2023年 アイビスSD・クイーンS+札幌8R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.07.30
2023年 アイビスSD・クイーンS+札幌8R以降の予想

本日は下記の10Rで終了となりますm(__)m。

■内と外、分かれたレースが濃厚

 一昨年のアイビスSDで1番枠のバカラクイーンが3着に好走したことから、超高速馬場の開幕週では内と外と分かれたレースが定番化した。今回も1回新潟芝で使用したAコース部分が張り替えられており、近年のように超高速馬場で54秒台半ばの決着が濃厚。

 また昨日土曜日の1勝クラスの直線1000mで、内ラチ寄りを選択した17番人気馬クインズコスモが6着に善戦した経緯からも、今回もロサロッサーナ、オールアットワンス、ロードベイリーフなど、内枠の馬が内を選択してくることが予想される。

 ただ一昨年は春の福島開催が震災の影響で新潟に代替えして行われており、馬場の中~外よりも張り替えられた内側、特に内ラチ沿いが良かったのも確か。昨年と今年は通常開催で外のほうが良好な状態なので、今年も外枠を中心視したい。

本日5番 新潟11R アイビスサマーダッシュ 芝1000m
 ◎ (12)ヤマトコウセイ
 ○ (17)シンシティ
 ▲ (16)ファイアダンサー
 注 (6)ジャングロ
 △ (10)トキメキ
 △ (11)メディーヴァル
 △ (14)スティクス
 △ (18)レジェーロ
 △ (1)スワーヴシャルル
 △ (4)ロサロッサーナ
 △ (9)サトノファビュラス
 △ (13)ヴァガボンド
結論 馬連12-17,16,6,10,11,14,18,1,4,9,13 (10:10:6:4:4:4:4:2:2:2:2) 複勝12 (50)

■有力馬とそのコメント

◎ (12)ヤマトコウセイ

 4走前のフルーツラインC(3勝クラス)では、3歳牝馬ながら2列目の最内を追走し、4角外から逃げ馬に並びかけ、ラスト1Fで先頭から押し切って勝利した快速馬。3走前のカペラSは前半3F32秒2-後半3F36秒7の超絶ハイペースでリメイクの直線一気が決まる展開を、先行してラスト1Fまで粘っていた。

 前々走の北九州短距離Sは最下位18着に敗れているが、馬場の内側が悪化した状態で1番枠から先行。逃げ馬の外を追走していた1番人気のカルネアサーダも9着に失速したように、ペースもかなり速く悪条件が揃いすぎた。

 前走の京都競馬場グランドOP記念は、リニューアル直後の時計の掛かる馬場&強風の中であのドンフランキーやワルツフォーランと3角まで競り合う展開。結果、苦しくなって15着に大敗したが、その勝者ドンフランキーは次走のプロキオンSをオーバーペースで逃げ切り、9着に敗れたワルツフォーランも次走の天保山Sでオーバーペースの2番手から2着と巻き返している。

 つまり、近3走はすべて厳しいペース、展開ばかり。その中で前に行けるスピードは光るものがある。また本馬はデビュー6戦目の初芝となった新潟1000m戦、やぶさ賞で3着したように芝適性もある。

 ドンフランキーもワルツフォーランも京都競馬場グランドOP記念の次走で狙っているが、本馬も最後の出玉のようなもの。前走で厳しい競馬を経験したことが今回の粘りに繋がれば、ここで一変の結果は十分に期待できる。

○ (17)シンシティ

 昨年のアイビスSDの2着馬。同レースでは17番枠から好スタートを切って内ラチ沿いを確保すると、最後まで踏ん張った。最後にビリーバーに捉えられたが、前半2F21秒8-後半2F22秒1のハイペースだったわりに、よく粘っている。

 前走の韋駄天Sは11着大敗も、本馬の12番枠よりも外にテンの速い(14)スティクス、スマイルミュがいて外ラチ沿いを取れなかったが、前に行く快速ぶりは見せている。またスタミナが不足する休養明けで、外ラチ沿いの争奪戦となり、前半2F22秒2-後半2F23秒4のかなりのハイペースになったことが主な敗因だ。

