げとなり、ここでは1.9秒差の6着に失速した。日本テレビ盃はもう少し走れても良かったが、クラシック出走後の休養で楽をさせた影響もあったのだろう。

 そして前走の浦和記念では巻き返して2着。ここでも2番枠から五分のスタートだったが、二の脚の速さと枠の並びでハナを取り切る。ここでも外からテイエムサウスダンに終始プレッシャーをかけられ、ペースを落とし切れなかったが、3角で外からディクシオンが捲って来ると、それに抵抗して仕掛け、食らいついて行く。しかし、残り300mで甘くなって、2馬身半差で敗れた。

 前走の名古屋GPはタフな馬場で内から好スタートを切ったマテリアルガールが引かず、逃げ争いが激化。ミトノオーとメイショウフンジンと3頭で競り合う形になり、4.9着の9着に大敗した。メイショウフンジンも2.1秒差の6着に失速したが、次走の佐賀記念ではハイペースで逃げながらも3着に巻き返している。

 ミトノオーが前走で大崩れしたのは、前々走の浦和記念で自己最高指数を記録している、走れる状態ではなかったものと推測される。今回はそこから立て直されての一戦。さらに同型馬不在のここは願ってもない条件。自在性がある大外の(14)ペイシャエスがどういう出方をするかにもよるが、少なくとも前走よりははるかに楽に逃げられるはず。高速ダートだとリードを奪いにくい点がネックだが、かなり条件がハマっているここは狙ってみたい。
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本日5番 阪神9R 四国新聞杯 芝2000m
 ◎ (4)アリスヴェリテ
 ○ (5)ベリーヴィーナス
 ▲ (7)フォーチュンコート゛
 注 (8)アストロフィライト
 △ (2)スタティスティクス
結論 馬連4-5,7,8,2 (14:14:14:8) 複勝4 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にアリスヴェリテ(-15.0pt)、ミタマ(-12.7pt)、スタティスティクス(-11.0pt)、フォーチュンコード(-10.7pt)、アストロフィライト(-10.0pt)。

 能力値は競走馬の力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (4)アリスヴェリテ

 デビュー2戦目のOP・野地菊賞で逃げて2歳重賞級の好指数で2着すると、次走アルテミスSではリバティアイランドやラヴェルなど、強敵が揃った中で逃げて3着と好走した馬。その後は折り合う競馬をして長い間持ち味を出し切れず、1勝クラスを勝ちきれない戦いが続いた。

 ところが前走の1勝クラスでは久々に逃げる競馬。6番枠から好スタートを切って、内からハナを主張したイリスレーンを向上面序盤で制して大逃げ。向上面で5馬身ほどのリードを奪って、4角では4馬身差くらいまで差を詰められたが、直線で再び後続を引き離して5馬身で圧勝した。

 アリスヴェリテは前走で3勝クラスで勝ち負けになる指数を記録。やはりこの馬は逃げると強い。今回も逃げる競馬が可能な舞台。スタミナが豊富な馬なので、重馬場も向きそうだ。
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本日3番 阪神11R 六甲S 芝1600m
 ◎ (5)トゥードジボン
 ○ (15)エイシンスポッター
 ▲ (2)シルトホルン
 注 (10)ジャスティンスカイ
 △ (1)ビーアストニッシド
 △ (3)グレイイングリーン
 △ (11)ワールドウインズ
 △ (13)コンバスチョン
 △ (14)フォルコメン
結論 馬連5-15,2,10,1,3,11,13,14 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝5 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にトゥードジボン(-19.0pt)、グレイイングリーン、ドロップオブライト、エイシンスポッター(ともに-18.0pt)、ノースザワールド(-17.7pt)。

 能力値は競走馬の力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (5)トゥードジボン

 5走前の阪神芝1600m戦、ロードカナロアCでは3着馬に3馬身半、4着馬に6馬身差つけ、好指数の2着。これを皮切りに芝1600m戦で安定した好成績を残し、前々走の京都金杯では3着と好走した馬。

