2022年 マイルCS南部杯の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2022.10.10
2022年 マイルCS南部杯の予想

本日の盛岡はかなりの雨量(特に午前中)。不良馬場は免れず、超高速ダートが予想されます。今回は明確な逃げ馬は不在ではあるものの、スプリント路線のヘリオスやシャマルが逃げて平均ペースよりも速い流れが想定され、不良馬場だった昨年よりはタイムが出るでしょう。

盛岡12R マイルCS南部杯 ダ1600m
 ◎ (4)カフェファラオ
 〇 (8)ヘリオス
 ▲ (15)シャマル
 △ (9)アルクトス
 △ (3)タイムフライヤー
 △ (7)サンライズノヴァ


 ■有力馬の紹介

 ◎ (4)カフェファラオ

 東京ダートマイルでは4戦4勝、フェブラリーSを2連覇しているように、ワンターンコースのマイルがベストの馬。本馬は今年のフェブラリーSも2列目の外から最後の直線序盤でソダシを楽に捕らえて、ラスト2Fでもう先頭という競馬で2馬身半差の快勝でした。

 また、昨年のチャンピオンズCは、大外16番枠から位置を取りに行ったものの、好位勢が一団で1角で外を走らされ、終始中団やや後方の外々とロスの大きい競馬ではありました。しかし、致命的だったのは、最後の直線で外からメイショウハリオが並びかけて来た際に本馬よりにモタれて、この時に怖がる素振りを見せ、走るのをやめてしまったこと。初めてのブリンカー着用が裏目に出たのが大敗の理由ですので、この大敗は度外視できるでしょう。

 今回は4ヵ月の休養明けで、陣営が「急仕上げ」とコメントしているように、実際に急仕上げです。しかし、軽いダートなら急仕上げの馬も対応しやすいですし、本馬の得意条件でもあるのでここは中心視しました。

 〇 (8)ヘリオス

 昨秋に復帰して東京ダ1400mのグリーンチャンネルCと、霜月Sを逃げて連勝し、休養明けの今年1月の根岸Sでも2着に善戦した馬。3走前の黒船賞、前々走のかきつばた記念では(6)イグナイターが先着していますが、3走前は休養明け好走の反動で本来の能力を出し切れなかったもの。人気薄の3着馬ダノングッドがインから上位2頭に迫ったように、内有利の馬場を2番手から最後の直線で外を通す不利もありました。

 前々走のかきつばた記念は内に砂が足されて外有利の馬場を、12番枠を利して好位の外でレースを進めて2着。前走時は12番枠を利して好位の外を追走してはいましたが、イグナイターの方が最後の直線でしっかりと外に出しており、上手く乗っていました。もともとの能力はイグナイターよりもやや上と見ていることと、今回は行く気になれば、楽にハナが狙える組み合わせだけに、対抗評価としました。

 ▲ (15)シャマル

 デビューから3走前まで一貫してダ1200mを使われ、4走前の東京スプリントで初重賞制覇を達成した馬。しかし、近3走ではダ1400mを使われ、さきたま杯こそ3着でしたが、その後のサマーチャンピオン、オーバルスプリントを連勝。3着に敗れたさきたま杯も距離延長でありながら、逃げ馬サルサディオーネに果敢に競りかけて行く強い内容で、上位2頭とタイム差なしの3着でした。

 休養明けの前々走サマーチャンピオンも、大外12番枠からスタートで躓いたものの、それを挽回して3番手でレースを進め、4角先頭から押し切る好内容。また、前走のオーバルスプリントでも大外11番枠から、3番手の外を追走し、3角からじわじわ前にプレッシャーをかけ、最後の直線序盤で逃げ馬を競り落としての完勝でした。まさにダ1400mでは隙のない馬と言えるでしょう。

 問題はさらに1Fの距離延長となることですが、不良馬場で行われた昨年のこのレースで、初距離だったヒロシゲゴールドが2番手から早め先頭の競馬で2着に粘ったように、ダートが軽ければスプリント路線馬でもこなせます。不気味さを感じさせる馬だけに、3番手評価としました。

 注 (9)アルクトス

 一昨年、昨年とマイルCS南部杯を連覇。一昨年は1分32秒7の日本レコード決着、砂を入れ替えた昨年は不良馬場ながら時計を要したうえで好時計決着(ハイペース)を大外16番枠から無理なく2列目の外を追走し、一昨年を上回る自己最高指数で優勝しました。

 ただ、昨年のマイルCS南部杯後に球節が悪化して、引退を考えたというほど。馬の状態に関して、忖度なしの意見を言う田辺騎手が「今回は厳しい戦いになる」と弱気な点が気になり、狙い下げました。

 △ (3)タイムフライヤー

 2020年のエルムSの勝ち馬でダ1700m前後がベストの馬。4走前のフェブラリーSでも、前と内が有利の流れを中団中目から、最後の直線でいい伸びを見せて5着に善戦しました。また、4走前は高速ダートだったように、本馬は高速馬場巧者。2019年の武蔵野Sで2着と好走したことがありましたが、この時も高速ダートでした。

 3走前のかしわ記念は、かつてよりも砂厚が2㎝深くなった時計の掛かる船橋。さらにスタミナが不足する休養明けで、馬体重14Kg増が示すように太目残りの状態。内枠から好発を切って、序盤は先行したために9着大敗を喫しました。時計の速いマイル戦は本馬にとってベストに近い条件なので、ここも警戒が必要でしょう。

 △ (7)サンライズノヴァ

 2019年のマイルCS南部杯の優勝馬で、昨年の武蔵野Sを制した馬。昨年の武蔵野Sはタフなダートでメイショウワザシがハナを主張したところ、大外からオメガレインボーが競り掛けて行ったことで前半4F46秒1-後半48秒1の超ハイペースになりました。当時のサンライズノヴァは行きっぷりがひと息で、早めに位置を下げて外に誘導し、3角後方から3番手ぐらいでレースを進めた騎手の好判断が功を奏して優勝でした。

 本馬は2019年にこのレースを優勝した頃よりも行きっぷりが悪くなっており、それがその後の成績悪化に繋がっている面があります。昨年のJBCスプリント時のようにタフなダートならチャンスはありそうですが、高速ダートというのは本馬にとって減点材料です。ただし、立て直されたことで状態が良くなっている面はあるので、ここは一応、押さえます。

結論 馬連4-8,15,9,3,7 (18:16:10:4:2) 複勝4 (50)






 

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