2024年 青葉賞・ユニコーンS+東京9R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2024.04.27
2024年 青葉賞・ユニコーンS+東京9R以降の予想

本日は11Rまでで終了です。

■ダービーの前哨戦らしくスローペースの傾向

 過去10年の青葉賞では、ややハイペースになったことが2回あるが、かなりのスローペースが過半数の6回。初めて芝2400mを経験する馬が多いことや、日本ダービーの前哨戦でもあるため、ペースが上がらないことが多い。実際に逃げ~中団馬が7勝と、ある程度前から押し切りやすくなっている。

 今回は(7)シュガークン、(10)ウインマクシマム、(8)パワーホール、(16)デュアルウィルダーと前走で逃げ切り勝ちした馬が4頭出走。もっともテンの速い(7)シュガークンがハナを主張する可能性が高いが、これに対して(10)ウインマクシマム、(8)パワーホールがどう出るか。

 ウインマクシマムはホープフルS時でハナを主張しながらも、途中で鞍上が怯んで抑えて掛かって、3~4角の中団外から強引に仕掛けて大外をぶん回しと最悪の運びとなって大敗しただけに、今回はさすがに行くか? 今年はそこまで遅いペースになりそうもないが、速くもならないだろう。平均ペースくらいと見て予想した。◎は飛びっきりの人気薄だ。

本日1番 東京11R 青葉賞 芝2400m
 ◎ (8)パワーホール
 ○ (17)トロヴァトーレ
 ▲ (10)ウインマクシマム
 注 (1)サトノシュトラーセ
 △ (5)ジンセイ
 △ (11)シュバルツクーゲル
 △ (13)マーシャルポイント
 △ (14)コスモブッドレア
 △ (16)デュアルウィルダー
結論 馬連8-17,10,1,5,11,13,14,16 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝8 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (8)パワーホール

 札幌芝1800mの新馬戦で逃げてラスト2F11秒2-11秒1と加速して4馬身差の圧勝した馬。2着に負かしたキャプテンシーは後のジュニアCの勝ち馬だから、この新馬戦の勝ちは高く、次走の札幌2歳Sでも2着と好走している。

 札幌2歳Sでは8番枠からやや出遅れたが、促されるとスッと逃げ馬セットアップの外2番手へ。道中は同馬から2馬身半ほど離れた位置をコントロールしながら追走。3~4角で最内を通して、セットアップを追い駆け、同馬と4馬身半差で直線へ。追われてからもなかなか差が詰められず、結果は4馬身差の2着だった。

 しかし、セットアップは自分の型に持ち込むと強いトップナイフのようなタイプで、ここではGⅠ馬級の指数で優勝している。相手に自分の型に持ち込まれては、4馬身離されても頷ける結果だった。この札幌2歳Sが消耗度の高いレースで、その後、楽をさせた影響で復帰戦の京都2歳Sは大敗したが、前走の共同通信杯では3着と巻き返した。

 前走は7番枠から好スタートを切り、押してハナを主張し、楽々と先頭。各馬が牽制し合ったことで道中は超絶スローペースの逃げ。3~4角でも楽々の単騎で、2馬身半ほどのリードで直線へ。序盤で追われたがラスト2Fでキレ負けして一気にジャスティンミラノに交わされ、最後はジャンタルマンタルにも捉えられての3着だった。

 共同通信杯の上位2頭は皐月賞では1着、2着。パワーホールは同レースの3着馬でありながら、現時点で9~10番人気と人気がない。しかし、前走は前々走で大敗した不安もあり、鞍上が極端なスローペースに持ち込んだために、上位2頭にトップスピードで見劣ったものである。

 共同通信杯は折り合いに苦労していた馬が多数で前半からもっとペースを引き上げて行けば、前記2頭との逆転の可能性はあったとまでは言わないが、また違った結果になった可能性も考えられる。これまでのレースぶりから持久力を生かしてこそなので、距離が長くなるのも好ましく、今回の相手ならば好位で流れに乗れれば十分に勝ち負けが期待できる。

○ (17)トロヴァトーレ

 中山芝2000mの新馬戦はやや縦長の隊列の真ん中付近でレースを進めて同週の中山芝最速タイの上がり3Fタイムで完勝。それ以来の休養明けの一戦となった前々走、葉牡丹賞では馬体重10kg増と、筋力アップして成長している姿を見せた。

 前々走は1番枠からまずまずのスタートを切って、外のロジルーラーを行かせて2列目の中目。1~2角でコントロールして向正面では3列目の最内を追走した。3~4角で中目に誘導し、4角で外を狙ったが出せずに直線序盤では前が壁。そこでワンテンポ待って外の1頭分のスペースを割ってスパッと伸び、そのまま突き抜けて2馬身差で完勝した。ここでは同日のステイヤーズSの2着馬テーオーロイヤルと同じ上がり3Fタイムだった。

