しらさぎ賞はレディオガガ、スティールルージュ、パワースレイヴ。さらには900m路線馬のプリモジョーカーと逃げ馬が揃った一戦。内の馬がスタートをポンと出してリードを奪い切ればそれほどペースが上がらない可能性もあるし、また本日は馬場が軽いので、ある程度ペースが速くなったとしても、前から押し切りやすいはず。そこで逃げ馬を狙ってみる。
浦和11R しらさぎ賞 芝1400m
◎ (1)レディオガガ
〇 (6)ジュネス
▲ (11)リネンファッション
注 (7)グランパラディーゾ
△ (9)パワースレイヴ
△ (12)セパヌイール
△ (2)スティールルージュ
△ (8)ティーズハクア
結論 馬複1-6,11,7,9,12,2,8 (14:12:12:4:4:2:2) 複勝1 (50)
◎ (1)レディオガガ
デビューから逃げて3連勝した馬。4戦目のローレル賞では1番人気に支持されたこともあったが、当時は逃げ馬多数で逃げられずに折り合って6着凡退。その後もすんなり前でレースが出来ると好走、ダメならば凡退の成績。
逃げた場合は強敵が揃った3走前のサルビアCでも1番枠からトップスタートを切って先頭に立ったところを、ムーディナイルに競られながらも2着しているように能力は高い。
前走のTR・ティアラCは長距離を使われ続けた直後で休養明けの一戦。前に行くこと自体が難しい状況だったこともあり、内から押してハナを主張する(2)スティールルージュに譲る形となったが、スピードには乗れていた。今回は前走を叩かれたことでスピードの乗りが違ってくる。今回は期待の新人、野畑騎手騎乗で斤量52Kg。ハナ奪取に成功すれば一発が十分に期待できる。
○ (6)ジュネス
復帰戦の前々走・初花月特別では3番枠から五分のスタートを切って2番手から、3~4角で楽々と先頭に立ち、そこから徐々に差を広げて8馬身差で独走した馬。しかし、前走のTR・ティアラCでは好位の最内を追走したために3角で包まれて動けず、4角で2列目が失速したことで生まれたスペースを狙って早め先頭に立ったために、外からグランパラディーゾにアタマ差交わされた。
しかし、早めに動いて差された前走は負けて強しの内容だったし、休養明けの前々走で好走した疲れもあったと見ている。斤量52Kgも魅力でここでの前進が期待できる。
▲ (11)リネンファッション
2021年のブリダーズゴールドCでは、マイペースで逃げてマルシロレーヌに交わされたものの、半馬身差の2着と好走した馬。その次走のJBCレディスクラシックでも、4番枠から出遅れたが砂の深い内から挽回し、逃げるサルサディオーネの外に出してプレッシャーをかけて行く競馬。ここでも3着に善戦した。
本馬はその後、前に行けなくなり、砂を被る競馬で成績が不振。川崎に移籍してからも勝ち鞍はないが、5走前の生田OPでは押して逃げ、勝ち馬と0.3秒差の4着に善戦。行きっぷりに復調を見せた。前走のマリーンCでも6番枠から出脚良く3番手を追走。3角で逃げていたェイスザドリームが下がってきたので、砂を被って本馬も位置を下げたが、2番手のペルアアの外に出していれば3着はあった可能性の高い内容だった。
今回は1400mと距離が短く、この距離だと中団からになる公算が高いが、今回外枠に入ったのは好材料。ただし、前走は本馬の近走としてはパフォーマンスが高く、ここでスムーズに上昇しない可能性が高いので、3番手評価とした。
注 (7)グランパラディーゾ
中央時代は好位からの競馬でケイアイターコイズ(後にOP2勝)と接戦の3着に好走するなど、ダ1400mの3勝クラスで活躍していた馬。前走のTR・ティアラCでも、10番枠から出遅れたが、二の脚で挽回して好位の直後の外を追走。向正面では一列上げて好位馬群の中目に入れたことでやや包まれたが、4角で外の馬が前に行ったその外に誘導して直線へ。序盤で仕掛けると一気に3番手まで上がり、ラスト1Fで先頭の〇(6)ジュネスをわずかに差し切った。
