2023年 宝塚記念+阪神9R+メインR以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.06.25
2023年 宝塚記念+阪神9R+メインR以降の予想

阪神9Rn予想を追加しますm(__)m。本日は下記の4レースで終了となります。

■ペースが二極化しやすい

 宝塚記念は過去10年でかなりのハイペース3回、ややハイペース2回。一方、かなりのスローペース2回、ややスローペース3回と極端な結果となっている。これは阪神芝2200mの序盤が下り坂であることや、初角までの距離が長く、前半3Fが速くなることが影響している。

 前半3Fで勢いに乗せてそのままハイペースになることもあるが、そのぶん道中でペースが落ち、スローペースになることもある。つまり、逃げ馬の数や性質、馬場状態の影響を強く受けるということ。

 昨年のようにパンサラッサが同型のタイトルホルダーを意識して、道中もペースを緩めず逃げればかなりのハイペースにもなるし、2014年ヴィルシーナのように同型馬不在を生かし、道中で上手くペースを落とせば、かなりのスローペースにもなるということ。その年はヴィルシーナが8番人気ながら3着に粘った。

 また過去2年は3回阪神2週目の開催で、内でも十分に粘れていたが、今年は3回阪神4週目に戻る。すでに外差しが決まりだしているので、レースがハイペースになれば2020年のような外差し決着になることが予想される。

 今回はユニコーンライオンが一昨年のように、道中で息を入れて逃げられればいいが、当時は1番枠だったのに対して今年は15番枠と外枠。さらに外にドゥラエレーデが入り、12番枠にアスクビクターモアもいる。間違いなくややスローペースだった一昨年よりペースは上がるだろう。ややハイペースになると想定して予想を組み立てたい。

本日1番 阪神11R 宝塚記念 芝2200m
 ◎ (5)イクイノックス
 ○ (12)アスクビクターモア
 ▲ (2)カラテ
 △ (3)ダノンザキッド
 △ (7)プラダリア
 △ (13)ジオグリフ
 △ (14)ブレークアップ
 △ (17)ドゥラエレーデ
結論 馬連5-12,2,3,7,13,14,17 (20:10:7:7:2:2:2) 複勝5 (50)

■有力馬の紹介とそのコメント

◎ (5)イクイノックス

 昨春のクラシック2冠は連続2着に終わったが、秋になって本格化。天皇賞(秋)と有馬記念を連勝した。有馬記念は9番枠から五分のスタートを切って、そこから行きっぷりが良かったが、折り合い重視で中団馬群の外目、エフフォーリアをマークして追走。3~4角で同馬をアオるように馬なりで並びかけ、先頭列で直線を向かえると、すっと抜け出して2馬身半差で完勝した。

 有馬記念当日は馬場の良い外をスムーズに走れたのは確かだが、早めに動いて3角後方2番手の2着ボルドグフーシュに次ぐ、メンバー2位の上がり3Fタイムを記録したのは強いの一言。指数も今回のメンバーで1位のものを記録している。

 一転して前走のドバイシーマクラシックでは、6番枠からまずまずのスタートだったが、逃げ馬不在で押し出されるようにして先頭。2角過ぎから明確にペースを落とし、「捲りたいなら捲れ」というようなスタンスで乗っていたが、そのままレースは動かず。3~4角で徐々に加速して直線序盤で促されると、すっとここで後続をちぎり、そのまま差を広げて3馬身半差で優勝した。

 同レースはかなりのスローペースに持ち込んでの逃げ切りではあるが、最後は鞍上が後ろを振り返って、流していたほどレースぶりに余裕があった。本馬のように逃げて持久力を生かす競馬も、差してトップスピードを生かす競馬も対応できる馬は滅多にいない。

 例えばタイトルホルダーやパンサラッサが逃げて消耗戦に持ち込んだ昨年のような展開なら、スタミナの差で敗れてしまう可能性はあるが、今回はそういう馬はいない。逃げ馬3頭が揃って外枠に入り、内に3~4角の外から早めに動くティープボンドもいるとなると、3~4角で上手く外に出せず包まれてしまう危険性もあるが、普通に走って能力を出し切れば勝ち負けになるだろう。さすがに逆らいにくい。

