小倉記念の予想を追加しましたm(__)m。自信度は後ほど掲載いたします。
本日4番 小倉11R 小倉記念 芝2000m
◎ (7)ピースオブエイト
〇 (5)ダブルシャープ
▲ (6)タガノディアマンテ
注 (4)ジェラルディーナ
△ (1)アーデントリー
△ (9)シフルマン
△ (10)カデナ
△ (14)カテドラル
■差し、追い込み馬が有利の舞台も、スローペースも視野に…
昨年同様に異例の4回小倉の開幕週で行われる小倉記念。昨年は3回小倉から3週間ぶりの開催でしたが、今年は2週間ぶりの開催。昨年は小倉記念の週の木曜から土曜まで記録的な雨が降り、小倉記念当日は重馬場からスタートしたものの、一気に馬場が回復して10Rの博多S(芝2000m)ではべレヌスのどスローの逃げ切りが決まりました。そして小倉記念はそれを受けてペースアップし、モズナガレボシの追い込みが決まるというストーリーでした。
今年は一転して雨が降らず、3回小倉最終日からさらに高速化し、超高速馬場で行われます。3回小倉最終日は中京記念のベレヌスを始め、5鞍も逃げ切りが決まったように、内が悪くないまま2週間開けているので、内からでも十分伸びて来れます。
小倉記念が行われる小倉芝2000m戦は、最初のコーナーまでの距離が約472mと長いので、スローペースにもハイペースにもなることがある舞台。ただ最後の直線は約293mと短いため、後続馬が向正面から動いてくることで、上級条件ほど緩みないペースが生まれ、差し、追い込みが決まりやすい傾向。
しかし、今回は逃げたい馬は多数いても、ハイペースに持ち込みたい馬は不在。また、超高速馬場の小倉なら、ある程度飛ばして行っても容易にバテないだけに、今回はスローペースも視野に入れて予想を組み立てたいです。
■有力馬の紹介
◎ (7)ピースオブエイト
昨年7月の新馬戦では6番枠から出遅れたものの、二の脚で挽回して好位に付け、ラスト2F11秒6-11秒2とゴールに向けて強烈に加速しながら勝利した素質馬。このレースの上位3頭はみな強く、その時点の関西圏の新馬戦ではNO.1と評価しました。
本馬は昨夏の新馬戦を勝利したあと休養に入り、復帰したのは今年3月のアルメリア賞。新馬戦で見せた素質の高さをどの程度見せてくれるか期待していましたが、いきなり重賞通用レベルの好指数を記録し勝利しました。
さらに驚かされたのは毎日杯。休養明けでいきなり重賞通用レベルの指数で走れば、並の馬なら疲れが残り2走ボケという結果になりやすいもの。ところが本馬はあっさり毎日杯も優勝しました。ただでさえ毎日杯当日はタフな馬場状態で、前に行っては厳しい馬場でした。
4番枠からハナを奪った時点で、「これは厳しいレースになった」と見ていましたが、最後の直線では二枚腰の粘りを見せて優勝。実質厳しいペースを粘り切ったことは、着差以上に高く評価できます。また新馬戦から瞬発力比べのレースしか経験していない状況で、いきなりタフな競馬に対応したことも驚きでした。
前走の日本ダービーは、デシエルトが掛かって行ってしまって淡々と逃げたことで、前に厳しい流れ。本馬は2000mすら未経験の身で、5番枠から好発を切ってハナ争いに加わる形から、控えての先行策。控えたことで折り合いも欠いてしまい、18着に大敗してしまいました。
今回は前走から立て直されての一戦。新馬戦では出遅れた本馬ですが、近走はスタートが上手くなっているし、距離2000mがベストかはともかく、前走から距離が短くなるのもいいでしょう。これまでのキャリアが4戦と浅いだけにさらなる成長も見込め、前走の大敗によりハンデも53kgと恵まれたとなれば、ここは期待したくなります。
〇 (5)ダブルシャープ
4走前にオープンの関門橋Sを勝利した馬。4走前は(9)シフルマンが外枠からじわっと先手を取って、前半5F62秒2-後半5F57秒8の超絶スローペース。本馬は4番枠から好発を切ったものの、二の脚が遅く、後方に下がってしまいました。そこから各馬が避ける内を1~2角で押し上げて2列目を取り、前にスペースを作って3列目の好位を追走。4角出口でも最内から押し切りを図るシフルマンの直後から抜け出し、そこから後続をどんどん引き離し、ラスト1Fでシフルマンを捕らえてゴールイン。このレースでは2着シフルマンとクビ差ながら、3着以下には5馬身差以上つけての完勝でした。
