2023年 富士S+東京9R+メインR以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.10.21
2023年 富士S+東京9R+メインR以降の予想

本日は下記の4レースで終了ですm(__)m。

■ほぼスローペース確定のレース

富士Sは2020年よりGⅡに昇格したマイルCSの前哨戦。短距離指向の強い馬は翌週のマイルCSの前哨戦、スワンSへ回る一方、このレースはマイル路線の既存勢力に加えて、中距離路線馬が参戦してくることが多いのが特徴だ。

短距離路線馬の逃げ、先行馬が出走してくることが稀で(今年はエターナルタイムが出走)、ペースが上がりにくく、過去10年でハイペースになったのは序盤からスマイルカナとシーズンズギフトが競り合った2020年の一度のみ。あとは平均ペースよりも遅く、極端なスローペースが3回も発生している。

今年も中距離路線の逃げ馬ユニコーンライオンが逃げることが予想され、2番手がエターナルタイムという隊列が濃厚。場合によっては、エターナルタイムが逃げて、ユニコーンライオンが2番手という可能性もあるが、後は流動的に先行するような馬ばかりなので、今年もスローペースの後半勝負が濃厚でしょう。トップスピードが速い馬を主体に組み立てたい。

本日2番 東京11R 富士S 芝1600m
 ◎ (6)ナミュール
 ○ (5)ジャスティンスカイ
 ▲ (4)ソーヴァリアント
 注 (9)レッドモンレーヴ
 △ (10)キラーアビリティ
 △ (7)イルーシヴパンサー
 △ (1)ユニコーンライオン
馬連 6-5,4,9,10,7,1 (15:10:10:8:5:2) 複勝6 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (6)ナミュール

 昨年の桜花賞以来の芝1600m戦となった、3走前の東京新聞杯では2着と好走。15番枠からまずまずのスタートを切って、好位の外と位置を取りに行く競馬。前4頭からやや離れた好位の外を追走。3~4角で中目に入れて前のスペースを潰し、ロスを最小限にしながら、4角出口でひとつ外。直線序盤は3列目付近だったが、ラスト2Fで一気に3番手まで上がり、ラスト1Fで前のファルコニアを捉え、逃げ粘るウインカーネリアンにアタマ差まで迫った。

 本馬は新馬戦でラスト2F10秒8-10秒7と加速したように、もともと瞬発力は非凡。それゆえに末脚を生かす競馬をしてきたが、3走間では外枠から位置をある程度とって2着と、大きな進歩を見せた。

 前々走のヴィクトリアMは、11番枠から五分のスタートを切って好位の一角でレースを進めていたが、外から内に切れ込んだソダシの影響で好位列がかなり凝縮し、そこで押し下げられる不利。中団外まで下がって、3~4角でも中団の外目。4角で外から押し上げてきたディヴィーナに蓋をされて動けず、前の進路もない状態。直線序盤で仕掛けを待たされて位置を下げる不利があっての7着敗退。

 前走の安田記念は12番枠から出遅れて後方から、押して挽回を試みたが、後方馬群の中目でスペースがない状態。後方で包まれたまま3~4角を回り、4角でも後方2列目のままスペースも進路もない状態。直線では進路を求めて外へ外へと出されたが、ラスト2F目で前の馬の間を突こうとしたところで、内と外から挟まれて終戦となった。

 本馬は近2走とも本来の能力を出し切れていない。また休養明けは【3・2・0・1】の鉄砲巧者であり、これまで休養明け以外で連対したことがない。今回はスローペースが予想されるが、今の本馬ならある程度前目につけても結果は出せるはず。復活を期待する。
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本日1番 東京9R アイビーS 芝1800m
 ◎ (3)レガレイラ
 〇 (2)レディントン
 ▲ (1)ダノンエアズロック
 △ (5)ゴードンテソーロ
 △ (6)ホウオウプロサンゲ
結論 馬連3-2,1,5,6 (20:20:5:5) 複勝3 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にレガレイラ(-4.0pt)、ダノンエアズロック(-3.0pt)、フユソウビ(-2.3pt)、レディントン(-2.0pt)、ホウオウプロサンゲ(1.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

