2024年 京都記念・共同通信杯+東京10R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.02.11
2024年 京都記念・共同通信杯+東京10R以降の予想

京都12Rの予想を追加しますm(__)m。

■先行馬が圧倒的に有利なレース

 京都で行われた過去10年(2011~2020年)で逃げ馬の1勝を含めて3角4番手以内が9勝と、異常なほど先行馬が活躍している。京都芝2200mは最初のコーナー(1角)まで平坦で距離が397mと長く、先行争いが激化すればペースが上がり、差し、追い込みも届く。

 しかし、期間中にハイペースになったのは、不良に近い重馬場で行われた2020年のみ。5F通過61秒台は当たり前で、63秒1以上が3回もある(うち、2回は稍重、重馬場)。

 これは京都記念が大阪杯やドバイターフの前哨戦的な位置付けで、実績馬があくまでも叩き台として挑んでくることや、前年秋のGⅠレースで活躍していた馬たちの大半が、休養明けで挑んでくることが影響しているのではないか。また、前半が遅すぎて3角の上り坂でもペースが緩まないので、差し、追い込み馬が位置を挽回しきれずに敗れるパターンもかなり多い。

 今年は逃げ候補の(1)バビット、(12)アフリカンゴールドが出走するが、テンが速くないので、極端ではないにせよ前半から遅くなるはず。今年も先行馬を中心に予想を組み立てたい。

本日1番 京都11R 京都記念 芝2200m
 ◎ (3)プラダリア
 ○ (11)マテンロウレオ
 ▲ (5)ベラジオオペラ
 注 (12)アフリカンゴールド
 △ (2)ブレイヴロッカー
 △ (6)ラヴェル
結論 馬連3-11,5,12,2,6 (15:15:10:5:5) 複勝3 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (3)プラダリア

 前々走の京都大賞典で、一昨年の青葉賞以来の重賞2勝目をあげた馬。前々走は7番枠から五分のスタートだったが、コントロールしながら楽に先行した。外の(12)アフリカンゴールドを行かせて2列目の最内を確保。道中はスペースを広げて3番手。3~4角では最短距離を通ってアフリカンゴールドと2馬身ほどの差で直線へ。序盤で同馬の外に誘導して追われるとじわじわ伸び始めた。内から上がったボッケリーニと接触する場面もあったが、ラスト1Fでアフリカンゴールドを捉え、最後は内のボッケリーニを制してクビ差で勝利した。

 前々走で自己最高指数を記録。昨年の京都記念では(11)マテンロウレオにクビ差(3)着に敗れたが、そこから地力を付けている。また前走の有馬記念では14着だったが、前々走で自己最高指数を記録した後の休養明けの一戦で、疲れが出たもの。それでありながら勝ち馬ドウデュースから1秒差と大きく崩れてはいない。

 前走は平均ペースだったが14番枠からやや出遅れたのを挽回して2番手のスターズオンアースをマークして3番手の外を追走と、序盤のロスもあった。しかし、前走で先行したことで今回は位置を取りやすくなるはず。今回のメンバーなら逃げ馬2頭を見ながらレースを進められる可能性が高いだけに、本命馬とした。

○ (11)マテンロウレオ

 3歳時にきさらぎ賞を優勝して以降、重賞勝ちはないが、昨年の京都記念で2着、大阪杯で4着に入ったように、芝の中距離では高い能力を持っている。昨年の京都記念は1番枠から好スタートを決めて、外から内に切れ込むユニコーンライオン、それに続くキングオブドラゴンを行かせて3列目の内を追走。3~4角では前とのスペースを広げ、4角でも4列目でワンテンポ待って、最内から直線へ。直線でスピードを維持し、ひとつ外に出してプラダリアの後ろから伸び、ラスト1Fで同馬の外に誘導するとクビ差で捉えて2着と好走した。

 マテンロウレオは昨夏に復帰してからは凡走が続いたが、前々走のチャレンジCでは5着に入って復調気配を見せた。前走の中山金杯では出遅れて中団馬群の中目で包まれ、1角で窮屈になって後方の外に下がる不利。その後も何度も小さな不利を受け、4角で大外をぶん回す大味な競馬になってしまったために能力を出しきれなかった。よって、今回はエネルギーが溜まっていそうだ。

