2025年 クイーン賞の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2025.02.10
2025年 クイーン賞の予想

■オーサムリザルトは対抗評価

 BCディスタフで謎の出走取消となった、7戦全勝の大器(7)オーサムリザルトが出走。しかし、今回は始動戦だけに、先週の東京新聞杯のブレイディヴェーグのように、能力全開とならない可能性がある。

 前走のブリーダーズGCから指数ダウンしながらも連対を確保してしまう可能性も否定はしないが、ここが目標のあの馬に本命◎で攻める。

船橋11R クイーン賞 ダ1600m
 ◎ (8)キャリックアリード
 ○ (7)オーサムリザルト
 ▲ (6)アンモシエラ
 △ (4)テンカジョウ
結論 馬複8-7,6,4 (30:10:10) ワイド8-7,6,4 (30:10:10)

■有力馬と評価ポイント

◎ (8)キャリックアリード

 3走前のスパーキングレディーCでは、6番人気の低評価を覆してアーテルアストレアとクビ差2着に健闘した馬。アーテルアストレアは中央の名鉄杯(L) を好指数勝ちした後に、このスパーキングレディーC他、2023年のレディスプレリュード、2023年のクイーン賞を優勝し、昨秋はチャンピオンズCに出走した実績馬だ。

 3走前は8番枠から出遅れたが、じわっと中団最内まで挽回。道中は前にスペースがある状態で進め、3~4角では最短距離からスペースを潰して2列目まで押し上げ、4角出口で中目に誘導。直線では外から先に仕掛けたアーテルアストレアに食らいついてクビ差まで迫った。

 ここはややタフな馬場で前後半4F49秒5-52秒0のハイペース。アーテルアストレアよりも前で進めて同馬とクビ差の内容は高評価できる。

 また2走前の秋桜賞では、快進撃を続けていたハクサンアマゾネスに好位の中目から突き抜けて7馬身で圧勝したように、ここへ来て地力をつけている。

 前走のJBCレディスクラシックでは、(6)アンモシエラの単騎逃げでかなりのスローペース。中団からの追走となり、最後の直線で砂厚の深い内から追い上げたために6着敗退。いつもより出脚が悪かった辺りに、2走前の疲れを感じさせた。立て直されての今回で能力を出し切ればチャンスはある。

○ (7)オーサムリザルト

 デビューから7戦全勝の大器。2走前のエンプレス杯では前年のJBCレディスクラシックの上位2頭グランブリッジ、アイコンテーラーを撃破し、前走のブリーダーズGCでは5馬身差で圧勝した。

 前走は11番枠から好スタートを切り、軽く促して好位の外を追走。道中は緩みない流れの3番手で4番手以下を離して進め、3角で2番手に上がり、4角でもう先頭。直線では後続を突き放す一方で5馬身差の完勝だった。

 前走は不良馬場だったにせよ、砂厚12cm前後(船橋と同じ)の門別では破格の時計。明確にハイペースだったが、先行策から押し切って圧勝した内容は評価できる。

 その後、出走予定だったBCディスタフでは、歩様検査で引っ掛かって出走取消となったが、今回はそこから5ヵ月半の休養明けの一戦。さすがに能力全開とはいかないだろうが、ここでは能力が二枚は上の存在だけに、上位争いには加わってくると見る。

▲ (6)アンモシエラ

 昨年のJBCレディスクラシックの覇者。同レースは同型馬不在。大外11番枠からまずまずのスタートを切って、押してハナを主張。ハナを取り切ると、外から人気のアイコンテーラーが上がって2番手。これにより後方勢はアイコンテーラーをマークする形でペースが落ち着いた。

 向上面でアイコンテーラーとのリードを広げて3角へ。3~4角ではさらに後続を離して直線では5馬身ほどの差。最後にグランブリッジや(4)テンカジョウにやや差を詰められたが、余裕を持って4馬身差で完勝した。

 このレースはその1走前のマリーンCでアンデスビエントに競りかけられてオーバーペースの厳しい流れの経験が前走の持久力強化に繋がった面がある。それでも最後の直線で砂厚の深い最内を通して、グランブリッジに4馬身差をつけたことは評価できる。

 今回も(7)オーサムリザルトにマークされる形になるだろう。早めに潰される可能性も当然あるが、少頭数の前走時、アイコンテーラーの大名マークでペースが落ち着いたように、今回もオーサムリザルトの大名マークで前半のペースが上がらないことも考えられる。4歳馬の成長力も加味して3番手評価とした。

△ (4)テンカジョウ

 2走前のマリーンCを5馬身差で圧勝した馬。2走前は大外6番枠から出遅れたが、押して5番手まで挽回。ここでは前2頭が後続を離していったが、向上面で徐々に差を詰めて、先頭列とは3馬身ほどの差で3角へ。

 3~4角では最短距離から差を詰めて、4角で先頭に立ったザオの後ろから2列目で直線。序盤で前2頭の外に誘導しながら追われて伸び始め、ラスト1Fで抜け出して5馬身差で完勝した。

 2走前は(6)アンモシエラとアンデスビエントがゴリゴリやり合ったことで、前後半4F48.1-52秒3の激流になったもの。ここは前崩れの展開に恵まれた面があったが、かなりのスローペースだったが好位直後の外から2着ランブリッジとアタマ差の3着だったことは評価できる。

 本馬はペースが上がれば理想的だが、スローペースでも早めに仕掛けて崩れない馬。ここも警戒しておきたい。

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