本日は計4レースで終了ですm(__)m。
■近年はややスローから平均ペースで決着
ジャパンカップダートから『チャンピオンズC』と名を改め、中京ダ1800mで行われるようになって今年で10年目。2014年は前後半5F62秒3-60秒6の極端なスローペース、15年は同60秒2-62秒4の極端なハイペースだったが、近年はすべて良馬場で、前半4F48秒中盤から49秒台後半の、ややスローから平均ペースの範囲内で決着している。これは各競馬場のダ1800m戦と比較すると遅い傾向だ。
このレースのペースが上がりにくいのは、坂の上りの途中からスタートするコースの上に、最初のコーナーまでの距離が約300mと短いことが影響している。前半が遅く、向正面でもペースが上がらない場合は、3角手前の下り坂から一気にペースアップするケースが多い。基本的には前半のペースが上がりにくいのがこのレースの特徴だ。
今年は何が何でも逃げたい馬は不在であるが、手強い逃げ、先行型が集結した。それらが外枠に入ったので、1~2角で外に張られないようにペースを引き上げていく可能性も高いと見る。中京ダ1800mの場合、1角までに隊列が決まらないと、2015年のように極端なハイペースになることもあるだけに、どちらのペースでも対応できる馬を中心視したい。
本日1番 中京11R チャンピオンズC ダ1800m
◎ (4)テーオーケインズ
○ (5)ドゥラエレーデ
▲ (6)グロリアムンディ
△ (3)ジオグリフ
△ (7)ウィルソンテソーロ
△ (9)クラウンプライド
△ (12)セラフィックコール
△ (14)アイコンテーラー
△ (15)レモンポップ
結論 馬連4-5,6,3,7,9,12,14,15 (10:10:5:5:5:5:5:5) 複勝4 (50)
■有力馬とそのコメント
◎ (4)テーオーケインズ
一昨年の覇者。同レースでは6番枠からまずまずのスタートを切って、外から前を主張する各馬を行かせ、好位の中目を追走した。向正面でスペースを作って、3~4角では早めに動いた前のインティを追いかけて2列目まで上がって直線へ。直線序盤で外に出されるとグンと伸びて一気に先頭、6馬身差で完勝した。昨年もJBCクラシックを優勝しているように、能力は高い。
前々走の帝王賞は海外遠征直後で調整が難しく、接戦での3着。このレースでは1番枠からやや出遅れて中団の最内を追走したため、3~4角で包まれて最後の直線で馬群を捌きながらの競馬になった。これも敗因のひとつである。
前走のJBCクラシックは3番枠からまずまずのスタートを切って内の(10)ノットゥルノを行かせて2番手を追走、この馬をマークする形で進めた。直線では、3~4角で外から上がったキングズソードに前に出られ、ノットゥルノとの叩き合いにもアタマ差敗れての3着だった。スタミナが不足する休養明けで、タフな馬場となった大井で、かなりのハイペース。最後に苦しくなっての3着と、敗因は明確だ。
今回は前走で能力を出し切れていないので疲れもなく、その前走で厳しい流れを経験したことで順当に息持ちの良化も見せるだろう。本馬は年内引退の予定で、これがラストランになる可能性もある。年齢を重ね、一昨年のこのレースで見せたような末脚は使えなくなっているが、そのぶん、持久力が強化されており、まだまだやれる。また、ペースに関しても前走でハイペースの中3着、一昨年の当レースで前後半4F49秒3-48秒3のスローに対応して1着。ペースへの対応力と、ここでの変わり身に期待して、今回の本命馬だ。
○ (5)ドゥラエレーデ
デビュー3戦目、初ダートの未勝利戦を2番手外から3角で先頭に立ち、3着以下には大差をつけて勝利した。当時記録した指数は1クラス上のものだったことから、ダートでの高い潜在能力を感じていた。その後は芝のホープフルSを優勝。次走のUAEダービーではダート2戦目ながら、後にBCクラシック2着と好走したデルマソトガケの2着に入線した。
UAEダービーは8番枠から五分のスタート、そこからは押してハナを主張しにいったが、内のデルマソトガケのテンが速く、同馬の外2番手でレースを進める。道中はコントロールしながら、デルマソトガケをマーク。3~4角では同馬に食らいつくが3/4差にリードを広げられ、直線序盤では2馬身差つけられた。ラスト1Fまでしぶとく食らいついたが、結果は5馬身半差の完敗だった。