 今回は前走をひと叩きして変わり身が見込める一戦。昨年と同様の17番枠なら、快速ぶりを生かして外ラチ沿いが取れるだろう。昨年同様のレースを期待する。

▲ (16)ファイアダンサー

 前走の韋駄天Sの2着馬。前走は1番枠から出遅れたが、そこから外ラチを目指して追走。後方から外ラチ沿い2目の競馬となったが、ラスト1F進路が開いたところを通して早めに抜け出したメディーヴァルに半馬身差まで迫った。

 前走は内ラチ寄りと外ラチ寄りが競り合い、さらには外枠勢の外ラチ沿いの争奪戦となり、かなりのハイペース。結果的に展開に恵まれてはいるが、最内から外に行くロスを考えればなかなかの内容だった。今回は16番枠と外枠を引き当てた。今回もペースが上がればチャンスがあるだろう。

注 (6)ジャングロ

 昨春のニュージーランドTの覇者。同レースでは6番枠からトップスタートを切って、すっとハナを主張。外のエンペザーに絡まれたが、じわっとペースを引き上げてある程度のリードを奪う。3~4角でややペースを落として、4角からじわっと促して、後続が取りついて来るのを待って直線序盤で仕掛け、ラスト1Fで猛然と伸びてきたマテンロウオリオンとの叩き合いとなったが、これを振り切ってアタマ差で優勝した。

 本馬は芝1200mの中京2歳Sで逃げて、同週に行われた朝日杯FSに出走していれば、上位入線レベルの好指数で、2着ウインマーベルに3馬身半差を付けて圧勝。またその次走のマーガレットSでは、好位の外で折り合い、直線で抜け出して勝利しているように、この距離も、折り合う競馬も問題がない。

 今回は6番枠。正直、枠が良くないが、ここでは実績、実力上位の存在となるので、特注馬とした。今回は内ラチ寄りも狙える枠だが、前に壁を作りたい戸崎騎手なら、外ラチ寄りを狙って差す競馬をする可能性が高い。
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本日5番 札幌11R クイーンS 芝1800m
 ◎ (2)ウインピクシス
 〇 (8)キタウイング
 ▲ (12)ミスニューヨーク
 △ (1)コスタボニータ
 △ (3)ライトクオンタム
 △ (4)ルビーカサブランカ
 △ (9)グランスラムアスク
 △ (10)イズジョーノキセキ
 △ (11)ジネストラ
 △ (13)ビジン
 △ (14)トーセンローリエ
結論 馬連2-8,12,1,3,4,9,10,11,13,14 (5:5:5:5:5:5:5:5:5:5) 複勝2 (50)

■内枠有利の舞台

 札幌はJRA全競馬場の中でもっともコーナーの距離が長いコース。コーナーで外を回ると距離損が大きくなる上に、札幌芝1800mは最初のコーナー(1角)までの距離が185mと極めて短く、外枠の馬はスタートも二の脚も速くないと初角の時点で外を回ることになるため、ロスなく立ち回れる内枠有利なコースとなっている。また、レース当日は開催2週目で内側の芝の状態も良い。

 実際に札幌で行われた直近10年で1~2番枠だった馬は、5勝、2着2回、3着4回と活躍していることから、なるべく内枠の馬を中心視するのが常套手段と言える。

■有力馬とそのコメント

◎ (2)ウインピクシス

 4走前の五色沼特別(2勝クラス)では、13番枠から思い切ってハナを主張し、後続にしっかり差をつけて強い内容で逃げ切り勝ち。するとその次走の壇の浦S(3勝クラス)では、重馬場の小倉芝1800mを2番枠からトップスタートを切ってハナを主張し、緩みないペースで逃げて快勝した。このように自分の形の競馬ができれば強い馬だ。

 次走の中山牝馬Sではその強さが評価され、4番人気に支持されたが8着敗退。大外14番からやや出遅れたが、そこから促して1角までにハナを取り切って主導権を握る競馬。序盤で無理脚を使わせた帳尻合わせのように、1~2角で強烈にペースを落とし、そしてまた競られて慌てて一気にペースを引き上げる酷い乗り方だったこともあり、ラスト1Fで甘くなって8着に失速した。

 また前走の福島牝馬Sは、12番枠から五分のスタートを切って、二の脚の速さで楽にハナを狙えそうだったが、なぜかブレーキで内枠から先頭に立ったストゥーティとハナを譲り合う競馬。道中もブレーキをかけながら2番手を追走。その結果、超絶スローペースとなり、向正面でストーリアらに一気に捲られて蓋をされ、3~4角で馬場の悪化した最内から抵抗する形。直線でも馬場の悪い内を通り、ゴール手前でも進路が狭くなって13着に大敗した。

