2023年 ローズS+阪神10R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.09.17
2023年 ローズS+阪神10R以降の予想

阪神12Rの予想を追加しました。本日はこれにて終了ですm(__)m。

■トライアルとしてはペースが速くなりやすい

 ローズSは阪神で行われた直近10年でかなりのスローペース4回、平均ペース4回、ややスローペースが1回。かなりのハイペースになったのは重馬場で行われた13年のみ。良馬場なら速くても平均ペースの範囲内で収まっている。

 実績馬にとっては叩き台の前哨戦は、スローペースになりやすい。しかし、このレースは最初のコーナーまで約665mとたっぷり距離があり、トライアルとしてはペースがそこまで遅くならない部類だ。まして牝馬限定戦はスローペースで上がりの速い決着になるのが定番で、前半のペースが速い競馬を経験している馬はあまり多くない。

 そのためスローペース時の先行馬の勝率100%である一方、平均ペース時は差し、追込馬の勝率100%となっており、少しでもペースが速くなると前が崩れている。しかし、超高速馬場になることが多い舞台らしく、スローペースでも、平均ペースでも上がり3Fタイムが上位の馬が連対していることから、今年もこのタイプを主体にスローペースも、平均ペースも視野に入れて予想を組み立てたい。

本日1番 阪神11R ローズS 芝1800m
 ◎ (5)ブレイディヴェーグ
 ○ (10)マラキナイア
 ▲ (7)ラヴェル
 △ (4)アリスヴェリテ
 △ (11)ココナッツブラウン
 △ (14)コンクシェル
 △ (3)レミージュ
 △ (8)ユリーシャ
結論 馬連5-10,7,4,11,14,3,8 (10:10:8:8:8:3:3) 複勝5 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (5)ブレイディヴェーグ

 2歳8月にデビューしながらも、2度の骨折によりこれまで3戦2勝とキャリアが浅い馬。新馬戦はロードプレイヤーとのマッチレースでアタマ差敗れたが、3着馬には5馬身差を付けた。デビュー2戦目の未勝利戦は出遅れを挽回して好位の外を追走し、ラスト2F標でスパートすると、突き抜けて6馬身差で圧勝。1勝クラスは勝てる指数を記録した。

 古馬との初対戦となった前走の1勝クラスでも8番枠からアオって出遅れたが、行き脚は付いて中団やや後方まで挽回。前にスペースを保って中団の外を追走し、3~4角で馬群が凝縮したところを楽な手応えで上がり、3列目で直線へ。序盤で楽々と前に並びかけ、ラスト2Fでは堂々の先頭。2着に3馬身半差、3着に7馬身もの差を付け、3勝クラス勝ちレベルの指数で完勝した。

 今回は重賞初挑戦で上がり馬の立場となるが、メンバーを見ると重賞ウイナーが2歳重賞を勝ったラヴェルのみということもあり、1番人気に支持されている。これまで全てで出遅れ末脚を生かす競馬で好指数を叩きだしてきた馬だけに、むしろ、スタートを決めて先行したときが怖い。しかし、自分の型の競馬が出来れば有力だろう。また出遅れ癖がある馬で自由に動ける外枠が理想だったが、今回は5番枠。ただ素質の高さを考えると逆らいにくく、今回の本命馬とした。

○ (10)マラキナイア

 昨年6月の新馬戦を勝利しながらも、トライアルで敗退し、クラシックへの出走は叶わなかった。しかし、前々走の1勝クラスは後方の内々からジリジリと差を詰めて勝利。そこから休養明けとなった前走の八ヶ岳特別でも2着とここへ来て地力強化が窺える。

 前走は出遅れた2~3走前から一転して3番枠から好スタートを切り、行きっぷり良く先行。ハナも狙える勢いだったが、外から前を主張する3頭を行かせて4番手を追走。向正面でヴェールランスが捲ってきたので、意識的に控えて3列目の最内を追走していた。

 しかし、3~4角の馬群の凝縮で好位馬群の中目で包まれてしまい、直線では前が壁。進路を求めて外へ外へと誘導されたが、進路を確保したのはラスト1F標手前。そこから追い出されるとバテた馬を交わして上がっていったが2着が精一杯だった。

