京都10Rの予想も追加しますm(__)m。
■前の位置からもうひと脚使える馬が有力
京都2歳SはGⅢに昇格して今年で10回目。京都芝で行われた過去6年では、逃げ馬は2着1回、3着2回、先行馬は1着3回、2着3回。このように前の位置から、直線でもうひと脚使える馬が有力となっている。2016年に追い込み馬のカデナ、2018年に差し馬のクラージュゲリエが優勝しているが、そういう年は前に行く馬が差し、追込馬に対して能力面で見劣るか、決め手不足だった場合だ。
今回も他馬が行かなければ(6)パワーホールが逃げ、(4)ダノンデサイル、(9)ホウオウプロサンゲ辺りがハナを主張すれば、(6)パワーホールが控えてというレースになりそう。今回は内枠に先行勢が揃っていることもあり、スムーズな隊列形成が見込め、極端ではないが例年のようにスローペースが濃厚。例年の傾向を踏襲しそうだ。
本日1番 京都11R 京都2歳S 芝2000m
◎ (7)ギャンブルルーム
○ (5)シンエンペラー
▲ (1)オールナット
注 (6)パワーホール
△ (2)ルカランフィースト
△ (3)キープカルム
△ (9)ホウオウプロサンゲ
△ (13)サトノシュトラーセ
結論 馬連7-5,1,6,2,3,9,13 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝7 (50)
■有力馬とそのコメント
◎ (7)ギャンブルルーム
宝塚記念当日の阪神芝1800mの新馬戦の勝ち馬。同レースでは6番枠から好スタートを切ったが、二の脚で置かれて好位を取れなかったため、後方まで位置をスッと下げて内を狙う競馬を選択。最後列ではあったが前から離されずに追走した。最後の直線では各馬が内を嫌って外に出したことで、がっぽり開いた内を突いて一気に抜け出して先頭。2着に5馬身差をつけて圧勝した。今回の出走馬№1の好指数だった。
ラスト2Fは11秒0-11秒6と減速。さすがに最後の直線で後続を突き放したこともあり、余裕残しでの勝利とはならなかった。しかし、上がり3Fタイムの33秒7はこの日の阪神で行われた芝レースでは、古馬を含めて断トツの1位。同日の8R・城崎特別の上位2頭が内を通した馬だったように、まだこの新馬戦の時点。特に内回りは騎手の意識ほど馬場の内側が悪化していなかったのは確かだが、この断トツの1位はかなり高く評価できる数字。敗退馬3頭が次走で未勝利戦を勝ち上がっている。
前走の札幌2歳Sは3着敗退。7番枠からまずまずのスタートを切って、(7)パワーホールの後ろの外目3番手を追走。3~4角からペースが上がっていく中で、外から押し上がって行った影響もあり、ラスト1Fで甘くなってパワーホールに引き離されたが、新馬戦で目いっぱい走った反動もあったはず。また、本馬は瞬発力タイプで、タフな馬場が応えた面がある。今回は前走時よりは瞬発力を活かせる馬場で、大勢逆転に期待してみたい。
○ (5)シンエンペラー
11月の東京芝1800mの新馬戦の勝ち馬。同レースでは4番枠からポンとスタートを切って、1馬身くらい前に出たが、外からハナを主張する馬に行かせて、2列目の最内を追走。道中で前にやや離されて、3列目くらいまで下がったが、促されると3~4角で前との差を詰めで直線で逃げ馬の外へ誘導。狭い間を割って、あっさり抜け出し、そのまま減速することなく3馬身差で押し切った。
ラスト2Fは11秒1-11秒0。JRAのタイムの計測方法が変わったようで、以前よりも0.3秒は速い数字が出続けている。よってこれひとつで昨秋のソールオリエンスが勝利した新馬戦時のように、最強クラスの扱いはできない。しかし、素質が高くなければ出せない数字であるのも確か。最後の直線で抜け出してから、外に切れ込むようにヨレた点も減点材料ではあるが、機動力があり、素質上位は明確。前走から前進があれば通用するだろう。
▲ (1)オールナット
重馬場で行われた京都芝2000mの勝ち馬。同レースでは3番枠から好スタートを切って逃げながらも、ペースを落として折り合う競馬。5F通過は65秒3。3角でもまだ仕掛けなかったため、3~4角で馬群が凝縮して、4角では先頭から最後方まで4馬身差圏内という、直線ヨーイドンの瞬発力比べとなった。4角で外から各馬が上がってきたところで仕掛けると、楽に後続を引き離して2馬身差。ラスト1Fでは差を広げられなかったが、最後は手綱を抑えながらゴールした。
