■来週の中央との交流戦を避け、地方の上位クラスが集結
全日本2歳優駿3着、雲取賞3着のサントノーレこそ不在だが、来週の中央との交流戦、京浜盃を避けるかのように、ここにニューイヤーCの上位3頭、(4)ギガース、(1)クルマトラサン、(2)ライゾマティクスが出走。中央との交流戦で通用しなかった、平和賞の覇者(7)カプセルもここに出走してきた。
ニューイヤーCが1番人気、2番人気、4番人気で決着したように、地方馬限定のクラシックロードが堅く収まるのは地方馬が中央馬との対戦を避けて賞金を稼ごうとする動きによるものが大きいが、ここも堅い決着になるのか? ここも大きくは荒れそうもないが、実力上位馬の着順の入れ替わりや別路線組の上位食い込みはあると見ている。
川崎11R ネクストスター東日本 ダ1400m
◎ (7)カプセル
○ (11)アムクラージュ
▲ (12)パンセ
注 (1)クルマトラサン
△ (2)ライゾマティクス
△ (4)ギガース
△ (9)アジアミッション
結論 馬連7-11,12,1,2,4,9 (12:10:10:6:6:6) 複勝7 (50)
■有力馬を評価ポイント
◎ (7)カプセル
3走前の平和賞の覇者。3走前は1番枠から好スタートを切って二の脚の速さでハナを主張し、マイペースの逃げ。3~4角で手応えが悪くなり、3~4角で外からコルベットに並ばれ、直線序盤で先頭に立たれたが、これを差し返してラスト1Fで抜け出し、外から迫るキタノヒーローを振り切って3/4差で完勝した。
近2走は中央馬が相手で流れが厳しく、自分の競馬ができなかった。今回は近2走で厳しい流れを経験したことがプラスに出るだろう。すんなり前に行っての巻き返しを期待する。
〇 (11)アムクラージュ
4走前の1400m戦、ルーキーズサマーCの優勝馬。4走前は大外12番枠から五分のスタートからじわっと出して1角では3番手。そこから位置を上げ、2角出口ではもう2番手。そこから先頭の(2)ライゾマティクスにプレッシャーをかけて3角ではもう先頭。最後の直線でもしぶとく粘って5馬身差で圧勝した。距離を延ばしてからの3戦が案外な結果だが、4走前を含めてこの距離では3戦3勝。変わり身を期待。
▲ (12)パンセ
前々走の鎌倉記念の3着馬。前々走では1番枠から五分のスタートを切って、序盤は無理なく中団やや後方を追走。最内からじわっと上がって3角では中団。3~4角で外に誘導しながら好位まで押し上げて直線へ。そこからしぶとく伸びて2着(2)ライゾマティクスにアタマ差まで迫った。
前々走は3角1,2番手馬のワン、ツー決着だったように、前有利の流れをメンバー最速の上がり3Fを駆使しての3着。1番人気に支持された前走のインテリパワーMは、スローペースを意識して逃げ馬にプレッシャーをかけに行き、自身も苦しくなって5着に失速したが、本来の後半型の競馬なら巻き返せるはず。
注 (1)クルマトラサン
休養明けの前々走ニューイヤーCの2着馬。前走は3番枠から五分のスタートだったが、そこから押して枠なりでハナを主張。道中では(4)ギガースにプレッシャーをかけられる苦しい展開だったが、ゴール手前までしぶとく粘って同馬と半馬身差に好走した。
砂厚8㎝→10㎝の変更で2Fの距離延長、結果、厳しいペースとなった3走前のハイセイコー記念で3着だったこともあり、前々走では本命馬としたが、その期待に応えてくれた。また前走の雲取賞は休養明け好走後の一戦で疲れが出る可能性が高く、さらに距離が延びるのも減点材料で無印としたが、予想どおりの大敗だった。
本馬は船橋1000mの新馬戦の走破タイムが圧倒的に優秀だったように、スプリント戦がベストの馬。他、出走馬と比較をしても距離が短くなる優位性がある。ただし、今回は1800mで脚をタメる競馬をした後の一戦。自分の型の競馬ができない可能性が高く、評価を下げた。
△ (2)ライゾマティクス
昨年の鎌倉記念の2着馬。同レースでは10番枠から好スタートを切ったが、テンの速いモンゲースパイに行かせてその外3番手を追走。3角で2番手のサントノーレが先頭に立ったが、4角外から同馬に並びかけて直線へ。序盤は並走状態だったが、最後にサントノーレがもうひと伸びして2馬身半ほど離された。
サントノーレはその後、全日本2歳優駿で3着、雲取賞でも3着に善戦しているように、現3歳の地方馬では現在休養中のタケデンショウグン(ハイセイコー記念で8馬身差勝ち)に次ぐ存在。それを考えれば強い内容であり、前々走のニューイヤーCでも3角から2頭分外を回って前の(4)ギガース、注(1)クルマトラサンにプレッシャーをかけていく競馬で、2着クルマトラサンに半馬身差まで迫っている。
中央馬が相手の前走・雲取賞は、出遅れて中団の外々を回る競馬で8着と崩れたが、すんなり前に行ければ巻き返して来るだろう。。ただし、本馬は揉まれ弱い面があり、テンの速い馬が多数のここで内枠となると揉まれる危険性もあり、評価を下げた。
△ (4)ギガース
3走前の千両スプリントは7番枠から出遅れ、序盤は中団の外を追走。そこからじわっと位置を上げ、3角では3番手。4角では前2頭に並びかけて直線へ。楽な手応えでラスト1Fで先頭に立つと、後続との差をどんどん広げ、6馬身差で圧勝した。
さらに前走のニューイヤーCでは、逃げる注(1)クルマトラサンにプレッシャーをかけていく競馬で、ゴール手前で差し切って半馬身差の勝利。この時点で4戦3勝、2着1回と底を見せていなかったが、前走の雲取賞では、中央馬相手に差し馬有利の展開に恵まれながらも7着に敗れた。前走は展開に恵まれたことで7着と能力を引き出された形。今回は疲れが出る危険性がある。
△ (9)アジアミッション
昨年の鎌倉記念の5着馬。同レースでは3番枠から好スタートを切って好位の最内を追走。前有利の展開に乗じて、△(2)ライゾマティクス、▲(12)パンセ、〇(11)アムクラージュ等と小差に好走した。
スタミナが不足する休養明けで初めての1600m戦となった前走・青鵐特別では、スタートで大きく躓くロスを挽回して、速い流れの4番手を追走と勝ちに行く競馬で1番人気を裏切り、2着に敗れた。しかし、ひと叩きされての今回は良化を警戒する。