 本馬はそこまで切れる脚を使える馬ではなく、前走時は仕掛けが遅れたのが明確に不利だった。しかし、スタートが改善され、先行できたことは大きな収穫。今回でハナを切る可能性が高いのは(14)コンクシェルだが、同馬が逃げるとするならば極端ではないスローペース。末脚型の能力値上位馬たちより前で立ち回れば、上位争いに加われると見る。

▲ (7)ラヴェル

 新馬戦は派手に出遅れ、そこから位置取りを最低限リカバリーし、ラスト2Fを11秒7-11秒3で勝利した素質馬。その次走のアルテミスSは最後方から3~4角で後の二冠牝馬リバティアイランドよりも早めに動いて同馬に蓋をし、直線で一気に上がってラスト1F標では2番手。そこからアリスヴェリテを捉え、リバティアイランドの追撃をクビ差で振り切る抜群の末脚を見せた。アリスヴェリテはスローペースで前に行けるとしぶとく、アルテミスSは2歳重賞としてはハイレベルだった。

 その次走の阪神JFは休養明けのアルテミスSで好走した疲れが懸念される一戦。内有利の馬場状態を18番枠から出遅れ、外々から位置を挽回していく苦しい形で11着大敗。その次走の桜花賞でも出遅れ、後方の中団中目を追走していたが、最後の直線序盤では前が完全に壁。中目を捌いて着順を上げはしたが、その後も詰まる場面があり、11着に敗退した。

 本馬はデビュー戦から出遅れ続きだったが、前走のオークスでは1番枠からまずまずのスタートを切って、2列目の最内を追走。3~4角でも最短距離を通りラスト2Fで抜け出し、あわやの場面を作っての4着。最後はさすがに甘くなったが、それまでの競馬ぶりから一転して先行策で善戦した内容は濃く、距離もマイルよりも1800m、2000mとあった方がいいようだ。

 また本馬はこの夏にパンプアップし、恐らくプラス体重で出走してくることが予想される。今回はどの位置でレースをするのか分からないが、本来の末脚を生かす競馬ならチャンスは十分ある。

△ (4)アリスヴェリテ

 デビュー2戦目の野路菊Sでは逃げて3着馬に6馬身差を付け、ファントムシーフ(後の共同通信杯の優勝馬で、皐月賞3着)と2馬身差の2着に善戦。3走前のアルテミスSでも逃げて強豪(7)ラヴェルやリバティアイランドと接戦の3着と好走した馬。その後のチューリップ賞、君子蘭賞は折り合う競馬をしたことで掛かってしまって本来の能力を出し切れなかった。

 しかし、その次走となったスイートピーSでは、5番枠からまずまずのスタートを切って、そこから押して二の脚で勢いに乗せて2番手を追走。3~4角でじわっと差を詰めて、直線で追い出されるとジワジワ伸び、ラスト1Fでは単独先頭。東京芝1800mで前半4F48秒6-後半4F46秒4と明確にペースが遅く、上がり勝負となったために勝ち馬の決め手に屈することになったが、前に行ったことでウヴァロヴァイトと1馬身差の2着に粘った。

 このように本馬はトップクラスが相手だとやや決め手比べで見劣るため、なるべく前でレースを進めたいところ。今回は4番枠と内枠を引き当て、2列目の内で立ち回れればチャンスがありそうだ。

△ (11)ココナッツブラウン

 デビューから上昇一途で、前走の1勝クラスを勝利した馬。前走は2番枠からやや出遅れて行き脚も付かなかったため、そこからコントロールして、中団の内目を追走。道中でやや掛かり気味だったが我慢させ、3角で前のマスキュリンが動いていくのでその後ろから4角で上手く外に出して、3列目付近で直線へ。序盤ですっと伸びて2列目まで上がり、ラスト1Fでそのまま突き抜けて3馬身差で完勝した。

 本馬はゲートも二の脚もあまり速くなく、エンジンの掛かりもやや遅いが、エンジンが掛かれば確実に伸びてくるタイプで、これまで4戦2勝2着2回と成績も安定している。本馬の適性から洋芝で中央場所よりも時計が掛かる北海道を使われたものと推測される。つまり、超高速馬場の阪神芝1800mはあまり向いていないが、今回は11番枠と外目の枠を引いた点は好ましい。◎(5)ブレイディヴェーグをマークして、直線で同馬よりも早めに動ければチャンスがありそうだ。