本馬は4走前同様にシフルマンが前半5F62秒1-後半5F58秒4の超スローペースに持ち込んだ前々走の都大路Sでも2着に好走しているように、出遅れや二の脚の遅さが目立つ一方、道中でペースが緩んだタイミングで動いて位置を挽回できる点が長所。今回もレースが緩みなく流れない限りはチャンスがあるでしょう。また休養明けの前走でマイル戦の中京記念を使ったことで、二の脚の遅さが幾らかでも改善される可能性があり、距離ベストのここは対抗評価としました。
▲ (6)タガノディアマンテ
ステイヤーズSを逃げ切り勝ちしていることからステイヤーのイメージが強いですが、前々走の京都記念で2着と好走しているように、芝2000mの重賞でも通用する実力がある馬。前々走は稍重でも結果的に高速馬場でしたが、1番枠から好発を切って、2番枠の(2)マリアエレーナに行かせて3列目を確保。アフリカンゴールドが前半5F61秒7-後半5F57秒5の超スローペースでレースメイクするとことを、最短距離を立ち回っての2着でした。
前走の天皇賞(春)は、タイトルボルダーが強気のレースメイクで消耗戦に持ち込んだなか、15番枠から五分のスタートを切って、3番手の外からレースを進めたために17着に失速しました。スタミナが不足する休養明けで一気の距離延長で消耗戦、さらに向正面で折り合いもついていなかったとなれば、大敗しても仕方なかったと言えるでしょう。今回はそこから立て直されての一戦。おそらく長距離よりも中距離向きだと推測されるため、ここは3番手評価としました。
注 (4)ジェラルディーナ
昨夏から3連勝で一気にオープン入りを達成した馬。5走前の3勝クラス・西宮Sは出遅れて促しても前に行けそうもなく、後方馬群の外目から、前にショウリュウハルを置きながらの競馬。3角から前との差を詰めながら、中団の外で最後の直線へ。序盤で追われてジリジリと徐々に伸び始めて、ラスト1Fで内から一緒に上がってきたイズジョーノキセキ(次走エリザベス女王杯5着)との差を広げて1馬身3/4差で完勝。本馬はこの時点で重賞通用級の指数を記録しました。
4走前のチャレンジCは、1番枠で外の各馬を前に入れて中団内々で脚を温存する形。しかし、前半5F62秒9-58秒1の極端なスローペースラスト4Fからペースアップした中で、3~4角で包まれて仕掛けが遅れてしまって、前々走からやや指数を下げる形で4着。
3走前の京都記念も前半5F61秒7-後半5F57秒5と極端なスローペースでしたが、ここでは9番枠から五分のスタートを切って、ここではある程度、前の位置を取れそうな手応えでしたが、コントロールして中団の外。掛かり気味でも行かせずに折り合い重視の競馬でサンレイポケットよりも後ろの競馬。
このため3~4角で外を回ったサンレイポケットよりも2頭分ほど外を回る最悪な競馬で、最後の直線序盤では一旦サンレイポケットより前に出たものの、坂の下りで勢いをつけたサンレイポケットにアタマ差出られて4着。もう少し前の位置を取るか、ペースが上がっていればもっと上位には来られていたというレース内容でした。
前々走の阪神牝馬Sは休養明けの3走前で好走した反動、そして距離が短かったこともあり、出遅れて単独最後方から追走に苦労する形で6着凡退。これはさすがに度外視できるでしょう。同馬は芝2000m前後を得意としている馬だけに、本来は前走の鳴尾記念2着時くらい走れて当然の馬。今回の福永騎手は鞍上で、あまりに折り合い重視の競馬をされると厄介ですが、本場の実力を考えると要注意でしょう。
結論 馬連7-5,6,4,1,9,10,14 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝7 (50)
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本日2番 新潟11R 関屋記念 芝1600m
◎ (7)スカイグルーヴ
〇 (12)ウインカーネリアン
▲ (4)ザダル
注 (8)ダノンザキッド
△ (5)リアアメリア
△ (9)エンデュミオン
△ (11)ディヴィーナ
■スローペースにもハイペースにもなる舞台
関屋記念が行われる新潟芝1600mは、Uターンコースで最初の3角までの距離が約550mと長いため、2015年1着のレッドアリオンのようなテンが遅い逃げ馬でも、強い意志を見せれば逃げられるのが特徴。そういった馬が逃げればスローペースにもなるし、テンの速い馬が序盤から競り合えばハイペースにもなります。ただ関屋記念はかなりの高速馬場で行われるため、1分31秒台後半~1分32秒台の決着でも、ペースが速くないことが多いもの。
