2022年 レパードS・エルムSの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2022.08.05
2022年 レパードS・エルムSの予想

おかようございます😊 本日は重賞2本立て。自信度の1番、2番が本日の重賞となっておりますm(__)m。

本日1番 新潟11R レパードステークス ダ1700m
 ◎ (10)ホウオウルーレット
 〇 (11)ギャラクシーナイト
 ▲ (15)カフジオクタゴン
 △ (1)ヘラルドバローズ
 △ (8)トウセツ
 △ (9)ハピ

■レパードSが行われる新潟ダート1800mとは?

 新潟は全競馬場の中でもっとも直線が長く、大回りなイメージがあります。しかし、レパードSが行なわれる新潟ダート1800mは、実は小回りなコース。直線が長いからこそコーナーが短く、3~4コーナーは350mもありません。つまり相当な小回りで急カーブということになり、後方の馬がトップスピードで最後のコーナーを曲がれば、遠心力で大外に振られることになる。

 このため勝ち負けに持ち込むならば、3角の入り口までにある程度、前目のポジションを取るのが理想的。基本的には前が有利です。実際に過去10年で逃げ馬の優勝が2回、2着4回、3着1回。また4角2番手馬も1着5回、2着1回、3着1回と好成績です。ただし前に行きたい馬が揃うと一転してかなりのハイペースとなり、2019年のハヤヤッコのように追込馬が優勝することもあります。

 今回逃げたい馬はシダー、ラブパイロー。どちらも外枠でテンが速くない逃げ馬です。これだと他馬にハナへ行かれてしまう可能性も高いでしょう。山崎的にはその筆頭候補はギャラクシーナイトです。それらに続く先行馬も手強いですが、昨年、一昨年のように平均~やや速い程度の流れになる公算が高いと見ています。

■有力馬の紹介

 ◎ (10)ホウオウルーレット

 新馬戦を逃げて、古馬2勝クラスレベルを超える指数で独走した馬。次走の黒竹賞も圧勝しました。ただ新馬戦を高指数で圧勝した馬は、その後どこかで疲れが出てきやすく、すんなりと上昇しないことが多いもの。やはりと言うべきか、強豪が揃った伏竜Sでは、1番枠から好発を切ったものの二の脚が遅く、それでも無理に行かせたために、1番人気を裏切り5着に敗れました。

 次走の青竜Sでは、同じく強豪が揃っていましたが、2着と巻き返しました。ここではスタート地点が芝だったこともあり、二の脚がとても遅く中団に下がってしまい、脚を温存することになりました。最後の直線で外に出されると、ラスト2Fからしぶとく伸びて2着。世代トップ級の能力を秘めていることを見せつけました。

 前走のいわき特別は今回に向けての叩き台のような一戦。中団馬群の内目から3角で外に出し、外々からロスを作りながらしぶとくくらいつき、最後の直線では突き抜けて5馬身差の圧勝でした。前走で想定以上に走りすぎた点は気になりますが、ラスト2Fは12秒4-12秒4と最後までスピードを維持し、余裕を感じさせる走りでした。ここに来て新馬戦時の疲れが抜けて、本格化してきたと見るべきでしょう。結果を出したいところです。

 〇 (11)ギャラクシーナイト

 デビューから3戦は芝で使われた馬ですが、初ダートの未勝利戦では逃げて3着馬に9馬身差を付け、好指数勝ちしました。次走の1勝クラスでも逃げ馬の外2番手から、4角で先頭に並びかけ、直線早め先頭から押し切るという堂々の勝利。これでダートは2戦2勝と底を見せていません。前走のプリンシパルSは14着と大敗しましたが、適性のない芝なので度外視できます。

 また、芝で使ったことでテンのスピードが強化され、レースの流れに乗りやすくなるはず。ダートでの指数面、対戦比較は今回のメンバーに入ると劣りますが、今回のレースに向けての上昇度はかなりのものが期待できます。このレースのウイニングポジション(1~2番手)でレースを進めて、大勢逆転を狙えるか。