○ (12)アスクビクターモア

 昨年の菊花賞馬。同レースは14番枠からまずまずのスタートだったが、押してセイウンハーデスから離れた2番手を追走。同馬の大逃げで前半5F58秒7-中盤62秒7-後半5F61秒0の前半からかなり速い流れになったが、この流れを2番手から4角で並ぶ間もなく同馬を交わして堂々の先頭に立ち、そのまま押し切る強い内容だった。

 本馬は超絶高速馬場で緩みないペースで流れたダービーで単独2番手からイクイノックスと2馬身差の3着に善戦したようにスピードもそれなりにある。今年の2戦は大敗したが、前々走の日経賞はスタミナが不足する休養明けで極悪馬場。出遅れて最後方から挽回していく苦しい展開で9着に敗れた。勝ち馬タイトルホルダーに大きく離されており、本調子ではなかったと推測できる。

 しかし、前走の天皇賞(春)はスピード面の復活を見せている。6番枠からやや出遅れたが、それを二の脚で挽回してスタンド前では2列目の外を追走。向正面で2列目の内からタイトルホルダーをマークして乗られていたが、3角で同馬が故障し、下がってまさかのブレーキ。ここで3列目まで位置を下げてしまった。

 前走は前半で厳しい流れを先行して位置を取りながらも、3~4角の勝負所で位置が下がってしまい惨敗。しかも、本馬は3~4角の外から動いて行くディープボンドのようなタイプだけに、前走の不利は致命的だった。しかし、前走で不完全燃焼だっただけに、疲れが残らず、この中間は強めに追われながらも元気一杯。本馬はディープボンドよりも楽に前の位置が取れる優位性があり、ここは一発を警戒したい。

▲ (2)カラテ

 今年の新潟大賞典をGⅠ通用レベルの指数で優勝した馬。同レースは2番枠から五分のスタートを切って、そこから楽に先行したが、外のセイウンハーデスが大逃げ体勢だったため、好位の内目に収めて追走。3~4角でも我慢させ、3列目の内で直線へ。序盤で馬場の悪い最内から徐々に中目に誘導しながら2番手に上がり、ラスト2Fで追い出されると粘り込みを図るセイウンハーデスとの一騎打ちとなり、それを3/4差で制した。

 当時は極悪馬場で3角5番手以内馬4頭が11着以下に崩れたなか、5番手から優勝したのが本馬であり、3着には8馬身差以上を付けている。つまり、セイウンハーデスと本馬の持久力が優っていたということ。本馬は長らく追走が忙しい芝1600mを使われ、能力の高さで東京新聞杯を制したこともあったが、中距離を使われてスムーズにレースの流れに乗れるようになり、上昇した。

 不良馬場で高指数を記録したことで、道悪巧者でパワー型のイメージが強く残るが、マイル重賞でも通用していたようにそれなりにスピードはある。前走は9着に敗れたが、道悪で好走した疲れがあったのだろう。マリアエレーナをマークしてレースを進めていたが、直線で同馬が伸びず、十分な進路が作れずにまごつく不利もあり敗れた。しかし、勝ち馬との着差は0.5秒差と大きく負けておらず、ここでの巻き返しが期待できる。

△ (3)ダノンザキッド

 今春の大阪杯の3着馬。同レースでは13番枠からやや出遅れたが、そこから促して好位の外を追走。ジャックドールの逃げで道中も緩みなく流れていたが、2列目に近い4番手の外で3角へ。3~4角でもペースが緩まなかったが、2頭分外を回るロスを作りながらジャックドールを追い駆け、2番手に上がって直線へ。そこからしぶとく伸び続け、ラスト1Fでも踏ん張ってくらいついたが、最後はスターズオンアースに捉えられ、ハナ+クビ差の惜敗だった。