しかし、3着コンティノアールには4身半差をつけており、そこからさらに3馬身半差の4着がペリエールだから、とても価値の高い2着だったと言える。それもレースがかなりのハイペースで流れた中の結果だから侮ってはいけない。
日本のパサパサのダートにどこまで対応できるか、という課題はあるが、初ダートの札幌ダ1700m戦で高い潜在能力を見せていることから、日本のダートが滅法苦手ということはないだろう。近2走は芝で凡退しているが、ダートのキャリアは2戦と浅く、まだまだ上昇が期待できる。逆転劇に期待したい。
▲ (6)グロリアムンディ
デビューからしばらくは芝を使われていたが、ダートに路線転向してから急上昇。1勝クラス勝ちから一気に重賞アンタレスS2着まで駆け上がった。昨年のチャンピオンズCは休養明けで、ゲートでアオり、進みも悪く大敗したが、そこから再度休養明けで挑んだダイオライト記念では圧勝Vを果たした。
ダイオライト記念は1番枠から五分のスタートを切り、軽く促されて好位の内目を確保したが、そこからじわっと位置を下げて、道中は中団中目を追走した。2周目の向正面で徐々にペースが上がっていく中、わりと楽な手応えで内から3角へ。やや詰まりはしたが、砂の深い最内から押し上げて4角ではもう先頭、2馬身差のリードで直線を向いた。そこから後続を5馬身引き離し、ラスト1Fではさらに差を広げ、2着に9馬身差をつけて圧勝した。
前走のコリアCは向正面で先頭に立った(9)クラウンプライドを捲りにいった結果、大差をつけられる形となったが、休養明けで能力を発揮できなかったのだろう。タフな馬場のダ2400m戦で圧勝しているように、スタミナを生かしてこそのタイプ。前走はJRAよりも軽いダートで前後半4F50秒3-48秒9とかなりのスローペースで、速い上がりを求められたのも敗因のひとつである。
ダ1800mは本馬にとっては短いが、昨年のアンタレスS2着時のように前がペースを引き上げてくれれば通用するはず。仮にペースが上がらないようであっても、前々走の平安S(ダ1900m)のように、向正面で捲って前にプレッシャーをかけていけばチャンスはある。
△ (3)ジオグリフ
休養明け&初ダートとなった4走前のサウジCで4着と好走した馬。同レースでは12番枠から五分のスタートだったが、そこから押して好位の中目まで上がって行く形。最終的にはオーバーペースで逃げるパンサラッサの外2番手を追走した。残り50mで甘くなって、そこをカントリーグラマーやカフェファラオに差されたが、勝ちに行く競馬でカフェファラオとアタマ差だった点は高い評価ができる。
その次走のドバイワールドCは休養明け好走の反動で11着に大敗したが、初ダートで世界を相手にそれなりの結果を出せたのは、ダートでの素質が高いということ。確かにサウジはダートではあるが、厳密には芝馬も活躍の余地があるオールウェザーを使用した馬場ではあるが、芝が苦手なカフェファラオでも4着にこれているように、ダート適性もないと通用しない。
休養明けの前走、マイルCS南部杯では好位の外を追走して9着と大敗したが、(15)レモンポップが圧倒的な強さを見せただけで、2着のイグナイターとは1.2秒差。また超高速ダートで距離が短かったというのもあるはず。ひと叩きされて、1Fの距離延長。ややタフなダートならチャンスはあると見る。
△ (7)ウィルソンテソーロ
3走前のマーキュリーCでは、初めての距離2000mにも対応して、重賞2勝目を達成。同レースでは9番枠から五分のスタートを切って、無理せず5番手を追走。3~4角からじわっと進出して、4角で前を射程圏に捉えると、直線で一気に伸びて4馬身差で圧勝。ここでは今年の帝王賞の上位3頭と同等の指数を記録した。
ただし、3走前はレースが緩みない流れとなったことで展開に恵まれ、超絶高速馬場でスピードが問われたことで、距離適性がそこまで求められなかった面もある。そこで自己最高指数を記録となると、前走の白山大賞典は不安もあったが、3番枠からまずまずのスタートを切って好位でコントロール。2週目の3角で好位の外から押し上げて4角では2列目の外。そのまま直線でメイショウフンジンを捉えて半馬身差で勝利した。
前走のJBCクラシックでは5着に敗れたが、同レースは前半5F61秒5-63秒6のかなりのハイペース。前半が速い流れの中で逃げる(10)ノットゥルノにプレッシャーをかけに行く◎(4)テーオーケインズの直後を追走と、勝ちに行く競馬をしたことが敗因だろう。本馬はマーキュリーCで上がり3Fタイム2位の馬を1.0秒も上回る№1の上がり3Fタイムで優勝しているように末脚型。今回は末脚を生かす競馬での巻き返しを期待してみたい。