 1番人気に支持された前走のディープインパクト記念では、同馬を危険な人気馬として無印した。その理由は(1)新馬戦、葉牡丹賞では超絶高速馬場のかなりのスローで決め手を生かして勝利したが、弥生賞当日は標準的に時計を要しており、極端なスローペースが見込めなかったこと(結果的にも標準に近くまでペースが上がった)。(2)スタミナが不足しがちな休養明けだったこと。

 結果的に前走は序盤の接触で、掛かりながらの追走になったのもあったが、最後まで見せ場を作れなかった。しかし、今回は新馬戦や葉牡丹賞時ほどではないが、高速馬場。ひと叩きされてこの中間の動きも良化しており、ここでの変わり身が見込める。ペースが極端に速くなったり、勝ちに行ったりしない限りは通用する可能性が高いと見る。

▲ (10)ウインマクシマム

 デビュー3戦目の未勝利戦を逃げ切り勝ちした馬。同レースは2番枠からまずまずのスタートを切って、押して積極的に位置を取りにいった。外の馬にハナを譲ろうとしていたが、外の馬もハナに行きたがらず、枠の並びとスピードの違いで逃げる競馬となった。道中はマイペースの逃げ。3~4角では楽な手応えで後続の仕掛けを待ち、4角で2列目勢が仕掛けてくるのを待って1馬身差のリードで直線へ。序盤で追い出されるとすっと伸びて1馬身3/4差。ラスト1Fでは外からサトノエピックが伸びてきたが、それを振り切って1馬身1/4差で完勝した。

 さらに前走のゆりかもめ賞でも今回と同じ東京芝2400mを逃げ切り勝ち。前走は3番枠から好スタートを切って楽にハナを主張し、道中で超絶スローペースに落としていったが、他馬に競り掛けられないまま3角へ。3~4角では後続の仕掛けを待って、1馬身差のリードで直線へ。序盤でさらにリードを広げ、ラスト2Fでは1馬身半差。ラスト1Fでそのまま後続を離して2馬身半差で完勝した。

 今回は休養明けの前走で自己最高指数を記録した後の一戦となるだけに、疲れが出る危険性もある。しかし、ウインマクシマムはスムーズに前に行くと強い馬。鞍上が逃げを嫌う松岡騎手だけに、ホープフルS時のように、ハナを狙っていったが途中で鞍上が怯んで抑えて掛かって、3~4角の中団外から強引に仕掛けて大外をぶん回しと最悪の運びになる危険性もあるが、あっさり前に行かれても厄介なので3番手評価とした。
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■羽田盃を上回るメンバーが集った

 ユニコーンSはダート競走の体系整備により、6月中旬から羽田盃後のこの時期に繰り上げられ、舞台を東京から京都ダ1900mに移して行われることになった。JRAの出走枠が4頭と限られた狭き門の羽田盃より、ヒヤシンスSの覇者(5)ラムジェットや伏竜Sの2着馬(15)アラレタバシル、1勝クラスや未勝利を圧勝した(12)ムルソー、(4)ミッキーファイト、 (13)カゼノランナー、(8)ラオラシオンなど、グンと強豪が揃った一戦。◎にはかねてから注目していたあの馬を推す。

本日2番 京都11R ユニコーンS ダ1600m
 ◎ (4)ミッキーファイト
 ○ (15)アラレタバシル
 ▲ (10)エイカイソウル
 注 (8)ラオラシオン
 △ (1)スナークラファエロ
 △ (9)サトノエピック
 △ (14)ピュアキアン
結論 馬連4-15,10,8,1,9,14 (15:10:10:5:5:5) 複勝4 (50)

■有力馬と評価ポイント

◎ (4)ミッキーファイト

 デビューから2戦2勝。10月東京ダ1600mの新馬戦は5番枠から大出遅れ。走破タイムが速くなる不良馬場での大出遅れは大きな不利だが、道中で中団馬群の先頭まで挽回。最後の直線では前も止まらず、ラスト2F地点でも先頭と7馬身ほどの差。とても届きそうにない状況だったが最後の最後にフットワークの回転が上がり、驚きの末脚でクビ差の差しきり勝ち。インパクト十分の走りだった。

 次戦の12月1勝クラスでも出遅れたが、東京よりも馬場がタフな中山ダ1800mの良馬場。15番枠と外枠だったこともあり、1角までには楽に好位に取りつくことができた。最後の直線では先頭のブルーサンの脚色も衰えていなかったが、容赦なく交わして5馬身差で圧勝した。このレースでは3着馬に9馬身差をつけており、古馬3勝クラス勝ちレベルの指数を記録した。

