2024年 ニューイヤーCの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.01.10
2024年 ニューイヤーCの予想

■過去10年で5勝の小久保厩舎活躍の舞台?

ニューイヤーCといえば、地元・小久保厩舎の馬が大暴れするレース。過去10年でポリゴンウェイヴ(2022年)、トランセンデンス(2021年)、トーセンガーネット(2019年)、ラッキープリンス(2015年)、ファイヤープリンス(2014年)と、同厩舎の馬が半数も優勝している。

その他、2021年にジョーロノが2着、2020年にファルコンウィングが3着、2017年にカンムルが3着、2014年にパンパカパーティが2着と好走、善戦しており、小久保厩舎の馬を買っておけばかなり的中に近づけると言える。

また、このレースは八百長抽選なのかと思うほど、小久保厩舎の馬は4番よりも内枠を引くことが多かったが、今回のライゾマティックスは珍しく、浦和1500mで不利な大外枠。しかも、鞍上はデビュー戦から乗っていた森騎手ではありません。さて、どう読むか?

浦和11R ニューイヤーC 芝1500m
 ◎ (3)クルマトラサン
 ○ (2)ビッグショータイム
 ▲ (7)クリコマ
 △ (4)フロインフォッサル
 △ (5)アムクラージュ
 △ (6)ギガース
結論 馬連3-2,7,4,5,6 (10:10:10:10:10) 複勝3 (50)

■有力馬とその評価

◎ (3)クルマトラサン

 船橋1000mの新馬戦の走破タイムが圧倒的に優秀。本馬が記録した1分00秒4は、同開催のB2B3に出走していても2着相当のもの。当然、(6)ギガースの新馬戦の勝ちタイムを大きく上回る。同レースでは5番枠から好スタートを切って楽々とハナを主張し、どんどん後続を引き離し、唯一、食らいついた2着エスケイチャンスにも4角出口から差を広げ、大差勝ちしている。しかも、ラスト2F12秒6-12秒2と最後に加速しての勝利だったのだから、かなり強い。

 次走のゴールドジュニアは1番人気でも◎に押したように、勝って当然の相手。大外11番枠から好スタートを切って、先行争いの3頭を見ながら4番手の外を追走。3角で中目に入れて、4角で外に出されると、しぶとく伸び続けて2馬身で完勝している。

 しかし、前走のハイセイコー記念では3着敗退。前走は同週より砂が入れ替えられ、砂厚8㎝→10㎝に変更。前走から2Fの距離延長の本馬にとって「負けて下さい」と言わんばかりの状況下。レースでは案の定と言うべきか…逃げる(10)ライゾマティックスの外からプレッシャーをかけて行く苦しい競馬で、3~4角でもう手応えを失い、勝ち馬ダテノショウグンと9馬身差の2着が精一杯だった。

 今回は南関東4場ではもっとも高速馬場で、スピードタイプが能力を発揮しやすい浦和に替わる。前走時、オーバーペースで前に行って大敗した馬は、ハイセイコー記念で逃げて8馬身差の2着だった(10)ライゾマティクスが次走の浦和ジュニアチャンピオンと完勝しているように、よく巻き返すもの。今回は休養明けではあるが、負けられない一戦と見ている。

○ (2)ビッグショータイム

 前々走の平和賞の4着馬。前々走は6番枠から五分のスタートを切ったが、じわっと下げて後方2番手から追走。向正面で外から動いたバハマフレイバーを追い駆けて進出。3~4角の最内から前の馬とのスペースを詰めていったが、前の馬のキックバックを嫌がって、再び最後方列まで下がる。直線でバラけた馬群に突っ込み、内からじわじわ伸びて0.3秒差に好走した。

 本馬は4走前のルーキーズサマーCでは、浦和1400mで1分30秒0の好タイム決着を出遅れたこともあり、(8)アムクラージュに完敗の2着だったが、そこから距離を延ばしてパフォーマンスを上昇させてきた。前走のチバテレ盃では5着に敗れているが、100mの距離延長で、これまでよりも前を意識して動いたのも敗因のひとつであるが、前々走で全日本2歳優駿の出走権を取るために、目一杯仕上げて好走した疲れもあったのだろう。巻き返しに期待したい。

▲ (7)クリコマ

 目下2連勝中の上がり馬。前走の川崎若駒OPでは、7番枠から好スタートを切って逃げ馬の外2番手を追走。このレースは前半4Fが53秒7ととても遅く、3角手前で後方2番手からグレートノイズが上がってきたので、これに抵抗して(1)オーヴェル、ホークマンが本馬に並びかけ、そこから一気の競り合いでペースアップ。3~4角で逃げ馬が脱落し、4角の最内からコーナーワークで先頭へ。そこからしぶとく粘り通して勝利した。

 前走はラスト2F13秒1-14秒0と減速しているように、前に厳しい流れ。2着(1)オーウェルとはクビ差だったが、競馬は追われるよりも追うほうが有利なもの。追われる立場でありながら、振り切った点を評価した。また、前走を勝ったことで、ここに直行できる点にも好感が持てる。

△ (4)フロインフォッサル

 前走では3着馬に7馬身差を付けて2着と好走した馬。前走は3番枠からまずまずのスタートを切って、外から前を主張する各馬を行かせて、好位の最内、単独4番手を追走。3~4角では最短距離から逃げ馬の直後まで差を詰めて、直線序盤で逃げ馬の外へ。しかし、逃げ馬がかなりしぶとく、なかなか差が詰め切れず、ようやく並んだところがゴール。ハナ差で敗れたが、勢いは本馬のほうがあった。今回は重賞で相手は強くなるが、近走の勢いに期待した。

△ (5)アムクラージュ

 3走前のルーキーズサマーCの優勝馬。同レースでは大外12番枠から五分のスタート。じわっと出して1角では3番手。そこから位置を上げ2角出口ではもう2番手。そこから先頭の(10)ライゾマティクスにプレッシャーをかけて3角ではもう先頭。最後の直線でもしぶとく粘って5馬身差で圧勝した。3走前は強い内容だったが、距離を延ばしてからの2戦が案外なのと、負荷の掛かる全日本2歳優駿を使った後になるので評価を下げた。

△ (6)ギガース

 これまで3戦2勝。前々走のジュニアスプリントは大外9番枠から五分のスタートだったが、促されるとダッシュ良く先頭に立ち、口を割るほど折り合いを欠いていた馬。修正すると内にモタれていたが、チグハグな競馬でも2着に善戦した辺りに素質の一端を見せた。

 前走の千両スプリントは7番枠から出遅れ、序盤は中団の外を追走。そこからじわっと位置を上げ、3角では3番手。4角では前2頭に並びかけて直線へ。楽な手応えでラスト1Fで先頭に立つと、2着馬に6馬身差を付けて圧勝だった。

 前走から300mの距離延長はともかく、前走時はラスト1Fで加速していたことから、あと1Fくらいは距離を延ばしてもやれそうだ。これまでまだ揉まれる競馬をしたことがなく、揉まれた場合の危うさはあるのだが、森騎手が(10)ライゾマティクスよりも育て応えのあるこちらを選択したのは理解できる。また、重賞のペースならコントロールもつきやすいだろう。

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