■有力馬とそのコメント

◎ (3)レガレイラ (新馬戦の評価AA)

 白毛馬カルパのデビュー戦として注目が集まった新馬戦の覇者。本馬の母は新馬戦のラスト2Fで11秒0-11秒0を記録した馬。阪神JFではデビュー2戦目ながら1番人気に支持されるほど素質が高かった馬だ。その後はポイントとなるレースで二冠馬ミッキークイーンとぶつかって結果を残せず、運がない馬だった。新馬戦ではラスト1F11秒0を記録したが、差しだった点で当時やや懸念していた。やはり競馬は先行して勝利してこそ価値が高いと、再認識させてくれた馬でもあった。

 本馬も6番枠から母同様に出遅れ、二の脚もひと息で道中は中団の外を追走。3~4角では好位の外から位置を押し上げるカルパをマークし、4角でその外に出され、ラスト1Fで逃げて直線早めにスパートしたセットアップを捕らえ、1馬身半差でゴールした。

 ラスト2Fは11秒4-11秒5。母ロカのようなド派手な数字ではないが、函館芝の中距離ということを考えればなかなか優秀な数字だ。スタートが悪い点など当てにならない面はあるが、将来は重賞で活躍する馬になると見ている。ここは通過点で本命馬とした。

○ (2)レディントン (新馬戦の評価B)

 6月の阪神芝1600mの覇者、同レースではやや出遅れたが、行きっぷり良く前との差を詰め、先団馬群の直後を追走。その後、外の各馬が内に切ってきたため中団まで下がったが、3~4角の内から4角で外に誘導。ここからという時に前のブルボンクイーンが動けずに下がってきて、かなり外を回ることになってしまった。しかし、直線で追い出されると外からグングン伸び、前を一気に飲み込み、1馬身4/3差で完勝した。

 ラスト2Fは11秒7-12秒0と減速。しかし、自身の上がり3Fタイム34秒6は、この新馬戦の他の出走馬たちと比較するとかなり速い。一見、相当なもののように思えるが、同日の古馬レースと比較すると目立つ数字ではない。やや出走馬の質が低めの新馬戦だったと推測され、実際にその後、芝のレースを勝ち上がったのは3着馬のコートリーバウの1頭のみ。それでも4角で距離ロスを作りながら、直線の外から見せた脚力は光るものがあった。その後の休養中の成長に期待したい。

▲ (1)ダノンエアズロック (新馬戦の評価A)

 半姉に重賞戦線で活躍したプリモシーンがいる良血馬。セレクトセールでは4億9,500万円という超高額で取引され、かなり期待されていたこともあり、新馬戦では単勝オッズ1.4倍の1番人気に支持された。

 レースは2番枠からトップスタートを切って、好ダッシュでハナへ。逃げそうな勢いだったが内から先手を主張してくる馬がいたので、それを行かせて2番手を追走。すっと折り合うセンスの良さを見せた。

 1000m通過は60秒9。この日の馬場、2歳新馬戦ということを考えると、ペースは速い部類だ。逃げた馬はオーバーペースで最後の直線で失速。本馬は2番手から早め先頭に立ち、そのまま押し切る強い内容だった。

 しかし、ラスト2Fは11秒6-12秒0と減速。上がり3Fタイムの35秒2も同日の3歳未勝利クラスの馬たちと比較した場合、高い評価はできない。走破タイムの1分48秒1は馬場状態を考慮すればなかなか良い。レース内容としては、札幌や函館の時計の掛かる馬場の新馬戦を、好タイムで勝った馬たちに似ていると言えるか。

