2023年 日経賞・毎日杯+他メインR+最終12Rの予想 – 競馬予想 – 山崎エリカ –

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2023.03.25
2023年 日経賞・毎日杯+他メインR+最終12Rの予想

本日は11レース以降、計5レースを予想。全て掲載済ですm(__)m。

日経賞は有馬記念と同じ起伏の激しい中山芝2500mが舞台。本日の中山芝は現時点ですでに不良馬場だが、ここからさらに雨が降り続くとなると、かなりタフな馬場になるだろう。最後の直線でのバテ比べが予想されるだけに、スタミナ豊富な馬たちを中心に予想を組み立てたい。ただし、菊花賞馬の2頭は、あくまでも今回は天皇賞(春)を見据えた始動戦になるので、そこも踏まえて最終決断を下した。

本日2番 中山11R 日経賞 芝2500m
 ◎ (5)ディアスティマ
 〇 (2)タイトルホルダー
 ▲ (9)アスクビクターモア
 △ (3)キングオブドラゴン
 △ (4)ライラック
 △ (6)ボッケリーニ
 △ (10)マイネルファンロン
結論 馬連5-2,9,3,4,6,10 (15:15:5:5:5:5) 複勝5 (50)

◎ (5)ディアスティマ

 2020年の中山芝2500m戦、2勝クラスのグッドラックハンデでは大外16番枠からトップスタートを切って逃げ、7馬身で圧勝した馬。この時点でオープン級の指数を記録し、その後は芝3200mの松籟Sや芝2600mの札幌日経賞OPを勝利するなど長距離戦で活躍した。

 長期休養明けとなった昨年の京都大賞典(前々走)でも8番枠からまずまずのスタートを切って、外からハナを主張するユニコーンライオンを行かせて、コントロールしながら2番手の外。道中は同馬から離れた2番手を追走し、3~4角で楽に同馬に並びかけて直線へ。そこからすっと伸びて一旦先頭に立ったが、ラスト1Fで徐々に脚色が鈍って5着に終わった。

 しかし、最後の直線で楽に先頭に立った前々走は、見せ場十分の濃い内容だった。前走のステイヤーズSは、休養明け好走の疲れや大幅距離延長で苦しくなって9着と大敗したが、前走で今回よりも長い距離で苦しい競馬を強いられた経験は、本日のスタミナを要求される中山芝2500mを走るにあたっては、バテにくくなるのでプラスに働くはず。今回も休養明けだが、ライバルの大半も今回が始動戦ということもあり、本馬を本命馬とした。

〇 (2)タイトルホルダー

 一昨年の菊花賞馬であり、昨春は天皇賞(春)と宝塚記念を連覇した馬、特に天皇賞(春)では、16番枠から好スタートを決めて押して内に切れ込みながらハナを主張し、淡々としたペースに持ち込み、2着ディープボンドに7馬身差を付けて圧勝。ここでは断トツの指数を記録した。

 前走の有馬記念は外差し馬場を逃げたことを考慮しても、勝ち馬イクイノックスと1.7秒差(9着)というのはさすがに負けすぎだが、ダートのような極悪馬場の前々走・凱旋門賞で見せ場を作った疲れもあったのだろう。前々走はブルームにプレッシャーをかけられたこともあり、スタート後の向正面の上り坂(最初の400mはほぼ平坦で、残り600mは14mほどの上り坂)でほぼ息を入れないタブーを犯したわりには日本馬最先着と、上出来の部類の内容だった。

 今回は有馬記念大敗から立て直されての一戦。今回は巻き返せるとは見ているが、始動戦となった昨年のこのレースでは、本番の天皇賞(春)を見据えて超絶スローペースで逃げ、ボッケリーニにクビ差2着まで詰め寄られる危うい優勝だったことを考えると、全幅の信頼は置けない。鞍上の横山和騎手は父に似て前哨戦ではやらないタイプだけに、対抗評価とした。

▲ (9)アスクビクターモア

 昨年の菊花賞馬。昨年はセイウンハーデスの大逃げで芝3000mで前半5F58秒7-中盤62秒7-後半5F61秒のかなりのハイペース。レコード決着だったように、中盤もほぼ緩んでいない。本馬はその流れを14番枠からまずまずのスタートを切り、押してセイウンハーデスから離れた2番手を追走。3角で同馬と4馬身くらいあった差を3~4角で楽な手応えで詰めて4角では並ぶ間もなく交わして堂々の先頭。そこから押し切って優勝した。

 前走は厳しい流れを先行したためにラスト1Fで甘くなり、そこをボルドグフーシュに強襲されたが、ハナ差で何とか粘り切った内容は、かなりの好内容でスタミナの豊富さを証明した。