ラスト2Fは11秒0-11秒3。重馬場だったことを考えれば悪くない。このレースは重馬場だったが、秋の京都開幕週でそこまで時計が掛かっておらず、負担のかかるようなレース内容ではなかった。重馬場の新馬戦で好走するとしばらくスランプになる馬も少なくないが、本馬は順当な上昇を見せられると見ている。また、加速のフットワークが美しかった。
注 (6)パワーホール
札幌芝1800mの新馬戦の勝ち馬。同レースでは10番枠からまずまずのスタートだったが、二の脚が速く、わりと楽にハナを主張。行きたがる場面もあったが上手くなだめてペースを落とし、折り合うことに成功。そのまま淡々としたペースを刻み、3角過ぎでキャプテンシー、カリンテラスらがプレッシャーを掛けてきたが、そこでは動かず。4角を回ってGOサインが出されると、もうひと伸びして2馬身差。ラスト1Fでそのまま突き抜けて4馬身差で完勝した。
ラスト2Fは11秒2-11秒1。いくら今夏の札幌が例年よりもやや時計が速い馬場とは言っても、例年の東京や京都のような超高速馬場というわけではない。芝の中距離新馬戦で最後まで加速しながらラスト1F11秒1は素晴らしく、札幌2歳Sでは本命に推した。
その札幌2歳Sは8番枠からやや出遅れたが、促されるとスッと逃げ馬セットアップの外2番手へ。道中は同馬から2馬身半ほど離れた位置をコントロールしながら追走。3~4角で最内を通して、セットアップを追い駆け、同馬と約4馬身半差で直線へ。追われてからもなかなか差が詰められず、結果は4馬身差の2着だった。
しかし、セットアップは自分の型に持ち込むと強いトップナイフのようなタイプで、ここではGⅠ馬級の指数で優勝している。相手に自分の型に持ち込まれては、4馬身離されても頷ける結果だった。前走が消耗度の高いレースになっているので、今回でのダメージが懸念されるところだが、本馬には前に行ける強みがあるので特注馬とした。
△ (2)ルカランフィースト
10月東京芝1800mの新馬戦の勝ち馬。同レースでは11番枠から好スタートを切ったが、9番枠のボーモンドの方が速く、その2番手を追走した。同馬が淡々としたペースで逃げたことでやや離されたが、隊列は変わることなく最後の直線へ向かう。逃げるボーモンド、追う本馬。ラスト2F標地点から両馬ともに気合いをつけられ加速開始。2頭の長いマッチレースが始まった。ラスト1F、両馬ともに苦しくなってくる辺りだが、そこからさらにがんばりを見せた。最後は追うものの強みで、3/4馬身差で本馬が制した。
ラスト2Fは11.0秒-11秒0。素晴らしいラップタイム。長い追い比べだったことが数字にも出ている。苦しくなったところから、さらにファイトした勝利は評価できる。JRAの計測方法が変わっているようで、ソールオリエンスとレーベンスティールのマッチレースとなった新馬戦と比較するとやや迫力に欠けるが、素晴らしい加速比べだったことは間違いない。また、ボーモンドは次走の未勝利戦で強烈な勝ち方ではなかったが、勝利している。
△ (3)キープカルム
新馬戦は後にデイリー杯2歳Sを優勝するジャンタルマンタルの2着だった馬。前走の未勝利戦は4番枠から好スタートで行きっぷり良く先頭に立ったが、外からハナを主張する馬を行かせて2番手を追走。2角で外から上がってきたインファイターに進路をカットされ、3番手に下がったが、それでもしっかりと折り合った。道中では内からオルドヴァイが上がって3列目を追走した。
3~4角では外からじわっと前との差を詰め、4角で早々と2番手に上がると、ラスト1F標で先頭。そのまま抜け出して1馬身半差で完勝した。前走指数はそこまで高いものにはならなかったが、新馬戦よりも前目から堂々と抜け出した点、不利がありながらもしっかり走れた点は評価できる。まだ余力を感じさせる勝利だっただけに、前走からさらなる上昇度が見せられそうだ。
△ (9)ホウオウプロサンゲ
