2023年 オークス+10R以降の予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.05.21
2023年 オークス+10R以降の予想

本日は計4Rで終了です。

昨年のオークスは内が圧倒的に有利な桜花賞の大外枠から出遅れ、外々を回るロスが生じて涙を呑んだ4番人気の◎ナミュールと、フラワーCで賞金加算しながらも、当時はマイルではテンに置かれて、位置取りが苦しく、距離の長いオークス一本に絞り込んだ10番人気の○スタニングローズでけっこう自信がありました。

しかし、最後に大外からスターズオンアースに一気に差し切られて外れ(´;ω;`)ウゥゥ 未だにからスターズオンアースが桜花賞から急に強くなったのが謎ですが、オークスは一昨年も16番人気のハギノピリナが大外一気で3着に食い込んだように、4角で内を狙ってゴチャゴチャに巻き込まれるよりも、大外一気のほうが好走率が高いのは確かです。

また今年は昨年の借りを返したい。そんな気持ちを胸に収めて本題です。

■マイル以下での好走しかない先行馬は苦戦傾向

 オークスは過去10年で逃げ馬の3着内はゼロ。先行馬は1勝、2着5回、3着3回。先行馬の1勝は過去10年でもっともスローペースだった2017年(勝ち馬ソウルスターリング)のみ。一冠目の桜花賞から大幅距離延長となるため、前へ行く馬は最後に甘さを見せる傾向がある。このことから基本的に中団より後ろでレースを進める馬が有利と言える。

 またオークスを先行策で優勝したソウルスターリングを始め、先行して2着だった5頭中4頭、3着だった3頭中2頭にOPクラス以上の芝1800m以上での勝利実績があった。芝マイルまでしか経験がなく、このレースで先行して2、3着だったのは2018年のリリーノーブルとラッキーライラックのみ。しかし、この2頭は前走の桜花賞で3、2着だった。つまり、OPクラス以上の芝1800m以上で勝利がない馬と、桜花賞4着以下の先行馬は苦戦傾向といえる。

 今年はフローラSをかなりのスローペースで逃げ切ったゴールデンハインドが今回も6番枠と内枠を引いたこともあり、ハナ濃厚の組み合わせ。外からはそこまでハナを主張したいという馬は不在で、ソーダズリングやコナコースト辺りがゴールデンハインドを見ながら2列目を狙って行く形。また4番枠のキミノナハマリアも2列目の最内を狙って行く形。これだとペースが速くなる要素がなく、今回もかなりのスローペースが予想される。

 しかし、スローペースだったとしても、前記したように前から押し切るのは楽ではないので、中団~差し馬を軸馬にするのがベストである。

本日1番 東京11R オークス 芝2400m
 ◎ (5)リバティアイランド
 ○ (11)ミッキーゴージャス
 ▲ (16)ドゥアイズ
 注 (12)ハーパー
 △ (1)ラヴェル
 △ (4)キミノナハマリア
 △ (7)ヒップホップソウル
 △ (9)コナコースト
結論 馬連5-11,16,12,1,4,7,9 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝5 (50)

■有力馬の紹介

◎ (5)リバティアイランド

 桜花賞馬。前走は3番枠から出遅れ、序盤から前がペースを引き上げたこともあり、促されてもあまり進んで行かず、かなり後方からの競馬となった。内でひたすら我慢し、3~4角では後方2列目。外から動いたドゥーラを目標に中目に誘導し、4角出口で大外。直線序盤の伸びは地味だったが、半ばで一気に3列目付近まで押し上げ、ラスト1Fでも伸び続けて3/4差で完勝した。

 前走はレースが緩みなく流れており、差し、追込馬向きの流れ。出遅れて後方からの競馬となった本馬は展開に恵まれたのは確か。しかし、3~4角で15、16番手と物理的に挽回が厳しいような位置から、上がり3Fタイム2位を0.7秒も上回る断トツの末脚を見せた。