 ▲ (15)カフジオクタゴン

 新馬戦では、後に3戦3勝で伏竜Sを制したデリカダの2着。その後もウェルカムニュース、セイルオンセイラー、再度デリカダと強敵にぶつかって勝ちきれなかったものの、能力が高いことは明らかです。

 前々走の八王子特別では、スタミナが不足する休養明けながら1.5Fの距離延長。スタートで派手に躓いたことで能力を出し切れなかったもの。前走の鷹取特別はタフなダートで、前2頭が競り合ってペースを引き上げていく流れ。離れた好位からレースを進め、向正面で動いて3番手から最後までバテず、好指数勝ちしました。

 本馬の潜在能力は、これまでに戦った強豪のその後の活躍ぶりから、前走が天井のようには思えません。前走内容からここはレースの流れに乗りやすく、タフな競馬をした経験も最後のスタミナに繋がりそう。一発が十分に期待できる実力馬です。

 △ (1)ヘラルドバローズ

 2歳オープンのカトレアSで接戦の3着、リステッド競走のヒヤシンスSで接戦の2着と好走した馬。ヒヤシンスSは前と内が有利の流れを、14番枠からトップスタートを決め、行きたがって好位の中目まで上がって行ったもの。3~4角の外から上がっていくロスの大きい競馬になったタイセイドレフォンと比較をすると楽なレースではありますが、本馬は序盤でロスがあったことも確か。

 休養明けで1Fの距離延長となった前走の1勝クラスでは、9番枠からじわっと出して、2番手で抑えたままの追走で折り合いに専念する競馬。ラスト300mで逃げ馬を楽に抜き去り、最後は流す余裕があったもののラスト2F11秒8-13秒5と大きく失速しており、そこは評価できません。しかし、スタミナが不足する休養明けで距離延長だったことを考えれば悪くなく、ひと叩きされての前進が期待できます。

 △ (8)トウセツ

 新馬戦では後の若葉Sの勝ち馬デシエルトの2着、デビュー3戦目の1勝クラスでは後の青竜Sの勝ち馬ハセドンの3着と、早い時期から強敵相手に善戦していた馬。前々走の1勝クラスでは2番枠から外の馬に行かせて中団の最内を追走。向正面半ばで前との差を詰め、3角手前で好位の中目に出しました。4角ではやや外に張られましたが、直線ではじわじわ伸びて、3着馬に9馬身以上の差を付けて好指数勝ちしました。

 前走のインディアTも、高速馬場の平均ペースで前有利の流れではありましたが、2列目の内2番手から、逃げたアラジンバローズの2着と悪くない内容。スタートが上手くなったことも伴って、着実に力をつけていると言える。ここでも十分に通用する能力はあります。

 △ (9)ハピ

 デビューから3戦3勝で鳳雛Sを制した馬。鳳雛Sは大外10番枠からスタートで躓いたものの無理なく位置を上げて、後方2番手を追走しました。3~4角では中目に誘導し、4角出口で3列目の外。直線序盤でグンと伸びて、内で抵抗するタイセイドレフォンをものともせず、一気に先頭に立っての勝利でした。

 前走のジャパンダートダービーでは4着。3番枠から五分のスタートを切ったものの、内枠だったのもあり、位置を下げ切るのに苦労して気がつけば最後方。そこから外目に誘導し、3角では後方馬群に取りつき、3~4角でも動いて中団外で直線に向きました。メンバー最速の末脚で前との差を詰めたものの、ブリッツファングに半馬身差の4着が精一杯でした。

 これでデビューから4戦とも最速の上がり3Fタイムを記録。非凡なトップスピードを秘めています。今回問題があるとするなら、距離の長いジャパンダートダービーで後方待機策をとった直後の一戦になることでしょう。この手の臨戦過程はレースの流れに乗りづらくなりやすいもの。秘めた能力は確かですが、エンジンの掛かりが遅い面もあり、脚を余す可能性があります。

