本日は下記の4レースで終了ですm(__)m。
■穴馬は芝3000m級が未経験の前に行ける馬
ステイヤーズSは芝3600mの日本最長距離戦。天皇賞(春)などのGⅠではやや能力が足りない長距離馬にとって、最終目標となるのがGⅡのこのレースだ。重要なのは芝3000m級の距離実績。過去10年の優勝馬10頭中8頭が、芝3000m以上で3着以内の実績があった。
該当馬は2013年のトウカイトリック、2014年のデスペラード、2016年と2017年のアルバート、2018年のリッジマン、2020年のオセアグレイト、2022年のシルヴァーソニック。その他、2着馬7頭、3着馬4頭が前記項目に該当している。
しかし、芝3000m級の実績がないにも関わらず、通用しているのはどのようなタイプかというと、昨年アイアンバローズが逃げて2着に善戦しているように、前に行く馬だ。そもそも前に行く馬はスタミナに自信があるからこその場合が多いのもあるが、大半の馬が初距離となるために、例年かなりのスローペースが発生しているのが理由だ。
今回は芝3000m以上で3着以内の馬はワープスピード、メロディーレーン、アイアンバローズ、テーオーロイヤル4頭と少ない上に、それらの馬はここが目標の臨戦過程ではないので、前に行けるスタミナ豊富なタイプを本命馬とした。
本日4番 中山11R ステイヤーズS 芝3600m
◎ (12)セファーラジエル
〇 (2)ワープスピード
▲ (1)キングズレイン
△ (5)マイネルウィルトス
△ (7)アイアンバローズ
△ (9)ダンディズム
△ (6)メロディーレーン
△ (10)シルブロン
△ (15)アフリカンゴールド
結論 馬連12-2,1,5,7,9,6,10,15 (10:10:7:7:7:3:3:3) 複勝12 (50)
■有力馬とそのコメント
◎ (12)セファーラジエル
今年1月の3勝クラス・美濃Sを逃げ切り勝ち。次走OPの芝2600m戦、大阪ハンブルグCでは2着。同レースでは12番枠からまずまずのスタートを切って、かなりスローペースの好位の内目を追走。ラスト3F11秒6-11秒1-12秒4とラスト2Fの最速地点では伸びれなかったが、ラスト1Fでジリッと単独2番手に上がって先頭のアーティットに3/4差まで迫っている。
このように本馬はスタミナを生かすレース、距離が延びてOP通用の内容を見せるようになってきた。休養明けの前々走・オクトーバーSでは距離不足もあって8着に敗れたが、前走のアルゼンチン共和国杯では2列目の内から勝ちに行く競馬。最後の直線で前の(15)アフリカンゴールドが邪魔になってラスト2Fで3列目に下がる不利があったが、ラスト1Fで前との差を詰めて接戦の5着と復調気配を見せている。
レースを順調に使われた今回は、体調面のさらなる良化が期待できる。また距離延長も歓迎材料。鞍上が松岡騎手は逃げ馬に乗ると下手だが、それ以外のポジション取りは上手。このため長距離戦を得意としており、2009年の天皇賞(春)で12番人気のマイネルキッツでアドバルーンを打ち上げたり、2010年のステイヤーズSでは5番人気のコスモへレノスで優勝するなど、人気薄馬を上位に連れてくることもしばしば。人馬ともに高い長距離適性に期待が高まる。
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本日3番 阪神11R チャレンジC 芝1800m
◎ (7)アドマイヤビルゴ
○ (4)ボッケリーニ
▲ (12)マテンロウレオ
△ (6)ガイアフォース
△ (9)フェーングロッテン
△ (2)イズジョーノキセキ
△ (13)テーオーシリウス
結論 馬連7-4,12,6,9,2,13 (10:10:10:10:5:5) 複勝7 (50)
■ペースが上がらず、前有利の傾向