 今回はさすがに乗り替わりになるだろうと見ていたら、やはり横山武騎手に乗り替わった。松岡騎手自身が逃げたがらない騎手であり、レースメイクが苦手なので、これは鞍上強化である。さらに2番枠を引き当てた今回はハナへ行ける可能性が高い。好走条件が整った今回は期待が高まる。

〇 (8)キタウイング

 デビュー3戦目に新潟2歳Sを優勝し、今年1月のフェアリーSでは11番人気ながら、14番枠から出遅れて後方から3~4角で最内から位置を押し上げ、直線では最内を捌き切って、優勝した馬。地味な印象の馬だが、ここまでに重賞を2勝している実績は現3歳世代牝馬の中では上位のものがある。

 その後はチューリップ賞7着、桜花賞12着、オークス15着と成績が振るわないが、チューリップ賞と桜花賞では出走馬中、リバディアイランドに次ぐ上がり3Fタイム2位の脚で追い込んでおり、光るものを見せている。高確率で出遅れる馬だが、無欲の差しで再度の一発が見込める。

 札幌で行われた直近10年のこのレースでは、逃げ1回、先行4勝、中団3勝、追込2勝と逃げ~中団が圧倒的だが、2着、3着馬は差し、追込の方が圧倒的に活躍している。札幌はコーナーの距離が長く、3~4角で外を回るとロスが大きく、追込馬は届きにくいと言われているが、意外とそうでもない。頭数が少ないレースでは3~4角の外を回っても届いている。

▲ (12)ミスニューヨーク

 一昨年と昨年のターコイズSを2連覇した馬。昨年のターコイズSは13番枠から出遅れて、二の脚も遅く後方に下がって、単独最後方から前にスペースを作って追走した。3~4角でスペースを詰めながら外に誘導し、4角で後方外からじわっと押し上げ、出口でさらに外に出して直線へ。最後まで伸び続けて1馬身1/4差で完勝した。

 当時は1分32秒8と時計は出たが、稍重発表と標準よりは重い馬場状態でかなりのハイペース。展開に恵まれたのは確かだが、レースの上がりがそれなりに掛かり、そこで嵌った時の破壊力がある。今回は休養明けになるが、本馬は昨年のターコイズSが休養明けだったように休養明けは走る馬。ここも期待したい。
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本日3番 札幌8R 3歳上1勝クラス 芝1200m
 ◎ (9)フミサウンド
 ○ (8)シルバーレイズ
 ▲ (1)スピリットワールト゛
 注 (6)トリップトゥムーン
 △ (5)マテンロウプラウド
 △ (7)ワンダーヘイルネス
 △ (10)ツヴァイシュテルネ
 △ (12)デイトンウェイ
結論 馬連9-8,1,6,5,7,10,12 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝9 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にスクルプトーリス(-10.0pt)、ヴェールクレール(-8.7pt)、デイトンウェイ(-7.7pt)、ケイアイクビラ(-6.3pt)、トリップトゥムーン(-6.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (9)フミサウンド

 函館芝1200mの新馬戦では、2番手から最後に逃げ馬を差し切り、3着馬に5馬身差を付けて勝利すると、その次走のダリア賞では2着と好走した素質馬。ダリア賞は5番枠から出遅れて後方からだったが、3角手前からじわっと上がって、3~4角では馬群を捌いて中団まで上がり、最後の直線でやや外に出されると鋭く反応。最後までしっかりと伸びていたが、先に抜け出したミシシッピテソーロに3/4差及ばずの2着。このレースはミシシッピテソーロこそその後がやや不振だが、3着馬ブーケファロスは先週の2勝クラス(郡山特別)を制したように、それなりのレベルにあった。

