香港マイルの予想を追加しました。
中央競馬は下記の3レースで終了ですm(__)m。
■内~中目から差せる馬が有利
過去10年では2019年と22年こそ前半4F45秒台の極端なハイペースになっているが、大半は46~47秒台の平均ペース前後で収まることが多い。しかし、3着以内に入線した逃げ馬は、19年のレシステンシア(1着)のみ。先行馬も3勝、2着1回、3着1回となっており、他レースと比較しても圧倒的に3着以内の回数が少なく、中団よりも後方でレースを進める馬が活躍している。極端にペースが上がらなくても前が崩れることが多いのは、スローペースで逃げ、先行して勝ち上がってきた馬が多いからだ。
今回もそれなりに逃げ先行型が多いことから、差し有利と見る。ただし、秋の阪神開催が3連続(10~12月)で行われた21年こそ外差し有利だったが、基本的に内からでも粘れている点には注意したい。また過去3年は変則開催でやや時計も掛かっていたが、5回京都→5回阪神に替わる開催は高速馬場(今年は超高速馬場)となるため(今年は3回京都→5回阪神)、3~4角で外を回るとロスを作ってしまうので、内~中目から差せる馬が有利だろう。それを中心に予想を組み立てたい。
本日1番 阪神11R 阪神ジュベナイルF 芝1600m
◎ (3)キャットファイト
○ (6)ステレンボッシュ
▲ (14)サフィラ
注 (16)ルシフェル
△ (18)ドナベティ
△ (7)アスコリピチェーノ
△ (2)クイックバイオ
△ (5)スプリングノヴァ
△ (11)スウィープフィート
結論 馬連3-6,14,16,18,7,2,5,11 (15:12:8:5:4:2:2:2) 複勝3 (50)
■有力馬とそのコメント
◎ (3)キャットファイト
6月東京のボンドガールが勝利した新馬戦では6着敗退。この新馬戦では出遅れて中団からの追走になり、好位の直後を追走した(10)コラソンビートに伸び負けする形。あまり見せ場がなかった。
しかし、そこから立て直された前々走の新潟未勝利戦では快勝。3~4角で中団馬群の中目で包まれて、直線序盤で進路がなく後退する不利を受けるも、ラスト2Fで位置を下げ切って、残り300mあたりで外に誘導すると、そこからしっかり伸びて1馬身3/4差で初勝利を挙げた。不利があったので、そこまで好指数は記録できなかったが、良い内容だった。
そして前走のアスター賞では、6番枠からまずまずのスタートを切って、すっと内に入れて3番手を追走。終始開いていた最内をつき、3~4角で2列目まで上がる。直線序盤で逃げ馬の外に誘導されると、ラスト1F付近で先頭に立ち、そのまま突き抜けて5馬身差で圧勝した。
前走はゴール板を過ぎてもまだ伸びていくような走り。それはラスト2Fの11秒6-11秒3の数字にも出ている。ここでは新潟2歳Sの優勝馬(7)アスコリピチェーノを上回り、京王杯2歳Sの優勝馬コラソンビートと同等の指数を記録した。キャリア3戦目でコラソンビートのダリア賞優勝時の指数を上回り、京王杯2歳Sと同等の指数を記録した点は優秀だ。
前走時のラスト1Fの伸びからまだ余裕がありそうだし、前走から再び休養させ、成長を促しているのでさらなる伸びしろを感じる。エンジンが掛かってからが強いタイプなのでもっと距離があったほうが好ましいが、ここは通過点と見て本命馬とした。
○ (6)ステレンボッシュ
このレースの前哨戦的な立ち位置となる、2歳牝馬のスーパー1勝クラス赤松賞の勝ち馬。同レースでは6番枠からまずまずのスタートを切ったが、そこから控えるとすぐに掛かり気味になり、コントロールが難しい状態に。内の馬に接触して、中団中目とポジションが下がったが、3角手前から再び進出して4角では好位の外に出た。直線序盤で追い出されると、早めに抜け出したテリオスサラを残り300m付近で捉えて先頭。食らいつく同馬を振り切って3/4差で完勝した。
