中山11R セントライト記念+中山9以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.09.18
中山11R セントライト記念+中山9以降の予想

阪神10R・ロードカナロアMの予想を追加しましたm(__)m。本日はこれにて終了ですm(__)m。

■スローペース率がとても高い

 セントライト記念はスローペース率がとても高い。中山芝2200mは高低差5.3mの最高地点を目指して坂を上り、中盤で坂を下るコース。中盤は向正面の下り坂にあたり、この下り坂を逃げ馬がゆっくりと下ったならばスローペース、逆にペースアップした場合やマクリ馬が出現した場合にはハイペースになるが、セントライト記念は菊花賞TR(前哨戦)ということもあり、マクリ馬がほぼ出現しないからだ。

 このため過去10年でかなりのスローペースが5回。ややスローペースが4回。平均ペースになったのは、唯一、重馬場で行われた2019年のみで、この年だけが5F通過59秒8と60秒を切っている。良馬場ならスローペースと見ていいだろう。ただし、極端なスローペースになったこともなく、行った、行ったが決まったこともないので、その辺も踏まえて予想を組み立てたい。

本日1番 中山11R セントライト記念 芝2200m
 ◎ (5)ドゥラエレーデ
 〇 (14)ソールオリエンス
 ▲ (4)レーベンスティール
 注 (6)シャザーン
 △ (9)アームブランシュ
 △ (12)コスモサガルマータ
 △ (7)7シルトホルン
 △ (13)ウインオーディン
馬連 5-14,4,6,9,12,7,13 (23:10:7:4:3:2:1) 複勝5 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (5)ドゥラエレーデ

 昨秋の東京スポーツ杯2歳Sでは(7)シルトホルンと競り合ってペースを引き上げ、差し、追込馬台頭の流れを演出。同レースは先行馬にはとても厳しい流れだったが、小差の4着に粘った内容は濃く、能力の高さを感じさせた。すると次走のホープフルSでは、11番枠からまずまずのスタートを切って、トップナイフの外2番手を追走。同馬をマークして乗り、4角出口で同馬に並びかけて直線へ。序盤ではトップナイフに3/4ほど出られたが、ラスト1Fでしぶとく粘り込む同馬をハナ差で捉えて優勝した。

 ホープフルSは例年とは異なり、前が楽な展開だったが、例年よりも消耗度が低いレースになったことで、上位馬でもその後、順調にレースを使われ、札幌記念で2着となったトップナイフや(1)キングズレインように、その後の活躍を見せている。

 本馬も芝がベストでありながら、3走前のUAEダービーに出走し、そこで2着に善戦。前々走のダービーではスタート直後の落馬で競走中止してしまったが、前走の宝塚記念は古馬のトップクラスに混じって10着。着順は悪いのだが、ユニコーンライオンのオーバーペースを追い駆けて、先行馬再先着の10着なら悪くない。

 また前走で厳しいペースを経験したことは今回に繋がるはず。振り返ればホープフSを勝利した前走の東京スポーツ杯2歳Sでもオーバーペースの経験が繋がったものであり、それゆえにトップナイフに◎、本馬に▲を打ち、的中させることが出来た。前走で今回と同じ距離を経験していることや、ペースが上がらない舞台設定も好ましく、今回も当時の再現を狙う。

〇 (14)ソールオリエンス

 3戦3勝で皐月賞馬となった馬。皐月賞は外差し馬場で1番枠だったこともあり、好スタートを切ったが、そこからコントロールして最後方付近まで位置を下げ、外へ誘導。道中も最後方に近い位置で外目を追走し、3角手前で外から進出。そのまま追い出されたがそこまで上がって行けず、スピードが乗ったのが4角だったため、大きく外に振られるロスが生じた。しかし、直線ではしぶとく伸びて中団まで上がり、ラスト1Fでグンと伸びて並ぶ間もなく早めに抜け出したタスティエーラを捉え、1馬身1/4差で完勝した。

 前走の日本ダービーは5番枠からまずまずのスタートを切って、そこからコントロールして好位の内目を追走。道中はメタルスピードの後ろ。超絶高速馬場で実質かなりのスローペースだったこともあり、折り合いを強く意識しながら進めていた。

 逃げたパクスオトマニカがリードを広げていたが、3角では誰も捕まえに行かず、本馬も3~4角で好位の中目を軽く促して追走。直線序盤で進路を誘導し、タスティエーラの後ろから進出したが、ここでやや置かれ、ラスト2Fでも地味な伸びだったが、ラスト1Fでしぶとく伸びてタスティエーラに迫り、クビ差の2着となった。