△ (14)コンクシェル

 ブリンカー着用で前に行く競馬で上昇。前々走の1勝クラスは逃げたことが吉と出て5馬身差で圧勝し、2勝クラス勝ちレベルの指数を記録した。前走の不知火特別(2勝クラス)でも5番枠から好スタートを切り、楽にハナを主張すると、1~2角でもそこまでペースを落とさず、淡々と進めて3角。3~4角で軽く仕掛けて4角でリードを広げ、3馬身半差で直線へ。序盤でさらに差を広げて5馬身差。ラスト1Fでも2着ジュンブルースカイをほぼ寄せ付けず、5馬身差で圧勝した。

 本馬は春の時点では揉まれ弱さを見せていたが、逃げの競馬で本格化。前走の状態を保ち、今回も自分の競馬ができればここでも当然チャンスはある。ただし、前走で自己最高指数を記録した後の一戦となるだけに、前走の状態を保てていない可能性もある。また、鞍上が意志を持ってハナを主張すれば逃げられる組み合わせだが、同型馬レミージュやユリーシャとの兼ね合いも考えて逃げない可能性もあるだけに、そこが不安な材料ではある。

△ (3)レミージュ

 昨年8月の小倉芝1800mの新馬戦では12着に敗退したものの、そのあと休養させて成長を促すと、未勝利戦、エリカ賞を連勝した馬。そのエリカ賞では周囲の期待を超越する13頭立ての11番人気の逃げ切りで、単勝万馬券の特大砲を打ち上げた。

 同レースでは2番枠からまずまずのスタートを切って、そこから押して二の脚でスピードに乗せ、先行争いを制してハナを主張。1~2角では一気にペースを落としたが、向正面で外からフォトンブルーが捲って来たため、それに抵抗して3角手前からペースアップ。3~4角でも緩めず、4角でも各馬の追撃に抵抗して半馬身差で直線へ。序盤でしぶとく踏ん張って後続にリードを広げ、外一気のドクタードリトルの追撃をクビ差で振り切った。

 エリカ賞はラスト5F目(3角)とラスト3F(4角)で最速ラップが刻まれており、スパートのタイミングが速く、前に行く馬にとってはかなり厳しい流れだったことが窺い知れる。本馬は出遅れ癖があるが、スタートを決めて前に行った時はかなりしぶとい馬。警戒しておきたい。

△ (8)ユリーシャ

 デビュー3戦目のエルフィンSでは、桜花賞2着馬コナコーストやフィリーズレビュー覇者シングザットソングを撃破した馬。同レースでは5番枠からまずまずのスタートだったが、促されると楽にハナを取り切って主導権を握る形。3角手前で少し息を入れて後続を引き付け、4角で仕掛けて後続との差を広げて2馬身差で直線へ。序盤で追い出されるとすっと加速して4馬身半差まで差を広げる。ラスト1Fで外からコナコーストやシングザットソングに迫られたが、2馬身半差のセーフティで完勝だった。

 その次走のアーリントンCは、スタミナが不足する休養明けでオーバーペースの大逃げ。エルフィンSは高速馬場を前半3F35秒6で逃げているのに、アーリントンCは道悪でそれよりも速い前半3F34秒1で逃げれば、どう乗っても残れるはずもなく、11着に失速している。

 その次走のNHKマイルCも、道悪で実質オーバーぺースの流れ。差し、追い込み馬が掲示板を独占する流れを、14番枠から先行と勝ちに行く競馬をしたために、14着に失速している。しかし、そこから立て直された前走・長岡Sでは、好スタートを切って2番手を追走し、勝ち馬と0.6秒差(10着)と復調気配を見せていただけに、警戒しておきたい。
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本日2番 阪神10R 仲秋S 芝1600m
 ◎ (5)トランキリテ
 〇 (10)コレペティトール
 ▲ (2)ショウナンアレクサ
 △ (8)セッション
 △ (4)チュウワノキセキ
 △ (6)モズゴールドバレル
 △ (7)ペースセッティング
 △ (15)パーソナルハイ
結論 馬連5-10,2,8,4,6,7,15 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝5 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にショウナンアレクサ(-18.7pt)、ペースセッティング(-16.7pt)、モズゴールドバレル(-16.3pt)、トランキリテ(-15.3pt)、チュウワノキセキ(-15.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (5)トランキリテ