しかし、馬場の傷みが激しく、夏の新潟としては珍しいほど時計の掛かる馬場で行われた2020年の関屋記念では、逃げ馬トロワゼトワルが例年の高速馬場のように、緩みないペースで逃げたこともあり、サトノアーサーが大外一気の追い込みを決めたこともありました。
今年は前走の函館記念をオーバーペースで逃げて11着に失速したレッドライデンが2列目を狙うとのこと。また、先行馬のダノンザキッドも滅多なことでは逃げない宣言をしている川田騎手が鞍上だけに、ウインカーネリアン辺りがマイペースで逃げてペースが落ち着く可能性が高いもの。しかし、ひと雨降って時計が掛かると、2020年のように実質ハイペースとなり、前が崩れてしまう可能性もありそうだ。本日は朝の時点で重馬場発表だけに、追い込み馬も警戒しておきたい。
■有力馬の紹介
◎ (7)スカイグルーヴ
2019年秋の東京芝2000mの新馬戦を逃げて5馬身差で圧勝し、高指数を記録した馬。ラスト2Fは11秒2-11秒1。自らレースを作って最後まで減速せず、5馬身差の圧勝という驚きの走りでクラシックでの活躍は当確レベルだった素質馬でした。
ところが次走の京成杯は馬場がタフな激戦。大外12番枠から逃げ馬の外を追走し、4角先頭から2着に粘った内容はとても強いものがありました。しかし、このレースの1着馬クリスタルブラックが次走皐月賞で16着と大敗で脚部不安を発症。キャリアの浅い3歳馬にとっては負荷が大き過ぎる一戦で、本馬にも大きなダメージが残ってしまいました。
その後の本馬は完全にスランプ状態。本来の素質から考えれば信じられないような成績が続きました。しかし、休養明けとなった3走前の白秋Sでは1番枠を生かして2列目の内を追走し、なかなか良い指数で勝利。復活の兆しを見せました。そして前々走の京都牝馬Sではなかなかの好指数決着を2番枠から五分のスタートを切り、好位の内でレースの流れに乗って2着と好走。
前走の京王杯スプリングCは多少反動も懸念されましたが、4番枠から悪くないスタートを決めました。内と外の馬が速く、序盤でジリっと位置が下がったものの、中団中目から3~4角で外に出して2着に善戦。どうやらやっと疲れが抜け、新馬戦で見せた素質の高さをレースで発揮できる状態になってきたようです。まともに走ればG1級の素質馬。若い時期の走りから、近走使われていた芝1400mよりもマイル以上の方が好ましく、ここは今秋のG1に繋がるような強い勝ち方を期待します。
〇 (12)ウインカーネリアン
ントレイルが勝利した2020年皐月賞で、正攻法の強い競馬で4着と好走した実績馬。その後もジワジワと地力を付け、4走前の3勝クラス・幕張Sは重賞で勝ち負けになるレベルの指数で圧勝しました。その後は蹄葉炎で長期休養となり、復帰初戦の六甲Sこそ逃げて6着に敗れたものの、その後の2戦は先行策から完勝。
前々走の谷川岳Sでは、7番枠から好発を決め2番手外を追走。ラスト1Fで逃げ馬ベレヌス(後の中京記念優勝馬)を競り落として完勝しました。前走の米子Sでは14番枠からまずまずのスタートを切り楽に3番手を確保。道中も前2頭から2馬身ほど後ろで折り合いながら追走。3~4角で外に出されると、ラスト1F手前で逃げるエントシャイデンを一気に捕らえ、そのリードを保ったまま勝利しました。
本馬は新潟芝1600mの前々走で結果を出しているように、新潟マイル適性があり、自在性もあります。ただし、皐月賞の内容などから本質的にはキレよりも、前に行って粘り強さを生かすタイプ。馬場が悪化しても対応可能と見ています。今回問題点があるとすれば、前走が前々走以上に走っており、自己最高指数タイを記録していることでしょう。ここに向けて余力が残っているかどうかで、最後の粘りが変わってくるはず。
▲ (4)サダル
今年1月の京都金杯で昨年のエプソムC以来2度目の重賞勝利を達成。京都金杯では7番枠から出遅れ、後方からの競馬となりましたが、中団中目の後ろまで位置を挽回し、最後の直線では馬群の狭い間を割って、ラスト1Fで突き抜け優勝しました。
しかし、前々走のダービー卿CTは10着。本馬は7番枠から五分のスタートを切ったものの、促されても進んで行かず、中団馬群に突っ込んで行くような競馬になりました。レースはタイムトゥヘヴンの直線外一気が決まったように、追込馬に有利な流れでしたが、4角で前の馬とのスペースを詰め過ぎて少しブレーキをかけたことにより、最後の直線で勢いに乗り切れなかったことや、馬場の良い外に出せなかったことが敗因でしょう。
