2024年 北海道スプリントの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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地方競馬

2024.08.15
2024年 北海道スプリントの予想

■外差し有利の馬場で逃げ馬多数

 昨日の門別は内の砂厚が深く、1番枠の馬がスタートダッシュが利かないレースが目立っていた。本日もその傾向が強く、外差しが決まっている。今回人気の(5)エスカル、(6)エートラックスはもちろん、内の(3)ティントレットも前にに行く馬だけに、外から差せる馬に期待したい。

門別11R 北海道スプリントC ダ1200m
 ◎ (10)チカッパ
 ○ (5)エスカル
 ▲ (12)ストリーム
 注 (6)エートラックス
 △ (1)ジョーローリット
結論 馬複10-5,12,6,1 (20:12:12:6) 複勝10 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (10)チカッパ

 前々走でJRAのOP・昇竜Sを勝利した馬。前々走は6番枠から好スタートを切り、じわっと先行策。内からジョージテソーロがハナを主張すると、その外2番手を追走した。ほぼそのままの隊列で3~4角を楽な手応えで回って、直線で追い出されると伸び始めはやや地味。ラスト1Fでもまだ2番手。ラスト1Fで外からナスティウェザーが猛追したが、しぶとく伸びて退け、ジョージテソーロをハナ差かわして勝利した。

 前々走は(6)エートラックスが勝利したバイオレットSと同等の指数だったが、バイオレットSの方がペースが速く、先行馬に厳しい流れだったことから、前走の兵庫CSでは優勝馬エートラックスの方を評価した。

 チカッパは結果2着。1番枠から出遅れたが、すぐに挽回して好位の内を追走。3~4角の最内からじわっと進出して2列目で直線へ。序盤で先頭の(6)エートラックスの外に誘導したが、じわじわ差を広げられての2着だった。

 兵庫CSも前後半3F36秒7-39秒2のかなりのハイペースで逃げ切ったエートラックスの方が強いと言わざるを得ない内容だったが、同馬は自己最高指数を記録したのに対して、チカッパは出遅れるロスもあって、前々走比で指数を下げている。

 今回が休養明けのエートラックスは調整が難しく、初戦から万全の状態には持っていけない可能性が高い点と、昨日の門別は内の砂厚が深く、1番枠の馬がスタートダッシュが利かないレースが目立っていたことから、外目の枠で前を見ながらレースを進められるこの馬を本命とした。

○ (5)エスカル

 今年6月の休養から復帰すると劇的に良くなり、目下3連勝中の馬。前走のTUF杯は1番枠からまずまずのスタートだったが、押してハナを主張。外のダテボレアスがハナを譲ったこともあり、逃げることができた。道中はダテボレアスにぴったり張り付かれていたが、3~4角で振り切って2馬身差で直線へ。序盤でしぶとく伸びて3馬身半差。ラスト1Fでもその差を詰めさせることなく、3馬身半差で完勝した。

 前走は前後半3F34秒0-36秒2のかなりのハイペースを逃げ切っての勝利で問答無用に強かったが、この馬は揉まれない競馬ができるようになって良さが出たところがある。今回は(6)エートラックスの出方次第では逃げられない可能性があることや、逃げられたとしてもペースを落とし切れない可能性もあることから対抗評価とした。

▲ (12)ストリーム

 前々走のグランシャリオ門別スプリントでは、昨年の道営スプリントの覇者スティールペガサス(昨年のこのレースの3着馬)を撃破して勝利した馬。前々走は3番枠から五分のスタートを切り、好位の内目を追走。3角で最内の馬が失速し、3~4角で2列目の最内に上がって直線へ。外からスティールペガサスが上がって来ると併せてしぶとく伸びて先頭列。ラスト1Fでスティールペガサスを競り落として半馬身差で勝利した。

 前々走は3着馬のイッツクールに2馬身半差。3歳馬で斤量の恩恵もあったが、それを考慮しても古馬を撃破しての勝利は評価できる。またこの馬は3走前にネクストスター北日本を勝利しているように、ホッカイドウ競馬のこの路線の3歳大将格だ。

 前走の星雲特別は1番人気に支持されながらも、4着に敗れてしまったが、前々走の疲れもあったのだろう。おそらくここが大目標だけに変わり身に期待したい。

注 (6)エートラックス

 デビュー当初は芝を使われていたこともあり、1勝目を挙げるのに5戦も要したが、昨年12月に休養明けから復帰すると、馬体重12Kg増の成長した姿を見せ、未勝利戦を逃げ切った。そこから上昇一途で目下3連勝。前走の兵庫CSを逃げて完勝した。

 前走は自ら消耗戦に持ち込んで勝利する強い内容だったが、今回はそこから楽をさせての休養明けの一戦。目標はあくまでもこの先だけに評価を下げた。

△ (1)ジョーローリット

 ダートで4戦3勝。唯一の敗退はデビュー2戦目で心房細動を発症した4走前のみ。新馬戦好走後に中1週でレースを使ったことが祟った面があり、使い詰めると良くないタイプだ。

 中8週で挑んだ前走は2番枠から五分のスタートだったが、押して二の脚を利かせてハナを主張。道中は2番手のスコーピオンが絡んできたのでペースは落とせなかったが、4角で振り切って1馬身差のリードで直線へ。直線でもスコーピオンがしぶとく食らいついてきたが、ラスト1Fでじわじわ差を広げた。そこを外からカンザシが急追したが、余裕を持って1馬身半差で完勝した。

 この馬はダートでは逃げるハナへ行く競馬しかしていないが、前走は斤量52Kgの恩恵を活かして逃げた部分もある。そこまでスタートもテンも速くない馬に、内の砂厚が深いので今回はハナに行けない可能性が高い。揉まれても通用するかは未知数であるが、当然、難なくこなす可能性はある。

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