2024年 兵庫CSの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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予想

2024.04.29
2024年 兵庫CSの予想

■ダートで伸びしろがある馬が集った一戦

 現在、世界のトップクラスを相手に活躍しているウシュバテソーロ、デルマソトガケ、ウィルソンテソーロ、ドゥラエレーデは全てデビュー当初に芝を使われていたことをご存じですか?

 これはデビュー当初、芝を使ったことが良かったのではなく、若い頃に不適条件を使って能力を出し切れなかったこと(無理をさせなかったこと)が後々の成長に繋がったもの。まだ肉体が完成していない若い時期から、最適条件を使って無理をさせると、尻つぼみの成績になりがちだが、無理をさせないと大きな成長力で大輪の花を咲かせる場合もあるということだ。

 今回出走のJRA所属馬の4頭中3頭は、デビュー当初は芝を使われていた馬。(6)エコロガイアもダ1200mでデビューしたが、そこで大敗してデビュー2~4戦は芝を使われている。つまり、4頭ともまだまだ伸びしろがあるということになる。

園田11R 兵庫CS ダ1400m
 ◎ (6)エコロガイア
 ○ (5)イーグルノワール
 ▲ (3)エートラックス
 注 (1)チカッパ
 △ (7)ギガース
結論 馬複6-5,3,1,7 (30:10:8:2) 複勝6 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (6)エコロガイア

 ダ1200mで2勝を上げた馬。前々走のダ1200mの1勝クラスは、大外7番枠から抜群のスタートを切ってハナに立ったが、内からラヴオントップが先手を主張したので、抑えてその外2番手を追走。行きたがるのを宥めながら3角を回り、ラヴオントップと半馬身差で直線へ。そこからラヴオントップとのマッチレースとなったが、最後まで伸び続けて3/4差で勝利した。しかし、このレースは3着馬に6馬身3/4差を付けており、ハイレベルな一戦だった。

 エコロガイアは前走、3Fの距離延長となるブルーバードCに出走。距離が不安視されてJRA所属馬3頭のみの出走で4番人気ともっとも人気がなかったが、それを覆して前後半4F49秒2-53秒8のかなりのハイペースで逃げて上位3頭接戦の2着に粘った。このレースで本馬にクビ差で先着したアンモシエラは次走の京浜盃、羽田盃で2着しているように、なかなか良い指数での決着だった。

 しかし、エコロガイアは前々走から指数ダウン。初距離でペースが速かったこともその理由だが、前々走で自己最高指数を大幅に更新したことで、疲れが残っていたのだろう。今回はそこから立て直されての一戦。本馬はスピードがあるので、1800mよりは1400mのほうが好ましく、ここでの上位争いを期待する。

○ (5)イーグルノワール

 今回と同舞台となる昨年の兵庫ジュニアGPの優勝馬。同レースでは7番枠で外の2頭が速かったが、スムーズに外目に誘導し、2列目の外を追走。3角手前で前2頭に並びかけ、外から動いてきたサトノフェニックスと併走で先頭に進出して直線へ。序盤でサトノフェニックスに前に出られたが、最後に差し返してハナ差で勝利した。このレースでは3着馬に5馬身差をつけており、今回のメンバーではNO.1の自己最高指数を記録した

 その次走の全日本2歳優駿では、勝ち馬フォーエバーヤングに7馬身離された2着に敗退。ここでは最内枠だったこともあり、外から被されないことを意識しながら2番手のフォーエバーヤングの外に誘導して行く。3角で先頭に立った同馬を追い駆け、4角で並びかけて直線へ。しかし、そこからフォーエバーヤングに突き放されての7馬身差の2着だった。

 優勝したフォーエバーヤングは、その後、サウジダービーとUAEダービーを連勝するような馬。この7馬身差は仕方なく、同馬よりも一列後ろの最内でレースを進めていた3着サントノーレ(後の京浜盃で圧勝)以下に全く差を詰めさせず、2馬身半差で勝利したことは高評価できる。

