2024年 マイルCS南部杯の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

お問い合わせ

地方競馬

2024.10.01
2024年 マイルCS南部杯の予想

盛岡12R マイルCS南部杯 ダ1600m
 ◎ (2)ミックファイア
 ○ (1)レモンポップ
 ▲ (14)ペプチドナイル
 注 (4)タガノビューティー
 △ (6)キタノリューオー
 △ (7)サヨノネイチャ
結論 馬連2-1,14,4,6,7 (15:5:3:1:1) 複勝2 (25)

■有力馬と評価ポイント

◎ (2)ミックファイア

 デビューから無敗でダート三冠馬となった馬。5走前のジャパンダートダービーでは6番枠から好スタートを切って、そこから押して行ったが、外のミトノオーの方が速く、同馬を行かせてその外を取りに行く。

 しかし、内のテーオーリカードやユティタムらが速く、好位の外5番手を追走する形。道中のペースは速かったが、3角で3頭分外から位置を押し上げ、3番手で直線へ。ミトノオーとの差は大きかったが、ラスト1F手前でユティタムをかわし、最後ミトノオーをかわして2馬身半差で完勝した。

 ミックファイアはジャパンダートダービーで記録した指数は、今年のフェブラリーSと同等なもの。その後は不振だったが、前々走のフェブラリーSで小差の7着、前走のかしわ記念で小差の5着と復調の兆しを見せている。

 今回はそこから立て直されての一戦。この距離だと好位にはいけないので、(1)レモンポップの引き上げ方によっては昨年のマイルCS南部杯の3着馬レディバグのように、展開がドンピシャに嵌る可能性がある。昨日は2番人気だったが、本日は4番人気まで下がり、この人気ならば食指が動く。

○ (1)レモンポップ

 昨年のフェブラリーSを完勝してGⅠ馬になり、昨秋のマイルCS南部杯では圧巻の走りを見せた。マイルCS南部杯では3番枠からまずまずのスタートを切って、枠なりでハナを主張すると、道中はコントロールして後続を引き付けての逃げ。3角では2番手外のイグナイターとはクビ差。

 3~4角で後続を引き離し、イグナイターと4馬身差で直線へ。序盤の上り坂を楽な手応えで駆け上がると、後続をどんどん突き放して独走。2着イグナイター(次走、JBCスプリント優勝)に2.0秒差の大差で完勝した。

 本馬はデビュー以来、初めての逃げたここで戦慄の自己最高指数を記録。ここで逃げがベストであることを証明した。二度の海外遠征で二桁着順に敗れているのは、テンの速い馬多数で逃げられなかったことが主な敗因だろう。

 その次走のチャンピオンズCは、休養明け好走後の疲れ残りの一戦で大外15番枠からまずまずのスタート後、外にヨレするロスがあった。それでも同型馬不在を利して思い切って逃げるたことで、マイルCS南部杯から大幅に指数を下げながらも優勝することができた。

 休養明けの前走・さきたま杯は、7番枠から好スタートを切って内のシャマルを被せてトップスタートを切って逃げるアランバローズに競り掛けていく形。結果、前後半4F34秒8-39秒6の消耗戦となり、アランバローズは3~4角で早々と失速。レモンポップを追い駆けたシャマルも直線序盤で手応えを失ってイグナイターにかわされてしまったが、レモンポップはイグナイターを寄せ付けずに2馬身で完勝した。

 今回は最適距離の1600m戦。しかし、今回はこの中間の追い切りで物足りなさを感じさせていた。最内枠で出遅れて逃げられない可能性も視野に入れて対抗評価とする。

▲ (14)ペプチドナイル

 今年のフェブラリーSでは11番人気の低評価を覆して優勝した馬。同レースでは9番枠からまずまずのスタートを切って先行し、2列目争いに加わって行く。3角手前まで4頭併走状態の内から3頭目を追走していたが、3角手前で2列目の一番外のウィルソンテソーロが2番手に上がり、好位の外で3角へ。

 3~4角でも好位の外から進出して、直線序盤で追われると2列目に上がる。ラスト2Fで追われて先頭列に並びかけると、ラスト1Fで抜け出すと2着争いを尻目に1馬身1/4差で完勝した。

 ペプチドナイルは昨夏の大沼SとマリーンCをフェブラリーSと同等の指数で連勝。大沼Sは10番枠からまずまずのスタートを切り、押して内に切れ込みながらハナを主張。2角過ぎでペースを落とすと、外から一気にボイラーハウスに捲られたが、内から抵抗して同馬をかわす。

 すると今度はディアセオリーに捲られて先頭に立たれたが、3角手前で進路を外に切り替え、3~4角では楽な手応えでディアセオリーに並びかけていく。直線序盤から2頭で後続を離し先頭を取り返すと、ラスト1Fでしぶとく抜け出して3馬身で完勝した。

 その次走のマリーンSは、10番枠から五分のスタートを切って、かなり押して外から競ってくるウェルドーンを制してハナを取り切る。向正面ではコントロールしてややペースを落とし、2馬身のリードで3角へ。3~4角で外から各馬が上がってくると、そこで後続を引き離し、再び2馬身のリードで直線へ。序盤で3馬身ほど差を広げ、ラスト1Fでもしぶとく伸びて3馬身半差でゴールした。

 このようにペプチドナイルはペースが遅ければ自らレースを作ることができ、捲られても対応できる強さ、折り合う競馬にもある程度対応できるのは強み。しかし、前走のかしわ記念ではシャマルのオーバーぺースを追い駆け、ラスト1Fで(4)タガノビューティーに差されてしまったように、今回も○(1)レモンポップを深追いしてしまうことも視野に入れ、評価を下げた。

記事一覧へ戻る