中京12Rの予想を追加しますm(__)m。
■松籟Sが芝3000m以上になってからはスローペース化
2020年まで阪神芝3000m戦は阪神大賞典の一鞍しかなく、鞍上自身がペース配分を誤り、前崩れの展開が多発していた。しかし、2021年に2月に行われていた3勝クラスの松籟Sを阪神芝2400mから3200mに距離延長。昨年は阪神3000mで施行された。
すると阪神大賞典がそれまでから一転し、昨年は前半5F64秒9-63秒3-57秒9のウルトラスローペースが発生。一昨年もそれまでにないくらいのスローペースだったが、よりスローペース化した。
昨年は極端な例としても2014年から2020年の7年間半は逃げ、先行馬が1頭も連対していないのに対して(2017年~2020年は追込馬が優勝)、2021年以降の過去3年では先行馬が2勝、2着1回と活躍している。松籟Sの設立が阪神大賞典のレース質を変えたと言ってもいいだろう。
本日2番 阪神11R 阪神大賞典 芝300m
◎ (3)ディアスティマ
○ (12)ディープボンド
▲ (11)ゴールデンスナップ
注 (2)ブローザホーン
△ (4)ジャンカズマ
△ (1)プリュムドール
△ (6)テーオーロイヤル
△ (9)ワープスピード
△ (10)サヴォーナ
△ (13)シルヴァーソニック
結論 馬連3-12,11,2,4,1,6,9,10,13 (10:10:10:5:3:3:3:3:3) 複勝3 (50)
■有力馬とそのポイント
◎ (3)ディアスティマ
2021年の松籟Sを逃げて3馬身差で圧勝、同年の札幌日経オープンも逃げて完勝。昨年も極悪馬場の日経賞で逃げるタイトルボルダーに食らいついて3着と善戦しているように、逃げ、もしくは逃げ馬から離れた2番手でレースができると強い馬だ。
3走前となる昨春の目黒記念でも2着。同レースは7番枠からまずまずのスタートだったが、そこから押して内に切れ込み、1角までにハナを取り切る。道中はゆったり運び、3~4角でじわっとペースを引き上げて行く。そこで外からバラジが競り掛けてきたが、4角で仕掛けて半馬身差のリードで直線へ。直線序盤ではバラジの追撃を受けたが踏ん張り、ラスト2Fでバラジと3/4差。そこからリードを広げ、ラスト1Fでもしぶとく粘っていたが、最後はヒートオンビートにアタマ差捉えられての2着惜敗だった。
3走前は同型馬不在で、前後半4F62秒0-57秒9のかなりのスローペースで逃げられたことが好走要因。本質的にはもっと長い距離でマイペースの競馬がベストと見ている。前々走のアルゼンチン共和国杯は同型馬が多数出走しており、前に行けずに13着大敗。前走の日経新春杯は序盤で同型馬に競り掛けられながらもハナを主張したが、完全なオーバーペースとなってしまった。このレースで初めての2400m戦ながらディアスティマのオーバーペースを追い駆け、10着に大敗したシンリョクカは次走の中山牝馬Sで3着に巻き返している、
今回は逃げ宣言している(4)ジャンカズマが出走しているが、鞍上がB・ムルザバエフ騎手。競り合いを嫌う同騎手なら、先週のシャンデルナゴルのように、序盤は押して出しながらも、先頭を譲って離れた2番手という競馬をする可能性が高い。それならば展開に恵まれる可能性が高いと見て、本命馬とした。
○ (12)ディープボンド
天皇賞(春)で3年連続2着。阪神大賞典でも2021年、2022年と二連覇しているステイヤー。特に21年の阪神大賞典は重馬場で2着、3着に後方1番手、2番手のユーキャンスマイル、ナムラドノヴァンが台頭する追込有利のレースとなったが、ディープボンドは12番枠から好スタートを切って、そこからじわっと控えて好位の外4番手を追走。2周目の3~4角で前との差を詰めて3番手に上がり、直線序盤で2番手から早め先頭に立ったシロニイをかわし、ラスト1Fでは1馬身差のリード、そこからさらに差を広げて5馬身差で圧勝した。
レースが緩みなく流れで追い込み馬が台頭するレースを好位から押し切れたのは、豊富なスタミナがあればこそのコテコテのステイヤーである。本馬は昨秋の京都大賞典でも休養明けでいきなり3着と、大きな衰えを感じさせない。前走の有馬記念はタイトルボルダーの逃げで前半3Fが36秒2と速かったのもあるが、ブリンカーが裏目となったようで、押しても位置が下がってスタミナを生かすレースが全くできずの15着大敗。