 前走は直線で追い出されてもすぐに伸びなかったように、本馬はエンジンの掛かりがやや遅い。今回の5番枠だとアルテミスS時のように、3~4角で外に出せず、包まれてしまうリスクはある。しかし、エンジンが掛かってからが強く、最後までしぶとく伸びてくるので、距離延長も吉と出る可能性が高い。オークス向きの脚質でもあり、ここは本命馬とした。

〇 (11)ミッキーゴージャス

 デビュー戦の2月小倉芝2000mの未勝利戦を1クラス上の指数で大楽勝した馬。前走は前2頭からやや離れた3番手を追走していたが、3~4角で外からアップトゥミーが捲って来たためそれに抵抗し、先頭列に並びかけて直線へ。直線ではひと追いごとに伸びて2着に1馬身1/4差。3着はさらに4馬身引き離して優秀な指数で勝利した。

 本馬は体質が弱くデビューが遅れたが、牝馬は牡馬よりも仕上がりが早い。年明けデビューでオークスを優勝した馬は2006年カワカミプリンセス、2010年サンテミリオンなど。2着は2007年ベッラレイア、2009年レッドディザイアがいる。近年でも2021年にハギノピリナが3着に好走している。年明けデビューということはそこまで大きな減点材料ではない。

 本馬はこれまでキャリア2戦。2走ともラスト1Fで加速して勝利した内容からもまだ余裕を感じさせる。ここで一気に上昇し、上位争いに加わっても不思議ない。

▲ (16)ドゥアイズ

 前々走クイーンCで2着だった馬。そのレースは7番枠からやや出遅れたが、押してスピードに乗せ、じわっと挽回して好位の最内を追走。向正面で2列目まで上がり、最後の直線ではやや捌くのに苦労し、外の馬と接触する不利もあった。しかし、ラスト2Fで捌いて先頭に立つとそこからしぶとく粘った。最後にハーパーにクビ差交わされ、さらに外からモリアーナにハナ差まで迫られたが、早め先頭の競馬で2着だった内容は評価できる。

 前走は中団内目で脚を温存。3~4角でも最内を通り、4角出口で中目に誘導。ラスト1Fで狭くなって外に誘導し、そこからなだれ込んでハーパーと半馬身差の5着。ラスト1Fで上手く捌けていたら、ここでもハーバーといい勝負だったと見ているが、マイル戦だと距離損のない立ち回りを意識し過ぎて、最後の直線の進路取りが悪くなっている面があった。

 本馬は後に活躍馬を多数出している札幌芝1800mの新馬戦を勝利。タフな馬場で行われた札幌2歳Sは好位直後の外目から向正面で進出し、最後の直線は早め先頭の競馬で2着。同レースで本馬はドゥーラの前に入ったことで同馬にぴったりマークされ、最後に差し切られてしまったが、勝ちに等しい内容だった。本馬はキレよりも豊富なスタミナで勝負するタイプだけに、中距離がベスト。この距離なら桜花賞2~3着馬よりも優位性があるので、ここは重い印を打った。

注 (12)ハーパー

 前々走でクイーンCを勝った馬。そのレースは9番枠から五分のスタートを切って、そこから促されて中団中目を追走。前にスペースを保ってレースを進め、3~4角のややペースが緩んだところで前とのスペースを詰めた。そこでゴールドレコーダーの後ろを取ったが、窮屈になる場面があり、そこから内目を捌いて好位まで上がって直線へ。序盤で外に誘導して2列目まで上がり、ラスト1Fではすっと伸びて先頭列。そこから前のドゥアイズを捉え、外から伸びてきたモリアーナを振り切って接戦を制した。

 同レースはスムーズな競馬ではなかったが、鞍上が川田騎手。高い操縦性と好判断で乗られており、大きなロスを感じさせなかった。また馬体重12Kg減が示すように、クラシックへ向けて賞金加算を狙ったものと推測される。このため前走では余力に疑問があり軽視したが、結果は前々走から指数を1ptダウンさせたものの、小差の4着と成長を見せた。