 先週の東京新聞杯で優勝したサクラトゥジュールも、マテンロウレオと同様に中山金杯で中団馬群の中目で包まれた馬。1角で折り合いを欠きながら下がってしまい、12着に敗れた。そう考えるとマテンロウレオも期待できる。また鞍上がロジック的な騎乗をする横山典弘騎手なので、先行馬が手薄のここで先行策というストーリーもありそうだ。(3)プラダリアとの本命馬選択が悩ましい。

▲ (5)ベラジオオペラ

 昨春の日本ダービー4着から長期休養明けで挑んだ前走のチャレンジCで優勝。前走は5番枠からまずまずのスタートを切って楽に先行した。外のテーオーシリウスを行かせて2列目の最内を確保し、そこから意識的に位置を下げ、1~2角では好位中目を追走。3~4角では包まれかけたが、勝ちに行くガイアフォースの後ろをついて回り、4角出口で同馬の外へ。直線序盤で追われるとすっと伸びて一気に先頭に立った。ラスト1Fで最内からさばいて上がったボッケリーニとの叩き合いになり、それをハナ差で制した。

 辛勝だったが、着差以上の内容で、自己最高指数を記録した。前走では春からの成長を見せたが、今回は長期休養明けで好走した疲れが気になるところではある。前走から10週休ませて疲労回復を図っているが、潜在能力が低ければ反動が出る。ここは前走を上回る能力があるかが問われる一戦となるだろう。ただし、先行できることはここでは強みであり、3番手評価とした。

注 (12)アフリカンゴールド

 一昨年に12番人気でこのレースを勝利し、大波乱の立役者になった馬。同レースでは11番枠から五分のスタートを切って、促しながら内に切れ込み、マリアエレーナを制してハナを取り切った。そこからは上手くペースをコントロールし、超スローペースに持ち込む。向正面では外からレッドジェネシスが捲ってきたので3角手前からペースを引き上げ、4角出口で仕掛けて1馬身半差のリードで直線へ。序盤で1馬身3/4差まで差を広げ、ラスト1Fで内から食らいつくタガノディアマンテを振り切り、1馬身1/4差で完勝した。

 本馬はこのように序盤から急がさずにマイペースで前の位置が取れるとしぶとい。昨秋の京都大賞典で逃げて勝ち馬(3)プラダリアと0秒2差の4着、アルゼンチン共和国杯でも勝ち馬ゼッフィーロと0.4秒差の5着と善戦している。前走のステイヤーズSはさすがに距離が長く11着と大敗したが、今回はそこから立て直されての一戦だ。

 同型馬はテンの遅い(1)バビットなので、序盤から急がなくても前の位置を取れるのは好材料だ。大外の12番枠なので序盤は2番手でもいいし、バビットがペースを上げないようであれば逃げてもチャンスがあると見ている。

△ (2)ブレイヴロッカー

 鳴滝特別、オリオンSと連勝し、オープン入りした上がり馬。前走のオリオンSは7番枠から五分のスタートを切って、そこから無理をさせず、中団からやや後方に下げて最内に入れた。向正面で前のスペースをじわっと詰めて3角では中団。3~4角で最短距離を通って3列目で直線へ。序盤で2列目に上がり中目をさばいてしぶとく伸び、ラスト1Fでは内で粘るエアサージュを捉えてクビ差で勝利した。

 前走は3~4角で一気にペースが上がり、ここで最内を通った馬のワン、ツー決着。それも、最後の直線で上手く進路が開いて、スムーズな競馬ができて上がり3F最速での好走だった。

 また、エアサージュのここ3走の勝ち馬たちは、リカンカブールがのちに中山金杯、ミッキーゴージャスがのちに愛知杯と、重賞を勝っている。ひょっとしてブレイヴロッカーも? と期待したくなるが、今回は中山金杯や愛知杯より相手が強い。しかし、ブレイヴロッカーも近走が充実しているだけに、勢いに乗って突破する可能性はある。

△ (6)ラヴェル

 小倉芝1800mの新馬戦で派手に出遅れ、そこから位置取りを最低限リカバリーして、ラスト2Fを11秒7-11秒3で勝利した素質馬。次走のアルテミスSも出遅れて最後方から3~4角でリバティアイランドよりも早めに動いて同馬の進路の蓋をし、直線で一気に上がってラスト1Fでは2番手。そこから逃げ馬を捉え、リバティアイランドの追撃をクビ差で振り切る抜群の末脚を見せた。