今回は得意の芝長距離でブリンカーを外しての出走となるが、厄介なことにここで前へ行ける保証がない。序盤は後方でも道中で位置を押し上げられれば良いが、元の鞍上和田ならともかく、テンの岩田望騎手にそれができるか? 勝ち負けに持ち込むには2周目の3角では2列目くらいにはもって行きたいところだが、後手のまま終わる危険性もあるので対抗評価に止めた。
▲ (11)ゴールデンスナップ
昨夏の札幌芝長距離の舞台で本格化。前々走の2勝クラス琵琶湖特別では、時計の掛かる馬場でケイアイサンデラが大逃げを打って隊列縦長の超絶ハイペースとなったが、ゴールデンスナップは1番枠からゲート出たなりで先頭から大きく離れた5番手を追走。4角の時点でも先頭との差は10馬以上あったが、しぶとく伸び続けてゴール寸前で差し切ってアタマ差で勝利した。
しかし、このレースでは3着馬に3馬身半差をつけており、オープンでも通用可能な指数を記録。前走の八坂特別ではゴールデンスナップにとってやや距離が短い芝2200mだったが、それても2着に善戦したように地力をつけている。キャリアはまだ9戦と浅く、さらなる上昇が見込める。
注 (2)ブローザホーン
ややタフな馬場で行われた昨夏の札幌日経OPでは、重賞通用レベルの指数で圧勝した馬。同レースでは6番枠から五分のスタートを切り、そこから軽く促されて、前3頭から大きく離れた5番手を追走。3~4角で単独4番手に上がり、スタンド前でも前3頭がやや後続を離していく中で、離れた4番手を追走。1~2角でペースダウンすると、そこで一気に差を詰めて2列目の外まで上がる。向正面ではかなり掛かって単独2番手に上がったが、3角手前で外からアケルナルスターが一気に捲ってきたので、3~4角ではそれに抵抗して速度を上げ、4角でハナを取り切る。直線序盤で後続を引き離し、最後まで差を広げての6馬身差の圧勝だった。
札幌日経OPでは折り合い欠きながら前へ前へ進出して、最後の直線でもう伸びで後続を引き離してゴール。かなりのスタミナがある。次走の京都大賞典を心房細動で競走中止した後の一戦。心房細動は一過性のもので、大半は復活するが、心房細動明けで自己最高指数を記録する馬はまずいない。
2022年のオールカマーで心房細動で敗れたソーヴァリアントが次走のチャレンジCで復活Vを果たしているが、前年のチャレンジCほど鮮やかな勝ち方ではなかったように、ブローザホーンも日経新春杯は危ういと見ていたが、札幌日経OPから指数をダウンさせながらも初重賞制覇を達成した。
前走の日経新春杯は8番枠からまずまずのスタートを切って、そこからコントロールしながら中団外目を追走。道中もハーツコンチェルトをマークしながら中団の外を追走し、3~4角では同馬を追い駆けて好位の外に進出、4角ではハーツコンチェルトの外から2列目に上がって直線へ。序盤の伸びは地味だったが、ラスト1Fで最内からしぶとく伸びて先頭に立ったサヴォーナを制して1馬身差で勝利した。
前走は◎(3)ディアスティマの項目でも紹介したように、前後半5F58秒3-60秒9の速い流れ。前がしっかりレースを引っ張ったことで
、ブローザホーンの能力が発揮されてしまった。そうなると今回での疲れがやや懸念されるが、前走で大崩れしなかったことは本馬の地力強化を意味するもの。軽視禁物だ。
△ (4)ジャンカズマ
昨夏の札幌開催14日目、馬場悪化の影響でややタフな馬場の丹頂Sを勝利した馬。同レースでは2番枠から好スタートを切って、淡々とした流れの2列目の最内を追走。2周目の4角で逃げ馬の外に誘導し、直線序盤で先頭に立つと、そこからしぶとく伸び続け、食らいつくダンディズム(次走、福島記念2着)を振り切って3/4差で勝利した。
ジャンカズマは明確に長距離馬。前々走から大幅距離延長となった前走の万葉Sでも逃げて4着に善戦している。そしてここでは『ハナ宣言』。今回は重賞で大幅に相手が強化されるが、◎(3)ディアスティマの出方ひとつで、単騎逃げの形に盛り込める可能性もある。展開に恵まれれば通用する力はあるので警戒した。
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本日4番 中山11R スプリングS 中山芝1800m