 前走は2歳シーズン終了時点で、フォーエバーヤングの全日本2歳優駿、JBC2歳優駿に次ぐ3位の指数を記録。2着ブルーサンが後に雲取賞を優勝するのも必然のことだったと言える。今回のメンバーで指数上位と評価できる(12)ムルソー、(13)カゼノランナーは逃げでしか結果を出しておらず、多頭数で揉まれた場合に不安。(5)ラムジェットは現状では距離に不安がある。ミッキーファイトは出遅れ癖があるが、自在性があるので休養明けでも信頼した。
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本日4番 東京9R 是政S ダ2100m
 ◎ (5)ビップスコーピオン
 ○ (12)ルクスフロンティア
 ▲ (13)メイプルリッジ
 △ (2)ジュタロウ
 △ (7)ハギノサステナブル
 △ (16)キタサンドーシン
 △ (1)ハンディーズピーク
 △ (10)インベルシオン
 △ (11)ダディーズウォリア
結論 馬連5-12,13,2,7,16,1,10,11 (15:15:5:5:5:3:1:1) 複勝5 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にメイプルリッジ(-24.0pt)、ルクスフロンティア(-22.0pt)、ハギノサステナブル(-20.3pt)、キタサンドーシン(-19.7pt)、ジュタロウ(-19.0pt)。

 能力値は競走馬の力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (5)ビップスコーピオン

 5走前、4走前と東京ダ2100mで連勝しているように、この舞台が得意の馬。前々走の金蹄Sでは4着。前々走は11番枠から五分のスタートを切ったが、ここも後方(3番手)からの追走。3~4角で後方最内を通って、最後の直線では内から捌いて良い脚で伸び、ラスト1Fでは3番手。ラスト1Fでやや甘くなって4着となったが、レースが平均ペースで流れたことや相手を考えればよくがんばれている。実際に今回のメンバーでは最先着している。

 前走は中京ダ1900mの超高速ダートで内と前が有利の流れ。本馬は1番枠だったが、前の位置が取れず、序盤で外に出して行く競馬となり、終始コーナーの外々から追い上げるロスを作って12着に大敗した。当然、休養明けの前々走で自己最高指数を記録と好走した疲れもあったのだろう。得意舞台のここは巻き返しが期待できる。
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本日5番 東京10R 府中市制勢施行70周年記念 芝2000m
 ◎ (12)ウインスノーライト
 ○ (9)マイネルモーント
 ▲ (6)ドクタードリトル
 注 (5)ダノンザタイガー
 △ (2)ウインリブルマン
 △ (4)アグラシアド
 △ (7)モカフラワー
 △ (10)エイカイマッケンロ
 △ (13)トーセンリョウ
結論 馬連12-9,6,5,2,4,7,10,13 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝
12 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にドクタードリトル、マイネルモーント(とにに-16.0pt)、エイカイマッケンロ(-15.7pt)、アグラシアド(-14.7pt)、マイネルニコラス(-14.3pt)。

 能力値は競走馬の力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (12)ウインスノーライト

 4走前に札幌芝2000mの富良野特別(1勝クラス)を1クラス上の指数で逃げ切ったように、スタミナ豊富で自分の競馬ができると強い馬。3走前の近江特別(2勝クラス)はスタートで出遅れ、向上面で捲って勝利と、やはりスタミナは相当あると感じさせた。前々走のサンタクロースSはラリュエルと競り合ってオーバーペースの先行、一方、前走の寿Sは控える競馬をして終始折り合いを欠く競馬だった。近2走は敗因がはっきりしているだけに、ここでマイペースの逃げができれば、ここも十分に通用するはず。
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本日3番 新潟11R 三条S ダ1800m
 ◎ (6)ミファヴォリート
 ○ (13)ピースオブザライフ
 ▲ (12)レリジールダモーレ
 注 (9)リアグラシア
 △ (3)メイショウオーロラ
 △ (4)スノーグレース
 △ (7)フレンチギフト
 △ (11)ラニカイ
結論 馬連6-13,12,9,3,4,7,11 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝6 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にヨリノサファイヤ(-21.3pt)、フレンチギフト、レリジールダモーレ(-18.3pt)、スノーグレース、ミファヴォリート(ともに-17.3pt)

 能力値は競走馬の力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (6)ミファヴォリート

 デビュー3戦目の初ダートの未勝利戦では、10番枠から好スタートを切って好位の外目を追走し、4角で2列目の外、ラスト2Fで後続に一気に差を広げて2番手に上がり、ラスト1Fで逃げ馬を捉えて3馬身半差、3着馬には9馬身半差をつけて圧勝した馬。当然、良い指数での勝利だった。その後いったん芝に使われたが、4走前からダートに路線転向し、着実に上昇し、3走前の西湖特別で2勝クラスを突破。

 前々走の白嶺Sは休養明けで馬体が減ってしまい能力を出し切れず。前走のアリエスSは5番枠から好スタートを切って好位の外で流れに乗っていたが、3角手前で捲ってくる馬が出現し、3~4角から直線序盤で包まれて、ラスト1F過ぎまで進路がなく、仕掛けが遅れて0.3秒差の6着に敗れた。

 前走は中山ダ1800mで前後半4F50秒9-49秒7とややスローペースで、後半の競馬。最後の直線でもそこまでラップが落ちていないだけに、前走の包まれる不利は痛かった。今回は休養明け3戦目。キャリアが8戦で、ダートのキャリアが5戦と浅いことからも、さらなる上昇が見込め、ここでの前進を期待した.

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