2021年 秋華賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2021.10.17
2021年 秋華賞の予想

おはようございます✨ 本日もがんばりますので、よろしくお願いします😊

おまけ7 阪神11R 桜花賞 芝1600m
 ◎ (2)ステラリア
 〇 (14)14ファインルージュ
 ▲ (4)ソダシ
 注 (12)アカイトリノムスメ
 △ (9)アンドヴァラナウト
 △ (10)アールドヴィーヴル
 △ (11)ユーバーレーベン
 △ (13)ホウオウイクセル

見解
 ■秋華賞創設以来、初めての阪神開催

 今年は秋華賞創設以来、初めて阪神芝2000mで行われます。阪神芝2000mは京都芝2000mと比べると1角までの距離は若干長い約350m。スタート直後が上り坂のため比較的ペースは落ち着きやすいコース形態ですが、上級条件となると京都の秋華賞同様に2角過ぎまでハナ争いが持ち越される場合もあります。

 今回は逃げ馬がエイシンヒテンのみで、同馬は内枠を引いたことから楽に逃げられる可能性が高いです。2列目はソダシとスタートを決めた場合のクールキャットとすぐに隊列が決まり、例年ほど逃げ、先行馬に厳しい流れにはならないと見ています。しかし、前哨戦のローズSで2着に逃げ粘ったエイシンヒテンを、もう一度楽に逃げさすだろうか?あまりにペースが遅ければ、ソダシが突くはず。

 また、ソダシは自然色に逆らう真っ白さなので、最後方からでもどの位置にいるか、一目でわかります。オークス同様、後続勢が同馬を射程圏内に入れ、早めに動いてくる可能性がより高いだけに、今回は差し馬優勢と見て、予想を組み立てたいです。

 ■予想

 そこで◎には、デビュー3戦目の未勝利戦で1勝クラスの水準を上回るレベルの高指数で圧勝した(2)ステラリアを推します。同馬は素質馬が揃った休養明けの3走前、クイーンCでは6着に敗れましたが、スタートで躓いて後方からになったことで、忙しい競馬になってしまったもの。それでも4角大外からメンバー最速タイの上がり3Fタイムを記録と、能力の片鱗は見でました。

 前々走の忘れな草賞は中団から3~4角の外をロスを作りながら動いて快勝。当時倒したエイシンヒテンはローズSの2着馬。前走のオークスは大外枠から折り合いを欠き気味に内に切れ込み、二番手史上主義の川田ポジションで競馬。本来、脚をタメてこその同馬がソダシより前の位置に上がったことで、ペース的にもステラリアの適性的にも苦しい競馬になりました。

 今回は前々走の忘れな草賞勝ちの舞台、阪神芝2000mに戻ります。また、ステラリアは2番枠でソダシは4番枠。ソダシの出方を窺いながら動ける優位性があります、また、同馬はいい脚を長く使うユーバーレーベンと似たタイプですが、ユーバーレーベンよりも出脚が良く、好位~中団で立ち回れる強みがあります。敗戦時の敗因がはっきりとしているだけに、ここで一気に大逆転があっても不思議ないでしょう。

 〇は、デビュー3戦目でファンタジーSを優勝し、次走の桜花賞は3着と好走した(14)ファインルージュ。今年の桜花賞はメイケイエールの暴走捲りによって、改装前の阪神で行われていた桜花賞のような、淀みのない流れ。いわゆる“魔の桜花賞ペース”となり、前へ行った馬は苦しいレースになりました。ソダシが4番枠、ファインルージュが2番枠。ファァインルージュは好位のソダシの直後から動いて行きましたが、結果的にオーバーペースに巻き込まれた形。これで3着を死守したのですから、この時点ではソダシの次に強かったと言えます。

 その次走のオークスでは11着に敗れましたが、これは休養明けでオークスを好走した反動によるものでしょう。オークスは逃げ馬不在で、それまで逃げたことのないクールキャットが逃げる形。差し馬が先行したため平均ペースの範囲内には収まってはいましたが、各馬が初距離だったことを考えれば逃げ、先行馬には厳しい流れ。中団から折り合い重視でレースを進めたファインルージュは、向正面の馬群凝縮と外から押し上げてくる馬がいて、3角では後方まで位置を下げましたが、だからこそ最後はもっと上がれて来ても良かったはず。

 それでも立て直された前走の紫苑Sは、好位の中目から向正面でペースが上がったところで外に誘導し、4角でそのまま馬場の良い外から正攻法で進めて直線では3列目。序盤でそのままの勢いで一気に先頭に立ち、そのままラストまで楽に突き抜けて2馬身差で快勝と復活を見せました。今回の秋華賞は時計の掛かる馬場だけに、スタミナが不足する休養明けではない強みが生かされるでしょう。

 ▲は、昨年4戦4勝で阪神ジュベナイルF制し、休養明けで桜花賞を優勝した世代最強牝馬(4)ソダシ。オークスは休養明け好走後の一戦で8着。前に厳しい展開を折り合いを欠きながら先行していたことや、2角で進路を失って躓いて下がる不利などが重なり、けっしてスムーズな競馬ではありませんでした。

 前走の札幌記念では、かなりの強豪古馬を相手に強気な競馬で快勝。平均ペースで逃げるトーラスジェミニの外2番手でレースを進め、3角では外から捲ってくるブラストワンピースに抵抗する形で、トーラスジェミニを交わして先頭へ。そして4角から仕掛けてそのまま押し切る横綱競馬で、成長力を見せました。