新馬戦、未勝利戦は平凡だったが、前走のアイビーSで化けた馬。前走は6番枠からトップスタートを切って、逃げの手に出る。6頭立で人気のダンエアズロックが2番手、レガレイアが3番手で意識し合ったこともあり、絡まれることなく、2馬身差のリードで最後の直線へ。ラスト2Fでも1馬身半差ほどリードしていたが、ラスト1Fで甘くなってダンエアズロックに差されて、3/4差の2着となった。
しかし、このレースでは4着馬に4馬身差をつけており、クビ差の3着馬は、新馬戦で後に札幌2歳Sを圧勝したセットアップを下したレガレイアだから、高い評価ができる。本馬は小倉の未勝利戦で終始外々から長くいい脚を使って勝利した辺りから、前の位置が取れれば面白いと見ていたが、前走は予想をはるかに上回る好内容、好指数での2着だった。前々走後に休養させて成長を促したことが吉と出だよう。今回で前に行ける強みがあるが、休養明けで激走した後の一戦となると、反動が出る危険性もあり、評価を下げた。
△ (13)サトノシュトラーセ
新馬戦は勝ち馬ショウナンラプンタが出遅れ、外々から長く良い脚を使って2馬身半差をつけるという、勝ち馬の強さが目立った一戦。本馬は最後の直線で内目をうまく突いての2着だった。前走は相手関係もあり、1番人気に支持されたがそこまで楽観視はできないと見ていた。
しかし、2番枠からまずまずのスタートだったが、そこから軽く促して2番手の外を追走。向正面半ばで外からワーキングアセットが並びかけてきたが、それに抵抗して2番手を維持。3~4角で先頭のエンムスビとの差を徐々に詰め、4角で並びかけると直線入り口で先頭。他馬よりも1.3倍は大きく見せる馬体が後続をジワジワと引き離し、ラスト1Fで突き放して5馬身差で圧勝した。
今回は新馬戦から一転して横綱競馬。1クラス上でも通用域の優秀な指数を記録した。レース内容は新馬戦から大きく進化。ただし、スタミナは相当ありそうだが、ややキレが足りない内容だった。また今回は内枠に先行勢が揃っており、スムーズに隊列が形成される可能性が高い。そうなると外枠の本馬は1~2角の外となり、中団から後方からの競馬となりそうなので、評価を下げた。前がペースを引き上げて展開に恵まれるか、中団より前の位置が取ることが好走の条件となりそうだ。
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本日4番 東京11R キャピタルS 芝1600m
◎ (5)イクスプロージョン
〇 (10)アスクコンナモンダ
▲ (9)セッション
△ (3)プレサージュリフト
△ (8)ドーブネ
△ (2)タイムトゥヘヴン
△ (7)クリノプレミアム
結論 馬連5-10,9,3,8,2,7 (10:10:10:10:5:5) 複勝5 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にプレサージュリフト(-19.7pt)、ドーブネ(-19.3pt)、クリノプレミアム(-16.7pt)、ダーリントンホール(-15.7)、アスクコンナモンダ(-15.0pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (5)イクスプロージョン
昨年3月に復帰してからブリンカーを着用すると勢いに乗り、3勝クラスの高山Sとオープンの関越Sを連勝した馬。外回りの新潟芝1800mの関越Sでは8番枠から五分のスタートだったが、そこから軽く促して中団やや前の馬群の中目を追走。向正面で外に出し、3~4角では3列目。最後の直線でスムーズに外に出されると、ラスト2F目でグンとキレて2列目まで上がり、ラスト1F手前で先頭。そこから甘くなって、内からグラティアスに盛り返され、外からもキングストンボーイに迫られ、ギリギリの勝利ではあったが、そういう馬だからこそマイルがベストと見ていた。
本馬が自己最高指数を記録したのは前記の関越S。同レースは夏の新潟開幕週で超絶高速馬場だったように、今の東京の当時と近い高速馬場は合う。前々走の新潟記念ではその前走の時計の掛かる函館記念で後方からの追走だったわりには、好位で楽にレースの流れに乗れており、復調気配を感じさせた。前走はダートだが、スタート直後の芝の部分では一番のスピードを見せており、体調は良さそう。今回は得意の芝、おそらくベスト距離のマイル戦だけに、ここで一変を期待した。