 前走は好位直後の外から(14)ペリファーニアをマークして乗られており、内容自体は特筆すべきものはないが、クイーンCの走りからはここで前進があると見る。またキャリア4戦という浅さから、さらなる成長も見込める。

△ (1)ラヴェル

 小倉芝1800mの新馬戦は派手に出遅れ、そこから位置取りを最低限リカバーして、ラスト2Fを11秒7-11秒3で勝利した素質馬。その次走のアルテミスSは現3歳世代の重賞としてはハイレベルだったが、ここでも出遅れて最後方からの競馬。道中は後方2番手という位置取りだったが、3~4角でペースが上がらず、中目で包まれるリバティアイランドを尻目に外から進出。4角でさらに外に出されると、直線で一気に上がってラスト1F地点では2番手。そこからアリスヴェリテを捉え、リバティアイランドの追撃をクビ差振り切る抜群の末脚を見せた。

 その次走の阪神JFでは11着大敗を喫したが、これは休養明けのアルテミスSで好走した反動によるものが大きい。レースが前半4F45秒2-後半4F47秒9とかなりのハイペースとなった中で大外18番枠から出遅れ、外々から挽回して行く苦しい形となったこともあり、末脚が不発だった。

 前走はぶっつけ本番で17番枠と大外枠。ここでも出遅れて後方の中団中目を追走していたが、最後の直線では前が完全に壁。中目を捌いて着順を上げてきてはいたが、その後も詰まる場面があり、勝ち馬と0.9秒差の11着だった。本馬は前走で出遅れ癖もだいぶ改善されていた。今回で五分のスタートを切り、最後の直線の進路取りがスムーズなら巻き返しがあっていい。

△ (4)キミノナハマリア

 稍重からの馬場回復で時計を要していた前々走の君子蘭賞を圧勝した馬。同レースは7番枠からまずまずのスタートを切ったが、内の馬が前を主張したので控えて中団中目を追走。そこからじわっと押し上げ3角では2列目の外。3~4角で一気にペースが上がり、2頭分外を回っていた本馬は11秒0の最速地点となった4角ではさすがに置かれて、3列目に下がってしまった。直線序盤では先頭との差が2馬身あったが、徐々に伸びてラスト1F地点で先頭に立つと、そのまましぶとく伸びてリードを広げ、3馬身差で完勝した。

 本馬はかなり時計の掛かる芝で行われた1800mの新馬戦でも、最後の直線で内を捌いて突き抜けて勝利しているように、時計の掛かる馬場が得意なスタミナ型。このレースでは後のホープフルSで3着馬キングスレインを3着に負かしている。前走のフローラSは休養明け好走の反動で11着に敗れたが、スタミナがあるので距離延長もプラス。キレる脚が使えないので現在の超高速馬場で勝ち負けまで持って行くのは厳しそうだが、3着やロスなく立ち回っての2着ならありそうだ。

△ (7)ヒップホップソウル

 フラワーCで2着に敗れ、桜花賞は賞金不足で出走できず、ここ一本に狙いを絞ってきた馬。前走のフラワーCは不良の極悪馬場。本馬は16番枠から出遅れて後方からの競馬。序盤である程度リカバーし、2角過ぎからもじわっと位置を押し上げて、3角では中団の外。3~4角でもさらに押し上げて4角では2列目の外。そこからジリジリ伸びて前に食らいついて行ったが、ラスト1Fで外から(4)エミューに交わされ、2着に敗れた。

 前走は本馬の中山芝1600mの戦馬戦を思い出させるようなレースぶりだった。その新馬戦は不利な大外12番枠からはっきりと出遅れて、後方からの競馬となったが、向正面の外から好位まで早めに上がり、3角では早くも2列目の外3番手。4角で大外に出されると、他馬よりも豪快なフットワークでスピードアップ。ラスト2Fで11秒8-11秒2と急加速しての勝利だった。

