2020年 クイーンカップ – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.02.15
2020年 クイーンカップ

桜花賞の前哨戦のグレードレースは、みなさんもご存知のように、一昨年からG2に昇格したチューリップ賞とフィリーズレビュー。しかし、フィリーズデビューは距離が芝1400mと短く、短距離指向が強いレースとなるため、クイーンCはチューリップ賞に次ぐ、第二の桜花賞の前哨戦、もしくはNHKマイルCの前哨戦としての意味合いを持ちます。つまり、3歳牝馬の強豪が集うことが多いということ。

実際に昨年のこのレースを優勝したクロノジェネシスは、桜花賞3着、オークス3着を得て、秋華賞馬となりました。さらに4着馬のカレンブーケドールもオークス2着、秋華賞で2着と好走しています。それ以前にも2016年の優勝馬や2017年の2着馬アエロリットが同年のNHKマイルCを制し、2015年の2着馬ミッキークイーンもオークスと秋華賞を優勝。襲来の活躍馬を多数輩出しているだけに、今後も見逃せないレースでしょう。

このように終わってみればハイレベル決着となることが多いために、前走で新馬、未勝利組の成績【0・2・3・34】とほどんど通用していません。2頭の2着馬は、2015年のミッキークインと2018年のフィフニティで、この年はともにレベルの低い年でした。また、ともに差す形での2着で、勝ちに行かずに楽をさせたのが良かったのでしょう。

勝ちに行くレース(先行策)をした馬は、昨年の3番人気馬ミリオンドリームズのように、見事なほど馬群み沈んでおり、このことからもその時点で実力の足りない馬が先行することがいかにリスクかがおわかり頂けるでしょう。先週のきさらぎ賞で危険な人気馬に取り上げたアルジャンナは、勝ちに行かなかったから負けたのではなく、勝ちに行かなかったから3着だった…川田騎手は下手打ったのではなく、上手く乗ったと考えるのが競馬の本質だと思っています。

また、短距離路線のトップクラスはフィリーズデビューを目指すことが多いため、前走で距離1400m以下に出走していた馬はほとんど通用していません。前走で1400m以下に出走していた馬の成績は過去10年で【0・1・0・22】で、唯一の2着馬は2010年のプリンセスメモリーですが、この馬も距離延長を意識して脚をタメう形、追い込む形で浮上しています。

まとめると、本命馬には昨年のクロノジェネシスのように、前走阪神ジュベナイルFの上位馬か(今年は不在)、フェアリーSの上位馬、距離1600m以上のオープン特別か、1勝クラス(500万下)を勝ち上がってきた馬が理想的だということ。

また、過去10年の勝ち馬10頭中、6頭が先行馬だったのもポイントでしょう。ただ、昨年のように前半4F48秒8の極端なスローペースになった場合には、上がり3Fタイムが速い馬がワン、ツーを決める可能性が高まるのも確か。今年は逃げ馬のインザムービーの陣営が「タメを利かせたい」とコメントしており、シャンドフルールの単騎逃げの可能性が高まりました。ジョディ―が単騎で逃げた昨年と類似するペースになるかもしれません。

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