 前走の雲取賞は2番手でレースを進め、ラスト1Fで甘くなって2頭に差されての4着。前走はスタミナが不足しがちな休養明けで、1Fの距離延長。逃げたブルーサンがかなりのハイペースに持ち込み、ラスト1F14秒0のスタミナ比べに持ち込んだことが敗因のひとつ。兵庫ジュニアGPのレースぶりから、巻き返しが濃厚だが、前走時はやや物足りない面もあり、対抗評価とした。

▲ (3)エートラックス

 デビュー当初は芝を使われていたこともあり、1勝目を挙げるのに5戦も要したが、昨年12月に休養明けから復帰すると、馬体重12Kg増の成長した姿を見せ、未勝利戦を逃げ切った。エートラックスはそこから上昇一途で、前走では中央のOP・バイオレットSを勝利した。

 前走は7番枠から好スタートを切ったが、内からハナを主張するロードフォアースを行かせてその外2番手を追走。3~4角でも同馬に離されずに付いて行き、4角では2列目の外。序盤でロードフォアースが振り切りに行って、そこで1馬身ほど差を広げられたが、ラスト1Fで同馬を差し切って1馬身半差で勝利した。

 前走は前後半3F34秒8-38秒1のかなりのハイペース。それを2番手から押し切ったことは評価できる。記録した指数は◎(6)エコロガイアの前々走、(1)チカッパの前走と同等で2位タイのもの。前走からさらなる前進があればここも上位争いだが、前走時は消耗度の高いレースになっており、ここで先行して4着だったニホンピロカラットが次走の1勝クラスで1番人気に支持されてドボンしている。エートラックスも疲れが出る可能性もあり、3番手評価とした。

注 (1)チカッパ

 前走で中央のOP・昇竜Sを勝利した馬。前走は6番枠から好スタートを切ってじわっと先行、内からジョージテソーロがハナを主張すると、その外2番手を追走した。ほぼそのままの隊列で3~4角を楽な手応えで回って、直線で追い出されると伸び始めはやや地味でラスト1Fっでもまだ2番手。ラスト1Fで外からナスティウェザーが猛追したが、それを3/4秒差で退け、ジョージテソーロをハナ差かわして勝利した。

 前走は後に行われたバイオレットSと比べてもペースが遅く、前有利の流れ。同じ2番手からの追走でもバイオレットSのほうが先行馬に厳しい流れだったことから、本馬の評価を下げた。ただし、地元の騎手、吉村騎手が騎乗するのは、大きなアドバンテージだ。

△ (7)ギガース

 南関東では今年1月からネクストスター東日本まで、地方馬限定の3歳重賞はニューイヤーC(浦和1500m)のみしかなく、今年はこのニューイヤーCに地方の強豪が集結したが、その一戦を勝利した馬。地方勢では京浜盃を7馬身差で圧勝したサントノーレに次ぐ存在で、前走でもこのレースのTRであるネクストスター東日本を勝利した。

 前走のネクストスター東日本は4番枠から好スタートを切って、内からハナを主張するライゾマティクスを行かせてその外2番手を追走。3角手前で同馬に並びかけ、プレッシャーをかけ、4角でライゾマティクスが苦しくなると、そこで先頭。直線でじわじわ後続を引き離し、2着クルマトラサンに2馬身半差で完勝した。

 前々走の雲取賞は距離が長かったようだが、前走も含め1500m以下では崩れていない。ここの照準を合わせた臨戦過程ならJRA勢が相手でもワンチャンスはあるが、おそらく前走が目標。また前走はタフな馬場でラスト1F15秒4の消耗度の高いレースになっており、2着のクルマトラサンが次走のアヴニール賞で格下馬相手に2着に敗れたことを考えると評価が下がる。

 ただし、今回はJRA勢がペースを引き上げてくれるので、前走のように自ら勝ちに行く必要がないのが押さえておきたい理由だ。

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