新馬戦では逃げ馬カズアブディーンの外2番手を追走していたが、同馬が1角で逸走。巻き込まれて1角でかなり外に膨らみ、中団中目まで位置が下がってしまったが、それを挽回して完勝した。またサフラン賞ではスプリンターズS当日の、内と前が残る馬場状態のなか、後方2番手から4角で大外を回ってハナ差の2着と、これまで一度もスムーズなレースができていない。それでまとまった成績が残せているのは素質が高いからに他ならない。
本馬はある程度前の位置から末脚を生かしてこそのタイプ。スタートしてから控える選択をするため、内枠すぎると控えて3~4角の外を回る危険性があったが、今回は6番枠と内過ぎないちょうどいい枠に収まった。前々走のサフラン賞で16kg増と緩さの残る作りで、前走の赤松賞でも絞れていなかった。緩くても走れている以上、そこまで評価を下げる必要はないが、今回でいくらかでも絞れていればよりチャンスが広がる。
▲ (14)サフィラ
アルテミスSの2着馬。同レースでは8番枠からまずまずのスタートを切って、軽く促されたが中団に下がる。道中はスティールブルーをマーク。3~4角では同馬後ろから4角出口で外。序盤は反応がなく、ラスト2F目でも3列目のまま。ラスト1Fで4番手、そこで鋭くチェルヴィニアに抜け出されたが、最後までジリジリ伸びて前2頭を交わし、3着スティールブルーとは半馬身差。チェルヴィニアとは1馬身3/4差だったが、しっかり2着を死守した。
アルテミスSは前半4F48秒0-後半4F45秒6のかなりのスローペースで、ラスト3F11秒4ー11秒2-11秒0。極端な後半勝負となったことでキレ負けしているが、チェルヴィニアが加速したラスト1Fでもバテずに伸びたことは評価できる。本馬は前半でも置かれ気味になっており、本来はもっと距離があったほうが追走が楽になっていいと見ているが、今回はスプリント路線馬の出走で前哨戦よりもペースが上がるはず。そこに期待してみたい、
△ (16)ルシフェル
新馬戦では次走コスモス賞圧勝のエコロヴァルツに敗れたが、その後2連勝。前走では牡馬相手の萩Sを勝利した。前走は5番枠からやや出遅れ、そこから促されていたが、6頭立てですぐにペースが落ち着いたので、5番手の中目でコントロールしながら追走。前のアレグロブリランテを壁にして仕掛けを我慢し、3~4角で同馬の後ろを通して3列目で直線へ。序盤で外に誘導して追われると、しっかり伸びて2番手に上がり、ラスト1Fで逃げ粘るビーグラッドを捉えて1馬身半差で完勝した。
前走は前半5F50秒5-後半5F47秒9のかなりのスローペースで、ラスト2F11秒0-11秒5。ラスト1Fで減速しており、ラスト3Fで見てもそこまで強調できるものはない。しかし、致命的な弱点もない。またゲートも二の脚も甘く、前走から1Fの距離短縮でこのメンバーだと後方からの追走となる可能性が高い。16番枠と外枠で3~4角の外々を回るリスクはあるが、展開に恵まれての一発を警戒したい。
△ (18)ドナベティ
ファンタジーSの2着馬。同レースでは1番枠からまずまずのスタートを切ったが、すぐ外のピューロマジックがハナを主張していったので、控えて中団の最内を追走。3~4角でも中団の最内を上手く立ち回り、直線序盤で前のスペースに飛び込んで最内を通してしぶとく伸び、ラスト2Fでは3列目まで上がる。ラスト1Fではそのまま内ラチ沿いを突いて勝ち馬カルチャーデイに半馬身差まで詰め寄った。
前走は前がペースを引き上げて、前半3F34秒1-後半3F35秒2とかなり速い流れを作ったことで、完全に展開がハマる形となった。これは本馬よりも前の位置から3~4角で最短距離を立ち回った(13)カルチャーデイにも同じことが言える。
ただ前々走のすずらん賞で内から寄られる不利があって後方2番手からの追走となり、3~4角の大外から押し上げて差し切った内容は強かった。同レースでは最後の直線で追えないほど激しく内にモタれる面を見せていた。この内容から前走はラチ沿いにこだわる競馬をしたのだろう。
今回は前走から一転して大外18番枠。前々走時のように気の悪さを見せる可能性はゼロではない。また距離が延びて良いとは言えないタイプだが、この枠だと3~4角で距離ロスが生じる懸念がある。一方で、成長途上のレースぶりから、まだ伸びしろはありそうな気がしている。前走でいきなり超高速馬場に対応できたことも素晴らしく、ここは警戒しておきたい。
