2021年 小倉記念・関屋記念の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2021.08.15
2021年 小倉記念・関屋記念の予想

おはようございます😊 こちらでは重賞レースの予想を掲載します。

本日2番 小倉11R 小倉記念 芝2000m
 ◎ (9)モズナガレボシ
 〇 (1)アールスター
 ▲ (6)ダブルシャープ
 △ (2)ファルコニア
 △ (3)グランスピード
 △ (5)ショウナンバルディ

見解
 昨年同様に異例の小倉の開幕週で行われる小倉記念。今年は2回小倉ではなく、4回小倉で行われます。今開催は前開催から約1ヵ月ぶり。エアレーションが施されていることから、開幕週でもある程度は時計を要し、開幕週でも差しが決まる可能性が高いと見ていましたが、それどころか記録的な雨の影響で極悪馬場で行われます。

 また、小倉芝2000mが舞台の小倉記念は、過去10年で追い込み馬の1着が1回、連対が3回に対して、逃げ馬の連対はゼロ。なぜ、逃げ馬が不振なのかというと、これは小倉芝2000mのコース形態にあります、

 逃げ馬は先頭でコーナーに侵入し、コーナーで最短距離を回ることで息を入れながら後続とのリードを広げるもの。しかし、小倉芝2000mは、最初のコーナーまでの距離は約472mと長く、逃げ馬は序盤から積極的に行かないと後続とのリードを広げられないし、同型馬が多数出走していれば、競り合いは免れません、向正面の距離も長く、最後の直線も約293mと短いため、後続馬が向正面から動いてくることで、緩みないペースが生まれやすいというのもあります。

 ただ、ここまで馬場が悪化するとレースが消耗戦となり、脚質の有利不利よりも、スタミナの豊富さが重要。そこも踏まえて予想を組み立てたいです。

 そこで◎には、デビューから長い間ダートを走っていましたが、芝路線に転向してから上昇中の(9)モズナガレボシを推します。同馬は、芝では大崩れせずに安定して走れています。前走の佐渡Sは、差し馬が上位を占める一戦で、勝ちに行く競馬で3着。勝ち馬は3歳牝馬のアナザーリリックで斤量が52㎏だったのに対して、この馬は斤量57㎏と明確に重かったことからも、内容が濃いものがあります。

 また芝2600mの5走前、皿倉山特別で3勝目を挙げ、3走前の芝2400m御堂筋Sで自己最高指数タイを記録する等、長距離実績があることからも、豊富なスタミナがあると言えます。今回はハンデ53㎏と軽いことからも、チャンスは十分にあるでしょう。

 ○は、昨年12月の休養明けの一戦こそ崩れましたが、ここ2年間は条件戦でずっと安定した成績を残しているように、実力はある(6)ダブルシャープ。前走の不知火Sは行きっぷりが悪く、最後方からの競馬になりましたが、向正面のラスト4F過ぎから外を進出開始。4角では4頭並走の一番外でコーナーロスが大きかったものの、マイペースの競馬で逃げ粘るグランスピードをゴール前で捉えて勝利。前半3Fが36秒7とかなり遅い流れを、自ら動いて勝利した内容も好ましく、充実していると言えます。

 また、同馬は2回小倉最終日のタフな馬場で行われた4走前の壇之浦Sでも2着に好走しているように、スタミナは豊富。また、下級条件でも安定して走れる馬は、成績以上に高い潜在能力を持っていることも多く、この馬も重賞で通用する力はあるでしょう。

 ▲は、重馬場の4走前のスピカSでは、やや速い流れを逃げ馬を目標にしながら3~4角で速めに潰しに行って、最後までしぶとく粘って、3着と好走した(3)グランスピード。重馬場の厳しい流れに対応できていることから、道悪は合うはず。ブリンカーを着用した前走の不知火Sでも、デビュー3戦目の野路菊S以来の逃げでクビ差2着まで粘れているように、近走内容も充実しているので3番手評価としました。

 あとは△にデビューしてから大崩れしたのは、休養明けの神戸新聞杯のみという堅実派の(2)ファルコニア。前走のエプソムCは出遅れて後方からになりましたが、3~4角の内ラチ沿いから発馬ロスを挽回。直線序盤では中団の内目でまごつくヴェロックスの前の位置を取り、そこから馬場の良い外に出し、3着と好走。直線で馬場のギリギリ良い内目を走らせたことで、勝ち馬と0.3秒差に好走しました。
 