本馬は中央で不振で移籍というよりは、地方で稼ぐために移籍した馬。3勝クラスで上位の実績があれば、南関東の重賞は何れ勝てるだろうが、前走が長期休養明けだった点が懸念材料だ。ここが目標のつもりでも、スムーズに上昇しない可能性もある。それで断然1番人気ならば、評価を下げてこそ馬券妙味だ。
△ (9)パワースレイヴ
逃げて目下2連勝と勢いある馬。前走のA2・朧月賞は6番枠からまずまずのスタートを切って、二の脚でハナを主張。内からハナを主張するママママカロニを砂厚の深い内に閉じ込めながらの逃げ。内外の差で3角でママママカロニにやや前に出られたが、再びそれに並びかけ、4角で交わして先頭で直線へ。そこからしぶとく粘って押し切った。
前走は斤量52Kgとはいえ、なかなかの好内容。今回は内にテンの速い馬がいる状況下の外枠で逃げられない公算が高いが、好位で折り合う競馬でも問題ないようなら通用していい。
△ (12)セパヌイール
前々走の東京シンデレラマイルTRを勝利した馬。前々走は2番枠から好スタートを切ったが、外の馬に行かせて、好位の最内をスペースを作って追走。3~4角でスぺースを詰めて、4角では逃げ馬の直後で包まれて仕掛けをワンテンポ待たされたが、直線で逃げ馬のひとつ外に出し、先に抜け出して先頭に立ったミラバーグマンを内から差し切った。
前走の東京シンデレラマイルは、ハナ争いの4頭から離れた5番手から追走し、3~4角で馬群の中目から位置を押し上げ、2列目付近で直線へ。序盤で前の2頭の外に出して一旦スピーディーキックの2番手に上がったが、外からトップザビルに差されての3着だった。
前走はスピーディキックが別次元だったにせよ、休養明けでトライアルを勝利した馬がよく負けるパターンの敗戦である。中央時代はダ1200mで3勝した馬だけに1400mでも問題はないが、今回が休養明けとなると全幅の信頼もおけず、評価を下げた。
△ (2)スティールルージュ
昨年のユンフラグ賞勝ちの実績があるように、浦和1400mがベストで前走のTR・ディアラCも3着と好走した馬。しかし、前走は1番枠から好スタートを切って、そこから押して出して行く競馬。◎(1)レディオガガが譲ったことで楽なペースで逃げられたが、同馬が本気で行く気になった場合は、逃げられない可能性が高いし、競り合えばペースが厳しくなるだろう。
ただし、本日はダートが軽いだけに、多少ペースが速くなったとしても残り目はあると見て警戒した。
△ (8)ティーズハクア
前々走のロジータ記念の2着馬。前々走は11番枠からまずまずのスタートを切って、逃げる◎(1)レディオガガの外2番手を追走。2週目の3角手前で同馬を交わして先頭に立ったところで外からスピーディーキックに並びかけられ、それに抵抗してペースアップ。結果、最後の直線で早々と苦しくなったが、それでも粘り通して、差し馬の追撃を凌いだ。
前走の三里塚記念は、逃げ馬から3馬身くらい離れた2列目の外を追走し、3~4角で逃げ馬との差を詰めに行ったが、苦しくなって最後の直線でよれよれになる場面。当日の船橋がかなりタフな馬場だったのもあるにせよ、完全に前々走の疲れが出たものと推測される6着敗退だった。
今回は前走から立て直されての一戦。しかし、前々走から2Fの距離延長となると後方からの競馬になる可能性が高く、そこが課題。長距離戦で好位から早めに動くことで良さが出た馬だけに、この距離は向いていないが、展開に恵まれた場合には2着、3着はありそうなので買い目に加えた。