△ (7)アスコリピチェーノ
デビュー2戦目で新潟2歳Sを優勝した馬。前走の新潟2歳Sでは、12番枠から出遅れて後方からの追走。そこから促されて好位直後の外目まで挽回し、3~4角でも好位直後の外だったがペースが落ちたため無理なく追走ができた。直線序盤で好位列。ラスト2F地点で2番手まで上がり、ラスト1Fで逃げ粘るショウナンマヌエラを捉え切って1馬身差で完勝した。
新潟2歳Sは重賞としてはまずまずのレベルの指数。ただし、勝ちにいきながら距離延長にも対応し、その上で優勝したわけで大収穫の一戦だったと言える。ただし、ゲートの甘さや二の脚の甘さは改善されておらず、ここも後方からの追走となる可能性が高い。そのうえ中目の枠で鞍上は詰まるのが得意の北村宏騎手。この辺は減点材料だが、前走後に休ませたことで、この中間、成長力を感じさせる動きでもあったので、ここは警戒しておきたい。
推定1番人気 (10)コラソンビート
新馬戦こそ後の重賞活躍馬ボンドガール、チェルヴィニアに敗れたが、そこからは破竹の3連勝で京王杯2歳Sを優勝した。前走の京王杯2歳Sは7番枠から出遅れたが、促されると楽に中団外目まで挽回。3~4角ではミルテンベルクをマークし、直線序盤で同馬の外に誘導して追われると、一気に3番手まで上がる。そこからもしぶとく伸びて、ラスト1F地点では先頭と3馬身ほどの差をしっかり詰め切ってクビ差で勝利した。
前走はコンクリート馬場で緩みない流れ。けっして前が楽な流れではなかったが、ラスト1Fで加速した点は褒められる。ゲートは甘いが二の脚で挽回できるほどの能力があり、メリハリのあるレースぶりからも完成度の高さがうかがえる。ピッチ寄りの走法だが、ゲートの甘さを挽回して自在性が生かせるという意味ではマイルの方がいいだろう。ただし、休養明けで自己最高指数を記録した後の一戦となるので、今回で疲れが出る懸念もある。過信は禁物だ。
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■激流の傾向だが、例年より逃げ、先行型が手薄
カペラSはJRAで唯一行われるダ1200mの重賞。ゆえにJBCスプリントの上位馬や同年のスプリント重賞で勝ち負けした馬、前走勝ちの上がり馬などの強豪が集結し、例年ほぼフルゲート16頭立てで行われる。スピード自慢のスプリンターが集うため、当然、出走馬16頭中、逃げ、先行策で勝ち上がってきた馬が大半を占める。
またこの舞台の中山ダ1200mは、高低差4.5mのダートコースの頂上に位置する2角奥の芝のポケット地点からスタートするコース。緩やかに坂を下って行くコースで、最初の3角までの距離は502m。芝スタート+下り坂でダッシュが付く上に最初のコーナーまでの直線が長いとなれば、隊列形成もすぐには決まらず、前半ペースは速くなる。
しかも、中山は年間を通してもJRAのどのダートコースよりも時計を要すタフな馬場状態。前に厳しい条件が揃ったも同然で過去10年の平均前後半3Fは33秒19-36秒69と速く、過去10年で5回も32秒台に突入している。
しかし、それでも過去10年で逃げ馬が2勝、2着1回、先行馬(基準は3角の位置が2~5番手以内)は5勝、2着2回、3着7回と活躍している。逃げて連対した3頭はGⅠ、Jpn勝ちやそれに準ずる能力があった馬たちだが、やはりダ1200m戦はペースが上がっても逃げ、先行馬が強く、有力なのだ。
その上で今年は例年のこのレースと比較した場合に、逃げ、先行型が手薄である。テンが速いテイエムトッキュウが4番枠と内枠を引いたので、同馬がハナを主張して、外のチェイスザドリームがその2番手と隊列がわりとスムーズに決まる可能性が高い。11月の室町S時にテイエムトッキュウに外からチェイスザドリームがファーンヒルとともに競りかけ、共倒れした経緯があるからだ。