 ラヴェルはその次走の阪神JFも桜花賞でも出遅れたが、昨春のオークスでは1番枠からまずまずのスタートを切って、2列目の最内と先行策。道中も最内を通し、3~4角でも前のスペースを維持しながら最短距離を通して直線では逃げ馬の外へと誘導する。ラスト2Fで抜け出し、あわやの場面を作っての4着と好走した。

 ここではリバティアイランドに1秒1差ほど離されたが、同馬はここで古馬GⅠでも通用レベルの指数を記録しており、2着ハーパーや3着ドゥーラとは0.1秒差のレースができている。またオークスはレースが緩みなく流れていたため、最後に甘さを見せたものであり、ハーパーやドゥーラよりも中身の濃いレースをしている。

 それにマイル戦では出遅れ続きで位置取りが悪かったのに、距離を延ばして一転してスタートを決め、先行策で好走したことや、ラスト1Fで甘さを見せたことから、おおよそ今回の距離2200mが合っていると言える。昨秋のローズS、秋華賞は振るわなかったが、立て直されての今回は一発を警戒したい。

推定2番人気 (9)ルージュエヴァイユ

 昨年のエプソムCからエリザベス女王杯まで3戦連続2着。前走のエリザベス女王杯は2番枠から好スタートを決めたが、各馬の出方を窺いながら最終的には控えて、ブレイディヴェーグの後ろの中団最内を追走した。道中は前2頭が後続をやや引き離していく展開。3角手前でじわっと前との差を詰め、3~4角で最短距離を通った。4角で前のブレイディヴェーグが仕掛け、それを追いかけて4列目で直線へ。序盤で同馬の内から伸びるが、まだ3列目。ラスト1Fでブレイディヴェーグが抜け出したところを内から食らいつき、3/4差の2着と好走した。

 前走はややスローペースで、3~4角からペースが上がる展開。中団から3~4角で最短距離を通って、上手く脚を溜められたことが好走に繋がった。しかし、今回はエリザベス女王杯と同じ京都芝2200m戦でもペースが遅くなるはず。先行できないルージュエヴァイユにとっては不利な条件だろう。

 また、今回は休養明けの一戦。京都記念は大阪杯やドバイターフの前哨戦の位置付けで、一昨年のユーバーレーベンや昨年のエフフォーリアのように、GⅠ馬が敗れて波乱になることが多い。ルージュエヴァイユも前走後に楽をさせており、この先が目標のはず。ここは本馬を軽視して高めの配当を狙いたい。
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本日2番 東京11R 共同通信杯 芝1800m
 ◎ (5)ショーマンフリート
 ○ (7)パワーホール
 ▲ (9)ジャンタルマンタル
 △ (1)ベラジオボンド
 △ (4)ミスタージーティー
 △ (6)エコロヴァルツ
 △ (8)ジャスティンミラノ
結論 馬連5-7,9,1,4,6,8 (15:15:5:5:5:5) 複勝5 (50)

■脚質にとらわれすぎるのは危険なレース

 共同通信杯は前週のきさらぎ賞や前日のクイーン賞と勢力が分散し、例年、小頭数となる。さらに逃げ馬は共同通信杯よりも逃げ切りが決まりやすい前週のきさらぎ賞に出走することが多いため、このレースは逃げ馬が手薄になりやすい。このためペースが上がりにくく、実際に過去10年でかなりのスローペースが5回も発生している。一方、ハイペースになったことは一度もない。

 また、逃げ馬不在で、昨年の2着馬タッチウッドのように本来は逃げ馬ではない馬が、抑えて行ってもスピードの違いでハナに立ってしまう事例がしばしば発生しており、結果的に逃げ、先行、中団、差し、追し込み、万遍なく活躍している。また昨年の覇者ファントムシーフも捲り気味の競馬で勝利しているように、捲り馬も強ければ通用している。

 今回は札幌芝1800mの新馬戦を逃げ切り勝ちしたパワーホールが逃げる可能性が高く、同馬の他に逃げたことがある馬は不在。そうなるとスローペース必至で展開上は前有利だが、このレースに関しては脚質にとらわれすぎることなく、予想を組み立てたい。前に行く馬が中心だが、差し馬も押さえるというスタンスだ。