△ (9)クラウンプライド
昨年の当レース2着馬。当時は10番枠から五分のスタート。ゲートが上り坂の途中にある影響でペースは速くなく、軽く促されると勢いがついて先頭集団に混じった。外のレッドソルダードがハナへ行くのを待ち、それを行かせて2番手を追走した。道中はペースが遅く、しばらく掛かり気味だったが、3~4角でも仕掛けを我慢して直線へ。直線序盤で追い出されるとスッと抜け出し、ラスト1Fで2列目の馬たちを振り切ったが、外からジュンライトボルトに差され、クビ差で敗れた。
今年の帝王賞でも2列目追走から、最後の直線で早め先頭に立ったところを、外からメイショウハリオ、◎(4)テーオーケインズに強襲された。結果、メイショウハリオにハナ差先着されての2着だった。しかし、テーオーケインズをアタマ差で退けているように、能力は高い。前走のコリアCでも14番枠から楽に2番手の外まで上がって追走し、向正面先頭からそのまま押し切って、2着(6)グロリアムンディに大差をつけて完勝している。
立て直されてはいるが、前走が強烈な勝ち方だっただけに、疲れが取り切れているかどうかが不安である。今回は逃げ、先行型が手強く、昨年のチャンピオンズCや前走のように、楽に前へは行けないはず。よって昨年ほどの走りは期待できないだろう。
△ (12)セラフィックコール
新馬戦から5戦して無敗。デビュー2戦目となった今年4月の1勝クラスでは、出遅れて最後方から徐々に位置を押し上げて、4馬身差で圧勝。当時、記録した指数は3勝クラス通用域のものだったことから、順調なら今年中にオープン入りを果たすのだろうと見ていた。しかし、想定を上回るスピード出世で、初めての重賞挑戦となった前走のみやこSも優勝した。
前走は15番枠からやや出遅れ。躓いて最後方に下がったが、そこから押し上げて中団の直後まで挽回。道中もじわっと押し上げ、3角の下りでも外々から押し上げたが、4角でも押し上げきれずに大外に張られる形。それでも追われて苦しかったのか、直線序盤で内にモタれたが、立て直されて好位列まで上がると、ラスト1Fで一頭違う脚で突き抜けて3馬身差で完勝した。
本馬はゲートが下手でこれまで一度もまともにスタートを切ったことがなく、エンジンの掛かりも遅いが、エンジンが掛かってからが強い。まさにディヴィーナのダート版で、序盤からエンジンを掛けていく大胆な戦法に出るM.デムーロ騎手とは手が合う。エンジンが掛かってからの競馬では底を見せていないが、このタイプは自由に動ける外枠でこその面がある。
本馬はこれまで全てが10番枠より外で、内枠を引いた時にドボンするのではないかと見ていたが、今回もまた12番枠と外枠を引いた。例年のこのレースのように上がりの速い決着になると苦戦する可能性もあるが、まだ底を見せていないので警戒しておきたい。
△ (14)アイコンテーラー
休養明け&初ダートで3走前のBSN賞を完勝すると、前々走のシリウスSでも2着と善戦し、前走ではJBCレディスクラシックを優勝と、一気に上昇した。前走は4番枠から五分のスタートだったが、促されるとスッと行き脚がついて先行。道中は内からハナを主張したヴァレーデラルナにある程度プレッシャーをかけながら追走した。3角手前で同馬に並びかけ、3~4角で先頭。捲ってきたテリオスベルに抵抗しながら2頭で並走して直線を向いた。直線序盤で同馬を振り切り、一気に抜け出して4馬身差をつけ、最後までその差を守りきって完勝した。
このレースはタフな馬場でペースも速かったため、逃げたヴァレーデラルナは12頭立ての11着、3番手を追走したノーブルシルエットは12着と、ともに大失速した。その中で唯一前で粘れたのが本馬だ。それも捲ってきたテリオスベルを振り切って、2着のグランブリッジに4馬身差をつけ、展開に恵まれた3着アーテルアストレアには4馬身半差をつけての圧勝だから高い評価ができる。
ただし、本馬は前走が大目標。過去のチャンピオンズCでは牝馬のサンビスタが優勝したことがあるが、JBCレディスラシックで2着に敗れた後の参戦だった。また、前走が消耗戦でもあっただけに疲れが残りそうだ。さらに相手が強化されるここは、やや苦しいのではないかと推測されるが、芝で長らく使われていたダート馬はその後の上昇力が大きいこともあり、買い目に加えた。