 今回はそれ以来の一戦。4歳馬だけにさらに成長している可能性もあるが、昨秋の始動戦となった前々走のセントライト記念は、ガイアフォースとのマッチレースでアタマ差の2着に敗れている。また前々走はガイアフォースとの叩き合いで闘志に火がついた面があったが、3列目の外からコントロールしながらの追走だったあたりに、鞍上の意志はあくまでも叩き台だったはず。さすがに憧れの騎手は横山典騎手という、田辺騎手だけのことはある。始動戦の今回は田辺騎手らしく、無理をさせない可能性が高いと見て、3番手評価までとした。
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本日5番 阪神11R 毎日杯 芝1800m
 ◎ (3)シーズンリッチ
 〇 (13)ドットクルー
 ▲ (8)ノッキングポイント
 注 (5)キングズレイン
 △ (1)フェイト
 △ (2)セレンディピティ
 △ (7)ドクタードリトル
 △ (9)マイネルメモリー
 △ (12)アドマイヤイル
結論 馬連3-13,8,5,1,2,7,9,12 (10:10:10:4:4:4:4:4) 複勝3 (50)

■追込馬活躍のレースだが、今年は逃げ、先行勢が手薄

 かつての毎日杯は、NHKマイルCの前哨戦の意味合いを持ち、2008年のディープスカイ、2010年のダノンシャンティなどが、このレースを制して、NHKマイルCも制した。しかし、ここ10年で多様化。2013年のキズナや2016年のスマートオーディンのように、ここから京都新聞杯、そして日本ダービーを目指す馬もいれば、2017年のアルアインのようにここから皐月賞に直行する馬、2021年のシャフリヤールのように、ここから日本ダービーに直行する馬もいる。要はこの先の何かしらのGⅠを目指すための、賞金加算のレースということ。

 また、毎日杯が行われる阪神芝外1800mは、2角のポケット地点からスタートして、最初の3角までの距離は約665mとたっぷりあるために、逃げがベストの馬が集うと主導権争いが激化し、オーバーペースが発生することもある。追い込み馬のキズナが優勝した2013年、サトノインプレッサが優勝した2020年はまさにそれ。しかし、逃げがベストの馬が不在だったり、1頭のみだった場合にはそこまでペースが上がらない。

 2019年のランスオブプラーナのようにマイペースで逃げられれば逃げ切りも可能で、昨年のピースオブエイトが逃げ切り勝ちをしている。ただし、過去10年では逃げて3着以内の馬が前記の2頭に対して、追込馬は1着3回、2着1回、3着3回の好成績。逃げと追い込み馬の3着以内を比較すると、断然に追い込み馬のほうが活躍していることから、本来であれば後半型の馬を中心視するのが好ましい。

 ただ今年は出走馬の近5走で逃げたことがあるのは、エヌマエーレのみというメンバー構成。内からはシーズンリッチやフェイト辺りが先行するが、外のフルメタルボディー辺りがよほど前を主張して行かないと、そこまでペースが上がらない可能性が高い。ブラストワンピースが、2番手から抜け出して優勝した2018年(前半4F48秒0-後半4F46秒2)くらいペースが落ち着く可能性もあると見て、今年は先行、中団勢を主体に予想を組み立てたい。

■有力馬の紹介

◎ (3)シーズンリッチ

 新潟芝1800mの新馬戦では、なかなか粒ぞろいのメンバーのなかで上がり3Fタイム最速タイ、前と内が残る流れを前に壁を作って中団中目で我慢させる競馬を強いたが、最後の直線ではよく差を詰めていた。本馬はスタートが遅い点がネックだったが、前走の共同通信杯では4番枠から好スタートを切って、先行争いに加わっていく形。最終的に手綱を引っ張って好位の外を追走していたが、最後の直線でジリジリ伸び、ラスト1Fでもしぶとく抵抗できていた。

 前走は引っ掛かって位置を取りに行きながらも、勝ち馬ファントムシーフと0.6秒差(6着)に善戦と、成長を感じさせる内容。前々走の百日草特別では、出遅れて外から位置を挽回して行く競馬でラスト1Fで甘くなり、(5)キングストレインに完敗だったが、好スタートを切って、楽に前の位置を取れるようになった今なら同馬にそれほど見劣らない。ましてキングストレインは今回、前走でホープフルSを大目標とし、そこで3着と好走した後の一戦である。今回は前で流れに乗れる強みを生かして、本馬のさらなる前進を期待する。
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本日3番 中京11R 鈴鹿S ダ1900m
 ◎ (11)コルドンルージュ
 〇 (9)トウセツ
 ▲ (4)キュールエフウジン
 △ (16)クレスコジョケツ
 △ (1)クラーベドラド
 △ (5)ルーチェット
 △ (7)ハンディーズピーク
 △ (14)レブンカムイ
結論 馬連11-9,4,16,1,5,7,14 (14:8:8:5:5:5:5) 複勝11 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にクレスコジョケツ(-21.0pt)、トウセツ(-20.7pt)、セイクリッドゲイズ、オンザライン(ともに-20.3pt)、キュールエフウジン(-18.0pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (11)コルドンルージュ