 前々走では逃げ、先行型が多数の組み合わせで、4番枠から五分のスタート。外のドルチェモア、セッションが早々と内に切れ込んできたので、コントロールして2列目のセッションの外へと出して行く。道中は2列目の内のセッションが引き離し、トゥードジボンは3番手。3~4角では最短距離を通し、直線序盤で外に誘導しながら追われると、セッションに1馬身差まで迫る。ラスト1Fで同馬に並びかけたが、アタマ差及ばずに3着となった。

 前々走はドルチェモアがぶっ飛ばして、前後半4F45秒3-後半4F48秒5のかなりのハイペース。また京都の開幕日らしく、最内を選択した馬が1~3着を占める結果となった。トゥードジボンは4走前の2勝クラス、3走前の3勝クラスともに逃げ切り勝ちだが、スローペースの上がり勝負に持ち込んでのもの。よって、前々走時の鞍上は序盤で控える選択をしたが、それは懸命な判断だったと見ている。また、道中でセッションが引き離したことで、3~4角で最短距離を通せたことも好走要因となっている。

 前走の東京新聞杯は内と前が有利な馬場状態の13番枠。13番枠から好スタートを切って2番手の外を追走と、勝ちに行く競馬をしたことで10着大敗した。トゥードジボンは前記したように、逃げてもオッケーだが後傾ラップを刻みたいタイプ。本質的には差し馬である。今回は逃げる公算が高いが、そこまでペースが上がらないと推測されること、ここでは能力値1位であることから本命馬とした。今回の相手なら、多少、前傾ラップを踏んでもやれるだろう。
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本日4番 中京12R 鈴鹿特別 ダ1400m
 ◎ (14)カイカノキセキ
 ○ (13)ヴィヴァン
 ▲ (6)ロードフォンス
 △ (1)ミラキュラスライト
 △ (4)ミルトハンター
 △ (5)カッティングジェム
 △ (10)ドライブアローカス
 △ (12)ギョウネン
 △ (16)カゲマル
結論 馬連14-13,6,1,4,5,10,12,16 (20:12:3:3:3:3:3:3) 複勝14 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にヴィヴァン(-18.7pt)、ロードフォンス(-16.7pt)、カゲマル(-13.7pt)、カッティングジェム(-13.3pt)、ギョウネン(-13.0pt)

 能力値は競走馬の力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (14)カイカノキセキ

 札幌芝1000mの新馬戦をレコードタイムで制し、次走の函館2歳Sでは2着となった実績馬。昨年からはダートに路線転向し、2勝クラスでは2回2着しているように力はある。3走前の2勝クラスでは、15番枠からまずまずのスタートを切って、じわっと好位の外まで上がって行く形。3角では3番手の外。3~4角で2頭分外を回って直線序盤でも3番手。ラスト1Fで2番手から抜け出したバグラタスに突き放されたが、最後に逃げバテした馬をかわして3馬身半差の2着となった。

 前走は大外17番枠から先行策。なかなか内に入れず、3~4角で2頭分外を回って7着に失速した。前走の3走前と似たレースぶりだが、決定的に違うのはペースが速かったこと。ましてスタミナが不足する休養明けでは苦しかった。今回は3走前同様に先行勢が手薄なメンバー構成。スピードを生かす競馬ができれば一変も可能だ。

○ (13)ヴィヴァン

 デビューからずっと芝を使われていた馬だが、7走前の2勝クラス・三春駒特別では初ダートで2着に善戦。その後はダートを主体に使われ、近3走は3着、3着、2着と好走している。前走は5番枠から五分のスタートを切って前半は中団。3~4角の中間で中目から仕掛けて、3列目で直線へ。そこからしぶとく伸びてラスト1Fでは3番手。ラスト1Fで前が失速したところをジワジワ差を詰めて、早めに抜け出したジュストコルに半馬身差まで迫ったところがゴールだった。

 前走は前後半3F34秒5-後半37秒8のかなりのハイペース。中団で脚を溜めたことで展開に恵まれ、自己最高指数を記録することになった。おそらく今回ので余力はなく、前走から指数ダウンさせてくる可能性が高い。ここでは能力値1位であるが、今回はペースが上がらず、前が有利な展開になると見て対抗評価とした。

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