2020.09.12
2020年 紫苑ステークス
紫苑Sは秋の中山開幕初日に行われる、秋華賞トライアル。このレースがオープン特別だった頃は、上がり馬vs春のクラシックで通用しなかった馬の対戦図式でしたが、4年前より重賞に格上げとなった途端、オークスの上位馬も出走してくるようになりました。つまり、ローズSと勢力が二分化。年によってはロースSよりもレベルが高いもあるほどです。
さらにオープン特別時代と大きく異なるのは、極端にスローペース化したこと。これはトライアル(特に決め手が武器の牝馬限定戦)では、本番を見据えた実績馬が、仕掛けを遅らせることで、しばしば起こる現象です。その理由は、トライアルで無理に行かせてバテさせてしまうと、次走での余力がなくなってしまうから。つまり、前を残らせやすいということ。また、瞬発力のある馬も有利です。
ただ、天気予報によると本日は雨が降るとのこと。今開催から初公表されたクッション値によると、中山芝はやや硬めの10.8。10~12は高速馬場を意味するものですが、例年ほどの超高速馬場ではないようです。そのうえさらに雨が降れば標準馬場(8~10)になる可能性大。そうなると前後半差のない平均ペースよりの流れになるので、ロスのない立ち回りのできる内枠、特に先行馬が有利になってくるでしょう。今回は大外枠に実績馬が集中していることもあり、なるべく天候を確認してから予想を組み立てたいものです。