また、先行型にアイスリアンやピンシャンがいるが、それらはペースが上がっていいタイプではないので2列目を狙うだろう。ここはテンが速くなる中山を考慮しても、前半3F33秒半ばで入って行けると見ている。よって、先行型を中心に予想を組み立てた。
本日2番 中山11R カペラS ダ1200m
◎ (13)チェイスザドリーム
○ (16)リュウノユキナ
▲ (7)スズカコテキタイ
△ (3)テイエムトッキュウ
△ (10)タガノクリステル
△ (14)オメガレインボー
結論 馬連13-16,7,3,10,14 (10:10:10:10:10) 複勝13 (50)
■有力馬とそのコメント
◎ (13)チェイスザドリーム
4走前のOP・安達太良Sの勝ち馬。4走前は11番枠から五分のスタートを切った後、外にヨレてしまったが、それを立て直してじわっと先行。最終的には逃げ馬ハコダテブショウの外2番手まで上がり、3~4角でもハコダテブショウをマークで半馬身で直線へ。直線では同馬にしぶとく食らいつき、ラスト1Fでしぶとく伸びて先頭。外から強襲されたが、それをクビ差で振り切った。
4走前は前半3F33秒6-後半3F36秒6のかなりのハイペース。当時、展開に恵まれて外から強襲したクビ+アタマ差の3着馬が(4)デュアリストである。
また前々走3走前のNST賞でも、4番枠からまずまずのスタートだったが、二の脚ですっと先行し、ハナに立ちかかったところを、外からシンシティが競ってくる。序盤は内から抵抗していたが、最終的には控えて2番手。3~4角でペースが落ちたところで、再び外から差を詰めて3/4差で直線へ。序盤ですっと反応してラスト1F標手前で先頭、抜け出しかかったが甘くなり、そこを外から一気にアルファマムに差されての半馬身差だった。
しかし、前々走は前半3F33秒9-後半3F37秒3の超絶ハイペースだっただけに、負けて強しの内容で、ここでも展開に恵まれたデュアリストに先着している。
前走の室町Sは3頭雁行と先行争いが厳しくなり、本馬は一番外を追走。最後の直線で一気に差し馬が台頭する競馬になったが、本馬は8着ながら着差は0.3秒差と大崩れしていない。前走で厳しい流れを経験したことで持久力の強化が見込め、ここでのもうひと押しを期待する。
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本日3番 中京11R 知立S 芝1200m
◎ (5)メイショウエニシア
○ (7)ドロップオブライト
▲ (8)ヒルノローザンヌ
注 (2)ラキエータ
△ (4)アビエルト
△ (6)ロードラスター
結論 馬連5-7,8,2,4,6 (16:12:12:5:5) 複勝5 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にドロップオブライト(-17.0pt)、メイショウエニシア、メイショウツツジ(ともに-15.7pt)、タツリュウオー(-14.0pt)、ラキエータ、ロードラスター(ともに-13.7pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (5)メイショウエニシア
前々走の道頓堀Sでは同型馬が不在。9番枠から好スタートを切って、二の脚で楽にハナを主張すると、すぐに隊列が決まり、前半3F34秒5のスローペースで逃げ、1馬身半差のリードで最後の直線へ。ゴールまであと50mくらいのところで、2番手のグレートゲイナーに前に出られてクビ差で敗れたが、しぶとい粘りは見せられていた。
休養明けの前走・醍醐Sは、7番枠から好スタートを切ったが、外のアドヴァイスもテンが速く、それに抵抗していく形でハナを取り切るのに苦労。このため超高速馬場とはいえ、前半3Fが32秒6まで上がったために6着に失速した。しかし、着差は0.5秒差と致命的には負けていない。
今回は3勝クラスの芝1200mのわりに前走で3角12番手以降の追い込み競馬をした馬ばかりが揃った一戦。ここは自分の型に持ち込んでの巻き返しが期待できる。
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香港4R 香港ヴァース 芝2400m