 当欄で何度も書いてきたことだが、こういう勝ち方をした馬で懸念されるのは疲労。本馬はラスト1Fの数字から余裕があったとは思えず、ある程度の疲労は懸念される。ただそのあと休養させたこで疲れが回復し、ここで成長を見せてくる可能性はあるが人気ほど信用できないのも確か。
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本日4番 新潟11R 北陸S 芝1200m
 ◎ (8)イルクオーレ
 ○ (2)サンティーテソーロ
 ▲ (1)オタルエバー
 △ (6)エイシンエイト
 △ (7)シュアーヴアリア
 △ (11)ラキエータ
 △ (12)プレスレスリー
 △ (15)ウィリン
 △ (18)ロードラスター
結論 馬連8-2,1,6,7,11,12,15,18 (10:10:5:5:5:5:5:5) 複勝8 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にオタルエバー(-15.7pt)、サンティーテソーロ(-15.3pt)、イルクオーレ、ブレスレスリー(ともに -14.7pt)、ロードラスター(-14.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (8)イルクオー

 3勝クラスで2着3回1着1回の実力馬。特に今年7月のしらかばSでシュバルツカイザーとハナ差2着だったカンティーユに、1馬身半差まで迫った昨年12月の南総特別が好指数の2着。同レースでは11番枠からまずまずのスタートを切って好位の外を追走し、3~4角の外から位置を押し上げて、4角出口で前2頭の外に出されると、カンティーユとの差は詰められなかったが、ラスト1Fで2番手まで上がり、外から迫るショウナンラスボスをクビ差で振り切り、連対を死守した。

 スタミナが不足する休養明けの前走・セプテンバーSは、11番枠から好スタートを切って先行策。逃げる(2)サンティーテソーロにプレッシャーを掛けて行く、1番人気のフロムダスクをマークする競馬で自身もハイペースに巻き込まれて最後の直線で失速してしまった。

 しかし、今回は前を行く1枠の(1)オタルエバー、サンティーテソーロを見ながらの競馬ができそう。1枠2頭は馬場の悪いところを通らされそうだが、本馬はそれを見ながら馬場の良いところを通せる枠の並びだけに、本馬の巻き返しを期待する。

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本日3番 京都11R オータムリーフS ダ1400m
 ◎ (11)カセノダンサー
 〇 (6)イフティファール
 ▲ (2)ジレトール
 △ (7)エルバリオ
 △ (13)サンライズフレイム
 △ (3)サトノテンペスト
 △ (8)ケイアイロベージ
 △ (4)メイショウダジン
結論 馬連11-6,2,7,13,3,8,4 (10:10:10:10:4:4:2) 複勝11 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にケイアイロベージ(-26.0pt)、サトノテンペスト、エルバリオ(ともに-23.7pt)、イフティファール(-21.3pt)、サンライズフレイム(-21.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (11)カセノダンサー

 昨年10月の2勝クラスでは、大外16番枠から五分のスタートを切って、内から先行する2頭を見ながらじわっと好位の外まで上がり、3~4角の外から前2頭に並びかけて行く競馬。残り300m付近で抜け出すと、そこから突き抜けて4馬身差で圧勝した実績のある馬。

 4走前の3勝クラス・姫路Sでもドンフランキーを撃破して優勝している。当時はドンフランキーが逃げたが激流にはせず、前半3F35秒6-後半3F36秒0とペースが落ち着いた中、同馬に食らいついて行き、最後に追う者の強みでクビ差とらえたものではあるが、ペースが上がらなければ、それくらいは走れるということ。

 ここ2走は激流で、前走のエニフSは前半3F34秒5-後半3F38秒1の超絶ハイペースを外から勝ちに行く競馬で最後に甘くなって6着に敗れた。しかし、今回はダ1400mでありながら、明確な逃げ馬が不在というメンバー構成。おそらく(2)ジレトーレが逃げる可能性が高いが、それならばそこまでペースは上がらないだろう。好位で流れに乗っての復活を期待する。

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