重馬場の前走エプソムCも12番枠から出遅れたものの、中団やや後方までじわっと挽回。ガロアクリークを目標にしてレースを進め、4角出口で馬場の良い外に出して6着を死守。本馬は昨年のエプソムCでも馬場の良い外から差し切って優勝していますが、当時よりも指数を下げたのは、出遅れて少し位置を挽回したことが影響していると見ています。
前走時の着差は0.2秒差とそれなりに走っていますが、全能力を出し切ったものではなく、余力は残っていそうです。本馬はテンに置かれる面があり、当てにならないところはありますが、重馬場なら他馬よりアドバンテージがあります。脚をタメていければチャンスはあるでしょう。
△ (8)ダノンザキッド
新馬戦、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSを連勝し、2歳中距離王の座に君臨した馬。皐月賞は休養明けでハイレベルの弥生賞で3着と好走した反動や向正面から3角途中までしつこく外からアサマノイタズラにぶつけられる不利もあり、15着大破を喫しましたが、昨秋以降は安田隆厩舎の所属馬らしく、マイル路線を使われるようになりました。
本馬は前々走のマイルCSで3着。同レースは前半4F47秒6-後半4F45秒0とマイルGⅠとしては相当遅い後半勝負となったなか、13番枠から五分のスタートを切って、中団中目で折り合わせ、3~4角から徐々に加速して3着。ここでは強豪グランアレグリア、シュネルマイスターの決め手に屈したものの、それらと0.2秒差以内のレースが出来たことは褒められます。
また前走の安田記念は、レースが緩みなく流れて外差し馬が上位を独占する競馬になりましたが、本馬は4番枠から促して好位の内目を上手く立ち回り、最終的には2番手外と位置を取りに行っての6着。結果的にペースが厳しかったし、それで上位3頭と0.2秒差なら上々でしょう。今回はそれ以来の休養明けの一戦でここが目標ではないことは明確。本質的にマイルは忙しいですが、相手関係を考えると警戒が必要でしょう。
△ (5)リアアメリア
本馬は1番枠から促して最終的には2番手外の位置を取った2020年のローズSを優勝しているように、テンが速くないものの、前に行ってしぶとさを生かすことで指数を上昇させてくる馬。8ヵ月の休養明けとなった前走のマーメイドSでも、大外16番枠からまずまずのスタートを切って、楽な手応えで2番手外まで上がっての小差の4着でした。
今回は積極的に逃げたい馬がいないメンバー構成だけに、ここも2列目を狙う競馬ができると見て、警戒しました。長期休養明け好走後の臨戦過程は不安な材料ですが、エンジンの掛かりの遅いレースぶりから、時計の掛かる馬場も合いそうです。
△ (9)エンデュミオン
デビューから芝の中距離以上を使われ続け、好位から伸びずバテずのレースが多かった馬。ところが今年3月の飛鳥Sでは5番枠から出遅れ、後方中目からの競馬を直線で外に出されると、良い脚で2着まで伸びてきました。本馬はこれが転機となり、そこからは末脚勝負で近3走連続で上がり3Fタイム最速を記録しています。
距離もマイルを使われるようになったことで、秘めていた瞬発力を存分に発揮できるようになってきました。本馬は中距離を使われてきた馬で、芝マイルのキャリアは浅い分、大きく上昇が見込めます。今の勢いならば、上位に食い込む余地は十分ありそうです。
△ (11)ディヴィーナ
ヴィルシーナの仔ということでデビュー時から期待された馬。4走前に行きたがるのをコントロールし、好位からの競馬で2勝クラスを勝利。その後、前々走で3勝クラスを勝利し芝のマイル戦でようやく軌道に乗った気配があります。
前走ヴィクトリアマイルは18番人気のローザノワールが逃げて3着と接戦の4着に粘ったように、前有利の流れ。本馬は6番枠から好発を切り一旦は好位を取ったものの、折り合いを欠いてそれをコントロールしているところで外から来られ、中団まで位置を下げる不利。結果11着も指数上大きく崩れなかったことに、本格化一歩手前の気配を感じました。今回はチャンスがありそうです。
結論 馬複7-12,4,8,5,9,11 (15:10:10:5:5:5) 複勝7 (50)