 しかし、新馬戦は中山芝1600mの超絶高速馬場で前半4F52秒0-後半4F46秒0の超絶スローペース。一方、前走は中山芝1800mの極悪馬場で前半4F50秒2-後半4F50秒6の平均ペースである。これを考えると前走はあまりに道中で位置を押し上げ過ぎた。そのわりには最後までしぶとい競馬が出来ており、「やっぱり強い」と再認識させられた。本馬は出遅れ癖のある馬で、ここも後方からの競馬となる可能性が高いが、後半勝負に徹すればチャンスがありそうだ。

△ (9)コナコースト

 桜花賞の2着馬。前走は9番枠からまずまずのスタートを切って、そこから逃げるモズメイメイの外から絡んで行く形。本馬が序盤で同馬に絡んだことでペースが上がり、桜花賞は先行馬に厳しい展開となった。道中でコントロールしてはいたが、2番手から最後の直線で早め先頭の競馬では苦しかった。それでも2着に粘れたのは力があればこそだ。

 本馬はゲートも二の脚も良い馬だが、新馬戦からの3戦は好位~中団に控える形で乗られていた。特に2戦目のエルフィンSは11番枠から二の脚良く、ハナに立ってしまいそうな勢いだったが、好位の外目に控えて追走。道中はユリ―シャの単騎逃げの形でペースは上がっていないのに、中団まで位置を下げた。さらに3~4角ではアルーリングビューに蓋をされ、4角では前が壁。レースがスローペースの上がり勝負の中、仕掛けが遅れて2着に敗れており、鞍上が完全に脚を引っ張った形での敗戦だった。

 新馬戦もチューリップ賞も致命的ではなかったが、スローペースの後半勝負の中3~4角で包まれ、直線序盤で前が壁になる不利があった。このため桜花賞では人気の盲点となった。3戦連続で控える競馬をし勝ちきれなかったことで、桜花賞は思い切って行かせる選択をし、結果が実った2着だったと言える。

 前走で前へ行って上手く行った経験から、ここも前に行く可能性が高い。しかし、本馬は芝1800m以上のOP・Lや重賞での勝利実績がない。今回はレーン騎手に乗り替わるが、同騎手も仕掛けが早く前に行く可能性が高い。そこに不安はあるが、桜花賞の内容を考えると軽視もできない。
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本日4番 新潟10R 火打山特別 ダ1200m
 ◎ (7)ミユキアイラブユー
 〇 (12)ダイリュウブラック
 ▲ (6)メイショウフジタカ
 △ (4)ジャングルキング
 △ (9)フラップシグナス
 △ (14)タイセイブレイズ
 △ (1)クローリスノキセキ
 △ (2)ミツカネプルート
 △ (13)ロックユアハート
結論 馬連7-12,6,4,9,14,1,2,13 (17:12:5:5:5:2:2:2) 複勝7 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にダイリュウブラック(-17.3pt)、タイセイブレイズ(-16.0pt)、ジャングルキング(-15.3pt)、クローリスノキセキ、ミユキアイラブユー、ロックユアハート(ともに-11.7pt)

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (7)ミユキアイラブユー

 デビュー当初は芝を使われていたが、ダート2戦目となった未勝利戦では好位からラスト1Fで6馬身突き抜ける競馬で好指数勝ち、続く1勝クラスも快勝した素質馬。古馬との対決となってからも2勝クラスで2回2着しているように能力は高い。前々走は大外枠、前走の高砂特別は出遅れと、近2走は流れに乗れずに能力を出し切れていないが、立て直されての今回は復活に期待する。