◎ (6)ペッレグリーニ
○ (1)ジュンゴールド
▲ (4)シックスペンス
△ (3)ウォーターリヒト
△ (5)チャンネルトンネル
△ (9)コスモブッドレア
結論 馬連6-1,4,3,5,9 (20:15:5:5:5) 複勝6 (50)
■ペースが上がりやすく差し馬有利
スプリングSは先々週の弥生賞と同様に皐月賞トライアルだが、弥生賞は実績馬が集うのに対して、こちらは上がり馬が集う舞台。今年も重賞ウィナー不在のメンバー構成となった。弥生賞は競走馬に無理をさせずに不足を補うトライアルらしくペースが上がらないことが多いが、スプリングSは本番への出走権が欲しい馬たちが集うため、極端ではないが各馬の早仕掛けからペースが上がりやすくなっている。
また、スプリングS当日は2回中山1日目からのAコース使用最終週で行われるため馬場の内側が悪化し、三分どころから中央寄りを選ぶ差し馬が活躍している。つまり、全体的な傾向としては差し馬有利。実際に過去10年では逃げ馬が1勝、先行馬が1勝に対して中団が4勝、差し馬も4勝している。今年は明確な逃げ馬不在ではあるが、1番人気は先行馬の(4)シックスペンス。おそらく今年も例年の傾向を踏襲するだろう。
■有力馬とその評価
◎ (6)ペッレグリーニ
後に重賞での活躍が目立つセントポーリア賞の勝ち馬。その前走セントポーリア賞では、7番枠から出遅れて後方となったが、そこからじわっと挽回して2列目の外を追走。そのまま逃げ馬の外2番手まで上がって折り合う。3~4角では仕掛けを待って半馬身差で直線へ。序盤で追い出されたが伸び脚が地味で、最内からポッドテオに抜け出されてしまう。それでも、そこから食らいついてラスト1Fでは同馬と半馬身差。残り50m付近で同馬を競り落としクビ差で勝利した。
前走は前後半4F49秒9-46秒2というかなりのスローペースだったが、出遅れを挽回して勝ちに行った内容は褒められる。昨年同レースを勝ってスプリングSも優勝したベラジオオペラをはじめ、のちに重賞で活躍する過去の勝ち馬たちと比較すると指数は高くないが、今年はスプリングSのメンバーもそこまで手強くない。
またデビューから芝1800mを主体に使われており、昨年10月の未勝利戦で3着以下を5馬身突き放し、マッチレースを演じたホーリーエイトは昨日のフラワーCで2着と好走している。ペッレグリーニもそこから地力をつけて上昇一途。キャリア5戦目でさらなる成長も見込めるだけに本命馬に推したい。今回のメンバー&枠の並びならば、おそらく前へ行くであろう1番人気の(4)シックスペンスを見ながらレースを進められる点も狙いのポイントだ。
○ (1)ジュンゴールド
デビュー2戦目の紫菊賞を圧勝した馬。同レースは3番枠からやや出遅れ、コントロールして5頭立ての4番手を追走していたが、ペースが上がらなかったので向正面で一気に先頭に立って逃げる競馬。3~4角ではじわっと加速して半馬身差のリードで直線へ。そこから後続を引き離してラスト1Fでは3馬身差。そこからさらに差を広げ、3馬身半差で完勝した。
しかし、前走の京成杯では12着大敗。15番枠からやや出遅れ、内の馬の出方をうかがいながら中団の外目で折り合いに専念。道中でペースが落ちても動かず、3~4角で前のダノンデサイルが仕掛けても我慢。4角で置かれ、そのまま下がっての敗退となった。
前走は前有利の展開。折り合いに専念し過ぎたことが敗因のひとつであるが、ジュンゴールドをマークする形で乗っていたアーバンシックが3~4角で焦って中目に誘導し、一気に仕掛けて2着に入ったことを考えると明確に物足りない内容だった。
ただし、今回はひと叩きされて体調面の良化が見込める。出遅れ癖があるのでそこまで前には行けないだろうが、前々走のように前を意識して動いて行ければ巻き返してくると見る。
▲ (4)シックスペンス
昨年9月の中山芝1600mの新馬戦で2列目最内から最後の直線でラチ沿いを抜け出し、ラスト2F11秒9-10秒7で完勝した素質馬。以前のようにラスト2Fの数字を鵜呑みにはできないが、映像でもラスト1Fで加速感があった。今回はC.ルメール騎手への手替わりもあって人気サイドに押し出されているが、指数上は穴馬の立場である。
