ダービー卿CTが行われる中山芝1600mは、高低差が5.3mある芝コースの最高地点からスタートして2角まで緩やかに下り、外回りの向正面から3~4角に向かって約4.5m下って行く円状コース。最初の2角までの距離が約240mと短いため、外枠の馬は外々を回らされることが多く、特に多頭数の外枠は不利となる。
さらに2回中山初日からしばらくAコースを使われていたが、今週からBコースに替わる。この影響もあってより内枠有利に拍車が掛かり、過去10年の連対馬20頭中10頭が馬番1~5番だった。しかし、今年の2回中山開催の芝は、初日から高速馬場とは言えない状況下。そのうえ2週連続で雨に祟られているので、極端な内枠有利にはならず、外枠の馬にもチャンスがあると見ている。
本日1番 中山11R ダービー卿CT 芝1600m
◎ (3)レッドモンレーヴ
〇 (9)マテンロウオリオン
▲ (16)ゾンニッヒ
△ (6)ミスニューヨーク
△ (12)ミッキーブリランテ
△ (14)ベレヌス
△ (11)ウイングレイテスト
△ (7)アナザーリリック
△ (15)ファルコニア
結論 馬連3-9,16,6,12,14,11,7,15 (10:10:7:7:7:5:2:2) 複勝3 (50)
■有力馬の紹介
◎ (4)レッドモンレーヴ
デビュー当初は中距離を使われていたが、マイル路線を使われるようになって素質が開花した馬。前走の節分Sも4番枠からやや出遅れたが、ペースが遅いのですぐに好位の中目まで挽回して追走。3~4角でも2列目の中目で通し、出口で外に出された。直線序盤で仕掛けを待ち、ラスト2Fですっと一気に抜け出して1馬身半差ほど前に出る。ラスト1Fではやや甘くなったが、後続に差を詰めさせることはなく、1馬身半差で完勝した。
本馬はキャリアが浅い4歳馬で、まだ底を見せ切っていない馬。上がり馬ながら今回のメンバーでも能力値4位となる点が光る。中山芝1600mは前半で坂を下るコースなのでハイペースになりやすい点がネックだが、今回のメンバーだとそこまでペースが上がらない可能性が高く、またこの枠なら外の逃げ、先行馬に行かせて2列目、3列目と楽に控えることが出来る。ハンデも56Kgとまだ軽いだけに、本命馬とした。
○ (9)マテンロウオリオン
昨春のNHKマイルCの2着馬。同レースでは1番枠から出遅れ、後方2番手を追走。3~4角で中目を通して、出口で外に出されるとジリジリ伸びて、先に動いて先頭に立ったダノンスコーピオンにクビ差まで迫った。NHKマイルCでは、出遅れ差しに転じた18番人気馬カキタレブリーの3着が記憶に残るように、同日は外差し馬場。またレースが緩みなく流れており、本馬の2着は展開に恵まれた面は否めなかった。
その後はゲートや二の脚の甘さが災いして、物足りない成績が続いていたが、前走の東京新聞杯では6番枠から五分のスタートを切って、好位直後の内目を追走。最後の直線でジリジリ伸びて6着までだったが着差は0.4秒差と悪くなく、スタートを決めて前に行けたことは収穫だった。今回はある程度、レースの流れに乗れると見て、対抗評価とした。
▲ (16)ゾンニッヒ
今年初戦の若潮Sを勝利し、前走の東風Sでも2着と、ここへ来て地力を付けている4歳馬。前々走の若潮Sでは、10番枠から五分のスタートを切って、好位列からやや離れた中団に近い外目を追走。4角外からじわっと仕掛け、好位の外に並びかけて直線へ。序盤で2番手に上がって、ラスト1Fで逃げ込みを図るジネストラをしぶとくハナ差で捉えて勝利した。このレースでは2着のジネストラとはハナ差だったが、3着馬には3馬身差を付けており、重賞通用レベルの指数を記録している。
前走の東風Sは前々走の疲れもあったようで、前々走から指数をダウンさせる形。序盤は好位の外目、道中は中団に近い位置でレースを進め、ラスト1Fで一気に差を詰めながらも、前で粘るランベックを捉え損ねたが、半馬身差の2着なら悪くない。しかし、今回は大外16番枠。本馬はテンがそこまで速くなく置かれ気味になる馬なので外枠自体は悪くはないが、他有力馬に対してロスを作ってしまう点はマイナス材料。それでも道中で上手く上がって行ければチャンスがある。
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本日2番 中山7R 4歳上2勝クラス 芝2000m
◎ (9)レッドロスタム
〇 (3)ダルタニアン
▲ (6)ニシノライコウ
△ (13)クラックオブドーン
△ (2)テンカノギジン
△ (1)ランプシー
△ (12)マイネルフォルツァ
結論 馬連9-3,6,13,2,1,12 (15:10:8:7:5:5) 複勝9 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にエッセレンチ(-7.3pt)、マイネルフォルツァ(-6.3pt)、レッドロスタム(-5.3pt)、フェステスバント、ニシノライコウ(ともに-5.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (9)レッドロスタム
東京芝1800mの新馬戦では、じわっと逃げてラスト2F11秒2-11秒3で2馬身差の完勝だった素質馬。前走の若竹賞はそれまでのスローからの決め手比べではなく、タフな馬場。スタミナを求められた中、9番枠から五分のスタートを切って好位の外と勝ちに行ったぶん苦しくなった。また4角で外に張られる不利もあった。現状ではスタミナがやや足りない感があることや、これまでの3戦で東京芝1600mの前々走・ベゴニア賞4着時がもっとも指数が高いことから、前走から距離が1F短くなるのは良さそう。前進を期待する。