 前走時、スムーズに伸びて来れなかったのは、スローペースを意識して、位置を取りに行ったのもあるが、休養明けの皐月賞で好走した反動が大きい。今回はそこから立て直されての一戦ではあるが、あくまでもこの先を見据えた始動戦。また京成杯時、4角出口で外を狙った歳、逆手前で一気に膨れてセブンマジシャンらに迷惑をかけたことが話題となったが、皐月賞でも逆手前で回って、大きく外に張られており、そこまで改善されたとは言えなかった。素質はとても高い馬ではあるが、中山ではその課題を残す。

▲ (4)レーベンスティール

 新馬戦で○(5)ソールオリエンスとの一騎打ちを演じた馬。同レースではソールオリエンスにクビ差で敗れたが、好位の中目を追走する本馬をソールオリエンス終始外から蓋をする形で追走し、4角で詰まってブレーキ気味。直線序盤でも前が壁でソールオリエンスの作戦勝ちのように見えたが、狭い間を割って抜け出し、内から食らいつくガッツを見せた。

 それで3着馬に5馬身差を付けた点もすごかったが、ラスト2Fは東京芝の中距離新馬戦でついに出てしまったかという数字の11秒0-11秒0。いくら前半5F通過が65秒0の超絶スローペースだったとしても、ラスト1Fで減速せずに11秒0は、超優秀な数字であることは間違いなく、この時点でこの2頭はクラシック級だった。そういう意味でも今回のソールオリエンスとの対決は見ものである。

 スタミナが不足する休養明けで極悪馬場の3走前(1勝クラス)は、道悪の鬼セオにアタマ差で敗れたが、3着馬には5馬身差を付けており、ここでも強さを見せつけられている。また前々走は3番枠からまずまずのスタートから二の脚で先頭に立ってしまう形。外の各馬に行かせたいため、コントロールしてやや掛かり気味になりながら、何とか前にスペースを作って2列目の内を追走。4角出口で開いた最内を突いて直線へ。序盤ですっと反応して早々と先頭。ラスト2Fでそのままリードを広げて3馬身、ラスト1Fでも後続を寄せ付けず、さらに突き放しての5馬身差で圧勝した。本馬はこの時点で重賞通用レベルの指数で勝利している。

 前走のラジオNIKKKEI賞は、14番枠から五分のスタートを切ったが、枠が悪いこともあり、コントロールして中団馬群に突っ込んで行く形。道中で中団馬群の中目で包まれ、3~4角でも当てにしていた前のアイスグリーンが動けず、やや進路に苦労。4角で中団中目を通して、直線序盤で中目のスペースを拾って上がったがまだジリジリ。ラスト1Fでしぶとく粘って4馬身はあった差を1馬身差まで詰めたが、ここでも詰まって急に進路を外に切り替えるロス(斜行に近い形で、4着バルサムノートに不利を与えている)があって、3着が精一杯だった。

 本馬は二の脚が速くて、前に行きたがる面があるので、好位の外々を回らないように控えるという選択は間違っていないと思うが、さすが戸崎騎手というか…進路取りがあまりに雑過ぎた。今回は賞金加算をしたい立場であり、本気で賞金加算を狙ってきているようだが、前走で折り合いを学習させてしまったことで、スムーズに◎(5)ドゥラエレーデの直後を取って行けない可能性もある。

注 (6)シャザーン

 3走前に芝2200mのすみれSを勝利した馬。同レースでは3番枠から出遅れて最後方からの追走。序盤はかなり置かれて単独最後方だったが、レースのテンが遅く、1~2角でさらにペースダウンしたので、そこで徐々に取り付いて、団子状態の最後方を追走。3角で徐々にペースが上がったが、3~4角で中目に誘導して、4角で2列目3頭が横に広がって行く外に誘導して直線へ。序盤で2列目まで上がり、ラスト1Fでグンと伸びて逃げ粘るショウナンバシットを捉えて3/4差で快勝した。

 本馬はその後の皐月賞、日本ダービーでは小差の6着、9着と善戦。まだまだ不安はあるが、両レースとも中団を追走しており、3走前のように置かれなくなって来ているのが好ましい。今回も後ろからのレースになるリスクはあるが、脚力はある馬なので、警戒しておきたい。


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本日3番 中山9R 鋸山特別 ダ1800m
 ◎ (15)ヴィブラツィオーネ
 ○ (5)フランスゴデイナ
 ▲ (12)レイズカイザー
 △ (2)コロンビアテソーロ
 △ (6)サイモンソーラン
 △ (7)インテンスフレイム
 △ (9)ローズピリオド
 △ (14)フィンガークリック
 △ (16)エクストラノート
結論 馬連15-5,12,2,6,7,9,14,16 (12:12:5:5:5:5:5:1) 複勝15 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にインテンスフレイム(-18.7pt)、フランスゴデイナ(-17.7pt)、ヴィブラツィオーネ(-17.3pt)、ヨンク(-15.3pt)、サイモンソーラン(-14.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (15)ヴィブラツィオーネ