 ここまでキャリア6戦の4歳馬。デビュー2戦目の中京ダ1800mの未勝利戦は、逃げて1クラス上の指数を記録した馬。そこで潜在能力の高さをアピールすると前々走では2勝クラス・犬山特別を快勝した。前々走は前半4F50秒2-後半4F51秒7の緩みない流れ。14番枠から好スタートを切って2番手外と揉まれない位置を追走していたが、外からシャーマンズケープに並びかけられても折り合いを欠くことなく追走。4角で内の逃げ馬に並びかけ、直線序盤で先頭に立つと、ラスト1Fで完全に振り切って2馬身半差で完勝した。

 前走時、同じ先頭列にいた2頭は最後の直線でバッタリと止まって9着、12着に敗れたことを考えると、かなり好内容だった。前走は雅Sは休養明け好走後の昇級戦で、タフなダート。逃げて最後の直線、完全に抜け出したが、結果的にペースがきつく、ラスト1Fで外から一気に差された。本日は一転して軽いダート。陣営が「前走は出して行き過ぎて、息の入らない形でした」とコメントしていることからも、もう少し消極的な競馬をしてくるはず。また前々走の内容から、折り合う競馬でも問題がないので、ここは巻き返しに期待したい。
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本日1番 中京12R 4歳上1勝クラス ダ1200m
 ◎ (11)サンダップルド
 〇 (12)ビーストアタック
 ▲ (4)ブルーノート
 △ (1)ルアル
 △ (6)ニシノラーナ
 △ (9)カズラポニアン
 △ (10)シルバーキングダム
 △ (16)ジダイノチョウジ
結論 馬連11-12,4,1,6,9,10,16 (20:5:5:5:5:5:5) 複勝11 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にビーストアタック(-10.7pt)、サンダップルド(-8.7pt)、ソナトリーチェ(-7.3pt)、シルバーキングダム(-6.0pt)、カズラポニアン(-5.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (11)サンダップルド

 デビュー3戦目の初ダート未勝利戦を大差で勝ち、2勝クラスでも通用する指数を記録した素質馬。その次走の寒梅賞は休養明けで好走後の疲れ残りの一戦で、スタートはそこまで速くなかったが、押してハナを主張。内から外から競られて重馬場とはいえ、前半3F33秒6の芝でも速いレベルのオーバーペースで逃げたために10着に失速。また、その次走の1勝クラスでは、好位の最内と最短距離を立ち回れはいたが、最後の直線で内にモタれて鞍上がまともに追えず、それを修正しながらの走りだったために5着に敗れた。

 本馬はその後骨折に骨折が判明。長期休養を余儀なくされたが、復帰戦の前走では斤量4㎏減の永島騎手を背に、7番枠から押して押してハナを主張しての逃げ。最後の直線で完全に後続を振り切ったが、さすがに休養明けのぶん、ラスト1Fで脚色が衰え、ここでも5着だった。しかし、スピードが衰えていないことを見せる走りで、今回は叩かれて息持ちの良化が見込める。今回も永島騎手起用で4Kg減。斤量が軽いことは脚抜きの良いダートならばプラス要素が大きく、本命馬とした。
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本日4番 中山12R 4歳上2勝クラス ダ1800m
 ◎ (7)ウインジョイフル
 〇 (11)スイートフィル
 ▲ (12)スノーグレース
 注 (6)サトノスライヴ
 △ (4)スピードソルジャー
 △ (8)レオカクテル
 △ (13)フリーフロー
 △ (14)ヨンク
結論 馬連7-11,12,6,4,8,13,14 (10:10:10:5:5:5:5) 複勝7 (50)

 PP指数の各馬の(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にヨンク(-16.0pt)、アラゴナイト(-14.0pt)、リアルシング(-13.7pt)、スイートフィル(-13.3pt)、スノーグレース、フリーフロー(ともに-12.7pt)。

 能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するスタイルで予想を行っている。また穴狙いの場合は、近5走以内に能力値上位馬に準ずる指数を記録し、今回が当時と類似条件となる馬としている。

◎ (7)ウインジョイフル

 高速ダートの4走前に2勝クラス(青梅特別)で2着と好走した実績馬。東京ダ1600mで前半4F46秒6-後半4F48秒4とかなりのハイペース。10番枠から五分のスタートを切ったが、やや追走に苦労し、中団の最内を追走。最後の直線序盤では進路がなかったが、外に出されるとジリジリ伸び、ラスト1Fでバテた馬たちをしぶとく差して2着に好走した。

 本馬は4走前がやや忙しい競馬だったことやタフな馬場だった6走前の中山ダ1800m戦で好位からの競馬で終いが甘くなって3着に敗れたことから、高速ダートの1800m戦がベストの感がある。

 前開催の東京ダートは凍結防止剤の影響でかなり時計が掛かっており、そこで先行した馬の次走巻き返しが目立っている。本馬も前走時、ある程度前で競馬をしているだけに、巻き返しに期待したい。今回は先行型が手薄。そのうえで前走で東京ダ1600mを使われた効果で行きっぷりが良くなりそうなのも好ましい。

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