2023年 高松宮記念・マーチS+他メイン+最終12R予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

お問い合わせ

予想

2023.03.26
2023年 高松宮記念・マーチS+他メイン+最終12R予想

先週はファルコンSが3~4角で内から2頭目以内を通ったタマモブラックタイとカルロヴェローチェで決まったように、内から1~2頭目が断然有利な馬場だった。翌日の日曜も4角で内から2頭分を通った馬が穴を開けていたが、内から3頭目辺りは伸びておらず、むしろそれより外のほうが伸びていた。

しかし、今週からBコースに替わる。そうなると内の中でも伸びる所、伸びない所の境がなくなり、本来は内全体が有利になるが、昨日は馬場悪化の影響で、けっして内が有利な状況ではなかった。

本日は昨日からさらに雨が降り続き、不良馬場での開催となる。重馬場ならば一昨年のように内から掘り返され、後半になるにつれて外差し馬場になる可能性もある。しかし、不良馬場となると全体的に馬場が悪い状態になるので、今年は枠順による大きな有利不利はないと見て、予想を組み立てた。

本日1番 中京11R 高松宮記念 芝1200m
 ◎ (3)キルロード
 〇 (18)ウインマーベル
 ▲ (12)アグリ
 △ (1)トゥラヴェスーラ
 △ (14)トウシンマカオ
 △ (4)ダディーズビビッド
 △ (5)メイケイエール
 △ (8)ロータスランド
 △ (11)ピクシーナイト
 △ (15)ナムラクレア
 △ (16)グレナディアガーズ
結論 馬連3-18,12,1,14,4,5,8,11,15,18 (10:10:6:6:3:3:3:3:3:3 複勝3 (50)

◎ (3)キルロード

 重馬場で行われた昨年の高松宮記念の3着馬。同レースは逃げたレシステンシアが次走ヴィクトリアマイル3着、道中2番手だったジャンダルムは秋のスプリンターズSを優勝しているように、前へ行った馬には厳しい流れだった。その流れを10番枠から押して押しての先行策で、道中は2列目外3番手。最後の直線ではしぶとく粘り、最内から追い込んだナランフラグとはクビ差+ハナ差。強い内容だった。

 前走のシルクロードSは最後の直線で内を通った馬が1~3着を独占。Bコース替わりで内が圧倒的有利な馬場状態の中を、不利な13番枠から先行と苦しい形。4角も大外では12着失速も仕方ない。今年は昨年以上に馬場が悪化したが、昨年よりは逃げ、先行馬が手薄。休養明けの前々走・京阪杯で2着と好走しているように、順調であること、前走で苦しい競馬の経験が持久力強化に繋がり、今回で粘り強化が見込めることから、本馬を本命馬とした。

〇 (18)ウインマーベル

 昨秋のスプリンターズSの2着馬。同レースは7番枠から五分のスタート切り、一旦好位の中目から位置を下げて中団中目を追走。前にダイアトニックを置きながらコントロールして乗られていたが、3~4角で同馬の外に出して直線へ。中目を捌いて2列目まで上がり、ラスト1Fで甘くなったジャンダルムにクビ差まで迫った。

 前走のシルクロードSは斤量59Kgを背負い、14番枠から出遅れ。内が伸びる馬場を外々から追い上げるも、4角大外では厳しく、7着に敗れた。今回は休養明けをひと叩きされ、巻き返しが期待できる一戦。今回は前走よりもさらに外、大外18番枠を引いてしまい、昨年のような内有利の馬場状態なら評価を下げたが、馬場が悪化しきると外枠は不利な材料にはならないので、評価を上げた。

▲ (12)アグリ

 現在4連勝と急上昇中の上がり馬。前走の阪急杯は11番枠からまずまずのスタートを切って、二の脚で一旦先頭に立った。しかし、内のメイショウチタンがかなり抵抗したので、同馬を行かせて2番手外からプレッシャーをかけて行く形。最後の直線序盤で楽々と同馬を競り落として初重賞制覇を達成した。