 本馬は3走前に前半3F34秒5-後半3F37秒4のかなりのハイペースを先行策から2着に粘っているように、先行しても強いが、逃げ、先行馬揃いで激流が予想されるここなら、多少出遅れたとしても、ある程度やれるはず。良い状態を取り戻せていれば、どう転んでも悪くない。

○ (12)ダイリュウブラック

 3走前にダート路線に転向して、3戦全てで3着以内という安定感がある馬。前走も京都ダ1400mで前半3F35秒3-3後半3F36秒9のかなりのハイペースを好位の外を追走し、4角外から早めに動いて先頭馬に並びかける競馬で3着に粘っている。前に早めに並びかけたことで甘くなったところを、エーティーマクフィに突き抜けられてしまったが、ペースを考えれば悪い内容ではなく、自己最高指数を記録している。

 今回は前走から1F距離短いダ1200m戦。この距離ならば中団からの競馬になるので、激流に巻き込まれない公算が高い。ここは展開に恵まれる可能性が高いが、本馬は休養明けで好走した後の一戦となるので、前走から前進しない可能性も視野に入れて対抗評価とした。
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本日2番 新潟11R 韋駄天S 芝1000m
 ◎ (16)スティクス
 〇 (12)シンシティ
 ▲ (11)トキメキ
 △ (2)マウンテンムスメ
 △ (5)レジェーロ
 △ (8)ミニオンペール
 △ (13)メディーヴァル
 △ (15)チェアリングソング
結論 馬連16-12,11,2,5,8,13,15 (15:12:7:4:4:4:4) 複勝16 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にハーモニーマゼラン(-18.7pt)、スワーヴシャルル(-17.3pt)、トキメキ(-16.7pt)、マウンテンムスメ、ミニオンペール(-16.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (16)スティクス

 昨年のアイビスサマーダッシュでは4番枠から内ラチ沿いを逃げて5着に好走した馬。昨年の同レースでは前日の12R・1勝クラスで、1番枠から内ラチ沿いを通して4着に好走したケイティーレインボーの再現を狙ったものと推測されるが、同馬は内側でも馬場の良い内から2頭を走らせていたのに対し、本馬は「ラチに頼る馬」ということでガチで馬場の悪い最内を走らせて勝ち馬と0.6秒差だから、そこには価値がある。

 前走は不得手なダートで逃げる競馬では、大敗したのも仕方ない。しかし、前走の厳しい経験は今回の粘り強化に繋がるだろう。今回は有利な大外枠に入り、ラチに頼る競馬でも出来る。好走の条件が揃ったここは本命だ。

〇 (12)シンシティ

 昨年のアイビスSDでは17番枠から、スタート後に外の馬と接触したが、そこから好ダッシュで逃げ、2着と好走した馬。本馬はテンが速く、昨年の韋駄天Sでも5番枠から好スタートを切って、外に切れ込みながらハナを主張し、3着に粘っている。

 昨年のアイビスSD以降は不振だが、3走前の北九州記念は距離が長く、前々走のルミエールADは不利な内枠から出遅れたもの。前走はダ1400m戦だったが、前半3F32秒4とスピードは見せられている。

 新潟芝1000mのオープンやリステッドは、このレースと秋のルミエールADしかなく、本馬はここ一本に絞った形。前走でスピードに衰えを見せていないことや2番枠であることは評価できるが、今回は昨年のアイビスSDや韋駄天Sよりもテンが速い馬が揃っていることから、対抗評価とした。
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本日3番 京都11R 高瀬川S ダ1400m
 ◎ (1)サトノテンペスト
 ○ (15)エーティーマクフィ
 ▲ (9)サンキューユウガ
 注 (11)ウラヤ
 △ (16)ニューフロンティア
 △ (6)ジェットエンブレム
 △ (7)スカーレットスカイ
 △ (5)スペロデア
 △ (8)ラインオブフェイト
 △ (13)キタノブレイド
結論 馬連1-15,9,11,16,6,7,5,8,13 (12:10:10:6:3:3:2:2:2) 複勝1 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にエーティーマクフィ(-22.0pt)、 ジェットエンブレム(-21.0pt)、ウラヤ(-20.3pt)、サトノテンペスト(-19.0pt)、ニューフロンティア(-17.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (1)サトノテンペスト

