地方競馬もいよいよオーラス❓ 1番人気のオメガパヒューム が下降線なだけに、必然と穴狙いの形になりました。
大井9R 東京大賞典 芝2000m
◎ (8)ノンコノユメ
〇 (12)クリンチャー
▲ (5)ウェスタールンド
注 (9)オメガパフューム
△ (11)ミューチャリー
△ (1)ロードブレス
△ (2)タービランス
見解
東京大賞典は2011年のスマートファルコン、2013年のホッコータルマエ、2015年のサウンドトゥルー、2018年、2019年と2020年のオメガパフュームなど、同年のJBCクラシックの連対馬が活躍する舞台。しかし、今年のJBCクラシックはテーオーケインズやチュウワウィザードらの自滅によるものが大きく、レベル「?」でした。また、ミューチャリーは内・中・外の馬場差が生じている状況下で馬場の良い中目を通しており、過大評価は禁物でしょう。
一方、今年の川崎記念、かしわ記念をカジノフォンテンが制し、JBCクラシックをミューチャリーが制しているように、地方馬、特に南関東馬の底上げも目覚ましいものがあるのは確か。JRAの降級制度の廃止により、地方へ早々と移籍する馬が増え、上級条件は除外馬が多数出るほどの状況下を勝ち抜いて来た馬たちなのだから、JRA勢が相手でも勝負になるのは当然でしょう。今回も南関東勢に十分チャンスがあると見ました。
◎ (8)ノンコノユメ
4歳時に去勢手術をして競走族として生き抜く方針を決めた馬。それが功を奏して9歳馬となった今でも、大きな衰えを見せていません。前々走の帝王賞でも、JBCクラシック時のミューチャリーと同等の指数で2着。前々走はカジノフォンテンとダノンファラオが競り合ってペースを引き上げたことで、中団内々で脚をタメた同馬は展開に恵まれたもの。
前走はサルサディオーネの骨を切らせて肉を断つ逃げで超絶ハイペース。サルサディオーネを射程圏に入れて、スタミナが不足する休養明けながら5番手と勝ちに行く競馬をしたために、最後伸びあぐねての5着でしたが、帝王賞同様に中団内々で脚をタメれば巻き返せるでしょう。
ここも逃げてこそのキャッスルトップがペースを引き上げ、揉まれ弱いアナザートゥルースも積極的に出して行くはず。ここも帝王賞同様にある程度はペースが速くなると見ているだけに、同馬を本命としました。
○ (12)クリンチャー。
昨秋のみやこSでは強引な先行策で快勝すると、今年に入ってからは佐賀記念を逃げて9馬身差の独走。前半型のレースをすることで一気に指数を上昇させ、佐賀記念で記録した指数は、今回のメンバーではNO.1のもの。同馬は前に行ってこその馬ですが、二の脚が遅いのが弱点。
そこを考慮しても前々走のみやこSは前半のペースが遅かったわりに行きっぷりが悪く、しつこく押しても昨年のみやこS時ほと前の位置が取れず、先団馬群の外からの競馬になりました。しかし、向正面で外から進出してきたエクスパートランに抵抗し、3角外から先頭に並びかけ、4角では内から3頭分のロスがありながらも、直線では一旦2番手と見せ場はありました。ラスト1Fの坂で失速してしまったのは、休養明けのぶんもあったでしょう。
前走のチャンピオンズCは14着大敗。しかし、同馬は昨年のチャンピオンズCでも大敗しているように、左手前が苦手で左回りコースは極端に走らない馬。また、序盤の進みは具合は前々走より良かったものの、外枠で前の位置が取れないことが致命的でもありました。今回は左回り。また、交流戦で前走よりは前の位置が取れるメンバー構成だけに、ここでの巻き返しを期待します。
▲ (5)ウェスタールンド
ダートに路線転向してから一気に本格化し、2018年にチャンピンズC2着の実績を持つ馬。同馬が重賞初制覇を達成したのは、昨年4月のアンタレスSですが、その次走のエルムSで2着に好走するなど、もともとは重賞で安定した走りを見せていました。