◎ (4)ファイブジーパッチ
○ (8)レーベンスティール
▲ (7)ジェラルディーナ
注 (3)ゼッフィーロ
△ (9)ウォームハート
結論 馬連4-8,7,3,9 (20:15:10:5) 複勝4 (50)
◎ (4)ファイブジーパッチ
4走前のGⅠ・チャンピオンズ&チャッターCで3着と好走しているように、ここでも通用する能力がある馬。前走のジョッキークラブCはやや仕掛けが早くなったぶん伸びきれなかったが、着差は0.5秒差と大きく負けたわけではない。
本馬は秋3戦目で今回が体調面のピーク。芝2400m路線は香港勢が手薄で日本馬が強しの舞台だが、日本馬は前走を目標とし、ここをついでに使ってくるような馬ばかり。それならばここが目標の本馬に期待したい。
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香港5R 香港スプリント 芝1200m
◎ (4)サイトサクセス
〇 (1)ラッキースワイネス
▲ (8)ジャスパークローネ
△ (3)マッドクール
△ (10)ハイフィールドプリンセス
△ (2)ウェリントン
△ (7)デュークワイ
結論 馬連4-1,8,3,10,2,7 (20:10:7:7:3:3) 複勝4 (50)
◎ (4)サイトサクセス
昨年の香港スプリントで逃げて2着した実力馬。前々走のプレミアボウルでは6Kgの斤量差があったとは言え、1番人気の(1)ラッキースワイネスを負かしている。前走のジョッキークラブスプリントは勝ちに行ったぶんの4着で内容は悪くない。ここは巻き返しを期待する。
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香港7R 香港マイル 芝1600m
◎ (4)セリフォス
○ (7)ビューティーエターナル
▲ (2)カリフォルニアスパングル
△ (1)ゴールデンシックスティ
△ (5)ソウルラッシュ
△ (8)ビューティージョイ
△ (11)エンカウンタード
△ (13)ナミュール
△ (14)ディヴィーナ
結論 馬連4-7,2,1,5,8,11,13,14 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝4 (50)
◎ (4)セリフォス
昨秋のマイルCSの覇者。同レースは10番枠からやや出遅れたが、そこから促されて中団中目まで挽回。しかし、道中はやや遅い流れで団子状態だったため、位置を下げて後方馬群の中目を追走した。3~4角でも後方の外目で包まれたままで、4角出口で下げながら外に誘導して直線へ。序盤の伸びは地味だったが、ラスト1Fで一気に前を捉えて1馬身1/4差で完勝した。
このレースではジャスティンカフェやシュネルマイスターなど、最後の直線で馬場の良い中目を狙いたい中団馬、後方馬が3~4角から直線序盤に掛けて包まれ、能力を出し切れなかった。けっしてスムーズなレースではなかったが、結果的に外を選択したことは正解だったことになる。
前走の安田記念は2着。ここでは4番枠から五分のスタートを切ると、やや促して好位の最内を追走。ポジションを取ってからはコントロールし、3~4角は2列目の内のスペースに。直線はジャックドールの後ろから伸び、ラスト1Fで捉えたが、外から(5)ソングラインに抜け出されて1馬身1/4差の2着に敗れた。前走は外差し有利の馬場。馬場の悪化した内側を通ったことが敗因のひとつであり、本馬は日本のマイル路線馬では1、2を争う存在だ。
しかし、ぶっつけ本番の前走・マイルCSでは8着に敗退。前走ではまずまずのスタートを切ったが、そこから促して好位を追走。そこから位置を下げるのが本気の時の川田騎手だが、そのまま下げずに好位の外を追走。3~4角でも好位の外を追走し、3列目で直線へ。序盤で追われて2番手に上がったが、ラスト1Fで苦しくなって失速。外から一気に差されて8着に敗れた。