 1番人気馬 (2)タイセイドレフォン

 ヒヤシンスSでは11着と崩れたものの、当日は前と内が圧倒的に有利な馬場状態のなか、本馬は7番枠からやや出遅れ、中団中目を追走したものの、道中かなり折り合いを欠いてコントロールに苦労し、4角で外を回るロスが応えたもの。同じくヒヤシンスSで、4角で外を回って6着のクラウンプライドは次走のUAEダービーを優勝、9着のブリッツファングはその後1勝クラス、兵庫CSを連勝しました。本馬も鳳雛S2着、弥富特別1着と巻き返しています。

 近2走は距離を1800mに延長したことで、先行できるようになったことが好走要因でしょう。特に前走の弥富特別は強豪揃いでしたが、伏竜S4着のオディロンに8馬身差をつけて圧勝、古馬オープン級の指数を記録しています。将来ダートの重賞での活躍は必至と言える存在でしょう。

 しかし、問題は前走で走りすぎてしまったことです。今回は目いっぱい走ったところから疲れを取りながらの調整。能力が高いのは確かですが、過信できないところがあるので、今回は無印としました。

結論 馬複10-11,15,1,8,9 (各10) 複勝10 (50)

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本日2番 札幌11R エルムステークス ダ1700m
 ◎ (3)オメガレインボー
 〇 (12)スワーヴアラミス
 ▲ (4)ブラッティーキッド
 △ (1)ロードエクレール
 △ (5)アメリカンシード
 △ (10)ブラックアーメット
 △ (13)バティスティーニ
 △ (14)ダンツキャッスル

■現代のエルムSは上がり馬でも楽に通用する

 エルムSは2012年まで9月上旬に行われていました。その頃はGⅢながら実質GⅡレベルの豪華メンバーでした。10月10日(スポーツの日)前後に行われるjpnⅠ・マイルCS南部杯の前哨戦として、アドマイヤドンやローマンレジェンドなどの新興勢力(4歳馬)や、エルポワールシチーのようなGⅠ馬が出走してくることもあったほどです。

 しかし、エルムSの施行時期が2012年より8月中旬に繰り上がってからは、マイルCS南部杯までレース間隔が開きすぎるため、秋のGⅠを見据えるトップクラスの参戦はほぼ皆無。マーチS、アンタレスS、平安S、プロキオンSの上位馬が主力となるようになりました。近年オープンのマリーンSの上位馬やリステッド競走の大沼Sの上位馬の活躍が目立つのもそのせいでしょう。

 また エルムSが行われる札幌ダ1700mはコーナーが緩く、コーナーからでも動いて行けるため、展開の幅が広く、脚質による有利不利はありません。しかし、コーナー距離が長く、外を回るとコーナーロスが大きいため、内目を立ち回れる馬が有利なコースです。今回もそこを帆前て予想を組み立てたいもの。

 ■有力馬の紹介

 ◎ (3)オメガレインボー

 昨年のエルムSで2着、武蔵野Sで3着、カペラSで3着とダ1200mから1700mまでの幅広い距離での実績がありますが、本馬の自己最高指数は昨年のエルムSで、ダ1700mがベストという馬。

 昨年のエルムSは函館ダ1700mで行われましたが、13番枠から五分のスタートを切って、加速もついたものの、コントロールして無理のない中団を選択。道中で中団中目から内目に入れて、3~4角で外に誘導し、4角でかなり外を回して勢いをつけて押し上げ、2列目付近で直線。序盤でしぶとく伸びてスワーヴアラミスとともに先頭に立ったものの、最後にスワーヴアラミスに半馬身出られたものの、3着馬には1馬身1/4差をつけての2着確保でした。

