2023年 ユングフラウ賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2023.02.15
2023年 ユングフラウ賞の予想

今年の南関東牝馬クラシック路線は、昨年の東京2歳優駿牝馬で問答無用の優勝を収めたスピーディキックのような馬は不在。確たる馬が不在なだけに、馬券的には楽しみな一戦となった。

浦和11R ユングフラウ賞 浦和ダ1400m
 ◎ (1)マカゼ
 〇 (10)エイシンレア
 ▲ (9)ポーチュラカ
 △ (2)サーフズアップ
 △ (5)クラティアラ
 △ (7)ワイズゴールド
結論 馬連1-10,9,2,5,7 (5:5:5:5:5)複勝1 (50)

◎ (1)マカゼ

 川崎900mの新馬戦をラスト2F13秒2-12秒7で逃げて楽勝した素質馬。前々走のローレル賞では、6番枠から好発を切って逃げ、川崎1600mで前半4F51秒7-後半4F52秒9と決して遅いペースではなかったが、最後の直線では(2)サーフズアップに2馬身、(10)エイシンレアに4馬身差を付けての完勝だった。

 前走の東京2歳優駿牝馬は大外からハナを主張したボヌールバローズに行かせて、2列目の外を追走。3角で前2頭に並びかけて3番手、4角では2番手まで上がったが、直線で苦しくなって6着に敗れた。しかし、これは逃げて強いレースをした後、ダメージが出る宿命とも言える。また前走は3~4角で最内を立ち回った馬がワン、ツーを決めたように、内有利の流れになった影響も多少ある。

 本馬は4走前のホタル特別で好位の直後で揉まれる競馬でも勝利しているように、けっして逃げにこだわるタイプではない。気性的に最内枠でも問題ないだろう。東京2歳優駿牝馬で先着を許したサーフズアップとの大勢逆転に期待する。

〇 (10)エイシンレア

 3走前のサンストーン特別では、(2)サーフズアップとクビ差の3着だった馬。3走前は前2頭からやや離れた3番手からの競馬で、最後の直線で早々とサーフズアップに最内から前に出られたが、レースのラスト2Fが13秒0-14秒1という消耗戦だったことを考えれば、同馬よりも前、そして外でレースを進めていた本馬のほうが好内容だった。

 前走の東京2歳優駿牝馬では、逃げ馬ボヌールバローズの外2番手と勝ちに行く競馬をして9着に失速。前々走のローレル賞も前走も前に行って持久力を生かす競馬をして、最後バッタリ止まって3着だったことから、現状ではマイルは距離が長いのではないかと見ている。1400m戦の今回は、差す競馬で巻き返しを期待する。

▲ (9)ポーチュラカ

 デビュー3戦目、2Fの一気距離延長となった4走前のローレル賞では12着大敗を喫したが、そこから上昇一途の馬。前走のなでしこ賞では先頭列3頭の一番外を追走し、4角では2番手に上がって、先頭の(8)アトカラツイテクルに並びかけようとしたが振り切られ、直線で4馬身半されての3着。

 前走時はアトカラツイテクルに完敗だったが、3走前のネームヴァリューMで取りこぼし、前々走ヤマノリアルを勝ち上がってここ出走と、強行ローテーションで出走したわりには、がんばれていた。また折り合う競馬で結果を出せたことも収穫で、3番手評価とした。

△ (2)サーフズアップ

 前走の東京2歳優駿牝馬の3着馬。前走は9番枠から五分のスタートを切って、好位の外を追走。前走は3~4角で最内を立ち回った馬がワン、ツーを決めたように、内有利の流れだったが、本馬は終始外々から3~4角でかなり外を回るロスがあった。それでも3着に好走したのは能力があればこそだが、前走を大目標とした後の一戦となるために、ここはやや狙い下げた。

△ (5)クラティアラ

 デビューからこれまでの7戦、全て1200m以下を使われてきた馬。本馬は前半3F34秒1と前半が速かった栄冠賞では好位を取れなかったし、前走のジェムストーンでも最内追走ながら追っつけて追走していた辺りから、本質的に1200mは距離が短いと推測される。1Fの距離延長となる今回で、脚がタメられればもっと走れる可能性が高いと見ている。

△ (7)ワイズゴールド

 前走の桃花賞の2着馬。前走は1番枠を利して好位の最内を追走し、直線で外に出して、2番手から早め先頭に立ったフジコチャンを目標に動いて2着。前々走のジェムストーン賞で外から(12)ハーンドルフを追い駆ける厳しい流れを経験したことが前走に繋がった面もあるが、1200mよりも1600mのほうが合っている。1400mのここも警戒が必要だろう。


推定3番人気馬 (12)ハーンドルフ

 前走のジェムストーン賞は、6番枠から好発を切って、マイペースで逃げ切り勝ち。休養明けの前々走はくたか特別は前半3F35秒1で逃げて逃げ切れなかったが、前走では前半3F36秒1とペースを落とせたことで逃げ切ることができた。前が有利な浦和で12番枠の今回もスピードの違いでハナには行けると見ているが、前走よりはペースが速くなる公算が高い。スピードを生かす競馬ぶりからも、距離延長はプラスではなく、割引が必要。

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