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本日3番 東京9R カトレアS ダ1600m
◎ (2)デビッドテソーロ
○ (10)オーケーバーディー
▲ (7)サンライズジパング
注 (6)アマンテビアンコ
△ (11)ソニックスター
△ (14)ラタフォレスト
△ (3)ディアスポラ
△ (5)アースイオス
△ (13)ポッドロゴ
△ (15)マルチャレアル
結論 馬連2-10,7,6,11,14,3,5,13,15 (10:10:10:6:6:2:2:2:2) 複勝2 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にサンライズジパング(-17.3pt)、オーケーバーディー(-15.0pt)、ラタフォレスト(-13.0pt)、デビッドテソーロ(-11.0pt)、ポッドロゴ(-10.0pt)、
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (2)デビッドテソーロ
デビューから4戦は芝を使われ、そこでは結果を出せなかったが、初ダートの前走で一変した馬。前走は3番枠からやや出遅れたが、二の脚が速くあっさり2列目の内を追走。3~4角で逃げ馬の外から並びかけていき、4角出口では先頭列。残り300mくらいで逃げ馬をかわして先頭に立つと、そのまま後続を引き離し、2着に5馬身差、3着に8馬身半差つけて圧勝した。
本馬が前走で記録した指数は1クラス上で勝ち負けになるもの。行きっぷりの良さからもよほどダートが合うのだろう。今回はダート2戦目でさらなる慣れが見込め、前走で今回と同じ東京ダ1600mを経験していることも強みとなる。(7)サンライズジパングは強豪だが、JBC2歳優駿を目標とし、そこで激走した後の一戦となることもあり、本馬を本命とした。
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本日2番 京都10R 花園S ダ1800m
◎ (16)ブライアンセンス
〇 (9)バハルダール
▲ (2)ジュタロウ
△ (3)サンライズアリオン
△ (6)マルブツプライド
△ (14)クールミラボー
結論 馬連16-9,2,3,6,14 (14:10:10:8:8) 複勝16 (50)
PP各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にミラクルティアラ(-25.0pt)、カズプレスト、ジュタロウ(ともに-22.0pt)、ブライアンセンス(-21.3pt)、マルブツプライド(-20.7pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (16)ブライアンセン
デビュー3戦目に後の関東オークス勝ち馬パライバトルマリンとハナ差の2着、この時点で古馬2勝クラス勝ちレベルを超える指数を記録すると、その次走の1勝クラスでは3着馬に8馬身差をつけ、古馬3勝クラス勝ちレベルの指数を記録した実力馬。
前記の1勝クラスは2番枠から五分のスタートを切って、そこから押して行ったが、そこまで前の位置は取れず、3列目の内目。3~4角でも3列目の中目を通して直線へ。ラスト1Fで抜け出していたブレイゼストを捉えて2馬身半差で完勝した。このレースでは当日の東京ダ1600mの立夏S(3勝クラス)と同等の指数での勝利だった。
3走前のユニコーンSは、自己最高指数を記録した後の一戦で、全能力を出し切れなかったが3着。そして前々走の西湖特別は休養明け。最後の直線でなかなか進路が開かず、接戦の3着に敗れたが、前走は中団の外からラスト1Fで先頭に立って完勝。しかし、1勝クラス時ほど走れていないことから、休養明け3戦目のここでさらなる前進が期待できる。本馬はエンジンが掛かってからが強いタイプなので、外枠もいいだろう