 デビューからずっとダートを使われてきたが、5走前から芝に路線転向。芝2戦目となった4走前の阪神芝1600mの2勝クラスは、4番枠からトップスタートを切ってハナを主張し、マイペースの逃げ。3角手前で外のジャッカルが並びかけ、4角で被せられたが、それでも自分のリズムを守り、直線序盤で先頭を奪い返し、そこから突き抜けて3馬身半差で完勝した。

 本馬が前々走で記録した指数は1クラス上の指数。その後、昇級してからも惜敗続きで大きく崩れていない。また本馬は操作性が高く、控える競馬ができることも魅力。今回は4走前と同様に阪神芝1600mが舞台。レースが緩みなく流れて、展開に恵まれそうな点も好ましく、本命馬とした。
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本日3番 中山11R ラジオ日本賞 ダ1800m
 ◎ (2)パワーブローキング
 〇 (13)ヴァルツァーシャル
 ▲ (4)ハピ
 注 (15)ダノンファスト
 △ (3)ケイアイシェルビー
 △ (9)マリオロード
 △ (16)ゴールドハイアー
 △ (10)ラストマン
結論 馬連2-13,4,15,3,9,16,10 (15:15:10:3:3:3:1) 複勝2 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にウィリアムバローズ(-30.0pt)、ハピ(-29.3pt)、ベストリーガード(-28.0pt)、パワーブローキング(-24.0pt)、ダノンファスト(-22.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (2)パワーブローキング

 今年に入って地力を付け、中山ダ1800mの2勝クラス、3勝クラス(韓国馬事会杯)を連勝した馬。さらに前々走のアンタレスSでも4着と好走した。前々走は大外15番枠からやや出遅れ、枠が悪いので無理なく中団よりやや後方の外目を追走。3角で外からサンライズホープらが動いたが、本馬はワンテンポ仕掛けを待って、中目を通し切って直線へ。序盤で中団のスペースを拾いながら押し上げ、ラスト1Fでも良い脚で前に迫ったが、3着キングスソードから1馬身差の4着だった。

 前々走はプロミストウォリアが逃げて、全く緩みのない流れ。差し、追込馬に有利な展開で、最後の直線でも上手く捌いてはいたが、後方から3~4角で最短距離を通したキングズソードほどスムーズな競馬ではなく、乗り方次第では逆転はあったレース内容だった。

 そこからひと息入れた前走のマリーンCでは、スタートでややバランスを崩し、立て直されてからも進みが悪かったが、一応、5着と格好はつけた。今回は叩かれて上昇、4勝を挙げた得意の中山ダ1800mで能力全開を期待する。
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阪神12R 3歳上2勝クラス ダ1400m
 ◎ (12)ヘンリー
 〇 (10)スマートセプター
 ▲ (5)エンペラーワケア
 △ (11)マホロバ
 △ (6)ワーズワース
 △ (8)エクサープト
 △ (15)ミルトプライム
結論 馬連12-10,5,11,6,8,15 (15:15:10:6:2:2) 複勝12 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にマホロバ(-20.7pt)、ヘンリー(-19.0pt)、アウグスト(-16.7pt)、ミセスバローズ(-15.7pt)、ワーズワース(-15.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (12)ヘンリー

 デビュー4戦目の前々走、ダ1400mの1勝クラスを2勝クラス勝ちの水準を超える指数で勝利した実力馬。前々走は1番枠から五分のスタートだったが、かなり押して好位まで上がり、3~4かくで最短距離を通して、直線序盤では先頭列の後ろを通して外へ。そこから追い出されると一気に突き抜けて、2着に4馬身差、3着、4着馬に7馬身差を付けの圧勝だった。

 前走のユニコーンSは12番枠から外を回りながら勝ちに行く競馬。距離も長く伸びきれなかったが、7着と善戦して能力の高さは見せた。得意距離の今回で巻き返しを期待する。

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