 本馬はデビューから3連勝目でホープフルSを優勝した中距離馬のはずだったが、皐月賞で15着に大敗したばかりに、安田厩舎所属ということもあり、マイル路線を使われるようになった。しかし、その皐月賞は休養明けの弥生賞で好走した後の一戦で、状態をピークに持ってこれなかった上に、向正面から3角途中までしつこく、しつこく外からアサマノイタズラにぶつけられる不利があり、それによる消耗も大きかったと考えている。

 当然、マイルでは追走に忙しい競馬。能力の高さでマイルCSで2着に善戦するなどの実績もあるが、終いが甘くなって勝ち切れなかったのは追っつけ気味の追走で体力を使っていたからだろう。本馬は昨秋の香港Cでも2着の実績があるように、芝2000mくらいがベスト。大阪杯で終始2頭分外を回るロスを作りながらジャックドールを追い駆け、差のない競馬をしていることから、もっと距離があってもいいかもしれないと見ている。前走のクイーンエリザベス2世Cは休養明け好走の反動で5着に敗れたが、ここでの巻き返しを期待する。

△ (7)プラダリア

 昨年のクラシックでは日本ダービー5着、菊花賞7着とGⅠの壁にぶつかったが、今年に入って日経新春杯で大接戦の3着、京都記念で3着と成長力を見せた馬。今年の京都記念は今回と同じ阪神芝2200mが舞台で、ユニコーンライオンが1角までぶっ飛ばして逃げ、そこから息を入れていた。序文で阪神芝2200mはペースが二極化しやすいことをお伝えしたが、このレースは珍しく平均ペースで流れた。

 本馬は8番枠から五分のスタートを切って、前半は中団の外目を追走していたが、向正面で中団から2列目の外まで上がって行く形。これは鞍上がトップスピード比べの形だとドウデュースには叶わないと判断し、先に動いて一発を狙った騎乗だったと推測されるが、直線序盤で一気にドウデュースに交わされてしまう結果。ラスト1Fで中目から捌いてきたマテンロウレオにもクビ差捉えられての3着だった。

 個人的に本馬が早めに動いた次点で、「もう終わった」と思ったが、意外と頑張れており、京都記念のように勝ちに行かなければ、相手強化のここでも3着くらいはあると見ている。前走の目黒記念は5着に敗れたが、超絶スローペースをやや出遅れて外のディアスティマにすぐに進路をカットされ、いったん位置を下げて好位の直後の中目と序盤の入り方が悪く、位置も後ろ過ぎたもの。3~4角で外目を回るロスもあって本来の能力を出し切れていないだけに、ここは巻き返して来ると見る。

△ (13)ジオグリフ

 昨春の皐月賞では、本格化前の(5)イクイノックスを撃破して優勝した馬。同レースでは14番枠から五分のスタートを切って、そこからコントロールして好位の外目を追走。1角で前にスペースを作って、ビーアストニッシドの後ろで折り合い重視で乗られていたが、2角で折り合い欠いたイクイノックスが上がってくると、それを行かせ、同馬を目標に動いて行く形。3~4角で同馬の後ろから外に誘導して直線へ。そこからイクイノックスに食らいついて行き、最後に競り落としてクビ差で勝利した。

 本馬はその後、「デビュー前から喉鳴りだった」と突然、報道がされたが、競走馬の大半は度合が違うだけで喉鳴り持ちであり、日本ダービーに向けて調子が上がっていなかったから布石を打っただけのこと。実際にその後はスランプだったが、前々走のサウジCでオーバーペースで逃げるパンサラッサを追い掛けるようにして2番手追走し、4着と粘れているだけに、調子を取り戻していると考えてもいいだろう。

 むしろ、休養明け&初ダートの前々走でいきなり好走した辺りに芝よりもダートでこその資質を感じるが、芝でも実績がある以上、ここは警戒しておきたい。前走のドバイワールドCは休養明けでタフなレースを好走した反動で、11着に大敗したが、そこから立て直されての今回は巻き返しが期待できる。

△ (14)ブレークアップ

 昨秋のアルゼンチン共和国杯で初重賞制覇を達成した馬。同レースでは7番枠から五分のスタートだったが、二の脚が速く、すっと2番手。外からじわっと上がって来るアフリカンゴールドにも行かせて、最終的には逃げるキングオブドラゴンから離れた3番手でレースを進めた。レースはキングオブドラゴンの単騎逃げだったが、3~4角でアフリカンゴールドとともに同馬との差を詰めて直線へ。