前走はある程度、時計の掛かる馬場で前半4F46秒5-後半4F46秒0の緩みない流れ。末脚型でありながら、前半で脚を使って、3~4角で外を回っては失速も仕方ない。0.4秒差ならGⅠ馬の貫禄を見せられている。しかし、前走時、川田騎手が位置を下げなかったのは、当初からここが目標でマイルCSが叩き台だったから。当方もそれが推測がついていたからこその当落選上の△だった。香港勢は手強いがトップのゴールデンシックスティは長期休養明け。日本馬の本気に賭けたい。
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香港8R 香港C 芝2000m
◎ (5)ヒシイグアス
〇 (3)プログノーシス
▲ (2)ロマンチックウォリアー
△ (1)ルクセンブルク
△ (4)ローシャムパーク
△ (7)ストレートアロン
△ (8)ソードポイント
△ (9)ニンブルニンバス
△ (11)オリゾンドレ
結論 馬連5-3,2,1,4,7,8,9,11 (10:10:9:9:3:3:3:3) 複勝5 (50)
◎ (5)ヒシイグアス
昨年の宝塚記念2着の実績馬。同レースはタイトルホルダーがペースを引き上げて行く中で、10番枠からまずまずのスタートを切り楽な手応えで2番手まで上がり、そこから控えて好位の中目を追走する形。道中でやや折り合いに苦労していたが、3~4角で4列目の最内から最短距離を通り、4角で中目を捌いて3列目で直線へ。そこからしぶとく伸び、タイトルホルダーに2馬身差まで詰め寄る驚きの好内容だった。
そこから長期休養明けとなった4走前の中山記念は、出脚は良くなかったが、中団中目をスムーズに立ち回り、一昨年に続く中山記念2勝目を挙げた。本馬の能力の高さは健在のようだ。その後は馬体重が乱高下しているように、体調面がもうひとつだったようだ。前走の天皇賞(秋)は9着だったが、逃げたジャックドールが最下位に敗れるハイペースを先行したもの。悲観する内容ではなかった。本馬は一昨年のこのレースの2着馬でもあり、秋3戦目のここは能力全開に期待する。
○ (3)プログノーシス
これまで11戦6勝2着2回3着2回。唯一、4着に敗れた中日新聞杯は極端なスローペースで、3角手前の下り坂から一気にペースアップ。3~4角で内を回った馬が1、2、3、5着と上位入線する流れだった。本馬は6番枠から好スタートを切りながらもブレーキを掛けて後方2番手を追走し、4角で大外をぶん分回すロスがあった。直線序盤でも進路を作れなかったが、外に出されると1頭だけ違う末脚で伸び、勝ち馬とキラーアビリティからクビ+クビ+ハナ差。ペースが上がらない中、絶望的な位置から距離ロスの大きい競馬でも崩れなかったあたりに強さを感じた。
前々走の札幌記念は自己最高指数で優勝。前々走は13番枠から五分のスタートを切って、序盤は無理をさせず後方に近い位置から追走。1角で内に入れ、向正面では内目のスペースを拾って位置を押し上げ、3角では好位。そこから外目に誘導しながら2列目まで上がり、4角2番手で直線へ。序盤で最内から抜け出したトップナイフに並びかけて、ラスト1F標地点で先頭。そこから抜き抜けて4馬身差の圧勝だった。
前走の天皇賞(秋)では、出遅れて最後方からの追走だったが、早々と最内に入れて虎視眈々。レースが緩みなく流れる中で後方2番手のジャスティンパレスに取り付いて3角。3~4角では同馬の外から早めに動いて4角出口では前のアドマイヤハダルの外。直線序盤で同馬に並びかけて中団列まで上がり、ラスト2Fでは3番手争いに加わる。ラスト1Fで内のガイアフォースを交わし、ダノンベルーガを競り落としたが、外から一気にジャスティンパレスに交わされ、
3着に敗れた。
前走は3~4角で速めに動いてジャスティンパレスよりも先に動いたにせよ、展開には恵まれていたはず。それを考えると勝ち馬イクイノックスと0.9秒差はやや物足りない内容だった。これは休養明け好走の反動によるものだろう。今回は巻き返せるとは見ているが、ここは逃げ、先行馬が手薄でペースが上がりそうにない。前走以上に後方から早めに動いて苦しくなるか、届かない危険性もあると見て対抗評価とした。