 つまり、鞍上の判断力の良さ、上手さが功を奏した一戦だったということ。時計の掛かる馬場にも実績があるので、極悪馬場もこなせるとは見ていますが、前走で上手く乗って指数最高値を記録となると、ここで更なる上昇があるかどうかが微妙で狙い下げました。

 他では、近3走は安定して好成績を残している(5)ショウナンバルディ。前走の七夕賞はスタート直後に外のカウディーリョと接触があり、そこから無理せず中団よりやや前からレースを進める形。先行馬である同馬とカウディーリョが前の位置を取り切れなかったこともあり、レースは行った、行ったの前残り決着となりました。この馬は内目から直線で外に出して勝ち馬と0.2秒差。差す競馬で指数最高値を1pt更新と、新味を見せました。

 問題点があるとすれば、2~3走前のように勝ちに行く競馬をした場合でしょう。2~3走前は、高速馬場をマイペースで逃げられたことで3着、2着と善戦していますが、タフな馬場で積極的な競馬をすると、ペース次第では失速の恐れがあります、実際に道悪の4走前の福島民報杯では、オーバーペースで逃げた影響もあるにせよ、16着大敗を喫しているので、逃げるグランスピードにプレッシャーをかけに行った場合には、危うい可能性もあると見て、狙い下げました。

結論 馬連9-6,3,2,5 (13:13:12:12) 複勝9 (50)

本日2番 新潟11R 関屋記念 芝1600m
 ◎ (17)マイスタイル
 〇 (6)ロータスランド
 ▲ (15)ミラアイトーン
 △ (3)シャドウディーヴァ
 △ (11)ソングライン
 △ (13)カラテ
 △ (5)アトミックフォース
 △ (14)クリスティ
 △ (18)パクスアメリカーナ

見解
 関屋記念はサマーマイルシリーズの重賞の中では、唯一の別定戦。このため中京記念以上のメンバーが集います。今年も一昨年のフィリーズレビューの勝ち馬プールヴィルこそ出走を取り消したものの、2018年のエムソムC勝ち&昨年の関屋記念勝ちのサトノアーサー、一昨年の函館記念の勝ち馬マイスタイル、一昨年の京都金杯の勝ち馬パクスアメリカーナ、今年2月の東京新聞杯の勝ち馬カラテ、昨年の阪急杯勝ちのベストアクター、前走の中京記念勝ちのアンドラステ、一昨年のファルコンS勝ちのハッピーアワーと、重賞ウイナーが7頭集いました。

 また、土曜日は記録的な雨の小倉と比べると新潟はそこまではなく、時計は標準レべル。関屋記念が行われる新潟芝1600mは、最初の3角までの距離が約550mと長く、逃げ馬の出方次第でハイペースにもスローペースにもなります。今回で逃げたいのはクリスティとマイスタイル。この2頭を見ながらミラアイトーンが3番手。グランデマーレ、アトミックフォース、ロータスランド辺りも前を意識して来るでしょう。しかし、持久力型の逃げ馬はマイスタイルのみなので、意外とペースが落ち着くのではないでしょうか。

 そこで◎には、2018年の洞爺湖特別、五稜郭特別、2019年の函館記念を逃げ切り勝ちしているように、前に行ってこその(10)マイスタイルを推します。同馬は一昨年のマイルCSでもマイペースで逃げて4着。長期休養明けの前々走ダービー卿CTでも、差し、追い込み馬が台頭する展開を自ら演出しながらも4着。前走の新潟大賞典は時計の掛かる新潟で、前半3F34秒2の暴走レベルの大逃げを打ち、さらに馬場の悪い内を通ったために14着大敗を喫しました。しかし、同馬は一昨年の京都金杯で2着、マイルCS4着等、マイル実績もあり、函館記念で逃げ切り勝ちの実績があるようにスタミナもある馬。それだけに時計の掛かる新潟は合うでしょう。