しかし、復帰してからは行きっぷりが悪く、2~4走前は最後方ポツンの競馬。前々走のシリウスSはリアンヴェリテが大逃げを打ったことで展開に恵まれ2着と善戦してはいるものの、レース内容はあまり褒められたものではありませんでした。
また、前走の浦和記念はペースが遅かったこともあり、置かれずにレースを進められものの、逃げ馬メイショウカズサが楽々と逃げ切れる展開だったために4着に敗れました。今回も位置取りは悪くなる可能性が高いですが、同馬は末脚確か。展開の後押しがあれば上位争いに加わってくるタイプなので、ここも有力でしょう。
注 (9)オメガパフューム
昨年の東京大賞典以降から、前走の川崎記念まで連対率100%の馬。同馬は正攻法の競馬でしまいが甘くなる面がある一方、脚をタメてもそこまで切れないタイプ。総合力の高さで、ダートグレードで6戦連続連対を達成しましたが、今年の帝王賞では久々に崩れました。
今年1月の川崎記念は、直線でカジノフォンテンとの差が詰められずの2着完敗と下降線を感じていただけに、今年の帝王賞5着も必然でしょう。前走のJBCクラシックでは2着と好走しているものの、前記したように、今年のJBCクラシックはレベル「?」。何の不利もなくミューチャリーに完敗してしまているので、狙い下げました。
△ (11)ミューチャリー
今年の帝王賞を始め、距離1800m以上のダートグレードでは、常に掲示板入りを果たしていた馬。同馬が勝ち切れないのは、位置を取りに行かない着狙い騎乗をしている面があったからですが、吉原騎手への手替わりとなった前々走・白山大賞典では中団外から3角手前でじわっと位置を上げ、4角で2列目の外まで持っていく形。逃げたメイショウカズサとの差は詰まらなかったものの、外からロスを作りながらの2着で見せ場はありました。
前々走のJBCクラシックは、当日初騎乗の逃げ馬ダノンファラオ(横山武)やカジノフォンテン(張田)が馬場を探りながらのレースでペースが上がらず、その3番手から馬場の良い中目を通して優勝。展開と馬場と全てが噛み合っての勝利ではありましたが、正攻法の競馬で結果を出したことは評価できるでしょう。差し馬を先行させたということはそれだけ手応えが良かったということであり、充実期に突入している可能性もあります。
△ (2)ロードブレス
昨年の日本テレビ盃の優勝馬。昨年の日本テレビ盃は前へ行った3頭がペースを引き上げ、後続を引き離したことで5番手ながら実質差しの競馬。展開に恵まれた面がありました。その後のダートグレードでも、高速ダートで前有利の競馬になった川崎記念と平安S以外は馬券圏内を死守しており、差し馬向きの展開が濃厚のここは警戒しました。
ただ、前走のみやこSはエクスパートランの捲りで前が崩れたレースになっており、そこで2着と好走し、日本テレビ盃と並ぶ、自身の最高指数を記録したあと。上昇しきれないはずなので、相手強化のここで取りこぼしがあっても不思議ありません。
△ (2)タービランス
門別のサンライズカップ勝ちや羽田盃勝ちなど、早期から活躍している馬。直線で抜け出すとソラを使う癖があり、騎手が待てるだけ待って抜け出す(無理させない)ため、使い減りすることなく、長期的に活躍してきました。それどころか今年は南関東の重賞2勝、2着1回、3着1回、川崎記念4着、浦和記念2着と8歳馬にして今がピークを感じさせます。
前走の浦和記念でも前々で流れに乗って2着。今回はさらなる相手強化の一戦となりますが、3走前の大井記念のように、内々で包まれるようなことがなければ崩れない馬なので、ここも押さえておいたほうがいいでしょう。
結論 馬複8-12,5,9,11,1,2 (12:12:12:8:4:2)