●小倉2歳ステークス
小倉2歳Sが行われる小倉芝1200mは、2コーナー奥のポケット地点からスタートして、ゴールに向かって坂を下るコース。しかも、芝1200mなら息を入れたいポイントの3~4コーナーが“スピードを落とさずに回れる”ことがウリのスパイラルカーブのため、逃げ、先行馬が息を入れるポイントがありません。
小倉芝1200mのレコードタイムが1分06秒5と、他場と比べて次元が違うのは、コース形態上、先行争いが激化しやすい舞台だから。スピードのある馬ほど、コーナーでスピードを落とし切れないため、上級条件ほどウルトラハイペースが発生します。
つまり、前に行った馬がバテやすいということ。小倉芝1200mで行われる、最上級条件の北九州記念史上、逃げ馬の3着以内が今年のモズスーパーフレア(2着)だけというのが、このコースの恐ろしさを物語っています。言葉を選ばずに言わせてもらえば、このコースを考案した人は、頭が悪いか、性格が悪いかでしょう。強い馬ほど自滅することになるのだから!!
もちろん、小倉2歳Sも問答無用に例年、「超」のつくハイペース。ただし、こちらはまだ体力がついていない2歳馬がレースメイクすることになるので、古馬と比べれば、それほど速いペースにはなりません。また、永遠の1勝馬から将来のG 1馬が集う舞台設定のため、2012年のベルカント(2着)のように、強ければ逃げ馬でも残れるし、先行馬でも通用します。
特に今年は、変則日程の影響で夏の小倉開催が8月15日(土)から開幕。小倉2歳Sは例年よりも良好な馬場状態で行われます。今年の北九州記念も逃げ、先行馬にかなり厳しいペースでしたが、モズスーパーフレアがデータクラッシュさせたのは、開幕4日目で例年よりも馬場状態が良かったことも影響しているはず。今回は台風の影響で馬場が悪化する可能性が高いようですが、もともとの下地は悪くないので、例年よりも前に行く馬ががんばれそうです。
また、昨日の札幌2歳Sの傾向でも綴ったように、この時期の2歳重賞は横一線の力関係ならば、キャリアが豊富な馬のほうが有利です。これはデビュー2戦目よりも、デビュー3戦目のほうが伸びしろが大きいことが多いから。デビュー5戦目を超えてくると、大きな伸びしろは望めませんが、とにかくデビュー5戦目くらいまでは成長力を見せてくれます。馬場が悪化するほど、キャリアが豊富な馬が有利になるので、そこも踏まえて予想を組み立てたいです。
●新潟記念
『SPAIA AI競馬』にて、新潟記念の傾向及び、PP指数を用いながら人気馬、有力馬、穴馬について綴っております。
新潟芝コースは外差し馬場ですが、このレースは有力馬が差し、追い込み馬で逃げ、先行馬が手薄。先行馬ジナンボーが出遅れた場合には、前がやや楽になるかもしれません
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