 〇は、今年3月末に1勝クラスを制し、その後、2勝クラスと格上挑戦の米子Sも連勝した(6)ロータスランド。特に前走の米子Sは重馬場で緩みない流れを先行して完勝と、強い内容でした。前走の中京記念は、「格上挑戦、次走はいらず」という格言があるように、米子Sで激走したダメージで5着に敗れましたが、それでも2番手でレースを進めて勝ち馬アンドラステと0.4秒差なら上々。ここでの巻き返しが期待できるでしょう。

 ▲は、平均ペースで流れた3~4走前のリステッド競走で、先行策からともに3着と好走している(15)ミラアイトーン。同馬はかなりのスローペースとなった前々走のリステッド競走・谷川岳Sでも3着と好走しており、前でレースを運べる優位性を生かせる展開になればここでもチャンスがあります。前走のエプソムCは休養明け好走後の反動で出遅れ、15着大敗を喫しましたが、今回での巻き返しがあっても不思議ないでしょう。

 △に一昨年の東京新聞杯で2着、今年は同レースで3着、さらに芝2000mの前走マーメイドS3着と、重賞で勝ち切れないまでも、上位争いに加われる実力はあるシャドウディー。同馬が勝ち切れないのは、スピード不足で好位が取れない弱点があるからですが、そういう馬は時計の掛かる馬場でこその面があります。同馬は重馬場の府中牝馬Sでも、トロワゼトワルが大逃げを打ったことで展開に恵まれたとはいえ、2着に好走しているように道悪得意。さらにマイル実績もあるとなると、ここでも有力でしょう。

 あとはデビューから5戦し、唯一、連対を外したのが前々走の桜花賞のみの(11)ソングライン。しかし、前々走のは3角手前でメイケイエールが内から接触し、外に押しのけられる大きな不利があったもの。度外視できる内容でした。前走のNHKマイルCは、中団よりもやや前でレースを進め、直線では外からシュネルマイスターにハナ差差されたものの、3着グレナディアガーズ(朝日杯FSの覇者)に2馬身半も差をつけたことは十分評価ができます。スタミナが不足する休養明けで、時計の掛かる馬場をこなすのは簡単ではありませんが、斤量が51㎏と軽いことと、3歳馬の成長力に期待します。

 他では、前々走の東京新聞杯は、中距離の逃げ馬であるダイワキャグニーが最内から先手を取ってスローペースとなりましたが、その好位で流れに乗って、重賞初制覇を達成した(13)カラテ。同馬は不良馬場の東京芝1600mで2勝目を挙げたように、持久力が豊富なタイプ。時計の掛かる馬場の3走前、若潮Sでも早めに動いて3馬身差の完勝を収めているように、時計の掛かる馬場はこの馬には持って来いの条件。しかし、前走の安田記念が、挫跖でダービー卿CTをスキップしての休養明けの一戦だったこともあり、出遅れてただ回って来ただけの13着と、あまりに見せ場がなかっただけに狙い下げました。その後、立て直されたことにより、どこまで復調しているかと言ったところです。

 さらに昨年の新潟大賞典では、逃げてしぶとく粘って2着と好走した(5)アトミックフォース。重馬場の4走前、東風Sでは3頭は後の七夕賞の覇者トーラスジェミニに競りかけ、オーバーペースに巻き込まれながらも4着を死守。その次走のダービー卿CTでも、◎マイスタイルが逃げるハイペースを中団から3~4角で早めに動いて5着と善戦しているだけに、展開ひとつで粘れそうです。

 その他、スタミナが不足する休養明けの前々走、六甲Sはタフな馬場をマイペースで逃げ切り勝ちした(14)クリスティ。前走のヴィクトリアマイルは休養明け好走後の一戦だったこともあり、10着大敗を喫しましたが、今回は休養明け3戦目。◎マイルタイルが共存を図る出方をすれば、この馬も逃げ粘れるでしょう。

 最後に長期休養明けの3走前、リゲル賞で4馬身差の圧勝を収めた(18)パクスアメリカーナ。同馬はその次走の京都金杯も勝利し、前走のマイラーズCでも3着と好走。ここでは一番の実績馬ではありますが、今回は2年4ヵ月にも及ぶ骨折休養明けとなるために狙い下げました。本来は、ここまでの休養明けとなると苦しいものがありますが、同馬は鉄砲成績が【2・0・1・0】と抜群なので、無印にはできませんでした。

結論 17-6,15,3,11,13,5,14,18 (20:6:6:6:6:2:2:2) 複勝17 (50)


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