休養明けの前走ひいらぎ賞では、馬体重12kg増とそこから成長した姿を見せて勝利。前走は6番枠からまずまずのスタートを切って、そこから押して先行。逃げ馬の外2番手を追走した。道中も折り合って2番手を追走し、3角では逃げ馬と1馬身差。3~4角ではそこまでペースは落ちなかったが、前にプレッシャーをかけ、4角では楽な手応えで逃げ馬に並びかけて直線へ。序盤で追い出されるとラスト1Fでは半馬身差で先頭。ラスト1Fでそのまま突き抜け、外から迫るポッドテオに1馬身半差で完勝した。
ひいらぎ賞は高指数決着となる年も多々あるが、今年は平凡な指数。しかし、2着のポッドテオはその後もジュニアCで、(5)チャンネルトンネルと1馬身半差の3着、セントポーリア賞では◎()6ペッレグリーニとクビ差の2着に善戦していることから、シックスペンスもここで通用する能力は十分にある。
また、前走は早仕掛けでの勝利でラスト1Fでは失速しているが、新馬戦時のような後半型の競馬では底を見せていない。逃げ馬不在の今回は1~2番手に行くだろうと見て評価を下げているが、後半型の競馬なら手強い。要注意の1頭である。
△ (3)ウォーターリヒト
シンザン記念で17番人気を跳ね返して3着に善戦すると、続くきさらぎ賞でも10番人気ながら勝ち馬ビザンチンドリームとハナ差の2着に好走。近2走とも波乱の立役者となった。
前走のきさらぎ賞では3番枠から出遅れ、促して外差し有利の馬場を意識して外へ誘導。道中はやや団子状態の中団後方を外目追走する。3~4角では中団中目のスペースを拾って一気に内に切り込み、最内から直線へ。すっと反応してラスト1Fでは先頭のシヴァースと半馬身差の2番手。そこから同馬を捉えたが、ビザンチンドリームにズドンと差し切られて2着に惜敗した。
前走は各馬が内を空けて走っていたのだが、3~4角でもペースが上がってこない状況を見て空いた内に誘導し、4角をロスなく立ち回ったことが功を奏した。鞍上の幸騎手は芝ダート問わず、内が空くような馬場では4角で早めに動いての進路取りが上手い。
また、前々走のシンザン記念もかなり時計が掛かる馬場で、前後半4F46秒4-48秒1というかなりのハイペースを14番枠から出遅れ。促されても下がり、3角では下げ切って最後方、4角でも仕掛けを待ってから出口で外に。前に行けずに後方で脚を溜めたことで展開に恵まれた3着であった。
前走では3~4角から仕掛けて勝ち負けに持ち込んだ辺りに成長を感じたが、スプリングSは過去10年で追込馬の馬券内はあっても優勝はゼロ。しかし、ここも2着、3着ならありそうだ。
△ (5)チャンネルトンネル
デビュー2戦目のジュニアCで2着と好走した馬。同レースでは4番枠からまずまずのスタートだったが、積極的に先行して逃げ馬キャプテンシーの直後2番手を追走。最終的には前にスペースを作って3列目の最内から3角へ。3~4角でもキャプテンシーの2馬身後ろで進め、4角で仕掛ける。しかし、ここで動けず2馬身半差まで広げられて直線へ。序盤でさらに引き離されてラスト1Fでは3馬身半差の2番手。ラスト1Fで2馬身差まで詰めたが2着に完敗した。
ジュニアCはキャプテンシーには完敗だったが、3着馬ポッドテオには1馬身半差。この馬は次走のセントポーリア賞でペッレグリーニとクビ差だから、ここでも通用する能力は十分にある。
前走の1勝クラスでは中団の中目からの追走となったが、道中で包まれて3~4角では大渋滞。最後の直線でも進路を作れずに仕掛けを待ち、ラスト2Fで追い出されるが捌けず、さらに下がって後方に。そこから追われて中目のスペースを上がったが、3着とハナ差の4着までだった。前走がわかりやすい不利だけに穴人気しているが、警戒は必要だ。
△ (9)コスモブッドレア
京成杯の3着馬。その前走は10番枠から五分のスタートだったが押して先行。逃げたアスクナイスショーの外2番手を追走した。道中ではペースが上がらず、息を入れてそのままの隊列で3角へ。4角で仕掛けてアスクナイスショーに外から並びかけ、直線序盤では先頭列。ラスト1Fで先頭に立ったところで、外からダノンデサイルとアーバンシックに差されて3着となった。