 前走で記録した指数は自己最高の「-22」。前走と同等に走れればここも優勝する可能性は高いですが、今回も休養明け好走後の一戦。2009年の札幌記念2着馬ブエナビスタ、2014年の札幌記念覇者ハープスターの次走のように、反動が出る可能性もあります。ただし、芝2000mは守備範囲の距離です。

 以下特注馬として、かなりの好素質馬が揃った今年のクイーンCの優勝馬(10)アカイトリノムスメ。その後は桜花賞4着、オークス2着と着実に成長。さすがアパパネの娘という成長曲線を見せています。オークスは前記したように逃げ馬不在で、平均ペースの範囲内には収まっていたが、各馬が初距離だったことを考えれば逃げ、先行馬には厳しい流れ。

 アカイトリノムスメはソダシの直後を狙って序盤は先行したが、2角でソダシが包まれて位置を下げたため、そのあおりを受けて少しポジションダウン。さらに向正面で前がペースを落としたことで馬群が凝縮し、そこで我慢している間に、外から押し上げてくる馬がいて、3角では中団まで位置を下げてしまいました。

 3~4角もソダシの後ろから進み、4角出口で外を狙ったがそれも上手くいかず。再びソダシの後ろを取り、ラスト2Fで同馬の内を突きました。2列目から抜け出し前のユーバーレーベンに食らいついきましたが、最後は外のハギノピリナとの大激戦をハナ差制しての2着でした、

 オークスは決してスムーズな競馬ではありませんでしたが、ポジションダウンによって展開上は恵まれました。ただ、3角外から動いた馬が1着、3着、4着、5着と上位を独占したことを考えると、それらよりも好内容でした。また、3角から直線にかけて狭いところを捌いていく器用さも見せました。

 今回は時計の掛かる馬場の始動戦。また、距離の長いオークスで差し競馬をしたことから、今回は距離が短くなるだけに、やや流れに乗りづらい面も出てくるはず。それにより前に行けず、展開に恵まれる可能性もありますが、加点材料ではないはず。それでも成長力があれば、それらの不安点は克服してしまう可能性もあります。

 あとは△にこれまでの6戦全て連対しているように、どんなレースにも対応できるのが魅力の(9)アンドヴァラナウト。前々走の出雲崎特別は超高速馬場を考慮しても、序盤から流れて前半5F58秒2のかなりのハイペース。この流れに乗って2列目の内でレースを進めた。直線序盤では包まれてダノンドリーマーに先に動かれる形となりましたが、ラスト1Fで馬群を捌いてグンと反応。同馬に1馬身1/4差をつけて快勝しました。

 一方、前走のローズSは台風一過の翌日で時計を要してはいましたが、前半5F61秒2のかなりのスローペース。この流れを中団前目の外でレースを進め、3~4角でも3列目辺り。直線序盤でグンと反応して、一気に先頭列まで並びかけ、ラスト1Fで粘るエイシンヒテンを捕え最後は1馬身1/4差で優勝。この馬の前走指数は自己最高の「-19」を記録。前走が目一杯の感もあるが、一戦ごとの勢いはあるだけに、軽視もできません。

 他では、その後の活躍馬が目立つクイーンSで3着、春の牝馬クラシック戦線では掲示板止まり、さらにローズSでも3着という善戦マンの(10)アールドヴィーヴル。同馬は桜花賞のような速い流れにも、ローズSのような遅い流れにも対応しており、これと行った弱点がないのが同馬の素晴らしさ。

 逆に、武器がないのがこの馬の弱点でしょう。こういった総合力が高いステラヴェローチェのようなタイプは、時計の掛かる馬場になることで勝機が訪れます。同馬は不良馬場の新馬戦を勝利していますが、そういった適性によるものもあるでしょう。同馬にとってはもっと時計が掛かって欲しいところですが、今の阪神はそれなりに時計が掛かっているので、そこは加点材料。また、距離2000m以上で指数を上昇させて来たことも好ましいです。

 さらに出脚は遅いものの、後方からしっかりと脚を伸ばすスタミナ豊富な(11)ユーバーレーベン。前走のオークスでは3角手前でペースダウンしたところで外に出し、そこから位置を押し上げて優勝。早仕掛けではありましたが、いい脚を長く使える同馬の特性を生かした、最高の乗り方でした。

 ただ、この手のタイプは本質がステイヤーで、叩き良化型が多いもの。休養明け緒戦から、最高クラスの走りが見せられるかどうか? それでも高い能力は確かだし、オークス同様にソダシにマークが集まるなら、差しに徹することができる強みが活きる可能性もあります。

 最後に3走前のフラワーCでは、先行策から押し切って完勝した(13)ホウオウイクセル。当時倒したユーバーレーベンはオークス馬。フラワーCはかなりのスローペース。3列目の最内から3角では2列目まで上がって、4角ではもうスペースがなく、外に出しての半馬身差の完勝。展開に恵まれた面がありますが、3角からロングスパートで勝利しており、こういう競馬をされたらユーバーレーベンは苦しいというものでした。

 前々走のオークスは休養明け好走後の反動、また、前走の紫苑Sでは、大出遅れして後方ポツンの競馬になったもの。能力を出し切っていないので、ここで大きく変われても不思議ないので、一考しました。

結論 馬連2-14,4,12,9,10,11,13 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝2 (50)

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