△ (15)レモンポップ
今年のフェブラリーSを完勝してGⅠ馬になり、前走のマイルCS南部杯では圧巻の走りを見せた。3番枠からまずまずのスタートを切って、枠なりでハナを主張すると、道中はコントロールして後続を引き付けての逃げ。3角では2番手外のイグナイターとはクビ差で回ってきた。3~4角で後続を引き離して約4馬身のリードで直線へ。序盤の上り坂を楽な手応えで駆け上がると、どんどん後続を引き離しての大差勝ちだった。
2着馬イグナイターに2.0秒差。そのイグナイターは次走でJBCスプリントを制しているように、けっして弱い馬ではない。盛岡の超高速ダートで前後半4F47秒4-46秒4のスローペースだったことを考慮しても、あまりの大きな着差に度肝を抜いた。本馬はこれまで折り合いに専念してきたが、本来は逃げてこそのタイプだったということになる。
記録した指数は、馬場と展開に恵まれたとはいえ、圧倒的なもの。前走通りに走ればここも圧勝だが、今回は激走の疲れが懸念される。さらに逃げ、先行型が手強く、大外15番枠となると、本気で主張すれば1角までにハナを取り切れるにせよ、前走ほど楽には逃げられないはず。また1400~1600mで結果を出してきた馬だけに、1Fの距離延長もプラスとは言えない。能力値も最高値もNo.1だが、その辺りの割引が必要だ。
______________________________
本日2番 阪神11R ギャラクシーS ダ1400m
◎ (8)メイショウウズマサ
○ (11)ワルツフォーラン
▲ (3)アイオライト
△ (9)エーティーマクフィ
△ (12)カセノダンサー
△ (4)マルモリスペシャル
△ (6)ディアノイア
結論 馬連8-11,3,9,12,4,6 (10:10:10:10:5:5) 複勝8 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にアイオライト(-28.3pt)、エーティーマクフィ(-25.7pt)、メイショウダジン(-23.3pt)、カセノダンサー(-23.0pt)、オーヴァーネクサス(-21.7pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (8)メイショウウズマサ
ダ1400mのオープン&リステッドで何度も好走の実績がある馬。6走前にはOP・バレンタインSを、逃げ切り勝ちしている。同レースでは1番枠からトップスタートを切って、楽にハナを主張。外からケイアイターコイズらが絡んできたが、コントロールしてペースを上げ過ぎずに3角へ。3~4角では仕掛けを待ち、4角で仕掛けて直線へ。ラスト2Fで追われて2番手のケイアイターコイズに1馬身差まで差を広げたが、ラスト1Fで詰め寄られ、クビ差の勝利となった。
しかし、ケイアイターコイズは後のオープンで2勝、昨秋の霜月Sでは今秋の武蔵野Sを制したドライスタウトと0.3秒差の2着に好走しているほどの実績馬。同馬に先着ならクビ差でも高い評価ができる。
j
前走の武蔵野Sはスタミナが不足する長期休養明けながら、トップスタート&好ダッシュでハナを主張し、逃げるスピードを見せた。さすがに相手が強く、距離も長かったためにラスト1Fで苦しくなって失速してしまったが、スピード面が衰えていないことは感じさせた。ひと叩きされた今回は粘りが違ってくる。
本馬は通算5勝2着1回3着5回の実績だが、この3着以内はすべて逃げ戦法でのもの。今回はテンの速い(11)ワルツフォーランが出走しているが、同馬は揉まれない競馬が好走の条件で、ハナにはこだわらないタイプ。強豪(3)アイオライトも前走で1800m戦を使われているので、同馬に競り掛けるまでは難しいと見ている。よって、本馬の逃げて馬券圏内突入に期待する。
○ (11)ワルツフォーラン
阪神ダ1400mの3勝クラス・播磨Sを勝利し、前々走のOP・天保山Sでも2着と好走した馬。播磨Sは逃げ、天保山Sは好位の外を追走と、本馬も揉まれずに行ければしぶとい。前走のながつきSは芝1200mの2番枠だったため、強引に押してハナを主張したために忙しい競馬。結果12着に失速した。しかし、今回は◎(8)メイショウウズマサの外が狙えるだけに、変わり身を期待したい。
______________________________
本日3番 中山11R ラピスラズリS 芝1200m