 前走はかなり強気に乗ったためにラスト1Fで甘くなり、(4)ダディーズビビッドにクビ差まで迫られたが、3着以下をしっかり突き放している。芝1400mでもハナに行けるスピードがあるし、折り合うことも出来るので芝1200mでも問題ないだろう。まして馬場が悪化となれば、前走で今回よりも長い距離を使われていることは強みとなる。ただ休養明けの前走で自己最高指数を記録した後の一戦となるだけに、疲れが残っていないかの不安はある。

△ (1)トゥラヴェスーラ

 昨年の高松宮記念の前哨戦、阪急杯で2着と好走した馬。同レースでは1番枠から五分のスタートを切った後、軽く促されたが徐々に下がって中団の最内。道中もコントロールされてはいたが、徐々に位置が下がって後方最内。3~4角でも後方最内で進路もスペースもなかったが、直線では狭い最内を通して2列目付近まで上がり、ラスト1Fでダイアトニックの外に出されると、そこから同馬との差を詰めてのクビ差だった。

 本馬は短距離馬としてはスピード不足なので、昨年のスプリンターズSのような高速馬場の1200mだと展開に恵まれたとしてもやや厳しいが、タフな馬場で展開にも恵まれた昨年の高松宮記念では、ジリジリ伸び続けて4着に善戦しているように、時計が掛かる芝1200mならやれるはず。近走でも上位馬と差がないレースができているだけに、馬場悪化の今回は一考したい。

△ (14)トウシンマカオ

 京王杯2歳Sで2着に善戦するなど2歳時から高い素質を見せていたが、昨秋に本格化し、オパールSと京阪杯を連勝した。前々走の京阪杯は14番枠からまずまずのスタートを切り、軽く押して一旦2列目の外2番手まで上がった。しかし、さらに外のビアンフェがハナを主張したので、位置を5番手まで下げて追走。前2頭が引っ張る流れを離れた5番手で脚を温存し、3~4角の外から好位列まで上がって4列目で直線へ。直線序盤で3番手まで上がり、ラスト1Fで先頭の◎(3)キルロードを楽に捉えて1馬身1/4差で完勝した。

 前走のシルクロードSは内が圧倒的に有利な馬場。15番枠からまずまずのスタートを決めるも、ペースが上がらない中で中団外を追走。3~4角で中目に入れたが、進路がなくブレーキをかけたため、4角で位置が下がって直線へ。直線では進路があり一気に追われたが、反応しきれずラスト1F地点では中団。そこからジリジリとなだれ込んで上位3頭から2馬身半差の4着だった。

 本馬はエンジンの掛かりが遅い。このため前走は4角でブレーキをかけたことで、その後に追われても一気に反応できなかった。ただ重馬場でややハイペースとなった3走前のオパールSは中団外々からしぶとく伸びて勝利している。本馬の長所は半兄のベステンダンクに似て、しぶとく長い脚が使える所だ。今回の馬場悪化は同馬にとってプラスに働くだろう。
___________________________________

本日2番 中山11R マーチS ダ1800m
 ◎ (5)ケンシンコウ
 〇 (1)ダノンファラオ
 ▲ (14)プリティーチャンス
 △ (7)ハピ
 △ (10)ヴァルツァーシャル
 △ (16)サンライズホープ
 △ (11)ダノンスプレンダー
 △ (13)ゲンパチルシファー
結論 馬連5-1,14,7,10,16,11,13 (10:10:10:10:6:2:2) 複勝5 (50)

■1番人気は勝てない(?)レース

 マ―チSは過去10年で1番人気が優勝したのは、2020年のスワーヴアラミスのみ。同馬は2009年のエスポワールシチー以来の1番人気での優勝を達成したが、その後の一昨年も昨年も1番人気が優勝しておらず、過去10年で連対したのも2016年のバスタータイプのみ。とにかく1番人気の勝率、連対率の悪く、マーチSは1番人気が勝てないジンクスが続いている。

 これは、なぜか? ハンデ重賞だからだろう。実績馬にとってハンデ戦は目標のレースではなく、流動的に出走してくることが大半。「調子良くないが、相手もそんなに強くないから使ってみるか…」、「思ったよりもハンデが軽いから、とりあえず出走」、「実績馬でハンデ重いけど、負けてもハンデのせいにできるから、まっ、いいかぁ~」という具合で出走して来る。ハンデが重いということよりもここを目標にしていないことが、波乱を生み出だしていると言える。