■有力馬と評価ポイント

◎ (5)ショーマンフリート

 9月中山芝1600mの新馬戦の勝ち馬。同レースでは11番枠からスタート後に外にヨレたが、このレースは16頭立てですぐ外がゲートのつなぎ目だったことや、12番枠の馬が出遅れたこともあり、問題なく立て直し、好位の外まで楽に上がっていくことができた。3~4角では前に並びかけ、直線でも逃げ馬を目標にしっかり脚を伸ばして、1馬身3/4差で完勝した。

 前記の新馬戦はペースが遅く、後続馬にそこまで差を付けられなかったので指数は高いものとはならなかった。しかし、ラスト2F11秒3-10秒8とラスト1Fでグンと加速。昨秋の中山開催は最後に加速してゴールした新馬戦がすごく多く、この数字を鵜呑みにはできないが、余裕を持って勝利したことは確かだ。

 前走のシンザン記念は休養明けで馬体重18kg増と太目。大外16番枠で中団外々を追走し、3~4角では外々から好位まで押し上げるロスも生じて5着に敗れた。しかし、レース後すぐに乗り出せたように、順調さを感じる。ひと叩きされての前進に期待したい。

○ (7)パワーホール

 昨夏の札幌2歳Sの2着馬。同レースでは8番枠からやや出遅れたが、促されるとスッと逃げ馬セットアップの外2番手へ。道中は同馬から2馬身半ほど離れた位置をコントロールしながら追走。3~4角で最内を通して、セットアップを追い駆け、同馬と4馬身半差で直線へ。追われてからもなかなか差が詰められず、結果は4馬身差の2着だった。

 しかし、セットアップは自分の型に持ち込むと強いトップナイフのようなタイプで、ここではGⅠ馬級の指数で優勝している。相手に自分の型に持ち込まれては、4馬身離されても頷ける結果だった。札幌2歳Sが消耗度の高いレースとなったため、その後、疲れが出て休養させたが、復帰初戦の前走、京都2歳Sではまさかの12着惨敗。苦しい戦いになるとは見ていたが、あまりにも負け過ぎたことに驚いた。

 しかし、最後の直線でバランスを崩した辺りから、調子を取り戻せていなかった可能性はある。今回は再び立て直されての一戦。ここで調子を取り戻せている保証はないが、少なくともクラシック路線に乗せるために今できることをやっていることは確かだ。今回は楽にハナを主張できる組み合わせで展開にも恵まれる可能性が高く、期待も込めて対抗評価とした。

▲ (9)ジャンタルマンタル

 前走で朝日杯FSを優勝して3戦3勝。朝日杯FSは3番枠からまずまずのスタートを切ったが、外から被されて進路がやや狭くなり、位置が下がって中団付近からの追走。3角でペースダウンしで包まれてしまったが、3~4角で狭い最内を通って2列目まで上がって直線へ。序盤で馬場の良い外へ誘導しながら追われると、すっと抜け出し、そのまま1馬身1/4差で完勝した。

 朝日杯FSは前半が激流で、そこで位置が下がって最短距離を通し切ったことで展開に恵まれた面があった。またここで記録した指数も例年の朝日杯FS並で突出した強さを見せていないが、折り合い難もなく、狭い間でも怯まずに割れるレースセンスは抜群。自在性がある点も強みで、展開に応じて動けるのはこの舞台では特に大きな強みである。前走の朝日杯FSを大目標とし、そこで好走した後の一戦ではあるが、崩れにくいと見ている。

△ (1)ベラジオボンド

 千葉のセリで1億円以上で取引され、注目を集めた馬。12月阪神芝1800mの新馬戦でも1番人気に支持された。半兄サトノペルセウスは門別でデビューし、JRA移籍後は芝に路線転向。転向2戦目の芝1勝クラス勝ち時の指数から、後は芝のオープン、重賞で活躍するだろうと見ていたが、その後は不思議と伸び悩んでいる。弟の本馬は堂々とJRA芝新馬戦でデビューした。

 レースは5番枠から好スタートを決めて、軽く促されて好位馬群の中目で流れに乗った。3~4角では前のスペースを詰めて2列目の中目まで上がり、直線で外に出して追われるとジワジワと伸び、残り300m付近で先頭に立った。そこからもバネを感じさせるフットワークでしっかり伸び、3馬身差で完勝した。