 前々走から1.5Fの距離延長となった、前走のマリーンSでは リアンヴェリテに次ぐハンデ56.5Kgを背負っていたこともあり、12番枠からスタート後に躓いて、3角1~3番手馬が上位を独占する前残りの流れを中団外々からいつもよりも早めに動いて4着と、悪くない内容。順調かつ、能力の高さから本馬を中心視しました。

 〇 (12)スワーヴアラミス

 3走前にGⅡの東海Sを優勝した馬。当時はイッツクールがハナ宣言。しかし、内枠のアオイライトの方がテンが速く、同馬が逃げたものの、途中からイッツクールが上がって競り合う形。このため前半4F48秒4-後半4F50秒7のかなりのハイペースとなり、前が崩れたもの。つまり、5番枠からやや出負けして、そこから鞭も入って必死に追走して中団中目でレースを進め、3角で外からブルベアイリーデに蓋をされ、ここでも動けずにワンテンポ待って外に出して動いたスワーヴアラミスは、展開に恵まれた結果です。

 スワーヴアラミスは2020年のマーチS、昨年のエルムS、そして3走前の東海Sとこれまでに重賞で3勝を挙げているように、ロングスパートできる強みがあり、ここで実力上位なのは明らか。ただ近走はテンに置かれる面があり、どうしても序盤から押して押して行っても中団くらいの位置しか取れないだけに、ここで連対するには展開のひと押しが必要です。

 今回は砂を被るのが苦手で逃げてこそのロードエクレール、アメリカンシードが出走しているので、ここも展開に恵まれる可能性が十分あると見て、対抗評価としました。逆に展開に恵まれる可能性が高いと見ながらも本命◎にしなかったのは、前走で帝王賞を使っており、ここを完全ピークに持ってくるのが難しいと見たからです。

 ▲ (4)ブラッティーキッド

 中央競馬で目下3連勝、地方所属時代も含めると、目下8連勝中の馬。前走の大雪H勝利時に記録した指数は、◎オメガレインボーの前走マリーンS・4着と同等。ただ、前走は札幌ダ1700mで7番枠から五分のスタートを切ったものの、内の馬が速く、中団の終始外々から位置を押し上げ、4角で大外に張られたことを考えれば、もっと走れても不思議ないはず。今回は前走以上の走りもあると見ました。

 △ (1)ロードエクレール

 3走前の卯月Sでは、前半4F48秒7-後半4F50秒6のかなりのハイペースでしたが、16番枠から1角までに楽にリードを取って逃げ、2着を死守。その後の大沼S、マリーンSでも3着小差の3着と好走しているように、逃げて安定した成績を収められる馬は、字面以上に強いものがあります。今回は最内1番枠。この枠なら快速ぶりを生かして同型馬アメリカンシードに対してリードを奪えるはずで、ここは買い目に加えました。

 △ (5)アメリカンシード

 4走前の平安Sでは、大外16番枠からハナを主張し、逃げて2着に粘った馬。同馬は揉まれずに行けることが条件の馬で、そういう意味ではテンの速いロードエクレールよりも外の枠はプラス。前走の師走Sはオーバーペースで逃げたために13着に失速しましたが、立て直されての今回は巻き返しを警戒します。△ロードエクレールと競り合うことなく共存して行ければ、チャンスがあるでしょう。

 推定1番人気馬 (2)アオイライト

 前走のリステッド競走・大沼Sでは、それまでの2桁着順大敗が嘘のような鮮やかな先行抜け出しで勝利。自己最高指数タイを記録しました。しかし、前走は高速ダートの平均ペースを2列目の内でレースを進めたもの。今回は標準的なダートでさらに逃げてこそのロードエクレール、アメリカンシードが競り合うようにしてペースを引き上げていくことが予想されるだけに、ここは苦しいと見ました。

結論 馬連3-12,4,1,5,10,13,14 (12:12:10:10:2:2:2) 複勝3 (50)

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