2023年 かきつばた記念・若潮スプリントの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.05.02
2023年 かきつばた記念・若潮スプリントの予想

本日から3日間連続で交流重賞と南関東の予想を掲載していきます。初日はかきつばた記念と若潮スプリント。断然1番人気のドライスタウトは前走のフェブラリーSを大目標とした後の始動戦であること、距離が短いことを嫌って、○対抗評価としています。

名古屋11R かきつばた記念 芝1500m
 ◎ (8)ウィルソンテソーロ
 〇 (12)ドライスタウト
 ▲ (2)テイエムサウスダン
 △ (5)デュアリスト
 △ (7)ヘリオス
結論 馬複8-12,2,5,7 (20:10:10:10) 複勝8 (50)

◎ (8)ウィルソンテソーロ

 5走前の初ダートの未勝利戦では、3番手から最後の直線早めに抜け出して、3勝クラス通用域の指数で勝利した素質馬。その後2勝クラス、3勝クラスを連勝。前走の名古屋城Sは、8番枠からまずまずのスタートを切ったが、内の馬が外によれて、タックルされる不利。そこから狭いところを通って位置を上げ、好位外まで挽回して追走。最後の直線序盤でしぶとく伸びてはいたが、ラスト1Fで甘くなっての9着敗退。

 しかし、前走時はダ1800mで1分50秒2の好タイム決着となったように、超絶高速馬場。スタート直後の不利を挽回するのに脚を使ったことや終始3頭分外を回るロスを考えれば、崩れても仕方のはい内容だった。今回はハンデ56Kg。このレースはハンデ戦になった2017年以降、ハンデに恵まれる新興勢力が活躍している傾向があることもあり、本馬の巻き返しを期待する。

〇 (12)ドライスタウト

 デビュー3戦目で全日本2歳優駿を優勝した素質馬。同レースでは2番手から3~4角で楽々と先頭に立ち、ラスト1Fでさらに加速して楽勝した。本馬が記録した指数は、2歳馬ながら古馬ダートグレードでも通用する驚きのものだった。

 本馬は全日本2歳優駿からの休養明けの一戦となった兵庫GTでは、スタートで滑って躓いた影響もあり、最後の直線で伸び切れずの4着だった。しかし、そこから立て直された前々走・霜月Sでは、復活のV。前々走のすばるSでは中団の外目を追走していたが、外からバトルクライにずっとフタをされて包まれ、進路のないまま直線へ。同馬が抜け出すのを待ってから、外に出して仕掛けるロスが生じてのクビ2着だった。ラスト1Fで一番伸びていただけに、ここはもったいない競馬だった。

 そして前走のフェブラリーSは2列目の中目を追走していたが、3~4角で包まれて、直線序盤でも進路がない戸崎競馬。仕掛けをワンテンポ待って、何とか先頭列に並びかけて行くレモンポップの後ろまで持ってきたが、そこから差を広げられて0.7秒差の4着敗退。

 前走はタフな馬場で前に厳しい流れを包まれながら先行していく競馬。それで4着ならば悪くはないし、ここでは能力上位だが、今回は前走を大目標とし、楽をさせた後の再始動戦となる。また本馬はダ1400mでは前半が速くなく、1600mでも忙しい競馬なのに、さらに100m距離が短くなるというのもプラスではない。よって、対抗評価とした。

▲ (2)テイエムサウスダン

 一昨年の黒船賞を2番手から4角先頭に立ち8馬身差で圧勝して以降、ひと皮剥けて昨年は根岸Sを優勝し、フェブラリーSでも2着に善戦した馬。昨年のフェブラリーSは15番枠からトップスタートを切って、そこから押し進めたが、内からサンライズホープがハナを主張したので、序盤は好位の外を追走。同馬が少しペースを落としたその隙を狙って、外から一気にハナを奪うと、岩田康騎手得意のペースダウンで3~4角では馬群が凝縮。これにより詰まる馬が多発する中、粘り込んでの2着だった。

 今年は始動戦の前々走・根岸S、前走のフェブラリーSともに14着に敗れているが、今年2月の東京ダートはタフだった上に、前記2レースは前を行く馬には厳しい流れ。そこを先行しているのも敗因のひとつ。斤量61Kgは不安ではあるが、立て直されての今回は変わり身を期待してみたい。

船橋11R 若潮スプリント 芝1200m
 ◎ (3)ナックサンライズ
 〇 (7)グリーリー
 ▲ (1)ハーンドルフ
 △ (5)メンコイボクチャン
 △ (10)フジコチャン
 △ (2)クラティアラ
 △ (9)バシュラマック
結論 馬複3-7,1,5,10,2,9 (16:12:8:8:4:2) 複勝3 (50)