 デビューからずっと芝を使われてきた馬だが、3走前に初ダートに起用されると1勝クラスを勝利、続く昇級戦でも3着と好走し、ダート適性の高さを見せた。

 前々走の八王子特別はダートスタートで3番枠から好スタートを切って抜群の行きっぷり。そこから外枠の各馬を行かせて、好位の中目を追走。道中は逃げ馬が飛ばして行く中で、前のソッコータルマカを壁にして逃げ馬から離れた3列目の中目を追走し、3~4角でも同馬を壁にしていたが、直線序盤で同馬が内に進路を切り替えたことで、進路が開く。そこで行きたがったが、ギリギリまで追い出しを我慢させてスパート。しかし、上位2頭の目標となったぶん、最後に差されて3着に敗れたが、負けて強しの好内容だった。

 休養明けの前走・瀬浪温泉特別は、距離が短くなったことやテンが速かったこともあり、行きっぷりが悪く、追走にも苦しみ、本来の能力を出し切れなかった。しかし、今回は坂スタートの中山ダ1800mが舞台。この舞台ならそこまでテンが速くならないし、ひと叩きされたことで、レースの流れにも乗りやすくなるはず。またダートのキャリアの浅い馬だけに、さらなる上昇力も期待できる。
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本日2番 阪神10R ロードカナロアM 芝1600m
 ◎ (2)ジュンブロッサム
 〇 (9)エアアネモイ
 ▲ (6)トゥ-ドジボン
 △ (5)ルクスドヌーウ゛
 △ (8)レゾンドゥスリール
結論 馬連2-9,6,5,8 (15:15:15:5) 複勝2 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にジュンブロッサム(-15.0pt)、 ヴァモスロード(-14.0pt)、トゥードジボン(-10.3pt)、ケルンキングダム、ルクスドヌーヴ(ともに-8.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (2)ジュンブロッサム

 共同通信杯、アーリントンC、神戸新聞杯ともに4着の実績に、2勝クラスでは度連対している実力馬。4走前の阪神芝1600m戦、須磨特別は前半4F48秒3-後半4F45秒3のかなりのスローペースで、人気薄の逃げ馬は逃げ切る展開だったが、これを後方からレースを進めて、最後の直線でしぶとく伸び、ラスト1Fで急追して半馬身差まで迫っている。

 近2走は新潟芝1600mの2勝クラスで、ともに4走前同様にかなりのスローペースだったが、ここでも後方から脚力の違いを見せつけて連続2着。今回もスローペースが濃厚の組み合わせだが、阪神芝1600mで逃げ馬が2頭出走していることから、4走前や近2走よりもペースが上がりそう。近2走とも出遅れている点は気になるが、悪くとも2着には食い込むと見る。

本日4番 阪神11R JRAアニバーサリーS ダ1800m
 ◎ (5)テーオードレフォン
 ○ (10)セラフィックコール
 ▲ (3)ジャスパーグレイト
 注 (9)オーロイプラータ
 △ (4)エルソール
 △ (6)オブジェダート
 △ (7)セレッソ
 △ (16)シェパードボーイ
馬連 5-10,3,9,4,6,7,16 (15:15:10:3:3:3:1) 複勝5 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にジャスパーグレイト(-24.3pt)、プリモスペランツァ(-23.3pt)、オーロイプラータ、セラフィックコール(ともに-23.0pt)、セレッソ(-19.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (5)テーオードレフォン

 前々走の立夏Sで2番枠からまずまずのスタートを切って好位の最内を立ち回り、最後の直線で一旦2番手まで上がって4着に粘るなど、何度も先行して好成績を収めてきた馬。休養明けの前走・ポプラSでは、スタートで躓いて後手を踏み、向正面でレイクリエータ、ソルドラードを追い駆けて、位置を押し上げて行く競馬。捲ったレイクリエータやそれに抵抗した逃げ馬がブービーとビリに敗れているように、タフなダートの札幌で向正面からのスパートはさすがに速すぎた。

 今回は前走で後方からレースをした馬と、距離が長いレースを使われた馬が多く、先行型が手薄の一戦。もっと言えば、(6)オブジェダートはダートスタート時はハナを切れるどころか、先行できたこともなく、実質、逃げ馬不在の一戦。スタートを決めてしまえば、展開に恵まれる可能性が高いと見て、本命馬とした。

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