本日の中央競馬は下記の3レースのみの提供となっております。なお、『本日1番』は盛岡12R・南部杯です。
■アフリカンゴールドの逃げが確定のメンバーだが重馬場なら差し有利
京都芝2400mは1角の奥のポケットからスタートするコース。1角までの距離がおおよそ600mあるので、逃げ馬が飛ばして行けばハイペースになるが、京都開催時の直近10年ではハイペースになったことはない。しかし、それだからと言って楽に前から押し切れるコースでもない。
シンプルに距離が長くなるほど、逃げ切りが困難になってくるというのもあるが、3角の下り坂(ラスト4F目)でペースが上がって、レース最速がラスト3F目になるなど、後半の仕掛けが速いレースが多いからだ。
今回はアフリカンゴールドがハナを主張できる組み合わせ。他にハナを主張したい馬もいないので、本馬が逃げてスローペースが濃厚だ。しかし、馬場が重まで悪化したとなると、実走ペースが厳しくなると見ている。実際に馬場が稍重まで悪化した2020年は平均ペースだったが、出遅れて後方からの追走になったキセキが2着に突っ込んで来ていることからも、差し馬が有利になると見て、予想を組み立てた。
本日3番 京都11R 京都大賞典 芝2400m
◎ (8)ヒンドゥタイムズ
〇 (7)プラダリア
▲ (6)ボッケリーニ
△ (1)ブローザホーン
△ (9)ビッグリボン
△ (2)ヴェラアズール
△ (3)マイネルウィルトス
△ (4)ディープボンド
△ (14)アイアンバローズ
結論 馬連8-7,6,1.9,2,3,4,14 (10:10:8:8:4:4:4:2) 馬連8 (50)
■有力馬とその他のコメント
◎ (8)ヒンドゥタイムズ
重馬場で行われた4走前の小倉大賞典で初重賞制覇を達成した馬。同レースでは5走前は6番枠から五分のスタートを切って、そこから軽く促されて中団中目を追走。1~2角で内目に入れて脚を温存し、3~4角の内目から徐々に馬場の良い外目に誘導。4角で前のレッドランメルトを内から交わし、2列目び上がって直線へ。中目からしぶとく伸びるが外のバジオウがしぶとく、残り100mでこれを競り落とす。内からカテドラルが迫って来たが、これをハナ差で制した。
4走前はスタミナが不足する休養明けだったが、しっかり結果を出した辺りにスタミナの豊富さを感じさせる。また、本馬は長期休養明けの昨夏の小倉記念でも2着と好走しているように、鉄砲駆けするタイプである。また休養明けの小倉記念で好走した後で、疲れが残っていた昨年の京都大賞典でも、決め手型の(2)ヴェラアズ―ルに一気に交わされても4着に粘っていたことから、この距離も問題ないはず。
前々走の鳴尾記念は内が残る流れを外々を回るロスが生じ、前走の新潟記念は前が残る流れを、後方からレース進めたために崩れているが、雨に恵まれたここは、本馬の一発に期待したい。
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本日2番 京都9R りんどう賞 芝1400m
◎ (3)セキトバイースト
〇 (9)ルクスノア
▲ (8)バウンシーステップ
△ (1)コートリーバウ
△ (4)キャプテンネキ
△ (2)ベネメレンティ
△ (6)レアリゼアンレーウ
結論 馬連3-9,8,1,4,2,6 (10:10:8:8:7:7) 複勝3 (50)
◎ (3)セキトバイースト (未勝利戦の評価AA)
ルージュスタニングが勝利した、中京芝1600mの新馬戦の2着馬。この新馬戦はラスト2F11秒6-11秒4と優秀で、本馬はその流れのなか、勝ち馬と同じ上がり3F最速タイムで2着まで追い上げてきた。そのレース内容は大きなダメージを残すようなものとは思えず、前走では大きな上昇度が期待された。
レースは4番枠から好スタートを切って、少し掛かるような行きっぷりだったが、内の2頭が前を主張すると、すっと3番手に控える優等生の競馬。そのまま直線で外に出されると、ラスト1F標地点で堂々と先頭に立ち、4馬身差で完勝した。
前走は新馬戦時よりも積極策で、しっかりと勝ち切ったことは評価できる。上がり3Fタイム34秒6は、この週の中京芝1600mとしてはかなり優秀なタイム。指数も1クラス上で通用可能なものとなり、様々な点で高評価できる。よって、今回の本命馬とした。
〇 (9)ルクスノア (新馬戦の評価B)
7月の中京芝1600mの覇者。同レースでは3番枠から好スタートを切って序盤は2番手、外からブルーサンが上がってきたので、そこで控えて位置を下げ、単独3番手を追走。4角では同馬が外に逸走し、その外を走っていたエヴァンスウィートはさらに外に振られ、ポッカリと進路が開いた。直線では逃げ馬を早々に交わして先頭。あとは独走になり、結果2着に3馬身差、3着には5馬身半差をつけてゴールした。
レースを見たあと、かなり高い指数を記録したように感じたが、実際はラスト2F11秒2-12秒0と減速。上がり3Fタイム35秒1は悪くないが、着差ほど高い指数とはならなかった。それでも好位から抜け出したレース内容は良く、高評価すべきかのようにも思えるが、一つ大きな懸念点がある。それは減量騎手騎乗だったことだ。
新馬戦はスローペースの決め手比べになることが多く、他のレース以上に減量騎手の優位性が出やすい。新馬戦を減量騎手で好パフォーマンス勝ちだった馬が意外とその後伸びないことがあるのは、そのためだろう。課題評価は禁物だが、前走の新潟2歳Sも2列目の内から抜け出して、ラスト1Fでははふらふらして他馬に迷惑をかけながらも4着に粘れており、悪い内容ではなかった。素質の高さというよりも、キャリアを積んでの前進に期待する。
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本日4番 東京11R グリーンチャンネルC ダ1600m
◎ (11)ルコルセール
○ (8)ハセドン
▲ (7)スマッシングハーツ
注 (9)オメガギネス
△ (1)ケイアイシェルビー
△ (2)ダンツキャッスル
△ (3)メイショウダジン
△ (14)フォーヴィスム
△ (16)カラフルキューブ
結論 馬連11-8,7,9,1,2,3,14,16 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝11 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にルコルセール(-27.7pt)、オメガギネス(-27.3pt)、ブラックアーメット(-27.0pt)、メイショウダジン(-26.7pt)、ペリエール(-26.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (11)ルコルセール
4走前のOP・名古屋城Sを勝利した馬。4走前は11番枠から好スタートを切って内に切れ込み、2番手の外を追走。4角で逃げ馬に並びかけ、直線序盤で先頭。ラスト1Fでヴァンヤール(後の重賞好走馬)が並びかけると、そこからもうひと伸びして同馬をクビ差で制した。このレースでは3着馬には3馬身差を付けており、本馬は今回の出走馬中でNO.1の好指数を記録。
また、これまでも東京ダ1600mで好走実績多数で、稍重で高速ダートで行われた6走前・神無月Sでも、2番手外でレースを進めてラスト1Fで逃げ馬を交わし、2馬身半差で勝利している。本日の時計の速い東京ダ1600mはベスト条件。近走内容も悪くはないが、さらなる前進に期待する。