◎ (3)ナックサンライズ

 前々走のクロッカス特別では、4番枠から好スタートを切ってハナを主張し、外のプレストレガシーと並走して逃げ、直線序盤で同馬を引き離し、3馬身半差で圧勝した快速馬。前走のクロッカススプリントでは1番人気に支持されたが、タフな船橋ダートで激しい先行争いを制して逃げる競馬。最後の直線ではいったん後続を突き放したが、ラスト1Fで止まって3着に敗れた。

 初の船橋ダートで前半3F35秒5-後半3F39秒5の超絶ハイペースで逃げて0.3秒差まで粘れれば上出来。今回は前走の厳しい経験から粘りが違ってくるはず。

○ (7)グリーリー

 900mを主体に使われてきた馬だが、前走は初のタフな船橋、距離も1.5F延長でスタミナ切れが懸念された一戦だったが、逃げ馬エイシンエイトから離れた好位の外から3~4角で早めに動いて2着したのは立派。今回は船橋2戦目で前進が期待できる。

▲ (1)ハーンドルフ

 1200mのはくたか賞2着、OP・ジェムストーンS賞勝ちの実績馬。前走のユングフラウ賞は浦和の大外12番枠。やや出遅れを二の脚で挽回し、ハナを奪おうとしたが、ひとつ内のエイシンエイトが枠の差でハナ主張。結果的にハイペースの2番手からの競馬となった。3角手前で同馬がバテて来たので、そこで先頭に立たされたが、本馬も抵抗する余力なく、後続馬の餌食となってしまった。今回は実績ある1200m戦今回はリズムよく前に行ければ、巻き返す可能性はある。

△ (5)メンコイボクチャン

 昨秋のH3・イノセントCでは、前半3F35秒7-後半3F38秒9のかなりのハイペースで逃げるスペシャルエックス(後の兵庫GP・2着馬)を追い駆けて2番手を追走し、同馬にクビ差まで迫った馬。本馬はそこから1Fの距離延長となった3走前の知床賞でも2番手を追走してクビ差。

 その後は芝を使われ、そこでは結果を出せなかったが、休養明けの前走・クロッカススプリントで、先頭列3頭の2列目4番手を追走し、0.9秒差の5着なら悪くない。叩かれての上積みがあれば通用するだろう。

△ (10)フジコチャン

 前々走の桃花賞の覇者。同レースでは5番枠から二の脚で先頭に立ったが、外からハナを主張するタイムトゥキルに行かせて2番手を追走。3角で同馬に並びかけ、ラスト1Fで先頭に立つと、ワイズゴールド(後の桜花賞・4着馬)に1馬身3/4差で完勝した。まさに優等生の競馬だった。しかし、前走・桜花賞では手応え悪く、8着と崩れた。いかにも前哨戦を大目標にしてその後に楽をさせた馬のその後である。今回は前走以上には走れると見ているが、完調まではどうか? それでも船橋の外差し馬場を利すれば、通用していい。

△ (2)クラティアラ

 3走前のOP・ジェムストーン賞では、好位の最内から(1)ハーンドルフに0.2秒差まで詰め寄った馬。そこから1Fの距離延長となった前走のユングフラウ賞では大逃げを打った逃げ馬から離れた好位を追走していたが、2番手を追走したハーンドルフが7着に失速するほど厳しいペースで、本馬も5着に失速した。

 それでも前走の弥生スプリントでは、1番枠からいったんハナを主張し、そこから徐々に控えて好位の最内を追走。4角で馬場の良い外に出して上手く乗られていたこともあり、巻き返して勝利することが出来た。今回も2番枠と内枠だが、最後の直線で上手く外に出せればチャンスがある。

△ (9)バシュラマック

 前々走の寒椿スプリント、前走の弥生スプリントともに、中団の内から最後の直線、砂厚の深い内を捌いて1着、3着と好走した馬。前々走は最後の直線で、序盤は外を狙ったが前が壁、前走は3~4角の最内で包まれて外に出せなかった。今回は一転して9番枠と外枠。今度こそ最後の直線で外を狙えそうなので、押さえることにした。

推定1~2番人気馬 (6)スタードラマー、(8)ワンダーランド

 前走の弥生スプリントは◎(3)ナックサンライズがペースを引き上げ、前半3F35秒5-後半39秒5の消耗戦になって前がバテたこと、外差し馬場を利しての勝利だった。

 

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