前走は3~4角でもペースが上がらず、前有利の展開。今回も逃げ、先行勢が手薄で前に行ける組み合わせではあるが、さすがにスローペースだったとしても3~4角からペースは上がるだろう。ただし、前走で成長力を見せたことは好材料であり、再度、スローペースになった場合も視野に入れて押さえてはおきたい。
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本日5番 阪神8R 4歳上・1勝クラス ダ1800m
◎ (7)ハイランドリンクス
○ (6)アウロス
▲ (1)メイショウホタルビ
△ (3)ゴーフォマームード
結論 馬連7-6,1,3 (30:10:10) 複勝7 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にハイランドリンクス(-14.0pt)、メイショウホタルビ、ゴーフォマームード(ともに-7.7pt)、アウロス(-5.3pt)、エリカグロリア(1.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (7)ハイランドリンクス
デビューからずっと芝を使われてきた馬。3走前の2着時は逃げて3着馬に3馬身半差をつけ、1クラス上でも通用可能な指数を記録しているように高い実力がある。近2走はダートに路線転向し、2着、1着。
特に前走は2番枠から好スタートを切ったが、外から内に切れ込みながらハナを主張するクラシカルスカラーを行かせて、その外に誘導。クラシカルスカラーが1~2角で一気にペースを落としたので、そこから掛かり気味で向正面でも同馬を追い抜きそうだったが、何とか我慢させる。3~4角でじわっと差を詰めて4角で先頭に立ち、1馬身差のリードで直線へ。そこからどんどん差を広げて2着馬に5馬身差、3着馬に10馬身差の圧勝だった。
前走は1クラス上でも通用する指数を記録。しかし、ハイランドリンクスは前走が初勝利で、再度、1勝クラスに出走。ダートのキャリアも2戦と浅く、まだ伸びしろが見込めることもあり、ここは期待した。
○ (6)アウロス
4走前の京都ダ1800mの未勝利戦でこのクラスでも通用可能なレベルの指数で勝利した馬。4走前は大外13番枠から出遅れた上に外にヨレたが、そこから立て直して二の脚で好位の外まで挽回。道中はそのままの位置で我慢し、3~4角では外から2番手のグラングストに並びかける。直線序盤でアウロス先頭に立ったが、内からグラングストが抵抗し、同馬とのマッチレース。追う者の強みで最後にグラングストに捉えられ、クビ差で敗れたが、3着馬に10馬身差をつけての2着だった。
アウロスはその後の未勝利で2着、3着と善戦してはいるものの、いずれも勝ち馬に離されたもの。また前走の未勝利戦では逃げ切り勝ちをしているが、本来の能力を出し切ってのものではない。おそらく4走前の激戦のダメージを引きずっていたのだろう。今回はそこから立て直されての一戦。本来の能力を出し切れれば、上位争いに加われるはずだ。
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本日1番 中京9R フローラルウォーク賞 芝1600m
◎ (5)ブエナオンダ
○ (1)バーケンティン
▲ (6)リメリック
△ (3)タガノデュード
△ (4)サロニコス
△ (9)ギヴィットアゴー
結論 馬連5-1,6,3,4,9 (15:10:10:8:7) 複勝5 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にタガノデュード(-11.3pt)、エポックヴィーナス(-7.7pt)、ブエナオンダ(-7.0pt)、モアニ、ドリーミングアップ(ともに-6.0pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (5)ブエナオンダ
京都芝2000mの新馬戦では、5番枠からまずまずのスタートを切って、コントロールしながら2列目の外を追走。4角手前から促されても、促されても反応が悪かったが、ラスト1F手前でムチが飛ぶとフットワークが軽やかになって一気に加速。ラスト1Fで先頭に立つと、そこから4馬身突き放してゴールした。このレースでは断トツの上がり3Fタイムを記録しており、『2歳馬ジャッジ』では高評価した。
