2020年 毎日杯・日経賞 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.03.28
2020年 毎日杯・日経賞

●毎日杯

かつての毎日杯は、NHKマイルCの前哨戦の意味合いを持ち、2008年のディープスカイ、2010年のダノンシャンティなどが、このレースを制して、NHKマイルCも制しました。しかし、近年は多様化。2013年のキズナや2016年のスマートオーディンのように、ここから京都新聞杯、そして日本ダービーを目指す馬もいれば、2017年のアルアインのように、ここから皐月賞を目指す馬もいます。要は、この先の何かしらのG1を目指すための、賞金加算のレースです。

しかし、1つだけ共通して言えるのは、過去10年の連対馬20頭中18頭がキャリア2~5戦目以内の馬ということ。キャリア5戦以上で優勝したのは、2011年のレッドディヴィスのみ。しかし、同馬にはシンザン記念勝ちの実績がありました。キャリア5戦目以上の馬は大きな上昇は見込めないだけに、それまでに実績がないと厳しいということなのでしょう。

一方、キャリアが1戦で2着と好走したのは昨年のウーリリで、前年11月の京都芝1800mの新馬戦を、好指数「-3」(新馬戦としてはかなり優秀)で勝利していた馬でした。新馬戦で高い素質を見せ、休養中にさらに成長したことで、ここでもいきなり通用したのでしょう。キャリア1戦馬を狙うのであれば、新馬戦で好指数をマークした、いわゆる素質の高いタイプに限定されます。

また、毎日杯が行われる阪神芝外1800mは、Uターンコース。スタートして最初の3コーナーまで約665mもあるために、逃げたい馬が集うと隊列争いが激しくなり、オーバーペースが発生することもあります。しかし、逃げ馬不在や、逃げ馬が1頭の場合はそこまでペースが上がりません。昨年のランスオブプラーナのように、マイペースで逃げ切ることもあります。

ただし、そこまでペースが上がらなくても、最後の約600m~ゴール手前の約200mまでが下り坂のコースだけに、その下りで勢いに乗せて、ラスト1Fの急坂を楽に上がれる差し、追い込み馬のほうが有利でしょう。実際にこのレースでは、キズナやスマートオーディンが追い込みで勝利しており、逃げて3着以内の馬がランスオブプラーナ1頭に対して、追い込みは1着2回、2着2回、3着3回の好成績。逃げと追い込み馬の3着以内を比較すると、断然に追い込み馬のほうが活躍していることから、このレースでは後半型の馬を中心視するのが好ましいでしょう。

●日経賞

日経賞は先週の阪神大賞典同様に天皇賞(春)の前哨戦。2008年のマイネルキッツ、2013-2014年のフェノーメノがここをステップに天皇賞(春)を制しているものの、ここ4年間は本番での3着以内はゼロと、重要性が薄らいでいます。これは3年前より大阪杯がG1に昇格され、ステイヤーは阪神大賞典とステップに、キタサンブラックのような実績馬は大阪杯から始動するケースが増えたからでしょう。

また、日経賞は有馬記念と同じアップダウンの激しい中山芝2500mで行われるため、しばしばスローペースが発生します。しかし、同じスローペースでも下級条件は、シンプルな上がり勝負(末脚比べ)になることが多いのに対して、上級条件は中山の短い直線を考慮して仕掛けのタイミングが早くなる傾向があります。実際にこのレースの過去10年を見ても、上がり勝負となったのは、小頭数9頭立てでゴールドアクターとサウンズオブアースがハナを譲りあった2016年くらいです。

2014年の優勝馬ウインバリアシオンのように、追い込み馬は向こう正面の下り坂である程度勢いに乗せて、3~4コーナーの外から位置を押し上げてくる傾向があり、逃げ、先行馬もそれを意識して早めに動いているケースが多く、結局、持久力も問われてるレースになっています。つまり、長距離適性に疑問がある馬が通用していないことがほとんどということです。

また、2017年のこのレースで前年の有馬記念の3着馬ゴールドアクター(1番人気)や前年の菊花賞の2着馬レインボーライン(2番人気)が馬群に沈み、2018年にも菊花賞馬キセキ(1番人気)や前年の阪神大賞典3着&京都記念2着トーセンバジル(2番人気)が、見事に馬群に沈んだように、今回が始動戦の馬は苦戦しています。休養明けで不足するのは、スタミナですから、このレースがいかに持久力も問われているかの象徴でもあります。

そもそも前哨戦は、実績馬にとっては叩き台のため、人気に応えられないことがままありますが、先週の阪神大賞典のキセキのように、スタミナが問われるレース、長距離戦ほど凡退率がアップする傾向。それだけに今年も休養明けの実績馬エタリオウよりも、今年レースを使われている馬を中心視するのが好ましいでしょう。

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