 序盤でキングオブドラゴンが内ラチに激突するアクシデントがあったが、それをやり過ごしてから追い出されると、すっと先頭列に上がり、そこから後続を離して1馬身1/4差で完勝した。このレースはかなりのスローペースで良い位置が取れたこと、終始コーナーの最内をロスなく立ち回れていることが好走要因ではあるが、今年に入ってからの2走も崩れずに走れている。

 特に前々走の阪神大賞典は超絶スローペースで前有利の流れだったが、7番枠からまずまずのスタートを切って、先頭を窺う位置にいながらも、外から被されれて好位の中目と位置取りが悪くなってしまった。向正面で上手くスペースを作り、3~4角で外からボルドグフーシュやディープボンドらが仕掛けて行くのを待って、上手く好位の内を上手く立ち回って最後の貯金を作っていたが、後の天皇賞(春)の覇者(9)ジャスティンパレスと1馬身3/4差なら上々。そのジャスティンパレスは天皇賞(春)を大目標とし、今回はそのおつりで走ることになるので、ここは警戒しておきたい。

△ (17)ドゥラエレーデ

 デビュー2戦目の札幌芝1800mの新馬戦ではドゥーラには1馬身3/4差敗れたものの、時計の掛かる馬場で逃げて3着馬に5馬身差を付けた内容は、十分に褒められるものだった。本馬はその次走でダートの未勝利戦を勝ち、その次走の東京スポーツ杯2歳Sではシルトホルンと競り合ってペースを引き上げ、差し、追込馬台頭の流れを演出。同レースは先行馬にはとても厳しい流れだったが、小差の4着に粘った内容は濃く、能力の高さを感じさせた。

 すると次走のホープフルSでは、11番枠からまずまずのスタートを切って、トップナイフの外2番手を追走。同馬をマークして乗り、4角出口で同馬に並びかけて直線へ。序盤ではトップナイフに3/4ほど出られたが、ラスト1Fでしぶとく粘り込む同馬をハナ差捉えて優勝した。ホープフルSは前有利の展開に恵まれた面があったが、今回も恵まれない可能性もないわけではない。

 本馬は前々走でUAEダービーに出走し、そこで2着に善戦。芝の方が成績が良い馬だが、負けて強しの内容で好調ぶりをアピールしている。前走の日本ダービーはスタート後に大きく躓いて落馬。すぐに競走中止となっただけに度外視していいだろう。厳しいダート競馬の経験は、今回の粘りに繋がることが大きく、今回は相手が一気に強化されるが、成長力で通用の可能性も視野に入れておきたい。

推定2番人気 (9)ジャスティンパレス

 前走の天皇賞(春)で悲願のGI制覇を達成した馬。前走は1番から五分のスタートだったが、最内枠を生かして上手く好位を狙い、最終的には好位直後の最内を追走。スタンド前で中目に誘導、向正面ではディープボンドをマークし、3角から同馬を追い駆けてじわっと進出して2列目の外で直線へ。直線序盤ですっと伸びて早めに抜け出したディープボンドを交わしてどんどんリードを広げ、2馬身半差で完勝した。

 逃げたタイトルホルダーの故障の影響で3角手前から大きくペースが緩んでおり、そこを外から上手く押し上げたことが功を奏した面はある。しかし、本馬が前走で記録した指数はイクイノックスの有馬記念に次ぐNO.2のもの。意外と高い指数で決着している。また、昨年の有馬記念ではイクイノックスと1.1秒差の7着に敗れているが、外差し馬場を好位の最内を追走と、馬場が悪化した内から勝ちにいったことが裏目に出た結果である。

 ただし、超一戦級が集うGⅠで連続好走するのは難しいもの。天皇賞(春)を目標に仕上げ、そこで好走すれば今回は余力で走ることになるからだ。昨年のタイトルホルダーは天皇賞(春)と宝塚記念を連勝しているが、着差は7馬身差の圧勝から2馬身差まで縮まっているように、指数を6pt(=0.6秒差)ダウンさせている。

