平安SはかつてはフェブラリーSの前哨戦でしたが、7年前からこの時期に移行し、ダ1800mからダ1900mとなり、帝王賞の前哨戦のような位置付けとなりました。それだけに例年、G3としては好メンバーが集います。今年もG1馬ゴールドドリーム、オメガパヒューム、ミツバを始め、他重賞ウイナーが3頭出走と、豪華メンバーが集いました。
京都ダ1900mは、京都ダ1800mよりも100m後方からのスタートとなるために、ほぼ似たような傾向。ただ最初の1コーナーまでの距離が約386mと長くなるぶん、内枠有利の傾向が緩和され、外枠の馬にもチャンスが巡ってきます。それでも外枠よりは内枠のほうが有利でしょう。実際に15頭立て以上で行われた過去7年で、馬番11番よりも外の優勝は、逃げて最初のコーナーで最内を立ち回ったアスカのロマンのみです。
また、過去7年で逃げ馬の優勝が3回と最初のコーナーで最内を立ち回れる逃げ馬の活躍が目立っています。これはこの時期、雨の影響を受けて京都のダートが軽いことも影響しており、2番手の馬も1勝2着2回、3着1回と活躍しています。昨年のように時計の掛かる馬場のうえに、風が強いと逃げ、先行馬が総壊滅となる場合もありますが、基本的には前でロスなくレースを運べる馬が有利でしょう。
今年はこの中間に雨が降らず、良馬場発表。そのうえ逃げ馬ともかく、先行馬が揃ってはいます。しかし、道中で動ける、捲りタイプの馬も不在で向こう正面である程度ペースが落ち着く可能性が高いでしょう。また、実績馬のゴールドドリーム、オメガパフュームは前走のG1を目標にした後の始動戦で無理をさせず、結果、前を残らせてしまうなんてことも…。けっして前が楽な展開ではないにせよ、差し、追い込み馬が有利という展開にもならないのではないでしょうか。その前提で予想を組み立てたいです。