 前々走のあやめ賞は休養明けで距離が長く、前走は行きっぷりよく先行したが、最後の直線では前が壁で伸びきれなかった。1勝クラスでは明らかに素質上位の3歳馬。この中間はオープン馬を相手に追い切りをしているように体調は上向きなのだろう。ここでの復活を期待する。
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本日2番 新潟8R 3歳上1勝クラス ダ1800m
 ◎ (11)ラップスター
 ○ (2)フライヤートゥルー
 ▲ (10)タカサンフェイス
 △ (4)パスカリ
 △ (13)ドゥラリアル
 △ (5)コンテナジュニア
 △ (15)リュクススティール
結論 馬連11-2,10,4,13,5,15 (3:9:9:9:5:5) 複勝11 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にフライヤートゥルー(-13.3pt)、ヨリノサファイヤ(-10.7pt)、タカサンフェイス(-9.7pt)、ドゥラリアル(-8.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (11)ラップスター

 デビュー3戦目の未勝利戦では、逃げて3着を10馬身引き離して1勝クラス勝利レベルを超える指数を記録した馬。当時の勝ち馬ミスティックロアは次走1勝クラスで後続をバラバラにして2勝クラス勝ちレベルを超える指数で勝利している。

 前走は大外16番枠から積極的に出して行く競馬をしたが、1角で外に張られる不利で能力を出し切れなかった。ここは巻き返しを期待する。
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本日1番 新潟9R 豊栄特別 芝1600m
 ◎ (1)ジュンブロッサム
 ○ (5)フルメタルボディー
 ▲ (11)ミスヨコハマ
 △ (6)チアチアクラシカ
 △ (7)ルミネイト
 △ (8)ベストクィーン
 △ (10)ダノンソフィア
結論 馬連1-5,11,6,7,8,10 (15:15:5:5:5:5) 複勝1 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にジュンブロッサム(-13.0pt)、ロンズデーライト(-12.3pt)、ミシシッピテソーロ(-11.0pt)、アサケエース、ダノンソフィア、ミスヨコハマ(ともに-10.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (1)ジュンブロッサム

 共同通信杯、アーリントンC、神戸新聞杯ともに4着の実績に、2勝クラスでは2度連対している実力馬。前々走の須磨特別は前半4F48秒3-後半4F45秒3のかなりのスローペースで、人気薄の逃げ馬が逃げ切る展開だったが、これを後方からレースを進めて、最後の直線でしぶとく伸び、ラスト1Fで急追して半馬身差まで迫っている。

 また昨夏の出雲崎特別ではレコード勝ちしているように、新潟芝の超高速馬場適性も高い。前走の館山特別は1Fの距離延長&不良馬場で能力を出し切れなかったが、ここは巻き返しが十分に期待できる。問題があるとするならば、58kgのハンデだけだ。
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本日4番 新潟10R 佐渡S 芝1800m
 ◎ (14)トゥデイイズザデイ
 〇 (10)ルージュエクレール
 ▲ (18)アドマイヤハレー
 △ (3)アサヒ
 △ (16)ルドヴィクス
 △ (1)ビキニボーイ
 △ (8)ゴーゴーユタカ
 △ (9)ダノンレガーロ
 △ (13)ロジハービン
 △ (15)エイカイステラ
 △ (17)ノワールドゥジェ
結論 馬連14-10,18,3,16,1,8,9,13,15,17 (18:10:5:5:2:2:2:2:2:2) 複勝14 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にパラレルヴィジョン(-17.7pt)、グランディア、トゥデイイズザデイ(ともに-16.7pt)、ルドヴィクス(-16.0pt)、サンタグラシア、アドマイヤハレー(Tもに-15.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (14)トゥデイイズザデイ

 デビュー当時から期待が高く、3~4走前には1勝クラス、2勝クラスを連勝した馬。3走前はスプリングS当日のタフな馬場で、逃げるラキャラントシスに外からニシノレバンテが競りかけ、さらに3~4角でやや出遅れて中団外からの競馬になったティーガーデンらが向正面で捲って来たために緩みない流れ。10番枠から出遅れて後方で脚をタメていた本馬は展開に恵まれる形での勝利だった。

 しかし、前走の垂水Sでは6番枠(1番が取消になって5番枠)からまずまずのスタートを切って逃げ馬の外2番手を追走。向正面で内から捲られたが、自分のリズムを保って追走し、最後の直線でもしっかり伸び、逃げ馬にアタマ差迫っての2着と、レース内容が良化し、だいぶ力をつけていることを感じさせた。

 ここは逃げ馬不在のメンバー構成。好位で立ち回れる自在性、折り合いの上手さが生かされそうだ。

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