 前々走の1勝クラスでは、9番枠から好スタートを切って、逃げ馬の外2番手と勝ちに行く競馬で、3着馬には7馬身半差をつけて圧勝した馬。本馬が前々走で記録した指数は1クラス以上上のものだった。

 前走は昇級戦で休養明けだったが勝利。前々走の走りが本物だったことを見せつけた。しかし、前走は前々走から3ptの指数ダウンで能力を出し切っておらず、今回は順当に上昇が期待できそうだ。

 また本馬は3走前の阪神ダ1400m戦で2着の実績があるように、近2走から距離が1F延びるここでも問題はない。3走前は前半3F34秒4-後半3F37秒5の超絶ハイペースだったが、ここでも2列目の外から最後の直線で早め先頭に立つ勝ちに行く競馬。ラスト1Fで甘くなったところで、(2)テイエムランウェイに差し切られてはいるが、ペースを考えれば上々の粘りである。

 3走前は超高速ダート。京都のダートはタフなだけに不安がないわけではないが、1番人気の(15)エーティーマクフィしかり、タフなダートが得意という馬が能力値5位以内にいないので、本馬を本命視した。

○ (15)エーティーマクフィ

 3走前よりダート路線に転向し、1400mで3戦2勝2着1回の実績馬。本馬は前走時、京都ダ1400mの2勝クラスを勝利しているが、当時は現在よりもダートが軽く、タフではなかった。また前走は前半3F35秒3-後半3F36秒9のかなりのハイペース。この流れを1番枠から出遅れ、好位直後の中目でレースを進めたことでやや展開に恵まれている。また4角でスムーズに外に出せており、そこまで強い内容だったとは言えない。

 したがって、本馬もタフなダートの今回で終いが終いが甘くなる危険性がある。外枠から勝ちに行く競馬をすればなおさらだろう。しかし、ダートでは底を見せておらす、ダートに慣れてさらに上昇する可能性もあるので、対抗評価とした。

▲ (9)サンキューユウガ

 脚部不安により、前々走のなにわS時からダートを使われるようになった馬。前走の陽春Sは阪神ダ1200m戦で、3番枠から五分のスタートを切ると、そこからかなり押して好位を狙ったが、テンの速い外の各馬に被され、進路が狭くなって中団中目まで位置を下げざるを得ない展開。結果、3~4角では中団中目で包まれ、直線序盤で前が壁でブレーキ。そこから外に出して、再度スピードに乗せたが、伸びは地味で5着が精一杯だった。

 本馬は4走前に芝1400mの3勝クラス、飛騨Sでハナ差の2着に好走しているように、1400mがベストの馬。1200mだと追走に忙しく、後方待機策で展開待ちでもしないと、勝ち負けまで持ち込むのは厳しそう。しかし、1400mならそこまで無理なく好位が狙え、幅広い競馬に対応できるはず。よって、ここでの変わり身を警戒したい。

注 (11)ウラヤ

 前走の2勝クラスでは、2着馬に3馬身半差を付けて好指数勝ちした馬。前走は阪神ダ1400mのタフなダートで逃げ馬スキピオが行き切ったことで、前半3F34秒3-後半3F38秒6の超絶ハイペース。大外11番枠から五分のスタートを切って、中団外からの競馬となった本馬は展開に恵まれた形だったが、3~4角の外から進出して4角2列目から直線早め先頭。そこから後続を引き離した内容はそれなりに評価できる。

 本馬はダ1400mだとテンに置かれるので、今回も展開待ちにはなるが、京都のタフなダートが応えて前が崩れるような展開になればチャンスがありそうだ。

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