 またキタサンブラックは生涯2度、馬券圏外に敗れているが、そのうちの一回が2017年の天皇賞(春)1着からの臨戦だったこのレース(9着)だ。また2016年も同じ臨戦で3着に敗れている。2013年天皇賞(春)の覇者フェノーメノはこのレースで4着、2012年天皇賞(春)の覇者ビートブラックは9着と、大半の天皇賞(春)優勝馬がこのレースで敗れている。そこを考えると本馬は狙いにくい。
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本日4番 阪神9R 舞子特別 芝1400m
 ◎ (4)イティネラートル
 ○ (8)テーオーダビンチ
 ▲ (12)チャーミングアクト
 △ (3)サトノペルセウス
 △ (5)スカイロケット
 △ (6)ウルトラソニック
結論 馬連4-8,12,3,5,6 (20:10:10:5:5) 複勝4 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にテーオーダヴィンチ(-14.7pt)、ワンダーカタリナ(-12.7pt)、サトノペルセウス、ウルトラソニック(ともに-11.7pt)、プレジールミノル(-10.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (4)イティネラートル

 4走前にりんどう賞を逃げ切り、デビューから4戦2勝の成績となった素質馬。前々走のフィリーズレビューでは1番枠からまずまずのスタートっを切って、押しての先行争いに加わって行ったが、外の各馬が雁行状態で内に切れ込んで来たので、一列下げて好位の最内を追走。3~4角で前が下がって来たために進路を作るのにやや苦労をしていたが、直線序盤で外のシングザットソングの後ろから同馬について行く形。しかし、同馬との差は詰められず、最後まで伸びずバテすの5着だった。

 本馬はもともと前に行って持久力を生かしてこその馬。前々走は前半で位置を下げ、最後の直線でも仕掛けが遅れたことが主な敗因だ。スムーズなレースならば、もっと勝ち馬シングザットソングとの差を詰めていた可能性が高い。前走の橘Sは不良馬場を2列目の最内2番手と勝ちに行く競馬で実質オーバーペース。最後は馬場の悪い内を通っていたが、それでも勝ち馬と0.4秒差の6着と大きく崩れなかった。りんどう賞を勝利し、フィリーズレビューでも善戦した得意の阪神芝1400mで巻き返しを期待する。
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本日2番 函館11R 大沼S ダ1700m
 ◎ (10)ペプチドナイル
 〇 (2)ブラッティーキッド
 ▲ (12)アドマイヤルプス
 注 (3)ハセドン
 △ (1)ダノンファスト
 △ (4)ディアセオリー
 △ (5)セキフウ
 △ (6)オディロン
 △ (13)キタノリューオー
結論 馬連10-2,12,3,1,4,5,6,13 (15:12:10:3:3:3:3:1) 複勝10 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にハセドン(-29.3pt)、アドマイヤルプス(-27.0pt)、ダノンファスト、メイショウユズルハ(ともに-26.0pt)、ボイラーハウス(-24.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (10)ペプチドナイル

 4走前の赤富士S(3勝クラス)では、6番枠から好スタート&好ダッシュでハナへ行くかの勢いだったが、内からかなり押してハナを主張するショウナンアーチに行かせて、2番手外をピッタリと折り合って追走。ショウナンアーチには競り掛けず、マイペースで行かせて残り300m辺りで追い出されると、そこから後続を引き離して3馬身差で完勝した。

 4走前は当時の出走馬に対して別格の内容でオープン通用を感じさせる勝利だった。前走のブリリアントSは、4番枠から好スタートを切って逃げたが、外からマリオロードに競られて火か着いたかのように緩みないペースで逃げ、自ら追い込み馬台頭の流れを作ってしまった。前走時は初めてのブリンカー着用だったが、その効果があり過ぎたのだろう。それでも残り300mくらいまでは先頭と良く粘っていた。