 走破タイム1分47秒5はかなり優秀。上がり3Fタイム33秒9もこの日の阪神芝としてはなかなか評価できる。結果、好指数での新馬勝ちとなった。レース内容としては(9)ジャンタルマンタルの新馬戦に似ている。今回の走りの疲れが残るかどうかは本馬の潜在能力次第だが、休養を挟まずにここを使えるのは順調の証と見る。

△ (4)ミスタージーティー

 前走のホープフルSの5着馬。前走では18番枠から出遅れ、後方から追走。道中は中団列で脚を温存し、3~4角で仕掛けを待って4角で中目のスペースを拾って押し上げたが、直線で進路が作れず、2列目の壁に突っ込んで追い出しが遅れる。ラスト1Fで何とか捌いて伸びたが、掲示板までだった。

 ホープフルSは3~4角で大外をぶん回す馬が多かった中で、中目からロスを小さく上がれており、展開自体はハマっていたが、良い手応えでありながら、進路を作れずの敗戦。能力を出し切っていない。ここで前進を期待したい。

△ (6)エコロヴァルツ

 7月福島の新馬戦はやや出遅れたが、好位の外4番手を進み、3~4角で外から前を潰しに動いて1馬身3/4差の勝利。着差、指数以上に強さを感じさせる内容だった。次走のコスモス賞では昨夏の福島新馬戦を一番の好指数で勝利したコスモディナーとの対決になった。

 コスモス賞では2番手から逃げ馬にプレッシャーをかけていく形だったが、折り合いに苦労して2角過ぎで先頭に立ってしまった。3~4角で外から上がってきたコスモディナーにやられてしまうかと見ていたが、直線ではなんとそこから突き放し、6馬身差で圧勝。この時点での指数は、世代最高値だった。

 そこから休養を挟んでの朝日杯FSは、1番枠から五分のスタートを切ってそこから押して先行しようとしたが、外から被され位置を下げ、折り合いを欠いた。ここでプランを切り替え、最後方付近まで下げ切った。3~4角で中目のスペースを上手く拾いながら徐々に外に誘導。直線で大外に出し切って追い出されると、グングン伸びてゴール寸前で2着に浮上した。

 朝日杯FSはかなりのハイペース。前半で無理をさせなかったことで展開に恵まれたのは確かだが、ロスの多い競馬ぶりだった。やはり潜在能力は相当高い。気性の脆さはあるが、スピード、スタミナともに十分。ただし、今回は休養明け好走後で反動が出る危険性もあるので評価を下げた。

△ (8)ジャスティンミラノ

 11月東京の芝2000mの新馬戦の勝ち馬。同レースでは11番枠から好スタートを切って、逃げ馬の外2番手を追走。外から上がったラスジャンに終始プレッシャーをかけられていたが、2番手をしっかり維持して3角へ。3~4角で逃げ馬に並びかけ、大外から捲ったヘデントールと4頭並走状態で4角を通過。直線序盤で逃げ馬とともに抜け出し、残り300m付近でこれを競り落として先頭。そのまま押し切って1馬身3/4差で完勝した。

ラスト2Fは10秒8-11秒3。ラスト1Fで減速している点は評価できないが、この日の東京芝は高速馬場とは言えない状態で、上がりを要していた。その中で上がり3F33秒4は同日の古馬と比較しても優秀なもの。先行して速い上がり3Fタイムでまとめたことは高評価できる。レースを使われながら、徐々に強くなっていくタイプだろう。
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本日4番 東京10R バレンタインS ダ1400m
 ◎ (2)ベジャール
 ○ (8)エルバリオ
 ▲ (7)レオノーレ
 △ (4)ペースセッティング
 △ (10)シャンブル
 △ (1)ヘラルドバローズ
 △ (12)ミスズグランドオー
 △ (13)サクセスローレル
結論 馬連2-8,7,4,10,1,12,13 (10:10:10:10:6:2:2) 複勝2 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にペースセッティング(-26.7pt)、レッドヴェイロン(-25.7pt)、ベジャール(-25.0pt)、レオノーレ(-24.3pt)、クリノフラッシュ(-23.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (2)ベジャール