◎ (1)サンライズオネスト
○ (2)カンティーユ
▲ (6)メイショウゲンセン
△ (3)サトノファビュラス
△ (4)サマートゥリスト
△ (5)ロードベイリーフ
△ (9)コムストックロード
△ (10)ジャスパージャック
結論 馬連1-2,6,3,4,5,9,10 (21:15:4:4:2:2:2) 複勝1 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にカンティーユ(-20.7pt)、メイショウゲンセン(-19.7pt)、サマートゥリスト(-17.0pt)、サンライズオネスト、ロードベイリーフ(ともに-16.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (1)サンライズオネスト
芝短距離のオープン&リステッドで2着3回、重賞でも2度の3着がある実績馬。特に5走前の福島芝1200m戦、モルガナイトSでは8番枠からまずまずのスタートではあったが、じわっと2番手に上がって逃げるヴィズサクセスにプレッシャーをかけていく形。最後まで同馬との差を詰め切れず、クビ差の2着に敗れているが、レースが緩みなく流れて、本馬の外3番手を追走したショウナンバニラが11着に失速したことを考えると、よく粘っている。
このように本馬は好位で流れに乗り、上がりの掛かる展開になると強い馬。前走のみちのくSでも大外16番枠ではあったが、トップスタートを切って、自分の型に持ち込むことができた。今回で上位人気に支持されている能力値上位の(6)メイショウゲンセン、(2)カンティーユは逃げてこその馬。他にも逃げがベストの(10)ジャスパージャックが出走している。小頭数ではあるが、ここまで前に行きたい馬が集うとさすがにハイペースにはなるはずで、それらを見ながら好位で流れに乗れる可能性が高い、本馬を本命馬とした。
○ (2)カンティーユ
これまで18戦してハナを譲ったことが2度のみの馬。逃げるとしぶとく、3走前の新津特別は3番枠から好スタートを切って、楽にハナを主張し、2着馬に5馬身差の大楽勝。その次走で南総Sも逃げ切り勝ちし、長期休養明けでオープン初挑戦となった前々走のしらかばSでも逃げてハナ差の2着に善戦した。
本馬は前々走で逃げながらも道中でペースをコントロールし、最後の直線で再加速したように、折り合う競馬でもやれそうな気配はある。しかし、今回はテンの速い(6)メイショウゲンセンが出走しているので、競り合うリスクもある。すんなり2番手で折り合えば好走の可能性が高いが、競り合った場合のリスクも考慮し、対抗馬とした。
______________________________
中京12R 栄特別 芝2200m
◎ (8)フロムナウオン
○ (5)タガノフリューゲル
▲ (10)フォーグット゛
△ (4)スリリングチェイス
△ (6)プラニスフェリオ
△ (2)ディープマインド
△ (7)マイネルカンパーナ
結論 馬連8-5,10,4,6,2,7 (10:10:10:10:5:5) 複勝8 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にスリリングチェイス(-9.7pt)、 プラニスフェリオ、フロムナウオン(ともに-9.0pt)、タガノフリューゲル(-6.3pt)、マイネルカンパーナ(-5.3pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (8)フロムナウオン
6走前の山吹賞では逃げて後の菊花賞馬ドゥレッツァの2着に善戦したように、スタミナ豊富な馬。3走前の瓢湖特別では3列目の内を追走し、3~4角で好位馬群の中目から押し上げていく競馬で接戦の3着。前々走では好位の外から3~4角で先頭列に並びかけ、直線序盤で先頭。終始外を回るロスの大きい競馬で、ラスト1Fで甘くなったところを外から差されて、クビ差の2着だった。
このように1勝クラスでは力量上位で、一介の逃げ馬ではなく、好位から馬群を捌いて行く競馬にも対応できている。前走は初ダート。前半は好位の内を追走していたが、外から被されてどんどんポジションが悪くなり、最後の直線では前が壁。そこからさらに位置を下げて外を狙うロスがあっての3着だった。ダートの前走も悪い内容ではなかったが、現状は中長距離がベスト。今回は芝2200mで反撃を期待する。