この時期の阪神ではかつて鳴尾記念(別定戦)が行われていたが、11年前にハンデ戦のチャレンジC(芝1800m)に変更。さらに6年前から別定の芝2000mへ変更。目まぐるしく施行条件が変わるこのレースは、何にチャレンジしているかわからないが、阪神芝1800mから阪神芝2000mに変ったことで、前からでも押し切りやすくなった。
阪神芝1800mは最初の3角までの距離が約665mとストレートが長く、隊列形成が長引くため、何が何でもハナへ行きたい馬は、3角(4F目辺り)まで息を入れられない。目下5連勝でチャレンジCに挑んだ逃げ馬エイシンヒカリに土が付いたのも、阪神芝1800m時のチャレンジCだ。
しかし、阪神芝2000mはスタート直後に坂を上って約365mで最初の1角を迎えるコース。芝1800mよりも最初のコーナーまでの距離が約半分。つまり、早い時点で隊列が形成され、ペースが落ちつきやすいということ。さらに開幕週で、この時期でもそれなりに高速馬場であることが影響している。
実際に阪神芝2000mの過去6年中、優勝馬の6頭が3角4番手以内の先行馬であり、逃げ馬のブラックスピネルやベステンダンクが日和って逃げす、前半が極端に遅くなった2019年のこのレースでも人気薄で逃げたトリオンフが2着に善戦している。
今回は逃げ馬テーオーシリウスや逃げて今年の中京芝2000mの金鯱賞や阪神芝2000mの鳴尾記念を逃げて2着に好走しているフェーングロッテンなど、前に行ってこその馬が多数出走しているので、多少ペースが上がることを考慮しても、好位で立ち回れる馬が有利だろう。それらを中心に予想を組み立てたい。
■有力馬とそのコメント
◎ (7)アドマイヤビルゴ
昨秋、4走前の阪神芝1800m戦のカシオペアSでは、後に大活躍するプログノーシスを相手に逃げ切っている馬。3歳時にも阪神芝2000mのアンドロメダSを勝利。4歳時もケフェウスS、カシオペアSで好走と、秋の芝中距離戦での活躍が目立つ。本馬は4走前のカペラSでは他がハナを主張しなかったためにかなりのスローペースで逃げ切っているが、3歳時のアンドロメダSは前がペースを引き上げていく中、中団の外から差し切っている。
このように本馬は芝の中距離戦ならば、展開に応じたレースができることも今回の狙いのポイント。また今年は不得手な芝マイル戦で使いはじめ、負担重量も重く大敗が続いたが、前走のケフェウスSではトップハンデ57.5Kgを背負いながら5着と復調気配を見せている。
本馬はもともと芝中距離戦ならばOPでで十分にやれる実力馬。今年は始動戦から無理をさせていないので、今回は前走からさらに上昇が期待できる。人気はないが、ここも十分にチャンスがある。
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本日1番 阪神9R さざんか賞 芝1200m
◎ (5)フェンダー
○ (1)ピューロマジック
▲ (10)ジャスパーノワール
△ (3)ハピアーザンエバー
△ (4)ドナウ゛ィーナス
△ (6)マリーアムール
△ (9)グレースルージュ
結論 馬連5-1,10,3,4,6,9 (20:14:4:4:4:4) 複勝5 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にピューロマジック(-10.0pt)、フェンダー(-7.7pt)、ジャスパーノワール(-7.3pt)、アスティスプマンテ、モンシュマン(ともに-4.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (5)フェンダー
デビュー2戦目の未勝利戦では1番枠からトップスタートを切って緩みないペースで逃げ、好指数勝ちした快速馬。前々走のもみじSではそのスピードを末脚に転化して、好位の外から最速の上がり3Fタイムで完勝した。
前走の秋名菊特別は7番枠で前に壁が作れずに折り合いを欠き、緩みないペースで逃げる逃げ馬に並びかけて行く形。4角先頭と早め先頭に立ってしまったことで苦しくなったが、ここは前に行く馬が強いメンバー構成。中目の枠も好ましく、折り合って巻き返しが期待できる。
