2020年 京成杯オータムH・セントウルS – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2020.09.13
2020年 京成杯オータムH・セントウルS

●京成杯オータムH

京成杯オータムHは、かつてほど顕著ではありませんが、内枠の馬が断然有利。過去10年の7枠・8枠の優勝馬はゼロ、2着馬は2011年のアスコットフィスのみに対して、1枠・2枠の優勝馬は2012年のレオアクティブ、2着は2012年のスマイルジャック、2016年のカフェブリリアント、2017年のガリバルティです。

2枠3番のレオアクティブと、1枠1番のスマイルジャック、おまけに1枠3番のコスモセンサーが4着に粘った2012年は、1分30秒7の中山芝1600mのレコードが記録された年(昨年度、トロワゼトワルが更新)。決着タイムが速いほど、内枠有利が顕著。これは中山芝1600mが、円状コースだからでしょう。緩やかなカーブが続くようなコースなので、最初のコーナーで内に入れられないと、終始外々を追走することになりがちです。

ただ中山芝1600mは、高低差約5.3mの最高地点から下って行くコース形態。開幕週でも前半からペースが上がることが多く、逃げ、先行馬はラスト約1Fの急坂で失速しやすい傾向。昨年こそトロワゼトワルが2006年のステキシンスケクン以来の逃げ切りを決めましたが、過去10年で逃げ馬の3着以内はトロワゼトワルだけ。先行馬の連対も過去10年で4頭のみです。

しかし、追い込み馬も苦戦の傾向。これは脚質的に4コーナーで外に張られてしまうことが多くなるためでしょう。過去10年では2015年に唯一、フラアンジェリコ(13番人気)が追い込み勝ちを決めていますが、この年はエアレーションがけっこう利いていて、開幕週としては時計を要していました。また、4コーナーでは中目を回って、直線序盤で外に進路を切り替えたことが嵌ったことも大きいです。

まとめると京成杯オータムHは、馬場が高速化するほど内枠が有利。脚質は中団~差しが有利。内ぴったりの中団から、位置を上げていくタイプの馬が好走、激走することが多いでしょう。過去10年でもっとも人気薄、11番人気で2着と好走したガリバルディ(11番人気)はまさにそれです。

ただし、今秋の中山はクッション値の導入の影響もあり(導入しておきながら、硬めの超高速馬場を作ってしまうと、馬場造園課の恥だから)、開幕週から標準馬場。中山芝1600mはコース形態上、ペースが上がりやすく、そのうえトロワゼトワルの逃げに、外からスマイルカナ(場合によっては逆もある)、内からボンセルヴィーソが抵抗して行くとなると、今回もハイペースになる可能性がかなり高いでしょう。中団~差しが有利の傾向はこれまでとは変わらないにせよ、開幕週だから内枠が圧倒的有利という概念は捨てて、予想を組み立てたほうが良さそうです。

●セントウルS

『SPAIA AI競馬』にて、新潟記念の傾向及び、PP指数を用いながら人気馬、有力馬、穴馬について綴っております。先週は本命に推したジナンボーが見事2着。M.デムーロ騎手がスタートを決めてくれて良かったです(^▽^)/わーい!

さて、1番人気の前哨戦ハンター、ダノンスマッシュの今後は?

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