 陣営はこの中間「ダ1700mのここを見越して前走でブリンカーを着用した」とコメントしており、実際に前走でテンから出して行かせたことで 1700mの流れにもスムーズに乗れるはず。また息が上手く入れられない厳しいペースになったことで、今回は持久力強化も見込める。意外と人気にはなったが、ここは最有力だ。
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本日3番 東京11R パラダイスS 芝1400m
 ◎ (5)オールパルフェ
 ○ (9)サーマルウインド
 ▲ (11)ストーンリッジ
 注 (2)ビューティフルデイ
 △ (4)カイザーミノル
 △ (6)ホウオウノーサイド
 △ (13)メイショウチタン
 △ (1)コムストックロード
 △ (8)モントライゼ
 △ (10)サトノラムセス
結論 馬連5-9,11,2,4,6,13,1,8,10 (12:10:7:5:5:5:2:2:2) 複勝5 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にサーマルウインド(-20.0pt)、ビューティフルデイ(-18.7pt)、テンハッピーローズ(-18.0pt)、カイザーミノル、ストーンリッジ(ともに-17.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (5)オールパルフェ

 デビュー3戦目のデイリー杯2歳Sの覇者。同レースでは大外10番枠から五分のスタートを切って、二の脚でハナを主張し、上手くペースをコントロールしての逃げ。3~4角からじわじわペースを引き上げ、直線序盤で追い出されると後続との差を一気に3馬身差ほど広げ、ラスト1Fで外から一気に迫るダノンタッチダウンを振り切って半馬身で完勝した。

 その次走の朝日杯FFSは前日の雨の影響で時計が掛かる馬場状態の中、外からグラニットが競ってきたために、前半4F45秒7のオーバーペースの逃げ。ラスト100mくらいまで先頭の見せ場は作れていたが、最後苦しくなって5着に敗れた。

 前々走のスプリングSはスタミナが不足する休養明けで1Fの距離延長。さらに馬場がタフで前半4F47秒3-後半4F49秒5の激流となった。本馬は11番枠だったために先行争いの激化で内に入れられず、1角では外、そこから位置を下げて2角で内に入れて4番手を追走。前3頭からやや離れた位置でレースを進めていたが、その位置でも十分に苦しく、最後の直線でジリジリ後退して6着に敗れた。

 また前走のNHKマイルCは休養明けで、道悪で好走したために上位のベラジオオペラやホウオウビスケッツ等と同様に、強くダメージが残った面もあるが、ここでも雨の影響で馬場が渋った中で序盤でややハイペースの2番手と勝ちに行く競馬をしたことも16着に大敗した理由だ。序盤で自ら逃げ馬に競り掛けて行った時点で、敗戦が確定したようなレースぶりだった。

 今回は前走時よりも相手が強いが、ここはメイショウチタンなど同型馬がいるにはいるが、芝1400m戦としては後半型の馬が揃った印象を受ける。東京芝はまだ超高速馬場と言える状態。それならばハンデ54Kgを生かして、前に行っての粘り込みが期待できる。

○ (9)サーマルウインド

 前走の春興S(3勝クラス)を、オープンでも通用する指数で勝利した馬。前走は日経賞当日の極悪馬場。スタミナが不足する休養明けながら2番枠からトップスタートを切って、そこからじわっとハナを主張し、緩みないペースで逃げ4馬身差の圧勝だった。

 今回はそこから疲れを取っての一戦。近走よりも距離は短くなるが、本馬は東京芝1400mの未勝利戦を差し切り勝ちした実績がある。またマイル戦で先行できるスピードがあればこの距離でもレースの流れに乗れると見て、対抗評価とした。

▲ (11)ストーンリッジ

 前々走の北九州短距離Sの3着馬。前々走は17番枠からトップスタート切ったが、内の馬がハナ争いを展開してテンが速くなったため、自然と位置が下がり、中団の外目を追走。最後の直線でしぶとく伸び続けてハナ+アタマ差の3着に好走した。

 本馬は3走前より芝1200mを使われるようになり、幅広い展開に対応できるようになった。現在の東京芝は内と前が有利なだけに、今回の枠だと中団の外からロスを作る危険性もあるが、上手く先行できればチャンスがありそうだ。
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