しかし、次走の若駒Sは重馬場でかなり馬場がタフ。1番枠からまずまずのスタートを切ったが、コントロールして最後方に下げ切る。しかし、向正面で少し掛かって位置を押し上げ、中団外で我慢させる形。3~4角で軽く促され、4角でGOサインが出されたが、そこからの伸びがひと息で、外からサンライズジパングに突き抜けられ、3着に敗れた。
若駒Sは馬場悪化の影響で新馬戦で見せた瞬発力を生かせなかったのが敗因。また、鞍上の川田が馬上でガチャガチャしていたのも気になった。前走のきさらぎ賞も馬場がややタフな状況下で3番手を追走と、勝ちに行き過ぎたことで、終いが甘くなり7着に敗れた。おそらく距離が短いほうがいいので、ここは狙ってみたい。
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本日3番 中京11R 名古屋城S ダ1800m
◎ (10)テーオーリカード
○ (5)テーオードレフォン
▲ (1)ゴーゴーユタカ
△ (3)ホウオウルーレット
△ (4)フルヴォート
△ (12)インプレス
結論 馬連10-5,1,3,4,12 (20:15:5:5:5) 複勝10 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にハピ(-30.7pt)、ホウオウルーレット、トウセツ、テーオーリカード(ともに-25.3pt)、フルヴォート(-24.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (10)テーオーリカード
休養明けの3走前、花背S(3勝クラス)では、重賞でも通用する指数で圧勝し、成長力を感じさせた馬。同レースでは3番枠から好スタートを切って楽にハナを主張。しっかりリードを奪うと道中でややペースを落とし、3~4角で再加速。直線ではもう一段階ペースを引き上げて8馬身差で圧勝した。
前々走はOP・カノープスSで2着。2番手の外から直線で早め先頭に立ったところを、外からウェルカムニュースにとらえられたが、休養明け好走後の一戦ながら、なかなか強い内容だった。前走のアルデバランSはスタミナが不足する休養明けでややタフなダート。ここでも2番手外を追走していたが、3角手前でオーサムリザルトが一気に捲ってきたので、3~4角ではそれに抵抗して速度を上げ、4角でハナを取り切る。結果、苦しくなって7着に失速した。
前走は逃げたスマートサニーが大差の12着に失速しているように先行馬には厳しい流れ。しかし、今回は前走で速い流れを経験しているので、すんなり前に行けるはず。3走前の再現を狙う。
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本日6番 中京12R 4歳上1勝クラス ダ1200m
◎ (3)オーディブルコール
○ (16)オーブラック
▲ (6)カミーロ
△ (2)トモジャアルマンド
△ (8)ゲキザル
△ (1)ルミナスフラックス
△ (5)モネ
結論 馬連3-16,6,2,8,1,5 (12:12:10:10:3:3) 複勝3 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にビートエモーシ(-10.0pt)、トモジャアルマンド(-9.7pt)、パスカリ(-9.0pt)、カミーロ(-6.3pt)、ゲキザル(-5.0pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (3)オーディブルコール
4走前の東京ダ1600mの新馬戦では、3着馬に5馬身以上の差をつけ、好指数で2着した素質馬。4走前は抜群のスタートを切って、外に逃げようとしていたが、そこから立て直して内から前を主張する馬を行かせて好位の外を追走。3~4角では4頭分外からじわっと位置を押し上げて直線へ。そこからしぶとく伸び続けて、ラスト1Fでは4列目の外。そこから早めに抜け出したジオッコピアノに1馬身半差まで迫った。
前走は休養明けで1番人気に支持されたが、逃げ馬と競り合ってオーバーペースの競馬。息が持たずに9着失速も、スピートのあるところは見せた。今回はひと叩きされて叩かれて上昇が見込め、新馬戦の強さが復活することに期待する。