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本日3番 阪神9R アザレア賞 芝2400m
◎ (8)スマートファントム
〇 (5)ニホンピロキーフ
▲ (4)ブレイヴロッカー
注 (7)サヴォーナ
△ (3)スカパラダイス
△ (6)ランヴァル
結論 馬連8-5,4,7,3,6 (15:15:10:5:5) 複勝8 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にブレイヴロッカー、サヴォーナ(ともに-9.7pt)、スマートファントム(-6.7pt)、ニホンピロキーフ(-2.7pt)、ランヴァル(-0.7pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (8)スマートファントム
前々走のつばき賞4着馬。前々走では7番枠から出遅れて最後方からの競馬になったが、4角まで最内を追走し、出口で外目に出されて直線へ。しばらく進路がなかったが、進路が開くとよく伸びて勝ち馬と0.4秒差。上がり3Fタイム32秒7はメンバー断トツのものだった。
前走ゆきやなぎ賞は、11番枠からやや出遅れてここでも後方から外目を追走。終始外々からロスの大きい競馬になりながらも大崩れはしなかったが、最後の直線で伸びあぐねたのは、距離が長かった面もあったのだろう。前々走の末脚から現状は芝1800mくらいがベストと見るが、前走で芝2400mを経験したぶん、今回は対応しやすいはず。
また今回は逃げ馬不在のメンバー構成。かなりスローペースからの瞬発力比べとなりそうなだけに、トップスピードの高ささえあれば本質的なスタミナはそこまで求められないと見る。
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本日4番 阪神12R 4歳上2勝クラス ダ1800m
◎ (9)ブラビオ
〇 (8)サンライズジャスト
▲ (2)フェブタイズ
△ (3)フォルツァンド
△ (4)デルマセドナ
△ (5)スズカマジェスタ
△ (6)マルブツプライド
△ (10)フームスムート
結論 馬連9-8,2,3,4,5,6,10 (20:5:5:5:5:5:5) 複勝9 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にサンライズジャスト(-16.7pt)、マルブツプライド(-12.3pt)、デルマセドナ、フームスムート(ともに-11.3pt)、フォルツァンド(-4.0pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (9)ブラビオ
4走前に阪神1800mの1勝クラスを勝利している馬。4走前は10番枠からまずまずのスタートを切って中団の外から1~2角で中目に入れて追走。3~4角で進出開始し、直線でしっかり伸びて1馬身3/4差で勝利した。長期休養明けとなった3走前は13着と大敗したが、前々走では離されてはいるが5着と復調気配を示した。前走は芝で逃げる競馬、失速したのは仕方がない。
今回は先行馬が少ないメンバー構成。前走で芝を使っているのでスタートからのスピードの乗りは良くなりそう。今村騎手騎乗で斤量も軽いので、前に行って展開に恵まれることに期待する。
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本日5番 中山12R 4歳上1勝クラス ダ1200m
◎ (15)リオンラファール
〇 (5)デュアルキャリアー
▲ (2)サノノヒーロー
注 (12)スコラーリ
△ (7)スノーホルンロード
△ (11)ハジメテノチュウ
△ (13)ミューティー
△ (1)イチゴキネンビ
△ (3)イカロス
△ (4)クィーンアドバンス
△ (8)アヴァノス
△ (14)タイキマクスウェル
結論 馬連15-5,2,12,7,11,13,1,3,4,8,14 (10:9:9:4:4:4:2:2:2:2:2) 複勝15 (50)
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本日6番 阪神11R ポラリスS ダ1400m
◎ (11)クリノフラッシュ
〇 (5)ディアノイア
▲ (13)テイエムアトム
注 (12)オメガレインボー
△ (2)サダムスキャット
△ (15)リアンティサージュ
△ (10)ソリタリオ
結論 馬連11-5,13,12,2,15,10 (5:15:10:4:4:2) 複勝11 (50)
PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にオメガレインボー(-27.7pt)、ディアノイア、クリノフラッシュ(ともに-24.3pt)、ケイアイロベージ(-22.7pt)、テイエムアトム(-21.7pt)。
能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。
◎ (11)クリノフラッシュ
昨年1月の中京ダ1800m戦、遠州灘S(3勝クラス)では7馬身差で圧勝した馬。同レースでは9番枠から好スタートを切って2番手を追走し、持ったまま4角先頭に立つと、直線で後続をグングン引き離して快勝した。本馬は様々な距離を使われ、対応が難しい中でも近走は大崩れしておらず、連闘で好走した後の前走・大和Sでも崩れなかった。
ここでは能力値上位の存在で、もともと芝からダートに路線転向した際に、連勝したのがダ1400m。実力のわりに人気がない点も魅力でここは期待したい。