 同じハンデ重賞でも秋のシリウスSよりも荒れるのは、この時期は地方では名古屋大賞典、中央ではアンタレスSやオープンの総武Sなど、オープン馬が出走できるレースが多数。有力馬を所有する陣営はハンデ戦のこのレースよりも、前記のレースを目標にすることが多いことが影響している。

 それではどのような馬が1番人気で3着以下に敗れているのかというと、エスポワールシチーのような実績馬よりも、2014年のエーシンゴールド、2015年のマスクトヒーロー、2017年のコスモカナディアン、2019年のテーオーエナジーのように、近2走でオープンやリステッドで連対した馬。特に前走ハンデ戦で好走している馬の凡退が目立っている。

もしくは2013年のジョヴァンニ、2018年のハイランドピーク、2020年のアメリカンシードように、ダートの2勝クラス、3勝クラスを前に行くことで連勝した揉まれたことがないタイプ。前記3頭は重賞のここで逃げられず、揉まれ弱さを見せて大敗している。ん!? 今回1番人気に支持されている1番人気馬ウィリアムバローズと似ているような…。

 ウィリアムバローズは内からハナを狙う同型馬ロードヴァレンチとの兼ね合いが気になるところ。また2番手であまり落ち着かせていると外からハヤブサナンデクン辺りに被されてしまうことも考えられます。ロードヴァレンチもウィリアムバローズも揉まれたくないタイプなので、高速ダートを考慮しても平均ペースよりも速くなることが予想されます。そんなこんなで、ここは差し、追い込み馬を中心に予想を組み立てた。

■有力馬の紹介

◎ (5)ケンシンコウ

 やや高速ダートだった、昨年のこのレースの2着馬。同レースでは10番枠からまずまずのスタートを切って、そこから促されて楽に先行したが、内3頭との競り合いの形になったので、徐々に位置を下げ好位の外を追走。向正面で2列目まで上がって、3~4角では外から積極的に前に競りかけ、4角先頭で直線。そのまま押し切りを図るところを、ラスト1Fで外からメイショウハリオに強襲されて半馬身差の2着だったが、3着馬には3馬身半差を付けて好指数を記録した。

 本馬は3歳時に不良馬場で超高速ダートのレパードSを逃げ切り勝ちしているように、高速ダートの1800m戦がベストの馬。また昨年のマーチSで3~4角で加速しているように、コーナーリングが上手いことから中山ダ1800mがベストの感がある。また近走は本馬にとって距離が短いダ1400m、ダ1600mを使われているので、本日の脚抜きの良いダ1800mでレースの流れに乗りやすそう。得意舞台で復活を期待する。
______________________________________________________________

本日3番 阪神11R 六甲S 芝1600m
 ◎ (6)グラティアス
 〇 (10)トリプルエース
 ▲ (14)オニャンコポン
 △ (3)セルバーグ
 △ (2)サヴァ
 △ (7)ヴィジュネル
 △ (9)ノルカソルカ
 △ (15)アドマイヤハダル
結論 馬連6-10,6,14,3,2,7,9,15 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝6 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にアドマイヤハダル(-21.0pt)、セルバーグ(-19.7pt)、ラインベック(-19.3pt)、グラティアス(-18.0pt)、オニャンコポン(-17.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (6)グラティアス

 デビュー2戦目に中山芝2000mの京成杯を優勝した素質馬。本馬は古馬になってからも昨年のダービー卿CTで4着や関越Sでイズジョーノキセキ等と大接戦の3着の実績がある。デビュー2戦目で重賞を優勝した素質から考えると、古馬になってからは伸び悩みではあるが、個人的には距離が短いマイルを使っていることが理由だと見ている。

 マイル戦の今回は、これまでの一連のレースのように、中団からのレースになるだろう。ただ本日の阪神芝は断続的に降る雨の影響で外差しが決まり出しているので、今回は前の位置を取れないことがプラスに働く可能性が高い。
______________________________________________________________