 デビューから芝路線を走り、デビュー4戦目に毎日杯で2着した素質馬。前々走では初ダートながら3勝クラスの薫風Sを勝利。

 前々走は9番枠から出遅れたが、序盤が芝だったこともあり、すぐに加速がついて好位まで挽回。やや掛かり気味だったが、すぐに折り合って好位の中目を追走した。3~4角では2列目付近まで押し上げ、直線序盤で前3頭の外へ誘導。ラスト2F目で追い出されると一気に先頭。ラスト1Fで抜け出しを図ったが、グランツアーテムが猛追し、食らいついてくる。何とか踏ん張りハナ差で勝利した。

 前々走は3着馬には1馬身半差を付けており、指数も初ダートとしては上々のしっかりしたものだった。前走は芝で大敗したが、今回は休ませて立て直されての一戦。ダート替わりで能力発揮が期待できる。
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本日3番 小倉11R 北九州短距離S 芝1200m
 ◎ (10)タマモブラックタイ
 ○ (4)ロンドンプラン
 ▲ (3)ブトンドール
 △ (7)メイショウゲンセン
 △ (8)ファロロジー
 △ (12)サトノアイ
 △ (13)ヨシノイースター
 △ (15)ゾンニッヒ
 △ (18)バンデルオーラ
結論 馬連10-4,3,7,8,12,13,15,18 (10:10:5:5:5:5:5:5) 複勝10 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にメイショウゲンセン(-19.0pt)、ファロロジー、ゾンニッヒ、バルサムノート(ともに-17.3pt)、アビッグチア(-16.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (10)タマモブラックタイ

 昨春のファルコンSを好位の中目からラスト1Fで先頭に立ち、カルロヴェローチェの追撃を振り切って勝利した実績馬。前々走のリステッド競走、オパールSでは、休養明けで古馬との初対戦ながら4着と好走し、成長力を見せた。

 前々走では3番枠から五分のスタートを切って、好位直後の内目追走。3~4角で包まれて、直線序盤では前が壁。そこから外に誘導し、外から追い上げるスリースパーダ―にぶつけて進路をこじ開け、そこからしっかり脚を使って勝ち馬(7)メイショウゲンセンに1馬身1/4差まで迫った。

 前々走は開催2日目でAコース2日目。内と前が圧倒的に有利で、3~4角で内目を通せたのは良かったが、結果的に仕掛けを待たされる形になったのは痛かった。前走のスワンSでは1Fの距離延長で強敵を相手に勝ちに行く競馬。結果、苦しくなって12着に敗退したが、着差は0.8秒差と大きく崩れてはいない。

 今回は前走から立て直されての一戦。小倉芝は内<外<中で、最後の直線で外に出すほど伸びるが、3~4角のロスも大きくなるために中目が有利の状況下だけに、今回の10番枠、前走で芝1400m戦を使っていることで前に行き過ぎない点も好ましい。ここでの能力発揮を期待する。
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本日5番 京都12R 4歳上2勝クラス ダ1200m
 ◎ (14)シラキヌ
 ○ (6)ロードラディウス
 ▲ (5)カイタロー
 △ (1)サイレンスゴールド
 △ (4)ロイヤルソウル
 △ (8)ロードミッドナイト
 △ (12)グランデフィオーレ
 △ (13)スマートアイ
 △ (15)リラックス
 △ (16)ワーズワース
結論 馬連14-6,5,1,4,8,12,13,15,16 (10:5:5:5:5:5:5:5:5) 複勝14 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にシラキヌ(-21.0pt)、ロードラディウス(-17.0pt)、スマートアイ(-15.0pt)、リラックス(-13.3pt)、サイレンスゴールド、ゴッドセンド(-12.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (14)シラキヌ

 前々走の1勝クラスで大差勝ちした馬。前々走は9番枠から五分のスタートだったが、押して押して勢いに乗せ、内からハナを主張したバンドールロゼを行かせて2番手を追走。3~4角で徐々にバンドールロゼとの差を詰め、半馬身差で直線へ。序盤で先頭に立つと、そこからはどんどん後続との差を広げて、2着バンドールロゼと1.8秒の大差で完勝した。

 前々走では3勝クラスでも通用する指数を記録。休養明け好走の反動が懸念された前走でも2勝クラス2着。近走の指数から、このメンバーならば勝ち負けが期待できる。

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