○ (1)ピューロマジック
新馬戦はダートで16着、次走は芝で3着。そしてデビュー3戦目、芝2戦目となった前々走では、5番枠から好スタートを切ると、ダッシュよく先手を主張。リードを奪ってからは折り合って脚を溜めながら逃げた。4角では後続馬との差はあまり大きくなかったが、直線を向いて追い出されると大きく突き放して独走。2着馬に10馬身差をつけて圧勝した。
3走前の走破タイムの1分9秒8は優秀。この日の札幌は後半にかけて時計が掛かっており、走破タイム自体を鵜のみにはできないが、同日9レースの古馬2勝クラスより速く、翌日の3歳未勝利戦よりも速かった。それなりに価値があるタイムで、指数も同週に行われた小倉2歳Sを上回るもの。
前走のファンタジーSは8着に敗れたが、前々走が消耗度の高いレースになったことで疲れが出たのだろう。また外枠からトップスタートを切ってハナに立った、シュークリームのハナを叩く形で、前半3F34秒1とペースが速くなり過ぎた面もある。今回は同型馬(10)ジャスパーノワールが出走しているが、兼ね合い次第では再度の好走が期待できる。
▲ (10)ジャスパーノワール
小倉芝1200mの新馬戦は2番人気に支持されたが、スタートから3頭雁行の先行争いが長く続き、3~4角で一番外を回って直線で失速。6着に敗退した。
しかし、デビュー2戦目の前々走では1番枠から五分のスタートだったが、枠の利を生かして先手を取ることに成功。緩みないペースで逃げたが、直線を向いてもその逃げ脚は衰えず、2着に3馬身半差、3着以下には7馬身半以上の差をつけて圧勝した。
前々走では1クラス上の指数を記録。新馬戦でで厳しいペースを経験していたことが今回に繋がったのだろうが、とにかく強かった。ただし、逃げ馬の緩みないペースでの好走後は○(1)ピューロマジックの前走のように凡退が常。本馬も前走の京王杯2歳Sでは12番枠から出遅れ、それを挽回して逃げたこともあり、6着に失速した。本馬もピューロマジックとの兼ね合いひとつで巻き返せるだろう。
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本日2番 中京11R 浜松S 芝1400m
◎ (6)バルサムノート
○ (1)ヤクシマ
▲ (11)ジュノー
△ (2)サトノペルセウス
△ (3)アネゴハダ
△ (9)ラクスバラディー
△ (4)ハーツラプソディ
結論 馬連6-1,11,2,3,9,4 (16:10:7:7:7:3) 複勝6 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にトーホウディアス(-17.0pt)、ジュノー(-14.3pt)、ハーツラプソディ(-12.7pt)、バルサムノート、スコールユニバンス(ともに-12.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (6)バルサムノート
今春の白百合Sの覇者。同レースでは8番枠からやや出遅れ、そこからはコントロールしながら中団の外を追走。道中のペースが遅く、後方から捲る馬が出現したが、それをやり過ごして後方の外で我慢。3~4角の外々を回ることになったが、大外には出さずに4角出口で前のワンダイレクトの外へ。序盤ワンダイレクトに並びかけて3列目。ラスト1Fで内にモタれたが、そのまま最後までしぶとく伸びて内のアイスグリーンを捉えてクビ差で勝利した。
このレースはスローペースで流れて、上がり3F34秒1と後半が極端に速い展開。ここで最速の上がり3Fを記録しているように、本馬は末脚を生かしてこその馬。しかし、前走の紅葉Sはやや出遅れをじわっと出して、前2頭に並びかける形。3頭雁行の先行争いとなったために、結果、展開に恵まれた差し馬に捕まってしまった。
今回は先行勢がやや手薄なので、折り合いさえ付けば好位でレースができそうだ。3歳馬ながらここでは能力値上位。さらなる成長力にも期待できる。