本日4番 阪神12R 4歳上2勝クラス ダ1200m
 ◎ (2)ミラクル
 〇 (9)カフジエニアゴン
 ▲ (5)ロードミッドナイト
 △ (12)サトノテンペスト
 △ (15)ゼットノヴァ
 △ (4)デルマカンノン
 △ (6)デアリングウーマン
 △ (7)ドンフクリン
 △ (8)マイネルプロンプト
 △ (10)メイショウミツヤス
 △ (16)ヒルノショパン
結論 馬連2-9,5,12,15,4,6,7,8,10,16 (8:8:8:8:3:3:3:3:3:3) 複勝2 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にサトノテンペスト(-17.3pt)、ゼットノヴァ(-16.7pt)、カフジエニアゴン(-14.7pt)、ミラクル(-13.7pt)、ロードミッドナイト(-13.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (2)ミラクル

 好位からの競馬で3走前にこのクラスで3着、前々走は4着とこのクラスでも通用する力を見せている馬。前走は芝、スタートで大きく出遅れてずっと外を回る競馬で全く能力を出せなかった。今回は得意のダートに戻る。本馬は互角以上のスタートを切れる馬。前走でダートよりもテンの速い芝を使ったことで、楽にレースの流れに乗れるはず。ここでは指数上位の存在だけに、巻き返しに期待した。
___________________________________

本日5番 中山12R 4歳上2勝クラス 芝1200m
 ◎ (3)スーリールダンジュ
 〇 (6)アイルビーザワン
 ▲ (11)アレクサンドラ
 △ (4)ブロンズレッド
 △ (13)スマートルシーダ
 △ (7)ヒノクニ
 △ (10)アップリバー
結論 馬連3-6,11,4,13,7,10 (10:10:10:10:5:5) 複勝3 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にイズンシーラブリー(-12.7pt)、スマートルシーダ(-11.3pt)、スーリールダンジュ(-11.0pt)、ブロンズレッド(-9.7pt)、アップリバー(-9.3pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (3)スーリールダンジュ

 ここまでキャリア5戦、全て3着以内に入っている馬。本馬は3走前の函館芝1200mの重馬場でも前半3F35秒6-後半3F37秒3とかなりのハイペースの消耗戦を、中団で脚を温存し、最後の直線の外からしぶとく差して2着接戦の3着に善戦しているように、道悪にも不安がない。

 長期休養明けの前走は、15番枠からややアオって後方からになったが、すぐにそれを挽回して中団の外を追走。4角で外からウインアステロイドに蓋をされそうになり、それに抵抗して促されて早めに動いたが、最後の直線での伸びは上々。ゴールまできっちりと前を捉えて勝利した。

 前走はスムーズなレースが出来ていなかったが、思いのほか能力の天井が低かった場合には反動が出る可能性もある。しかし、前走は全能力を出し切ったものではないと判断し、本命馬とした。
___________________________________

おまけ 中京12R 四日市特別 ダ1400m
 ◎ (2)ワンダースティング
 〇 (15)エルバリオ
 ▲ (6)エーティーマクフィ
 △ (13)ゼットレヨン
 △ (4)ハクサンライラック
 △ (10)タガノペカ
 △ (12)リファインドマナー
結論 馬連2-15,6,13,4,10,12 (13:12:10:5:5:5) 複勝2 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にエルバリオ(-14.3pt)、エーティーマクフィ(-13.0pt)、ハクサンライラック(-12.7pt)、ワンダースティング(-12.3pt)、リファインドマナー(-12.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (2)ワンダースティング

 休養明けの前々走ヤングJSFR(中京ダ1400m)で3着と好走している馬。前々走はタフなダートで前半3F35秒1-後半3F37秒6の緩みない流れだったが、逃げ馬の外からプレッシャーをかけていく競馬で、最後の直線序盤で先頭に立ってしぶとく粘る好内容だった。前走はその疲れが残って凡退してしまったが、立て直されて今回は巻き返しが期待できる。ここでは能力値上位。本日の時計の出る馬場ならば、ロスなく立ち回れる内枠も良い。

記事一覧へ戻る